トレイニーさん絡みの用事を済ませて、少し野暮用を済ませた後、俺たちは、紅丸の報告を聞いていた。
ちなみに、朱菜は今、リムルの服を仕上げている最中であり、俺はもう新しい服に身を包んでいる。
その服装というのは、神となった浮世英寿と同じ服装だ。
紅丸「部隊は、ジュラの大森林の入り口に展開させています。」
リムル「ああ。」
紅丸「避難民に扮した足の速い獣人戦士達が、逃げるふりをしつつ、敵をゲルドとグルドの罠へと誘き寄せ、一網打尽にします。」
ボア「かつて、俺たちの故郷だった荒れ果てた大地。」
ゲルド「今は滅びた
俺とリムルは、そう聞く。
クレイマンの策謀で滅びた場所が、決戦の地になるとはな。
俺は自然と呟く。
エース「因果は巡るな。」
ゲルド「ええ。」
紅丸「敵の力量は完全に見切りましたからね。勝利は確実です。」
リムル「まだ戦いが始まってもいないのに!?」
エース「随分と自信があるよな。」
紅丸「リムル様とエース様の覚醒により、ユニークスキル”
そう。
俺とリムルの進化により、ユニークスキルを得た者が多くいる。
真眼だって、ユニークスキルを獲得したみたいだからな。
まあ、紅丸らしいな。
それを聞いて、朱菜は笑みを浮かべる。
すると、紅丸が提案をする。
紅丸「……………という事で、一つ作戦を閃いたのですが。」
リムル「なんだ?」
紅丸「折角だから、霧の先にあると思われるクレイマンの城を、落としてやろうかと思いまして。」
エース「何が”折角”だよ。流石に危険じゃないのか?」
紅丸「大丈夫です。攻め込むのは蒼影と白老。二人ともやる気になっていますし……………。」
ついでにコンビニ行くみたいな感覚で言うんじゃないよ。
俺がそう思う中、紅丸がそう言うが、朱菜が割り込む。
朱菜「お待ちを!お兄様!」
紅丸「お……………おお、どうした?朱菜。」
朱菜「どうしたではありません!クレイマンという魔王は、人を操る危険な力を持つそうではありませんか!万が一、蒼影や白老が操られでもしたら……………!」
紅丸「いや、あいつらなら大丈夫……………。」
朱菜「ダメです!」
紅丸「あっ……………。」
朱菜「どうしてもと言うのなら………………私も参ります!」
朱菜がそう言うと、紅丸はそう返す。
だが、それすらも食い気味に遮った朱菜は、そう宣言する。
それを聞いた俺たちは、流石に驚いた。
リムル「おいおい!」
朱菜「……………という訳ですので、エース様、リムル様。私に出撃許可を下さいませ。」
エース「うむ………………。」
俺とリムルが驚く中、朱菜はそう言う。
正直な話、クレイマンの本拠地という危険な場所に朱菜を送り込むのは、躊躇いがあるな。
とはいえ、クレイマンが居ないうちに城に攻め込んで、落とすのも悪くはない。
すると、蒼影、白老、朱菜が口を開く。
蒼影「リムル様、エース様。」
リムル「うおおっ!?」
蒼影「ご心配には及びません。自分が朱菜様をお守りしますので。」
白老「わしもおりますれば。敵本丸には、カリオン様が囚われておるやもしれぬし、やはり調査は必要でしょうぞ。」
朱菜「エース様、リムル様!私とて怒っているのです!クレイマンを許せぬこの気持ちを、抑えるのが難しいのです!」
エース「はぁ……………分かった。必ず帰ってこい。」
リムル「エースまで……………。分かった。朱菜の参加を認めよう。」
朱菜「ありがとうございます!」
蒼影、白老、朱菜、俺の言葉を聞いてか、リムルが折れた。
リムルは、口を開く。
リムル「朱菜の安全を第一に考える様に。良いな?」
紅丸「朱菜の我儘を認めてくれて、助かります。」
朱菜「私は転移できますので、万が一の場合でも大丈夫です。」
白老「そうじゃな。わしの方が逃げ遅れそうじゃ。」
エース「ふっ。」
蒼影「我々は、精神攻撃への耐性はありますので、そうそう遅れは取らぬでしょうが、朱菜様が居るなら、その心配は皆無です。カリオン様に関しては、発見してから考えるとしましょう。」
