ブーストマークIIIを獲得して、俺は意識を失っていた。
目を開けると周囲に鳥居が並び立ち、蝋燭が大量に存在する、ある意味幻想的とも言える空間だった。
エース「ここは……………。」
???「ここはお前の精神世界だ。」
エース「っ!?」
俺が周囲を見渡すと、後ろから声をかけられて、振り返る。
そこには、狐のお面を被った男が居た。
エース「アンタは……………。」
???「この世界の主…………そうとだけ答えておこう。」
俺がそう聞くと、その狐のお面を被った男はそう答える。
その頃、リムル達は。
リムル「くそ…………!」
シズ「数が多い……………!」
嵐牙「貴様ら!そこを退け!」
リムル達は、ジャマト達と応戦していた。
すると。
裂牙「ハアッ!」
仮面ライダーロポ・ブーストフォームに変身した裂牙が、リムル達に加勢する。
嵐牙「親父殿!」
裂牙「エース様に頼まれて、加勢しに来た!」
リムル「えっ!?でも、エースは結界の中に居るんじゃ……………!?」
裂牙「リムル様達について来たのは、分身体だ!エース様は今、テンペストにいる!」
シズ「よかった……………。」
リムル「そうか……………なら、さっさとこいつらを倒すぞ!」
裂牙はそう言う。
俺が分身体を送った事を。
それを聞いたシズさんとリムルは安堵して、攻撃を再開する。
リムル「ハアッ!でやっ!」
リムルはニンジャデュアラーを持って、素早く動き、ジャマトを倒していく。
シズ「ハアッ!はっ!」
シズさんは、ビートアックスで攻撃したり、エレメント攻撃をしていく。
嵐牙「ハアッ!はっ!」
裂牙「ふっ!はっ!」
嵐牙は、牙でジャマトを引きちぎり、裂牙はブーストの力で攻撃していく。
4人の攻撃で、ジャマトは全滅した。
リムル「片付いたか……………?」
シズ「そうみたい……………。」
裂牙「リムル様!シズ殿!」
嵐牙「早く戻りましょうぞ!」
リムル「そ、そうだな!空間転移で戻るぞ!」
リムル達は、空間転移で戻ろうとするが、転移されない。
嵐牙「ん?」
シズ「転移されない……………。」
リムル「どうした?」
リムルは、大賢者に聞く。
大賢者『告。転移先の特定が不能です。』
リムル「はっ!?」
大賢者『何らかの結界により、テンペストが外界と隔絶されていると推測されます。』
リムル「マジか……………どこか、テンペストの近くに転移可能な場所はないか?」
大賢者『検索……………ヒットしました。』
リムル「よし!行くぞ!」
それを聞いたリムルは、胸騒ぎがしていた。
すぐに、近くに転移出来ないかと大賢者に聞く。
リムル達は、転移する。
一方、俺はと言うと。
???「お前が望んだ力とは何だ?」
その狐のお面を被った男がそう聞いて来て、俺はブーストマークIIIレイズバックルを見つめる。
俺の望みは………………。
すると、背後に狐のお面を被った男が現れる。
???「全てを破壊するその力では、何者も救う事など出来ない。」
エース「っ!?」
背後に現れたのに驚いて、俺はその男から離れる。
すると、下がった先にその男がいた。
???「テンペストの連中の命と幸せを奪ったファルムス王国の連中を憎み、全てを破壊する。それがお前の理想の世界か?」
その男がそう聞いてくる中、俺は考えていた。
俺の答えは一つだ。
すると。
???「答えろ。お前が願う世界を。破壊を願うのか!?」
エース「……………違う。俺の願いは…………全てを破壊して………………作り変えることだ。俺の理想の世界に!」
???「ふっ。破壊と創造。それがお前の願いか?」
エース「………………ああ。」
その男の問いに対して、俺はそう答える。
俺の理想の世界を作り出す。
浮世英寿だって、そう答えたのだ。
すると、男は笑いだす。
???「ははっ。はははははは……………!これは傑作だな。創世の女神と同じ罪を繰り返すとはな!」
エース「それが?」
???「どうやら、覚悟は決まってるみたいだな。」
男が笑いながら言うのに対して、俺はそう言うと、男はお面を外す。
その顔は、俺の前世である白井孤助そのものだった。
孤助「後悔するなよ?」
エース「んなの、百も承知だ。」
そう言って、白井孤助は去っていく。
すると、意識が現実世界へと戻ってきた様な感覚がする。
エース「うっ………………。」
朱菜「エース様……………!!」
ジーン「俺は信じていたよ。君が目覚める事を。」
エース「………………悪い。迷惑をかけたな。」
俺が起き上がると、朱菜は俺に抱きつき、ジーンはそう言う。
