俺たちが再び眠りに就いた中、眠っているシズさんを連れたエレンやカイジン達がテンペストに戻ってきて、ミュウランから話を聞いていた。
エレン達「進化の眠りぃ!?」
ミュウラン「ええ。リムル様とエース様は、見事に魔王へと進化なされたわ。皆は
エレン「だからシズさんも………………。」
エレンは、ミュウランの言葉を聞いて、納得していた。
シズさんも、俺の創世の力が関与している為だ。
そんな中、カバル達がミュウランに聞く。
カバル「って、それより、死んじまった皆は!?」
ギド「紫苑さん達は、生き返ったんでやすか!?」
エレン「魂はちゃんと戻せたのぅ!?」
ミュウラン「……………無事に蘇生出来たわよ。魔王となった、リムル様とエース様の秘儀でね。でも、安心するのはまだ早いでしょう。一度死んだのは間違いないのだから、記憶も無事であるという保証もないわ。」
質問攻めするカバル達を落ち着けながら、ミュウランはそう言う。
そんな中、エレンが手を叩いて、口を開く。
エレン「と、とにかくぅ!皆さんを屋根の下に運びましょうか!」
カバル「そうだな!」
ミュウラン「………………多分、大丈夫でしょうけど。」
エレン達がそう話す中、ミュウランはボソッと呟く。
ミュウランは、思った。
ミュウラン「(長き生の中で、あれほどの御業は、初めて見た。)……………クレイマンが霞んで見えるわね……………。」
ヨウム「ミュウラン……………。」
ミュウランはそう思って、呟いた。
一方、グルーシスは。
グルーシス(
そう思っていた。
そんな中、俺は。
エース(何だ……………これ?)
まだ意識が朦朧とする。
そんな中、流れてきたのは、ギーツの記憶だった。
4人のエースと黒狐が公開された後のギーツの物語。
英寿と景和の戦いの後、世界は元に戻ったが、ベロバが動き出す。
英寿は、創世の力の影響で、動けなくなってしまった。
道長との激闘の末、ベロバは消滅した。
五十鈴大智の協力の元、桜井沙羅を始めとする犠牲者達も戻ってきた。
その後、ケケラも動き出し、ジットも仮面ライダーリガドとなり、英寿と対峙する。
景和はケケラを倒し、英寿もジットを倒す。
だが、ここでスエルが動き出し、仮面ライダーリガドΩとなる。
終幕のデザイアグランプリが始まり、多数の犠牲者が出てしまう。
英寿達はそれを止めようとするが、黒いツムリに操られたツムリよって、英寿は殺害されてしまう。
だが、英寿は神となり、景和、祢音、道長と共にスエルを打倒する。
そして、世界は誰もが幸せになれる世界へとなり、英寿は忘れ去られた。
その後、ジャマトゲイザーの一件の後、4人のエースと黒狐の話が起こる。
4人のエースと黒狐の一件の後、一ノ瀬宝太郎/仮面ライダーガッチャードを始めとする錬金術師達とともに、レベルナンバー10のケミーを捕獲するミッションが起こる。
だがそれは、英寿と因縁がある錬金術師、釘宮リヒトの罠だった。
その後、ギーツキラーとなった釘宮リヒトを英寿と宝太郎の2人で撃破。
ギーツケミーという存在も、かつて、英寿が飼っていたコンスタンティンという名前の犬が、クロスウィザードというケミーの魔法を英寿から庇った結果、生まれた存在だった。
2人は会話をして、そのまま別れてしまった。
その後、クイーンジャマトという存在が起こした事件が起こり、未来の英寿が変身する仮面ライダードゥームズギーツも登場した。
道長は、ジャマトの力が創世の力で変化したプロージョンレイジバックルでバッファ・プロージョンレイジへと変身する。
そして、景和、祢音、道長の3人は、首謀者であるキングジャマトを撃破して、ゴッドジャマトになりかけた春樹を救い、未来を変えた。
ちなみに、クイーンジャマトが生まれた理由は、かつて、ニラムがプロデューサーに就任したばかりの頃、ミイルというナビゲーターを食らったルークジャマトを倒した際に、種子ができた様だ。
これが、俺の知らないギーツの物語。
すると、意識が目覚める。
