中庭で会議をする為に準備をする中、ウルティマはというと。
ウルティマ「やぁ、元気にしてたかな。」
ウルティマはある牢屋の前に来ていた。
牢屋の中には、ラーゼンが居た。
ラーゼンは憔悴しきった表情で、怯えた表情でウルティマを見る。
ラーゼン「貴様は……………原初の紫は何を企んでおるのじゃ………………。」
ウルティマ「あのさぁ……………その呼び方はやめてよ。僕はね、エース様からウルティマって名前を貰ったんだから。」
ラーゼンはそう聞くが、ウルティマは不満そうにそう言う。
それを聞いたラーゼンは。
ラーゼン「なっ、名前だと!?あやつらは原初の悪魔に名付けをしたのか!?」
ラーゼンは目を見開きながらそう言う。
原初の悪魔への名付けは、同格か竜種か最古の魔王でなければ不可能なのだ。
そんな風に思うのを他所に、ウルティマは口を開く。
ウルティマ「それじゃあ、君にはこれから色々と教えてもらわないとね。確か……………
ラーゼン「ひっ、ひぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
ウルティマは黒い笑みを浮かべながらそう言い、ラーゼンは恐怖してそんな悲鳴を出す。
その後、中庭で、俺たちは会議をすることになった。
朱菜は、こちら側の紹介をする。
朱菜「……………続きまして、新しくリムル様の第二秘書になりました、ディアブロ。」
ディアブロ「以後、お見知りおきを。」
朱菜「エース様の秘書となりましたウルティマ。」
ウルティマ「よろしく♪」
朱菜「そして、ジュラの森の管理者として……………。」
トレイニー「
トレイニーさんも参加する事になった。
ちなみに、シズさんもテンペスト側で参加する事になった。
朱菜「以上が、テンペスト側の紹介になります。続きまして、来賓の方々を紹介します。武装国家ドワルゴンより、ガゼル・ドワルゴ国王。」
ガゼル「うむ。」
朱菜「魔導王朝サリオンより、エラルド公爵。」
エラルド「よろしく。」
朱菜「獣王国ユーラザニア戦士団より、三獣士のアルビス様、スフィア様、フォビオ様。ブルムンド王国より、
フューズ「あ……………はい。」
朱菜「そして、今後のファルムス王国を代表して、グルーシス様、ミュウラン様、ヨウム様。」
ヨウム「っほん!どうぞ、よろしく。」
ガゼル達「ん?」
朱菜の紹介は続いた。
それにしても、ドワルゴン、サリオン、ユーラザニア、ブルムンド、そして、今後のファルムス王国といった感じに、錚々たるメンバーが揃ったな。
リムルは、朱菜に聞く。
リムル「朱菜、ヴェルドラはどうしてる?」
朱菜「はい。お召し物を変えられて、まもなくいらっしゃるかと。」
服を変えさせたのか。
まあ、あんな服装は、これからの会議には相応しくないしね。
すると、ヴェルドラが到着する。
ヴェルドラ「待たせたな、皆の者!」
朱菜「まあ、よくお似合いです。サイズもぴったりのようですね。」
ヴェルドラ「そうであろう。実にナイスな衣装だ。褒めて遣わすぞ。ぐあ〜〜はははっ!」
朱菜「ありがとうございます。」
ヴェルドラはそう叫ぶ。
その手には、リムルから受け取った漫画と、スパイダーフォンがあった。
ちなみに、スパイダーフォンに仮面ライダーの映像をダウンロードしてるので、ヴェルドラには見せておく。
見せろとうるさかったので。
すると、ガゼル王が口を開く。
ガゼル「リムル、エースよ。其奴も部下か?」
ヴェルドラ「あ?」
ガゼル「初めて見る顔だな。」
リムル「ああ、皆さんに、俺たちの盟友を紹介したい。」
エース「ヴェルドラだ。」
ヴェルドラ「えっへん!」
ガゼル「ヴェルドラ…………?」
エラルド「ヴェルドラ?」
フューズ「ヴェル……………ドラ?」
俺の言葉を聞いた途端、ガゼル王、エラルド、フューズが固まる。
まあ、無理もないが。
ヴェルドラは、口を開く。
ヴェルドラ「我は暴風竜、ヴェルドラ=テンペストである!我と語る事ができた者は、数えるほどしかおらぬ故、貴様達は幸運である。光栄に思うが良いぞ!」
ガゼル王達が唖然とする中、物音がする。
それは、フューズがぶっ倒れた音だった。
情報過多で気絶したのだろう。
エレン「あらら、気絶しちゃった。」
ヨウム「無理もねぇ。」
シズ「大丈夫………………?」
ヴェルドラ「ふむ。感極まったか。」