本当に迷惑をかけたからな。
すると、リムルが戻ってきた反応がする。
エース「リムルが戻ってきたか。」
朱菜「………………行ってください。」
エース「良いのか?」
朱菜「はい。」
エース「………………行ってくる。」
俺は朱菜に押されて、リムルの元に向かう。
リムルもまた、このあまりにも悲しい現実を知る事になるだろう。
俺は覚悟を決めた。
新たに得た創世の力で、皆を救う。
どうやって救うのかは、まだ検討中だが。
俺がリムルの方に着く。
エース「リムル、無事だったのか。」
リムル「エースも!どうして分身体を送ったんだよ!?」
エース「ちょっと野暮用があったんだ。」
俺がそう話しかけると、リムルはそう言い、俺はそう答える。
すると、リグルドがスライディング土下座を行う。
リグルド「リムル様〜っ!エース様〜っ!」
リムル「あっ!」
エース「リグルド!無事だったのか!」
リグルド「は、はい!よくぞ、お戻りになられました!ご無事で何よりです!」
リムル「遅くなってすまん!」
リグルド「とんでもございません!」
リムル「何が起こった?説明してくれ。」
リグルド「それが…………。」
リグルドがそう言う中、リムルはそう聞いてきて、リグルドは口淀む。
すると、背後から声をかけられる。
カイジン「旦那方、良くぞ無事で。」
リムル「あっ!」
エース「カイジン!」
後ろには、カイジン、ガルム、ドルド、ミルドの3人がいた。
だが、俺たちを見るなり、視線を逸らす。
その理由は分かるのだが。
リグルド「リムル様、エース様!状況の報告と相談がございますので、こちらの対策本部へ………。」
リグルドはそう促す。
俺は見抜いた。
何かを必死に隠そうとしているのが。
まあ、隠しているのはリムルに対してだろうが。
すると、リムルが何かに気づいたのか、カイジンに声をかける。
リムル「カイジン、あれは?」
シズ「まさか…………!?」
カイジン「あっ、いや、その…………。」
リグルド「少し問題が起きただけでして!ハハハ…………。」
リムル「誤魔化すな。広場に何がある?」
リグルド「うっ!?うぅ……………。」
リムルがそう言うと、シズさんは察したのか、口元を覆う。
カイジンが言い淀む中、リグルドはそう言うが、そのごまかしはリムルには通用せず、リグルド達は顔を逸らす事しか出来なかった。
そんな中。
真眼「エース様……………。」
エース「真眼、無事だったのか。」
真眼「はい。ギロリ殿と一緒に、避難誘導に当たっていました。その……………。」
エース「分かってる。」
真眼がやって来る。
俺がそう聞くと、真眼はそう答える。
真眼が恐る恐る聞く中、俺は真眼の目を見て、しっかりと答える。
真眼は、何も言えなかった。
すると、爆発音が起こる。
リムル「あっ!」
エース「紅丸か?」
シズ「何が…………!?」
エース「行くぞ!」
俺、リムル、シズさん、真眼は、そちらに向かう。
一方、紅丸とゲルドは、とある路地に居た。
その視線の先には、グルーシスが居て、グルーシスの背後には、ミュウランとヨウムが居た。
グルーシスは、剣を構える。
まるで、ミュウランを庇うつもりで。
それを見た紅丸は。
紅丸「貴様もその女を庇うのか?悪いが、今の俺に余裕はない。さっさとそこを退け!」
グルーシス「へへっ。それは出来ん。冷静さを欠いた今のお前に、この女を渡すわけにはいかねえよ。」
紅丸がそう聞くと、グルーシスは武器を構える。
それを聞いた紅丸は、体から炎を出す。
紅丸「ほう。俺が冷静ではないだと?冷静じゃなかったなら、既にお前達は消し炭にしているさ。良いから大人しく…………!」
グルーシス「悪いな。どうあっても俺は、この女を守る!」
紅丸「大人しくしろって言っているんだ!」
グルーシスは、獣身化を発動して、紅丸に向かうが、紅丸はそう叫びながら衝撃波を放ち、グルーシスは吹っ飛ぶ。
グルーシス「ぐあっ……………!」
紅丸「ぬおおおお!」
グルーシスが吹っ飛ぶ中、紅丸はグルーシスを掴み、地面に叩きつける。
グルーシスは、地面を転がる。
グルーシス「くっ…………!だが、俺はまだ…………!」
紅丸「チッ。これ以上抵抗するなら、本当に…………!」
紅丸がそう言いながら、グルーシスを掴む。
そこに、俺たちが入る。
リムル「やめろ、紅丸!」
エース「紅丸!やめるんだ!」
俺達がそう叫ぶと、紅丸はグルーシスを地面に捨てて、俺たちの方を向く。
紅丸「リムル様、エース様。」
そう言って、跪く。
ゲルド達も含めてだ。