紫苑「あ!お目覚めになられたのですね!おはようございます!リムル様!エース様!」
意識が目覚めて、すぐに入ってきたのは、紫苑の明るい声だった。
俺たちは、それをホッとしながら見て、口を開く。
エース「……………おはよう。」
リムル「無事に生き返ったようで、何よりだ。」
紫苑「はいっ!お二人のおかげで!」
紫苑はそう言って、リムルを掲げる。
紫苑「リムル様!エース様!こうして無事に、我ら一同、生き返る事が出来ました!」
皆「我ら一同、一名の欠落もなく、無事に生還いたしました!」
リムル「そうか……………!」
エース「良かった……………。」
良かった。
皆が無事に生き返って。
周囲の建物を見ると、全部直っているから、創世の力の影響だろうな。
というか、他の皆も含めて、何か少し変わった気がするな。
すると。
創始者?『告。魂の系譜に連なる者たちへ
エース『そうか。……………というより、あんたも流暢に喋ってないか?』
創始者?『否。私は前からこんな感じです。つまり気のせいです。』
エース『いや、気のせいじゃないだろ!絶対に流暢になってるよな!?』
俺は、創始者(?)にそう突っ込む。
すると、誤魔化すのか、言い始める。
創世之神『告。実はユニークスキル”創始者”が、
エース『ギーツか。なんか、最終回みたいに、スエルを乗っ取ったみたいな感じがするな。』
創世之神『もはや、私に答えられない物はありません。』
エース『そっか。期待してるぞ。…………やっぱり、流暢になってるよな?』
創世之神『否。気のせいです。』
あくまで気のせいで押し通す気か。
まあ良い。
何故、俺が知る筈のないギーツの記憶を見せたのかは、後で聞くとしよう。
皆が俺とリムルに挨拶をしようとする中、紅丸と真眼が入ってくる。
紅丸「リムル様!エース様!」
リムル「紅丸。真眼。」
エース「心配かけたな。」
真眼「大丈夫です。色々と、報告したい事があるのですが……………。」
紅丸「目覚めた後の約束を覚えていますか?」
エース「ああ………………。」
その目覚めた後の約束というのは、覚えている。
ファルムスの方へと向かう前、紅丸と真眼に話していたのだ。
万が一、暴走した際には、殺してでも止めて欲しいと。
まあ、問題無かったわけだが。
その後、俺たちが理性のない魔王になっていないかの確認をする為に、合言葉を決めたのだ。
紅丸『………………では、もう一度確認します。俺が『紫苑の料理は?』と問うので…………。』
エース『………………その答えが、『クソ不味い』かよ。』
真眼『あの……………紅丸様。流石に、それはどうかと思いますが………………。』
リムル『紫苑嫌がるだろ。』
紅丸『だからこそですよ。怒って文句を言いに目覚めてくれれば……………そういう願いを込めてるんです。』
まあ、言いたい事は分かる。
だが、当の本人が近くに居るから、どうしたものか………………。
すると、紅丸が言う。
紅丸「では、問います。紫苑の料理は?」
リムル「クソま………………。」
紫苑「え?私の料理がどうしましたか?」
リムルがそう言おうとする中、紫苑が俺たちの方に来る。
やばい。
ちなみに、俺は真眼に耳打ちする形で、合言葉を言っておいた。
流石に、本人の前で言う度胸はない。
さて、リムルはどうするのかな。
紅丸「久々に食べてみたいのだろう。お前の日頃の努力を確かめてくださるそうだ。」
紫苑「なるほど!それで私に料理しておけと言っておいたのですね!流石は紅丸様です!」
紅丸「リムル様の為の料理だからな。無論、俺は遠慮す……………。」
リムル「待ちたまえ、紅丸君。合言葉だったね。勿論覚えているとも。」
紅丸と紫苑がそう話す中、リムルが割り込む。
すると、リムルの次の発言で、部屋の空気が下がった。
リムル「
紅丸「あ…………………。」
リムルの言葉に、紫苑は笑顔のまま固まる。
すると、リムルは追い打ちをかける。