リムルがそう言うと、朱菜達はそう話す。
俺とリムルは頷き合い、口を開く。
エース「くれぐれも状況を見極める様にな。」
リムル「作戦開始は日が変わった瞬間。
紅丸達「了解しました!」
俺とリムルがそう言うと、紅丸達が返事をする。
すると、蒼影が口を開く。
蒼影「ところで、竜を祭る民が100名ばかり、クレイマン軍に合流しております。」
リムル「竜を祭る民ってなんだ?」
蒼影「竜皇女であるミリム様を祭る者どもです。」
エース「ミリムの配下……………ではないな。本人曰く、配下は作らない主義らしいから、勝手に敬っているだけだな。まあ、100人位なら問題はない筈だ。」
蒼影「はっ。」
朱菜「では、仕上げてしまいましょう。動かないでくださいね。」
竜を祭る民か。
一応、ミリムからそれに関する愚痴を聞いていたので、存在は把握している。
多分、クレイマンの軍勢に無理矢理従軍させられているのだろう。
そう思う中、作業は進んでいく。
その後、準備が終わった。
朱菜「まあ、よくお似合いです!リムル様!」
紫苑「はい!とても素敵です!」
嵐牙「その凛々しきお姿、我が主人に相応しい!」
シズ「似合ってるよ。二人とも。」
真眼「エース様もお似合いです!」
リムル「そ……………そうか?」
エース「ありがとうな。」
俺たちがその姿になると、皆が褒める。
そして、朱菜は、蒼影と白老と合流する為に、転移魔法で転移する。
俺たちは、迎えが来るまでの間に、他の魔王の話を聞くことにした。
ヴェルドラとラミリスに。
リムル「なあ、魔王って十人居るんだよな?」
エース「確かに。ミリムにラミリス、カリオン、フレイ、レオン、クレイマン。残りの四人はどんなやつなんだ?」
そう。
俺たちが把握しているのは、その六人だけだ。
そう聞くと、ヴェルドラが答える。
ヴェルドラ「魔王か。何人かは戦った事もあるぞ。2000年近く前だったか。我が戯れに滅ぼした
エース「戯れって………………。」
ヴェルドラ「そこを統べる女吸血鬼が魔王の
エース「そりゃあ、都を滅ぼされて、キレない人は居ないだろ。」
ヴェルドラ「うっ………………今では、我もちょっぴり悪かったかなと思ったぞ…………。」
リムル「ちょっぴりかよ……………。」
そりゃあ、自分の都を滅ぼされたら、誰でもキレるだろ。
流石に、ヴェルドラも反省しているようだが。
ほんの少しだが。
エース「それで、そいつの名前は?」
ヴェルドラ「確か……………ルルス?いや、ミルスだったか………………。」
忘れんなよ。
こりゃああれだな。
場合によっては、
すると、ラミリスが口を開く。
ラミリス「
ヴェルドラ「何?そうなのか。」
代替わりとかもあるんだな。
とはいえ、恨みはそう簡単には薄れるものではないだろう。
警戒するに越した事はないからな。
すると、ヴェルドラが叫ぶ。
ヴェルドラ「うおおおっ!」
エース「どうした!?」
ヴェルドラ「ここで真なる敵が現れるとは……………!次号への見事な引きである!」
リムル「真面目にやれよ!ネタバレすっぞ!」
シズ「アハハハ………………。」
ヴェルドラ「そうカリカリするでない。あとは、
エース「ダグリュール?」
ヴェルドラ「ああ。何度か喧嘩したが、勝負はついておらぬ。」
ヴェルドラがそう叫ぶので、リムルはそう叫んで、シズさんは苦笑する。
ヴェルドラは、ダグリュールという魔王の名前を出した。
ヴェルドラと互角に戦う存在か。
強そうだな。
すると、ラミリスはヴェルドラに聞く。
ラミリス「そういえば、師匠って、ギィとは戦った事無いの?」
ヴェルドラ「む?…………………うむ。奴ははるか北方に居を構えておるしな。まあ、あんな何も無い所には、行く必要もないのだ!」
ラミリスの質問に、ヴェルドラは途中、言葉を詰まらせるも、そう答える。
ヴェルドラから、若干の怯えを感じた。
ヴェルドラが怯えるとはな。
何があるんだ?