エース「違うって。」
シズさんがフューズの介抱をする中、ヴェルドラは見当違いの事を言って、俺は突っ込む。
リムル「なあ、ヴェルドラ。俺たちはこれから真面目な話をするんだから、邪魔しないでくれよ?」
エース「会議中は顧問的な感じで大人しくしてくれれば良い。なんなら、散歩に出ても良いぞ?」
ヴェルドラ「ぐあはははは!釣れないな〜!ズッ友、マブダチ!我を仲間外れにするのはやめるのだ!」
俺とリムルがそう言うと、ヴェルドラは頰を突いてくる。
すると、ガゼル王が叫ぶ。
ガゼル「リムル、エースよ!」
エース達「ん?」
ガゼル「話がある……………!」
リムル「あ……………こちらもです。」
こうして、テンペストの未来を決める為の重要な会議は、始まる前に中断された。
その後、執務室にガゼル王とエラルド公爵を案内する。
朱菜「それでは、失礼します。」
朱菜は、俺たちの紅茶を出して、そのまま後にする。
しばらくの静寂の末、ガゼル王とエラルド公爵が詰め寄る。
その圧は凄まじかった。
ガゼル「どういう事だ!?暴風竜ヴェルドラが復活だと!?」
リムル「え〜と、簡単に説明するとだな……………。」
エラルド「その前に言っておきましょう。」
エース「はい。」
エラルド「私は、魔導王朝サリオンの天帝陛下より、全権を任されています。私の言葉が、サリオンの立場を決める物となる。その事を踏まえて……………説明をお願いします。」
エース「わ、分かった。ちゃんと説明するから。」
そうして、俺とリムルは、経緯を話す。
この世界に、リムルはスライムとして、俺は白狐として転生した事。
封印の洞窟でヴェルドラと会った事。
色々あって魔王となり、死んだ仲間を蘇らせて、ヴェルドラの封印を解除した事。
リムル「……………で、今に至るという事だ。」
ガゼル達「あああ………………。」
エース「大丈夫か?」
俺たちの話を聞き終えると、ガゼル王とエラルド公爵は、頭を抱えていた。
まあ、無理もないが。
すると、ガゼル王が口を開く。
ガゼル「…………想定外だぞ。お前達が魔王になったのも問題だったが、それ以上の難問を用意するとは……………。」
リムル「いや〜そんなに褒められても。」
エース「褒めてねぇだろ。」
ガゼル「ぐっ!」
ガゼル王がそう言うと、リムルはそう言って、俺は突っ込み、ガゼル王は睨む。
エラルド「リムル殿、エース殿……………彼の方は本当に本物の暴風竜なのですか?」
リムル「さて、どうでしょう?」
エラルド「いや、そうであろうな。邪竜の名を騙るような愚か者など、人間にも魔物にもおるはずが無い。」
エース「だろうな……………。」
エラルド公爵はそう断言した。
まあ、無理もない。
そんな中、俺、ガゼル王、エラルド公爵は口を開く。
ガゼル「しかし……………。」
エラルド「どうしたものか……………。」
ガゼル「公表するか、隠蔽するか。」
エース「まあ、公表する流れで考えてる。どの道、ヴェルドラの復活は隠す事が出来ないからな。」
エラルド「そうですか。どちらにしても、西側諸国は問題あるまい。我が魔導王朝サリオンも、天帝陛下に報告するだけで良いが、問題は……………。」
エース「西方聖教会。」
ガゼル「そうだな。隠し立ては通じぬ。竜種の中でも、特に暴風竜を敵対視しておるからな。」
エラルド「そもそも、既に邪竜の復活には気づいているだろう。」
エース「どっちみち、ヴェルドラの事は公表するしかないという事だな。」
ガゼル「そうだな。」
やっぱり、立ちはだかってくるのは、西方聖教会か。
という事は、再び
借りを返したいところだな。
すると、ガゼル王はリムルに向かって叫ぶ。
ガゼル「聞いとるか、リムル!」
リムル「は…………はい!」
エラルド「真剣に考えてもらわねば困りますよ。エース殿を見習って下さい。」
リムル「すみません……………。」
リムルは考え事をしていたのか、反応に遅れる。
ちゃんと話は聞け。
俺が呆れた視線を向ける中、リムルは口を開く。
リムル「まあ、エースの言う通り、ヴェルドラの事は公表するつもりだったし、西方聖教会は避けて通れなそうだし……………何とかするしかない。」
ガゼル「うむ。そう決めたのなら、俺に文句はない。」
エラルド「魔王と竜種が手を組むなど、これ以上に厄介な問題がありましょうか。笑えない冗談です。しかし、これは幸運でした。」