リムル「そう言えって、お前がそう言って決めたんだよな。お・ま・え・が!」
紅丸「り、リムル様!?」
リムル「ちゃんと覚えていただろ?〝お前が決めた〟合言葉。俺にちゃんと理性が残っていると分かってくれたかな?」
リムルがそう言う中、紫苑は目元を暗くする。
紅丸は顔を青ざめ、必死に弁解する。
ちなみに、他の人たちはすぐに離れた。
紅丸「ま、待て紫苑!リムル様は目覚めたばかりで、混乱されておられるのだ!」
真眼「同じく目覚めたばかりのエース様は、混乱されていませんが?それに、その合言葉でしたよ?」
紅丸「なっ…………………!?」
紅丸がそう言い訳をしようとすると、真眼はそう言う。
真眼にあっさり裏切られたな。
すると、紫苑が口を開く。
紫苑「分かりました。紅丸様……………いえ、紅丸。私はリムル様の直属なので、敬称は不要でしょう。」
紅丸「ぐっ………………!」
紫苑「それよりも貴方が、そんなに私の料理を食べたがっていたとは……………遠慮など無用。その腹がはち切れるまで、堪能させて差し上げましょう……………。」
紫苑はそう言って、やばい笑みを浮かべながら、どこかへと向かう。
それを見て、俺たちは本能的に恐怖していた。
すると。
真眼「紅丸様……………いえ、紅丸。私もエース様の直属ですので、敬称は要りませんよね?」
紅丸「なっ!?真眼まで………………!?」
真眼「死ぬ覚悟を決めてください。」
そう言って、真眼もどこかへと向かう。
それを見ていたベロバは。
ベロバ「あははは!こんな不幸もありね!」
そんな風に喜んでいた。
すると、紅丸がリムルに話しかける。
紅丸「どうしてくれるんです!?」
リムル「死なない様に頑張ってくれ。」
紅丸「頑張ってくれって……………!まあ、ずっと試食しているからか、最近では、”毒耐性”が身につきましたが………………。」
エース「毒耐性………………!?」
紅丸「今度こそ、死ぬかも。」
エース「まあ、自業自得だ。」
紅丸はそんな風に言ってくる。
自業自得なんだし、しょうがないだろ。
すると、真眼が口を開く。
真眼「それよりも、言うべき事があるのでは?」
紅丸「あっそうでした。こんな事を知っている場合ではなく、まだ、問題がありまして。」
リムル「問題?」
エース「何があった?」
真眼がそう言うと、紅丸はそう言う。
俺とリムルがそう聞くと、紅丸は答える。
紅丸「リムル様とエース様が眠っていらっしゃった三日の間に………。」
リムル「俺達三日も寝ていたの!?」
紅丸「はい。獣王国ユーラザニアで、大変な事態が。」
そう言って紅丸が手で指し示した方に顔を向けると、フォビオ、スフィア、アルビスで構成される獣王国の三獣士達がいた。
実は、ファルムスに反撃をする前、ユーラザニアから、避難民の受け入れ要請があったのだ。
何でも、ミリムが宣戦布告をしてきたのだそうだ。
その為、カリオンは俺たちを頼って、ユーラザニアの人々を、テンペストに逃す事にして、たった1人でミリムと戦う事にしたそうだ。
なんでミリムが宣戦布告をしたのかは、分からない。
それを確認する必要があるな。
俺たちは、三獣士から話を聞く為に場所を変える。
場所は、リムルの庵にした。
中に入ったのは、俺、リムル、紅丸、真眼、シズさん、アルビス、スフィア、フォビオだ。
すると、アルビス達が頭を下げる。
アルビス「魔王への進化、誠におめでとう御座います。リムル様、エース様。」
リムル「避難民の事は聞いてるよ。大変な目に遭ったと思うが、あなた方が無事でよかった。」
アルビス「ありがとう存じます。」
エース「聞かせてくれ。一体、
アルビス達の祝いの言葉を聞きつつも、リムルが労い、俺はそう聞く。
すると、アルビスとフォビオが頷き合い、フォビオが口を開く。
フォビオ「ここからは、この黒豹牙フォビオが話させていただく。」
そう言って、フォビオは語り出した。
1週間と少し前、ミリムがユーラザニアに現れたのだ。