そう思う中、ラミリスが口を開く。
ラミリス「そっかあ。あいつ強いもんね。なにせ、ギィはこのアタシとミリムと同格!最古の魔王の
ラミリスはそう言う。
なるほどな。
まあ、ギィというのは、エレンが話したおとぎ話でミリムと戦っていた存在の事だろう。
ミリムと互角に渡り合う時点で、強者なのは間違いない。
ラミリス「あと、二人が知らないのは、ディーノちゃんかな。」
リムル「ディーノちゃん?」
エース「それは……………来たか。」
ラミリスがそう言う中、聞こうとするが、ある気配を感じる。
すると、扉が現れる。
それも、かなり凝ったデザインの。
トレイニー「……………迎えが来たようですね。」
シズ「ええ。」
ラミリス「相変わらず仰々しいねぇ。」
リムル「空間を繋げる扉か。凝ってるな。」
エース「ああ。誰か来るぞ。」
???「お迎えに参りました。ラミリス様。」
俺たちがそう話す中、扉が開き、緑髪のメイドが現れる。
その気配は、ディアブロやウルティマと同種の気配だった。
つまり、あのメイドも原初の悪魔の内の一人という事だろう。
そのメイドは、ウルティマが居ることに少しだけ驚いていた。
すると、ラミリスが話しかける。
ラミリス「久しぶりじゃん、ミザリー!相方のレインは元気?」
ミザリー「おかげさまで変わりありません。……………そちらがリムル様とエース様ですね?」
エース「ああ。」
リムル「おう。」
ミザリー「我が主、ギィ様より、お連れするよう仰せつかりました。どうぞ、こちらの門を通り、
ラミリスがミザリーという名前のメイドと話す中、ミザリーはこっちを見て、そう言う。
ラミリスは、先に行った。
そこから先に進めば、魔窟となっているだろう。
だが、覚悟はとっくに出来てる。
俺とリムルは頷き合い、中へと入っていく。
その後ろに、紫苑と嵐牙、真眼とシズさんも入っていく。
しばらく歩くと、会場に到着する。
だが、とんでもない気配を感じた。
目の前を見ると、赤髪の男が俺たちが居る場所の先にある椅子に座っていた。
あれがギィという魔王だろう。
一つだけ言えるのは、やばいという事だ。
ムラのある
解析能力が無い奴は論外で、偽装に気づけるか否かで、篩にかけているのだろう。
本当の実力なんて、まるで分からないな。
すると、そのギィが話しかけてくる。
ギィ「座ったらどうだ?扉の前に突っ立っていたら邪魔だろう。踏み潰されても知らんぞ?」
ギィはそう言ってくる。
それを見て、俺とリムルが首を傾げると、背後の扉が開いて、大きい奴が現れる。
恐らく、
ダグリュール「退いてもらえるか?小さいの達よ。」
リムル「あ、ああ……………。」
エース「すいません。」
ダグリュールは、俺たちにそう言って、椅子に座る。
俺たちも、椅子に座る事にした。
ダグリュールからは、隠す気がないのか、出鱈目な
ヴェルドラと喧嘩出来るというのは、間違いないだろう。
すると、新たな来客が来る。
二人の従者を連れた男が入って来た。
その男は、犬歯が目立っていた。
恐らく、ヴァレンタインという名の
だが、気になる事がある。
エース(ん?従者のメイドの方が
そう。
確かに、ヴァレンタインという名の魔王も中々だが、そのメイドの方が多い。
というより、見た事があるのだが。
すると、創世之神が口を開く。
創世之神『測定可能な範囲の解析において、対象者の魔素量は、当代の魔王より多いと推定されます。』
エース(やっぱりか。つまり、何らかの理由でついて来たのか?何のために?)