俺とリムルは、紅丸に聞く。
リムル「説明してくれ。」
エース「一体、どういう状況だ?」
紅丸「この結界です。魔法が使用できなくなり、俺たちの力の減少も生じました。そのせいで、街の者にも犠牲が……………!」
リグルド「べっ、紅丸殿!!」
紅丸「あっ…………!その話はまた後で………!」
リムル「ん?」
リグルド「ううっ……………!」
俺とリムルがそう聞くと、紅丸はそう答えるが、思わず口にしてしまい、リグルドに指摘されてそう言う。
リグルド達はリムルに気を遣っているのだ。
リムルや俺が、自分を責めない為に。
シズさんは、顔を青ざめていた。
この状況が、空襲の時の街の様子と似てしまっているからだろう。
燃える街、そして、犠牲者。
そんな中、紅丸が言う。
紅丸「その時、俺達が弱体化した原因が、その女の使った魔法にあると。」
そう言って、紅丸は後ろの女性を見る。
それを聞いた真眼は、ヴィジョンドライバーを取り出すが、俺はすぐに仕舞わせた。
次は、ゲルドが口を開く。
ゲルド「術者を見つけ、捕らえようとした所、ヨウムが邪魔をしましたので、やむなく戦闘となってしまいました。」
エース「なるほどな……………。」
そう言う事か。
ヨウムやグルーシスが庇っているのは、どういう事だ?
すると、ヨウムが口を開き、土下座をする。
ヨウム「リムルの旦那にエースの旦那。すまねぇ…………!」
エース「ん?」
ヨウム「アンタ達を裏切る気なんざ、これっぽっちもないんだ!ただ、このミュウランを助けてやりたいだけなんだ!」
リムル「ミュウラン……………。」
ミュウランね……………。
すると、当のミュウランがヨウムに言う。
ミュウラン「良いから、私を見捨てなさい。」
ヨウム「そんな事……………言うな。」
ミュウラン「貴方まで巻き添えになる必要なんてないわ。」
ヨウム「言うなって言ってんだろ!あっ。」
ミュウランとヨウムがそう話す中、グルーシスがヨウムの隣に立つ。
グルーシス「リムル…………様、エース…………様。客人である俺が口出し出来ぬは、百も承知。ですが、それでも……………話だけでも聞いてはもらえませんか?」
グルーシスがそう言って、土下座をする。
状況を整理する必要があるな。
リムル「ああ。」
エース「良いだろう。」
俺とリムルがそう言って、ミュウランの方へと足を進める。
すると、ミュウランが口を開く。
ミュウラン「いいえ。ヨウム、グルーシス………私は、貴方達に庇われる資格なんてないの。」
ヨウム「ミュウラン…………!」
ミュウラン「私のせいで、この街にどれだけの犠牲が出た事か。あの惨状を生み出したのは、私なのよ。」
リムル「惨状…………?」
エース「………………。」
ミュウランはそんな風に言う。
話を聞いていて大体分かったが、こいつは結界を貼っていただけだ。
実際の犠牲者は、ファルムスや異世界人によって引き起こされた筈だ。
リムル「どういう意味だ?」
リムルがそう問うと、ミュウランは立ち上がり、俺たちの横に立つと、呟く。
ミュウラン「見てもらえれば分かります。」
そう言って、広場の方に向かう。
俺たちも、ミュウランの後を追う。
広場に近くなるにつれ、血が増えていく。
そして、負傷した住人達も、その住人達の啜り泣きもまた。
俺達が駆け出すと、そこには、予想通りの光景が広がっていた。
倒れていたのは、テンペストの住人達であるのには、間違いない。
だが、ピクリとも動かない。
つまり、死んでいるのだ。
俺たちはそれを見て、呆然としていた。
やはり、一度見たとはいえ、ショックが大きすぎる。
リムルが呟く。
リムル「どういう事だ…………。一体、何が…………これ、全員……………死んでいるのか?」
リムルが呟く中、レグルドが答える。
レグルド「人間達が容赦なく…………。」
リムル「人間達……………。」
レグルド「我々は、リムル様とエース様の申し付け通り、人間達を受け入れておりました。その結果…………。」
リグルド「黙れ。……………黙れ。」
レグルド「あっ……………!も…………申し訳ありません……………。」
レグルドがそう言う中、リグルドはただそう言う。
配慮が足りなかったのだ。
だが、そのルールを決めたのは俺たちだった。
そのルールとは………………。
リムル『知っての通り俺たちは大所帯になった。そこでエースと話し合いで、なるべくトラブルを避けるためルールを決めた。』
『ルール?』