ミリム「ワ〜ハッハッハッハッ!私はミリム・ナーヴァ!魔王なのだ!私はここに、魔王間で取り交わされた全ての協定を破棄し、
カリオン「戦だと!?」
三獣士「うっ………………!」
ミリム「開戦は1週間後!せいぜい頑張って準備しておくのだ!ワ〜ハッハッハッハッ!」
ミリムはそう言って、ユーラザニアから去っていった。
カリオン「待てミリム!てめえ、何考えてやがる!?」
カリオンがそう叫ぶが、その時には既に、ミリムの姿は遥か彼方に去っていった。
それを聞いていたスフィアが口を開く。
スフィア「戦争か!大将。一番手は俺に譲ってもらうぜ。」
フォビオ「待て、スフィア!お前は、魔王ミリムの強さを知らない!獣王戦士団が全員でかかったとしても、一瞬で皆殺しにされるだけだぜ!」
スフィアが好戦的な笑みを浮かべながらそう言うが、ミリムの強さを知るフォビオは、スフィアを止める。
それを見ていたカリオンは、フォビオに話しかける。
カリオン「フォビオ。実際にミリムの強さを見たお前がそう言うなら、そうなんだろう。…………で、俺とミリムでは、どっちが強い?」
フォビオ「うっ………………!?」
カリオンの質問に、フォビオは言葉を詰まらせる。
フォビオとしては、ミリムの強さを身をもって知ったばかりだ。
無論、だからといって、自分の大将の前でそんな失礼な事は言えない。
アルビスとスフィアがフォビオを見る中、フォビオは一息入れて、言う。
フォビオ「…………………一言だけ申し上げるならば……………魔王ミリムは
カリオン「フッ。そうか。俺様より強いってか。」
フォビオ「あっ!いっ、いえ!そうは…………!」
フォビオの言葉に、カリオンは鼻で笑いながらそう言う。
フォビオは、カリオンの機嫌を損ねたかと思ったが、カリオンは機嫌を損ねていなかった。
カリオン「敵が強いからといって逃げたんじゃあ、魔王はやってられんだろう?それに、伝説の魔王と戦えるなんて、こんな面白そうな話を逃す手はねえぜ。」
カリオンはむしろ、伝説と言われる魔王ミリムと戦える事に喜んでいた。
カリオンは移動しながら、三獣士に命じた。
カリオン「あのスライムと白狐を頼って、民をジュラの大森林へと避難させろ。俺とミリムの戦いに巻き込まれたら、無事では済まんからな。それから、ミリムは俺様だけが相手をする。」
アルビス「え?しかし……………!」
スフィア「俺も一緒に!」
フォビオ「カリオン様、我らは…………!」
カリオンは、俺たちを頼って、民をジュラの大森林に避難させるように命じて、そう言う。
それを聞いた三獣士は、自分たちも加勢すると言おうとするが、カリオンはオーラを出して、三人を止める。
カリオン「黙れ!魔王ミリム・ナーヴァを相手にできるのは、この俺様だけよ!………………貴様達は、民を守る事を優先するのだ。我らの戦いに参入する事は許さん!」
三獣士「はっ!」
カリオン「信じろ。俺様が勝つ!(嫌いじゃなかったぜ、ミリム……………。良いダチになれたかもしれねえのに、残念だぜ。)」
カリオンは、三獣士にそう命じる中、心の中でそう思う。
これが、戦闘が始まる1週間前の出来事だそうだ。
エース「なるほどな。」
フォビオ「……………1週間後、魔王ミリムは予告通りにやって来ました。」
そうして、フォビオは戦いが始まった時の事を語った。
どうやら、フォビオは残って戦いを見届ける事にした様だな。
カリオン「ようミリム。まさか、
カリオンはそう言って、空中に浮いているミリムに向かっていく。
カリオン「お前さんは、見た目よりずっと思慮深いと思っていたんだが………………な!」
カリオンはそう言って、手に持っている槍で、ミリムに攻撃する。
カリオン「ふんっ!」
カリオンは攻撃するが、ミリムには命中しなかった。
というよりは、攻撃が逸れたと言えるだろう。
カリオン「うおおおおおおお!!」
カリオンは叫んで、攻撃を激化させる。
だが、一回も命中しない。
カリオン(ちぃっ!多重結界のせいで、斬撃が滑る……………。ならば!)