エース「ん…………というと?」
まあ、魔王と竜種が手を組むなんて、マジでやばい事なのだろう。
俺の質問に対して、エラルドは紅茶を飲み、口を開く。
エラルド「……………今、この密談に参加できたのですから。我が国の立場を決定するのに、これ以上ない情報を得られたという物です。」
ガゼル「うむ。」
リムル「ほう……………。」
エラルド「魔王2人と竜種が共存する国に喧嘩を売るのは、愚かですからな。」
ガゼル「そういう事だ。」
ガゼル王とエラルド公爵は、そう言う。
すると、リムルがガゼル王に話しかける。
リムル「ほほう……………今の発言は、俺たちが西方聖教会を敵に回しても味方してくれる。そう受け取って良いのか?」
ガゼル「リムルよ。貴様はもう少し腹芸という物を覚えたほうが良いぞ。……………その点はエースは上手よ。己の考えを見透かれない様にしておるわ。」
エース「ふっ。」
リムルがそう言う中、ガゼル王はそう言う。
褒め言葉として受け取っておくか。
ガゼル王は説明する。
ガゼル「つまりだな…………あえて敵対する理由もないのに、国を危険に晒す事はしない。西方聖教会には、義理もないのだから。分かるな?」
エース「ああ。ガゼル王が協力してくれるのなら、心強いよ。」
リムル「だけど…………エラルドさん。サリオンとは、国交すら樹立していないのに、どうしてそこまで親身に……………。」
エース「エレン絡みだろ?」
ガゼル王の言葉に俺がそう返すと、リムルはエラルド公爵にそう聞く。
それを聞いたエラルド公爵は答える。
エラルド「リムル殿。公の場では、名前と役職で呼んでください。あなたは一国の主の片割れなのですから、他国の重鎮へ遜る必要などないのです。まあ、”さん”でも”殿”でも、好きに呼んでくれても結構ですがね。」
リムル「あ……………ありがとう。」
エラルド「それはともかく、質問にお答えしましょう。といっても、エース殿が答えたのですがね。娘のエレンちゃ……………ううん!エリューンがリムル殿とエース殿に魔王覚醒の情報を流した事で、その責任を追及されましてな。」
やっぱりか。
どうやら、早くもバレたみたいだな。
まあ、無理もないか。
エラルド「言ってしまえば、娘が新しい魔王を2人も生み出したような物ですからな。ですが、それを知っているのは、私と天帝陛下のみ。そこで、リムル殿とエース殿を見極め、万が一の場合は、討伐部隊を派遣する事も視野に入れ、私自ら出向いたという訳です。」
エース「それで、その判断は如何に?」
エラルド「…………先ほど申した通り、友好を選びます。」
ガゼル「当然の選択よな。我が国も最初から、友好国であるテンペストを支持するつもりでおったわ。フッ……………。」
エラルド「だが、問題が無い訳ではない。リムル殿とエース殿が滅ぼしたファルムス王国軍だが、流石に死者が多すぎます。四万の死者を出した魔王ともなると……………。」
サリオンも、国交を樹立してくれそうだな。
まあ、問題はそれだ。
とはいえ、俺たちは、既にその覚悟はできている。
これからも、その罪を背負って生きていく。
すると、ガゼル王は口を開いた。
ガゼル「それは安心しろ。」
リムル「ん……………?」
ガゼル「死体は全て消え、証拠はない。そして、捕虜を除いて、生存者も誰1人としていない。ならば、どうとでも筋書きを変えられよう。聞く者を皆、納得させられれば良いのだ。」
エース「……………そうだな。それで?どういう筋書きなんだ?」
リムル「教えてくれ。ガゼル王。」
ガゼル「清濁併せのむ覚悟が決まっているようだな。それで良い。王たる者は、悔いてはならぬ。ふっ……………では、説明しよう。いいか、よく聞け。筋書きはこうだ。」
ガゼル王は、筋書きを説明する。
それから俺たちは、綿密な打ち合わせを行なって、会議を再開しに戻ったのだった。
フューズは、目元にタオルを置いていた。
フューズ「はぁ……………。」
リムル「大丈夫か?」
シズ「大丈夫だよ、リムルさん。」
フューズ「ありがとうございます、シズ殿。こんな重要な話、予め聞かせといて下さいよ。」
リムル「あれ?言ってなかったけ?まあ、過ぎた事はもう良いだろう?」
フューズ「さらっと流すな!!」
エース「大丈夫そうだな。」