創世之神の返答に、俺はそう考える。
だが、すぐにやめる。
今、そんな事を考えていても無駄だからな。
どの道、俺たちが生き残るには、クレイマンを倒す必要がある。
すると、あくびが聞こえてくる。
???「ふぁぁぁ……………。」
欠伸が聞こえてきて、後ろをチラリと見ると、気怠げな男が入ってくる。
すると、ラミリスを見て反応する。
???「あ。いよーっす、ラミリス。今日はまた一段とチビだな。」
ラミリス「は?喧嘩売ってる訳!?ディーノの癖に生意気なんですけど!」
ディーノ「バカ。俺が勝つの分かってるのに、売るわけないじゃ〜ん。」
ラミリス「はっ……………!ふ〜ん!死にたいみたいね!今日の私は絶好調なんだからね!」
ディーノ「いやいや。だって、お前、前に会った時より縮んでるよね?」
ラミリス「だってしょうがないじゃん!私、最近生まれ変わったばかりだし!」
あれがディーノという魔王か。
ラミリスとの関係性は、分かったな。
すると、近づいてくるベレッタとマッドを見て、反応する。
ディーノ「あれ!?なんでお前、従者を連れてるの?1人で来た俺が格好悪いじゃん!」
ラミリス「ふふん!まあね!この2人の前には無力だと知るが良いわ!これでぼっちとかバカにしてた奴を見返せるってもんよ!主にアンタよ!」
ディーノ「えー……………なんだよ。ボッチ仲間だと思ってたのに。じゃあ、壊しても良い?」
ラミリス「はぁ!?ダメに決まってんじゃん!!ギィに言いつけて鉄拳制裁の刑に処してもらうからね!」
まあ、関係性は掴めたな。
ディーノは席に着くと寝始める。
周囲の魔王は特に何も言わないので、問題無いのだろう。
さて、参考として、
俺とリムルが見ようとすると。
ディーノ「………………っ!」
ディーノは少し顔を起こして、俺たちを睨んでくる。
どうやら、気づかれたな。
性格こそ軽いが、実力を測る事は出来ないな。
すると、再び入ってくる一団があった。
そいつらは、全員が背中から翼を生やしていた。
恐らく、あれがフレイという
すると、リムルが顔をにやけていた。
こいつ、また変な事を考えていやがるな。
俺がゴミを見るような目をリムルに向ける中、気になる事があった。
エース(ん?あのライオン頭……………。)
気になるのは、フレイではなく、後ろの従者の男の方だ。
記憶に引っかかる気配を感じたのだ。
すると、真眼が話しかけてくる。
真眼「エース様。」
エース「どうした?」
真眼「後ろの従者の男、気になりませんか?」
真眼も気付いたみたいだな。
少し、探ってみるとするか。
すると、すぐに気配の正体に見当がつく。
エース(なるほど……………そういう事か。となると、話の流れが見えて来たな。)
創世之神『是。マスターの考えている事で、概ね合っていると推測します。』
やっぱりな。
となると、ミリムの考えも読めて来そうな気がするな。
すると。
???「お前達がリムルとエースか。」
そんな風に声をかけられたので、俺とリムルは振り返る。
そこに居たのは、金髪の男だった。
恐らく、魔王レオン・クロムウェル。
エース「そうだが。」
リムル「そうか。お前がレオンか。」
シズ「……………久しぶりね、魔王レオン。」
レオン「久しいな。元気にしていたか?」
シズ「……………ええ。2人のおかげで。」
俺たちがそう反応する中、シズさんがやって来て、レオンと対峙する。
シズさんとしても、因縁の相手との再会だもんな。
シズ「魔王レオン。あなたには、聞きたい事がたくさんあるのよ。」
レオン「そうか。だが、私には無いな。」
シズ「……………………。」
レオン「とはいえ、リムルとエースには少し興味がある。招待してやるから、聞きたい事があるのなら、来たら良い。罠だと思うなら、拒否してくれて構わないよ。」
シズさんがそう言うが、魔王レオンは素っ気なくそう言って、シズさんはレオンを睨む。
シズさんは一息ついて、俺たちの方を見てくる。
俺とリムルも、一息ついて、椅子に座る。
リムル「分かったよ。」
エース「受けてやるから、招待状でも送ってくれ。」
レオン「ああ、そうしよう。……………尤も、お前達がこの場を生き残れたらだがな。」
俺とリムルがそう言うと、レオンはそう言う。
俺たちが振り返ると、2人ほど入ってくる。
片方はミリムだった。
元気そうだな。
カリオンが行方不明……………とはいえ、どこに居るのかは分かるが、これで魔王は八人。
という事は、隣に居るのがクレイマンか。
すると。
クレイマン「さっさと歩け!このウスノロ!」
クレイマンはそう叫んで、ミリムを殴る。
それを見て、周囲には驚愕の雰囲気が広がる。
だが、ミリムは反撃せずに椅子に座る。
どういう事だ?