カリオンはそう思うと、左腕に巻き付いている物を解き、ミリムの左腕に巻き付ける。
ミリムの動きが一瞬止まり、カリオンは槍で攻撃を叩き込む。
だが…………………。
カリオン「っ!?」
カリオンの攻撃は、ミリムには届いていなかった。
何故なら、ミリムは剣を取り出して、槍を受け止めていたからだ。
それを見たカリオンは、ミリムから少し離れて、つぶやく。
カリオン「……………光栄だな。その剣をこの目で見られるとは。」
ミリムが持つ剣は、天魔という魔剣だった。
数多の魔人や魔王を屠った、ミリムの愛剣だ。
カリオンは子供の頃、魔剣を操る竜の姫君の暴虐の御伽噺を、親から聞かされていた。
そんな中、カリオンはミリムに聞く。
カリオン「ようミリム。なんでこんな真似をするんだ?」
ミリム「……………………。」
カリオンはそう聞くが、ミリムは無言を貫いていた。
それを見て、カリオンは訝しむが、ある事に気付き、頭を掻く。
カリオン「へっ。もしかして、操られてでもいるのかい?だとしたら少し残念だな!本気のお前を倒して、この俺様が最強であると、証明したかったんだがな!」
フォビオ「あれは……………!」
カリオンはそう言うと、光に包まれる。
すると、姿が変わった。
髪は逆立ち、羽も背中から生えた。
カリオン「見ろ!これが俺様のユニークスキル、”百獣化”だ!俺様は獣魔の王、
カリオンは、そう叫ぶ。
これこそが、カリオンの本気だ。
それを見ていたミリムは、笑みを浮かべたままだった。
カリオン「ミリムよ。残念だが、この姿を見せた以上、お前には退場してもらうぜ。手加減はしない。これで終わりだ!」
カリオンがそう言うと、槍にオーラが集まって、咆哮が出る。
それを見て、ミリムはさらに笑みを浮かべる。
カリオン「この世から消えるが良い!
カリオンは、獣魔粒子砲をミリムに向かって放つ。
ミリムはそれに飲まれ、爆発する。
獣魔粒子砲を放ったカリオンの槍は、先端が無くなり、焦げていた。
それを見ていたフォビオは。
フォビオ(直撃だ。あれを受けて、生き残れる者など、存在しない。カリオン様の勝利だ!)
そう思っていた。
一方のカリオンも、呟いていた。
カリオン「嫌いじゃなかったぜ、ミリム。良いダチになれたかもしれねえのに、残念だぜ。………………っと。」
カリオンがそう呟く中、少し態勢を崩す。
カリオン(流石にキツイな……………。飛行すら覚束ねぇ………………っ!?)