フューズ「…………ったく、上になんて報告すれば…………はぁ……………。」
エース「では、会議を再開する。まずは、今までの経緯から話させてもらう。」
フューズも苦労してんな。
俺たちは改めて、転生した事、ヴェルドラとの出会いから、今までの事を話した。
その際、
ヒナタと戦ったのは、俺だからな。
それを聞いていたシズさんは、悲痛な表情を浮かべていた。
シズさんとしては、弟子であるヒナタと俺とリムルが戦って欲しくなかったのだろう。
それを聞いたフューズは、驚いた声を出す。
フューズ「なんと!?あの
エース「ああ。とんでもない強敵だった。こっちの話を聞いてはくれないし、容赦なく攻撃してくるし。冷酷で恐ろしい殺人者……………という印象だな。あ、いや、すまん、シズさん。あなたの弟子なのに。」
シズ「ううん。こっちこそ、ヒナタがごめんね。」
少し言い過ぎたか。
俺はそう思い、シズさんに謝る。
シズさんにとっても、弟子を愚弄されたと思われても仕方ないしな。
シズさんは、複雑そうな表情を浮かべて、そう言う。
すると、それを聞いたフューズが唸り声を出す。
フューズ「う〜ん……………。」
リムル「どうした?」
フューズ「いえ……………我々が掴んでいた情報とは、少し印象が違いましてね。」
エース「というと?」
フューズ「彼女は、自分を頼ってきた者には、必ず手を差し伸べているんです。助言を聞かなかった者は、二度と相手をしないそうですが……………。つまり、理性的で合理的な考え方の持ち主なんですよ。」
そんな一面があるのか。
とはいえ、それはあくまで、
元日本人であるとはいえ、今の俺は魔物だ。
聞く訳がないか。
すると、ガゼル王とエラルド公が口を開く。
ガゼル「ふむ。流石は情報操作に長けたブルムンド王国のギルマスだな。余の知り得る物と同じだと証言しておこう。」
エラルド「我々の情報とも同じですね。ルミナス教の教義を破った事は一度もなく、最も模範的な騎士……………純然たる法と秩序の守護者という事です。」
リムル「それほどの者なら、何故召喚儀式を阻止しようとしないんだ?」
エース「子供を連れ去るなんて、許されざる行いなのにな。」
シズ「………………。」
そう。
それが気になっていたのだ。
そんな奴なら、子供を異世界に連れ去る召喚儀式は阻止する筈。
すると、フューズが口を開く。
フューズ「彼女が、各国の召喚を見逃していたかどうかは、本当の所は分からないでしょう?」
エース「まあ、それはそうなんだが。」
フューズ「異世界人を呼び出す召喚魔法は、公には出来ぬ禁断の秘儀でしょう。西方諸国評議会では、禁止事項に指定されてますし。問われた所で、国家としても、簡単には認めぬでしょうな。」
リムル「やっていないと言われれば、それまでか……………。」
フューズ「ええ。」
エラルド「エース殿に対して、問答無用だったのは、ルミナス教の教えに、”魔物との取り引きの禁止”という項目があるからでしょうな。」
そういう事か。
まあ、追及出来ないんじゃ仕方ないか。
それはそれとして………………。
エース「俺らには交渉の余地はないか。もし、西方聖教会が、俺たちの事を神敵と認定したら、ヒナタはそれに従う。間違いないよな?」
フューズ「そうでしょうな。」
となると、神敵に認定されたら、大軍が再び押し寄せてくる。
下手をしたら、ファルムスの時の二の舞になりかねない。
すると、ディアブロとウルティマが口を開く。
ディアブロ「クフフフフフッ……………!では、私が出向き、始末して参りましょう。」
ウルティマ「エース様に喧嘩を売ったからね。」
エース「ちょっと待て。ヒナタは強敵なんだぞ。」
リムル「お前に始末出来るのか?」
紫苑「そうですよ、ディアブロ。」
エース達「ん?」
紫苑「ディアブロとウルティマが出向くくらいなら、私が始末します。リムル様、私にお任せ下さい。」
ディアブロとウルティマがそう言う中、紫苑も対抗意識を燃やしたのか、そう言う。
なんでやねん。
真眼は頭を抱えていた。
すると、ディアブロが口を開く。
ディアブロ「これはこれは、紫苑殿。あなたには秘書の心得を教わった恩があるので、言いたくはありませんが……………残念ながら、あなた達では、ヒナタとやらには勝てぬでしょう。」