そう思い、俺はミリムを見る。
それを見て、大体察した。
なるほどな。
そう思う中、クレイマンが声高に言う。
クレイマン「皆さん、お待たせ致しました。」
クレイマンの心を見ると、優越感に浸っていた。
自分の力を誇示出来て、そんなに嬉しいのか。
見せかけの力なのにな。
すると、もう1人の青髪のメイドが現れて、口を開く。
恐らく、ラミリスが言っていたレインというメイドだろう。
原初の悪魔の1人。
レイン「それでは、出席者をご紹介いたします。
ラミリス「ふわぁ……………へへん!」
レイン「
クレイマン「うん。」
レイン「
レインの呼びかけに、会釈をしたり、反応をしたりして、終わる。
すると、クレイマンが抱えていた狐を机に置いて立ち上がり、叫ぶ。
クレイマン「本日は私の呼びかけに応えていただき、誠にありがとうございます。それでは、始めましょう。我らが宴を。ここに、魔王の宴……………
クレイマンはそう言う。
その顔は、本当に笑顔だった。
俺たちを叩き潰せるのがそんなに嬉しいのか?
絶対に、お前の思い通りにはいかないだろう。
良いぜ、その優越感、きっちりとへし折ってやるぜ。
俺たちの親友であるミリムを殴った件、策謀で俺たちの国を滅ぼそうとした件などなど。
それらをまとめての報いを受けてもらうぜ。
ただでは死なせない……………!
ケロロ軍曹のクルル曹長にリバイスのカゲロウは、こう言った。
クルル『相手がすっかり良い気になった所を一気に突き落とす…………のが超クールなんだって?…………同感だ。』
カゲロウ『幸せの絶頂から地獄に叩き落とさなきゃ……意味が無いだろ。』
クレイマンはまさに、すっかり良い気になっている。
それを一気に突き落とす。
徹底的にな。
俺とリムルは、そんなクレイマンを睨む。
一方、戦場では。
ヤムザ「一体、どうなっているのだ!?」
ヤムザは苛立っていた。
クレイマンに捜索を言われてからも、捜索していたが、一向に見つからない事に。
すると、部下の1人が入ってくる。
部下「や…………ヤムザ様!」
ヤムザ「ん?」
部下「獣人を見つけて追ってる途中、奇襲を受けたようです。」
ヤムザ「おい、お前。誰にやられた?