カリオンは、獣魔粒子砲を撃って疲労していた。
すると、カリオンは何かに気づき、すぐに躱す。
斬撃波が飛んできて、カリオンはそれを少し受けて、出血する。
その斬撃波が飛んできた先を見ると。
カリオン「……………冗談じゃねぇ。まさか、無傷とはな。」
カリオンはそう呟いた。
視線の先には、服装が変わり、額の所から、角を生やしたミリムの姿があった。
これこそが、ミリムの戦闘形態だった。
カリオン「
ミリム「アハハハハハハハ!」
カリオンがそう言う中、ミリムは高笑いをする。
カリオンが訝しげな表情を浮かべる中、ミリムは言う。
ミリム「左手が痺れたのは、久しぶりなのだ。お礼に、とっておきを見せてやる。」
ミリムがそう言うと、エネルギーを集める。
そのエネルギーは、獣魔粒子砲の比では無かった。
カリオンが身構える中、ミリムは叫ぶ。
ミリム「
エネルギーが溜まったと同時に、ミリムはそう叫んで、発射する。
カリオンは躱す事に成功したが、地上のユーラザニアの都市が消滅していく。
それを見ていたカリオンは、唖然となる。
カリオン「次元が…………違すぎる…………!ありえねーだろうが……………!都市が跡形もねぇ………………!」
カリオンはそう呟いた。
つい先程まで、たくさんの建物があったユーラザニアの都市部は、更地と化していた。
カリオンの居城も消え、居城があった場所は、大きく抉れていた。
カリオン(破壊の暴君、ミリム・ナーヴァ……………!なるほど。御伽噺にしてでも、語り継ぐべき脅威だな……………!)
カリオンは、ミリムの凄まじさには、驚愕していた。
だが、カリオンはすぐにミリムに聞く。
カリオン「よう、理由を聞かせちゃくれねぇか?なぜ、
カリオンは、ミリムにそう聞く。
だが、ミリムはその質問には答えなかった。
カリオン「(……………なんだ?さっきからどうにも様子がおかしい。)おい、なんとか言えよ。人様の国を消滅させておいて、だんまりか?」
カリオンは訝しみながらも、再びそう聞くが、ミリムは答えない。
それを見て、カリオンはある可能性に思い至った。
カリオン「あいつ……………ひょっとして。」
カリオンがそう言うと、背後から誰かが近づき、喉元にナイフを突きつける。
???「ひょっとして?私にも教えて欲しいわね。」
ナイフを突きつけた人物は女性で、背中から羽を生やしていた。
それに気づいたカリオンは、その女性に言う。
カリオン「
フレイ「御名答。」
そう。
その女性は、魔王の1人で、
カリオンは、舌打ちをする。
カリオン「チッ!お前もかよ。」
フレイ「あら?私も何なのかしら?ゆっくりと聞かせて欲しいわね……………!」
フレイはそう言うと、カリオンの喉元にナイフを当てる。
一方、フォビオは、瓦礫の中から出てこれた。
だが、フォビオの目に入ったのは、フレイによって、喉元を斬られたカリオンだった。
フォビオ「カリオン様……………!」
それが、カリオンとミリムの戦いの顛末だった。
フォビオは、目を閉じながら言う。
フォビオ「……………そして、魔王フレイは、カリオン様を抱えて、飛び去っていきました。」
リムル「……………なるほど、事の顛末は分かった。」
エース「にしても、ミリムの攻撃に巻き込まれたのに、よく無事だったな。」
フォビオ「死にかけましたが、
まあ、ユーラザニアの都市部を消滅させる一撃だったのだ。
死にかけるのも無理はない。
ちなみに、避難民の受け入れ体制は既に整っている。
リグルドが手配してくれた。
だが、それを聞いて、引っかかった所がある。
そう思う中、リムルが口を開く。
リムル「連れ去られたのなら、カリオンさんは生きてるはずだ。救出に力を貸そう。」
フォビオ「ありがとうございます。」
リムルがそう言うと、フォビオは頭を下げる。
そんな中、俺は疑問を口にする。