エース『ああ。そのルールは3つ。一つ、人間を襲わない事。二つ、仲間内で争わない事。三つ、進化して強くなったからと言って他種族を見下さない事。これらを最低限守って欲しい。』
そう命じたのだ。
つまり、この惨状を生んだのは、俺たちの命令が遠因なのだ。
俺たちの言葉が、広場に倒れている者達を殺してしまったのか……………。
すると、ミュウランが口を開く。
ミュウラン「私が大魔法を使用しなければ、こんな事にはならなかったでしょう。」
そう言ったミュウランに、俺たちは視線を向ける。
俺は一瞬、ミュウランに殺意を向けようとするが、すぐに冷静になる。
恐らく、ヨウム達を守る為に、自らを犠牲にしようとしていたのだ。
だが、リムルは違った。
リムルは、殺意を向けていた。
俺とシズさんは頷き、リムルの肩に手を置く。
リムル「シズさん……………。エース…………。」
シズ「リムルさん、やめて!その人が原因じゃないから!」
エース「ああ。」
リムル「エース……………お前、知ってたのか?」
エース「………………ああ。すまなかった。」
リムルがそう呟く中、俺とシズさんはそう言う。
リムルがそう聞くと、俺は視線を逸らして、そう言う事しか出来なかった。
GMライダーの手配が間に合わなかったからだ。
すると、リムルも落ち着いたのか、深呼吸をして、俺とミュウランに話しかける。
リムル「……………エース、悪かった。ミュウランだったな。詳しく話を聞きたい。会議室に来てもらおう。」
ミョルマイル「リムル様、エース様。」
リムルがそう言う中、ミョルマイルが現れる。
エース「ミョルマイル。」
ミョルマイル「よろしければ、わしも会議に参加させてもらえませんか?今回の件について、外の者の視点でお話しできるかと。」
リムル「来てたのか…………ああ、助かるよ、ミョルマイル。」
そうして、俺たちは会議室に向かい、報告を受ける。
謎の襲撃者にファルムスの騎士達が攻撃してきたそうだ。
やはり、ファルムスが関与していたか。
まあ、知っていたが。
報告を聞いていると、紅丸が悔しそうに言う。
紅丸「弱体化が無ければ、白老が負ける事は無かったんだ…………!」
エース「白老が負けた!?」
マジかよ。
弱体化も込みであるとはいえ、白老が負けるなんて……………。
すると、リグルドが咳払いをする。
リグルド「重傷ですが、命に別状はありません。同じく重傷のゴブタと共に、朱菜様が治療に当たっております。」
リムル「そうか…………。」
リグルド「ファルムスの騎士達は、去り際に…………!」
エース「そこから先は俺が言う。ファルムスの騎士団長であるフォルゲンという男は、去り際にこう言った。」
リグルドは、苛立ちを込めて言う。
俺はリグルドの言葉を引き継ぎ、口を開く。
フォルゲンという男が言った事を説明する。
フォルゲン『この街は、魔物に汚染されておる!我らは人類の方を守る者として、魔物の国など、断じて認めぬ!故に、西方聖教会とも協議し、この国への対応を考えるものなり!時は今日より1週間の後!指揮官は、英傑の誉れ高いエドマリス王、その人である!降伏して、恭順の意を示すならばよし!さもなくば…………神の名の下に、貴様達を根絶やしにしてくれようぞ!』
そう言って、去っていったそうだ。
改めて聞くと、本当にイラついてくるな。
何が恭順だ。
どうせ、恭順した場合は、奴隷として扱うだけだろうが。
前世の日本の歴史の授業でも、大体そういう物だろうしな。
リムル「茶番だな。」
エース「下らないな。」
リグルド「ええ。仰る通りだと。」
俺とリムルの言葉に、リグルドはそう言う。
すると、ヒナタの言葉が蘇る。
ヒナタ『君たちの街がね、邪魔なのよ。だから潰す事にしたの。』
ヒナタはそう言った。
となると……………。
リムル「最初から、西方聖教会とファルムス王国はグルだな。」
エース「となると……………リムル達を襲ったジャマトは、違う目的でリムル達の邪魔をしたという事か。」
リムル「恐らくな。まあ、ジャマトの目的は知らないが、教会が俺たちを目の敵にする理由は、魔物の存在を認めないという教義による物なのだろう。だとすれば、ファルムス王国は何だ?」
エース「その答えは、大体分かってる。だが、それに関しては、ミョルマイルとコビーから話してもらおう。」
そう言って、ミョルマイルとコビーに話しかける。
2人は商人なので、諸外国の事情にも詳しい筈だ。
まあ、俺からしたら、大体理由は分かるけどな。
気になるのは、ジャマトの行動の理由だ。
西方聖教会とファルムス王国と繋がっていないのは確定だが、何の為に?