部下「……………死にました。」
部下がそう言うと、ヤムザはその者に聞く。
だが、聞く中、その者は倒れて、絶命した事を確認する。
その首元には、クナイが刺さっていて、ヤムザはそれを抜く。
ヤムザ(
ヤムザはそんな風に考える。
実は、間に合っている事に気づいていない。
そんな中、外から叫び声が聞こえて来て、外に出る。
ヤムザ「今度は何だ!?また新手か!くそっ!あいつら、一体どこから湧いてくるんだ!?」
ヤムザはそう叫ぶ。
一方、紅丸は、思念伝達でゲルドとボアに合図を送る。
紅丸『ゲルド、ボア。始めろ。』
ゲルド『承知。』
ボア『分かりました。』
紅丸の合図を受け取った2人は、他の
すると、クレイマンの軍勢から距離をとる。
それを見ていたクレイマンの軍勢は、疑問に思うが、すぐに叫ぶ。
手下「罠だ!何か仕掛けてくるぞ!この場に留まって…………!」
軍勢の1人がそう言う。
だが、それこそが罠だったのだ。
ゲルドとボアは、エクストラスキル、土操作を発動する。
すると、軍勢の足元に穴が開き、落ちていく。
だが、翼がある奴は真っ先に脱出する。
手下「危なかった…………。飛翔出来る者が居なければ、我が隊は全滅……………。」
ガビル「それは不運であるな。」
そう言う中、
ガビル「大人しく落っこちておれば、痛い思いをせずに済んだであろうに。」
ガビルはそう言う。
一方、地面の方では、這い上がって脱出しようとするが、容赦なく落とされていく。
地面の中でも、戦闘が起こっていた。
蒼海「ハアッ!」
蒼海は、パンクジャック・フィーバーモンスターフォームに変身した状態で、敵を倒していく。
一方、崖の上から戦闘を見ていた紅丸と三獣士は。
アルビス「勝負ありましたね。もう敵方に挽回の策などないでしょう。見事な采配です。紅丸様。私ではここまで的確に兵を動かせません。」
紅丸「勝って当然だ。だからこそ油断は出来ないのさ。」
アルビスの言葉に、紅丸はそう返す。
すると、アルビスは跪き、紅丸は聞く。
紅丸「何故跪いている、アルビス殿。貴女は
アルビス「どうか、アルビスと。今、我ら獣人は、指揮権を
紅丸はそう聞くと、アルビスはそう答える。
紅丸は答える。
紅丸「よかろう。この場に限り、アルビス。お前を副官に任ずる。」
アルビス「拝命致しますわ。」
紅丸「さて……………まだ幾らか強者の気配が残っている。折を見て、ゲルド達を…………。」
紅丸は、アルビスを副官に任じた。
紅丸がそう言う中、スフィア達が口を開く。
スフィア「待ってくれよ!総大将殿!」
フォビオ「ここは俺たち、獣人の国!アンタ達に任せっきりじゃあ、カリオン様に怒鳴られちまう!」
スフィア「その通りだぜ!ここでの戦いくらいは譲ってもらいたいね!」
アルビス「紅丸様。軍の指揮はお任せしますので、我らに敵軍首魁共の討伐をお命じくださいませ。」
スフィア達はそう言う。
それを聞いた紅丸は、アルビスの意図を察する。
紅丸「……………貴様。さてはそれが狙いで俺に総大将を譲ったな?」
アルビス「あら、何のことでしょう?」
紅丸はそう聞くが、アルビスは惚ける。
それを聞いた紅丸は、呆れつつも、笑みを浮かべる。
紅丸「…………まあ良い。どの道、お前達にも参戦してもらう予定だった。アルビス、スフィア、フォビオ。三獣士よ!お前達に自由行動を許す!敵軍の首魁を討ち取って来い!」
スフィア「待ってたぜ!大将!」
フォビオ「ようやく暴れられるってもんだ。俺を嵌めたやつの匂いもしやがるし、俺はそいつを追うとしよう……………!」
アルビス「では、後はお任せしますね。紅丸様。」
紅丸「行け!」
三獣士「はっ!」
紅丸がそう言うと、三獣士達も動き出す。
今回はここまでです。
いよいよ、ワルプルギスが始まりました。
ちなみに、ミザリーはギィにエースの元にヴィオレが居る事を話しました。
描写していないだけで。
レオンとも接触するが、まずはクレイマン。
クレイマンの軍勢も追い詰められていました。
次回はクレイマン軍との戦いです。
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