エース「それにしても………………ミリムの奴、なんでユーラザニアを滅ぼす事にしたんだ?それに、ミリムの性格上、戦いの最中に横槍が入るのは嫌がりそうだが…………………らしくないな。」
スフィア「らしくねぇと言やあ、俺はフレイがフォビオを見逃したのも腑に落ちない。」
リムル「というと?」
シズ「
スフィア「
なるほどな。
気になるのは、その3点だな。
それに、魔王フレイという名には、聞き覚えがある。
以前、ミリムから話を聞いた、傀儡の魔王を誕生させる計画に加担していた魔王の1人だ。
参加していたメンツは確か…………ミリム、カリオン、フレイ、そして……………クレイマン。
ある可能性に思い至った俺とリムルは、アイコンタクトをして、リムルは紫苑に話しかける。
リムル「紫苑!ミュウランを連れて来てくれ!あと、地図も頼む。」
紫苑「はい!」
リムルはそう言って、紫苑は移動する。
そんな中、スフィアが話しかける。
スフィア「ところでそのお茶、すげぇ色だけど、飲めるのか?」
エース「味は問題ないんだ。味は。」
リムル「あ、客人用は、朱菜とギロリさんが淹れた物だから、大丈夫。」
そう。
俺たちが飲んでいるのは、紫苑が淹れたものなのだ。
その為、真眼やらシズさんは、顔を顰めたり苦笑したりで飲んでいる。
しばらくして、ミュウランがやって来て、話を聞く事に。
ミュウラン「………………ええ。それは確かです。クレイマンは、魔王ミリムに接触を図っていました。私の予想になりますが……………ミリム様の宣戦布告は想定外で、苛立っていたように思えました。」
なるほどな。
度々接触していたのか。
とはいえ、ミリムの宣戦布告は想定外で、苛立っていたと。
という事は、クレイマンの目的が、朧げにだが、掴めた気がするな。
となると、ミリムの宣戦布告も、民を逃すための時間稼ぎか?
そんな中、アルビスが話しかける。
アルビス「お、お待ち下さい!魔王クレイマンの事ですか?あの魔王が、
アルビスは、驚いた表情でそう聞く。
まあ無理もない。
すると。
スフィア「俺……………出かけてくる!」
アルビス「待ちなさい、スフィア!行くのなら、全員で攻め込みますよ。」
スフィアがクレイマンの領地に向かおうとすると、アルビスがそう言う。
まあ、自分たちの大将が居るかもしれないし、故郷を滅ぼしたミリムをけしかけた元凶だからな。
無理もないが。
リムル「まあ待て。もう少し、判断材料が欲しい。」
エース「フォビオ。魔王フレイはどっちの方角に飛び去ったんだ?」
フォビオ「
リムル「なるほどな。ミリムとフレイが手を組んでいるのなら、それもあり得る。」
確かに。
忘れられた竜の都で合流する可能性もあるよな。
俺とリムルが指を動かして、ある場所に止まる。
それを見ていたミュウランは。
ミュウラン「……………傀儡国ジスターヴ。魔王クレイマンの支配領域です。」
やはりか。
という事は、フレイとクレイマンはグルの可能性が高い訳だ。
クレイマン……………やってくれたな。
俺は、クレイマンへの怒りを燃やしていく。
今回はここまでです。
今回は、ユーラザニアの事情を聞く話です。
エースはエースで、ジャマト・アウェイキングやギーツエクストラの仮面ライダーゲイザーの話を知りました。
そんな中、暗躍するクレイマンの目論見を知る。
それを知って、エースは怒りを燃やす。
次回は、ヴェルドラ関連の話になります。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
色々と意見が来ていますが、クロスギーツの変身者は決まっています。
あるキャラに、クロスギーツに変身させようかなと思っています。
転スラの漫画の最新話を見ました。
リムルが、ユウキが黒幕だと察する。
開国祭も終わり、次は西方諸国評議会関連の話になりそうですね。
アニメ版だと、とある休暇の過ごし方が入りそうですね。
今後の展開でリクエストがあれば、活動報告から承っております。