紫苑「面白い事を言う。つまり、お前は私よりも強いという事か?では、どちらが上なのかはっきりさせ……………!」
「「させんでよろしい!!」」
紫苑達がそう言うのを見て、俺たちはそう叫ぶ。
すると、ヴェルドラも驚いていた。
エース「ヴェルドラ………………。」
リムル「まさか、お前……………。」
ヴェルドラ「わっ、わわわ……………我は、べっ、べべ……………別に混ざろうとかしておらぬよ!」
エース「そう言いたいのなら、挙動不審気味な態度はやめろ。」
リムル「向こうから来るならともかく、こっちから行く必要はない。」
ヴェルドラ「ええ〜……………。」
エース「”ええ〜”じゃない!俺たちは西方聖教会と敵対したい訳じゃない。」
リムル「お前達もだぞ。」
紫苑達「すみません。」
ヴェルドラが文句を言う中、紫苑達は、そう謝る。
リムル「ううん!というわけで、ヒナタ及び、西方聖教会についての議論は以上だ。相手の出方次第では、争う事になるが……………ええ…………慎重に対応して、様子を見ることとする。」
エース「あと、一つ言いたい事がある。もし、ヒナタ達が来た場合は、ヒナタの相手は、俺がする。」
真眼「えっ!?」
リムルがそう言うのと同時に、俺はそう言う。
すると、真眼はそう叫ぶ。
真眼「私では…………ダメなんですか?」
エース「いや、真眼を信頼していない訳じゃないさ。」
リムル「だったらなんで…………?」
エース「……………ヒナタには、借りがあるからな。その借りは、きっちり返す。その為さ。」
真眼「なるほど………………分かりました。エース様を信じます。」
エース「ありがとう。」
俺がそう言うと、真眼は納得する。
まあ、それだけじゃないんだけどな。
あいつがどんな風に生きていたのか気になるからな。
それよりも、気になる事がある。
ヒナタ『そうね。密告があったもの。』
ヒナタはそう言った。
という事は、ヒナタに俺たちの事を売った輩が居る。
俺がシズさんを魔物にしたのを知っているのは、ごく限られる。
可能性としてあるのは、エレン達にクロエ達を始めとする子供達、そして、神楽坂優樹。
この中で疑わしきは。
創世之神『告。その可能性が一番高いのは……………。』
創世之神も、ある人物の事を指摘する。
そう、最初に会った時から、怪しいと思っていた奴。
だが、目的はなんだ?
俺とヒナタを争わせる事に何の意味がある?
それに、あいつなら、ジャマトとも繋がっていても不思議ではない。
何を企んでいるのかは知らんが、もし牙を剥いたのなら、俺は容赦なく叩き潰す。
すると、ガゼル王とリムルが話しかける。
リムル「エース、エース!」
ガゼル「エースよ。」
エース「あっ、悪い。考え事をしてた。じゃあ、本題に戻ろう。」
まあ、あいつがジャマトとも繋がっていたのかは、まだ確証がない。
現状、様子見という事にしておこう。
俺たちは、テンペストの運命を決める議題を俎上に載せる時が来た。
すると。
???「うわっ!?」
エース達「ん?」
上から何かがぶつかる音がして、上を見ると、天井部分に見覚えのある妖精が居た。
そう、ラミリスだ。
ラミリス「うっ、うう……………。」
リムル「ラミリス?」
エース「あいつ、何しに来たんだ?」
俺たちは、ラミリスを回収する。
ラミリス「うぅ……………。」
リムル「一体、どうしたんだ?」
ラミリス「あっ!話は聞かせてもらったわ!この国、テンペストは……………滅亡する!」
エース「なっ……………!?」
リムル達「何だって!?」
ラミリスの言葉に、リムル達は驚く。
無論、俺も。
なんだって滅亡する話になるんだ?
俺はそう思い、困惑する。
今回はここまでです。
今回は、人魔会談の前半です。
ウルティマは、準備中にラーゼンへの尋問を行なっていました。
果たして、ラーゼンはどうなったのか。
それは、想像しただけでも恐ろしい。
ヴェルドラの復活に詰め寄るガゼル王とエラルド。
そりゃあ、無理もないですが。
そんな中、ラミリスがやってくる。
ラミリスの言葉に驚くエース達。
次回は人魔会談の後半です。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
次回の転スラからOPがレナセールセレナーデに変わりそうですね。
開国祭がどんな感じになるのか楽しみです。