それに、誰がジャマトを生み出したんだ?
そう考える中、ミョルマイルが口を開く。
ミョルマイル「そうですな。現在、この街、テンペストを中心に、新たな交易路が生まれ、流通に大きな改革が起き始めております。」
リムル「それで?」
ミョルマイル「交易路は重要です。関税を掛けるだけでも、かなりの収益が見込まれますからな。」
コビー「ファルムス王国は、西側諸国の玄関口と呼ばれる程に、交易で潤っている国なのですよ。」
エース「要は、テンペストが繁栄すると、ファルムス王国にとっては、損失となるという事だな。」
コビー「はい。」
ミョルマイル「それも、とても大きな。」
リムル「なるほどな。俺たちは、知らず知らずのうちに、虎の尾を踏んだのか。」
まあ、そうなるな。
だからこそ、西方聖教会と協力して、叩き潰そうとする位には。
俺の予想通りの流れだな。
想定外なのは、ファルムス王国が動くのが早い事と、ジャマトの介入だな。
すると、リムルはミョルマイルに話しかける。
リムル「ミョルマイル君。」
ミョルマイル「はい。」
リムル「テンペストの現状、そして、ファルムス王国から大軍が向かっているこの事態を、一刻も早く、ブルムンド王国に伝えてくれるか?」
ミョルマイル「勿論です。テンペストの正当性を訴えましょう。」
エース「頼む。」
ミョルマイル「あ〜では、早速、支度を。」
そう言って、ミョルマイルは去っていく。
俺は、ミュウランに話しかける。
エース「さて、ミュウランだったな。どういう経緯で俺たちにちょっかいを出す事になったのか、説明してもらおうか。」
俺がそう言うと、ミュウランはまっすぐ見てくる。
ヨウム「ミュウラン……………。」
ミュウラン「良いのよ。何も隠す事はないわ。」
ヨウムがそう言う中、ミュウランはそう答え、俺たちを見てくる。
ミュウラン「私はミュウラン。魔王クレイマンの配下です。」
コビー達「ええっ!?」
カイジン達「ああっ…………!」
リグルド「魔王だと…………!?」
リムル「そうか……………。」
エース「どうやら、魔王クレイマンが、裏で糸を引いているという事だな。」
魔王クレイマン……………。
ミリムが度々口にした名前だな。
一方、当のクレイマンは、自分の城で、窓際に立ち、月を眺めながら、ワインを飲んでいた。
そして、ほくそ笑む。
まるで、計画通りに行っていることに。
今回はここまでです。
今回は、クレイマンが黒幕だと判明するまでです。
エースは、精神世界でかつての自分とも言える白井孤助と問答をして、孤助から、激励を受け取る。
リムルが悲しむ中、エースもまた、悲しんでいました。
それと同時に、ある決意をする。
その決意とは……………。
そして次回、希望の一筋が示される。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
エースとしても、辛いでしょうね。
だが、その出来事は、エースが強くなる為には必要なんです。
転スラのアニメの最新話で語られていますが、リムルが覚醒したというのも驚きなのに、私が投稿している小説は、更にもう1人増える。
更に困惑しそうですよね。
エースがどんな究極能力を得るのか、今後の展開でリクエストがあれば受け付けています。