転生したら白狐だった件   作:仮面大佐

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第60話 喜狂の道化(クレイジー・ピエロ)

 ギィ・クリムゾン。

 原初の悪魔にして、最初の魔王。

 闇の大精霊より派生した七柱(ななにん)悪魔族(デーモン)

 彼はその最初の一柱(ひとり)であり、冥界を統べる王だった。

 生まれたばかりの色のない下位悪魔(レッサーデーモン)は、その性質によって、やがて七色の系統のいずれかに染まる。

 人が召喚し使役するのは、無色の下位悪魔(レッサーデーモン)か、或いは色に染まった上位悪魔(グレーターデーモン)が主だが、時には例外もあり────

 

召喚主「ううぅ………………なぜ……………貴様は敵国を殲滅する為に喚び出されたはず…………!なぜ、我が国まで…………っ!?」

原初の赤「対価だよ。悪魔に対し、身の丈に合わぬ願いをしたのだから、これくらい当然だろう?」

召喚主「こ、この………………赤い悪魔めぇ……………!」

 

 かつて、ある国が召喚した原初の赤(ルージュ)は、召喚主(マスター)の望み通り、敵国を滅ぼし、次いで、召喚主(マスター)の国をも滅ぼした。

 人の悲鳴が響く中、原初の赤(ルージュ)は呟く。

 

原初の赤「面白い響きだな。人の悲鳴ってのは。俺の”名前”にちょうど良いかもな。」

 

 それがこの世で初めての”真なる魔王”の誕生。

 今から数万年前の出来事である。

 そして、現在、俺たちとクレイマンのやり取りを見ていたギィは思う。

 

ギィ(………………面白い。『十大魔王』など、人間が勝手に決めた呼称だ。数などどうでも良い。)

 

 ギィがそう思う中、リムルが暴食之王(ベルゼビュート)で、テーブルを吸収する。

 すると、クレイマンが叫ぶ。

 

クレイマン「皆さん、宜しいのですか!?下等なスライムと狐如きの暴挙を許して…………!これは我々魔王に対する侮辱ですよ!!」

 

 クレイマンはそう叫ぶ。

 お前がそう叫んだところで、誰もクレイマンには味方しないだろう。

 すると、ギィが口を開く。

 

ギィ「別に良いじゃねぇか。」

クレイマン「っ!!」

ギィ「クレイマン。お前も魔王なら、自身の力でもって、そいつらを倒してみせろ。(弱者に魔王の名は相応しくない。そろそろ、本物の魔王達による支配の時代が始まるべきだろう。)」

リムル「場所は作った。」

エース「さっさと始めるぞ。」

 

 ギィがそう言い、そう思う中、俺とリムルはそう言う。

 すると、近くに狐が駆け寄り、その狐を抱えながらクレイマンは口を開く。

 

クレイマン「やれやれです。自分の手を汚すのを嫌ったばかりに、余計に面倒な事になってしまった。本当に失敗でした。」

エース「へぇ……………そりゃそうだ。お前の場合は、口だけだからな。こうなるのは当然の事だろ。」

 

 クレイマンがそう言う中、俺はそう言う。

 すると、クレイマンが口を開く。

 来るか。

 

クレイマン「……………命令です。エース=テンペストを殺しなさい。」

 

 やっぱりか。

 すると、ミリムの姿が消えたと思ったら、俺のそばに迫っていて、俺はミリムのパンチを受け止める。

 ミリムのパンチを受け止めると、周囲に衝撃波が拡散する。

 やっぱり、ミリムのパンチは強力だな。

 それを見て、クレイマンは驚愕の表情を浮かべていた。

 

クレイマン「なっ………………!?」

リムル「すげぇな………………。それより、結局は他人頼りか?」

クレイマン「何を言う。ミリムは人の命令に従う様な娘ではないでしょう。今のは彼女自身の意思さ。ギィよ、文句はあるまい?」

ギィ「ああ、構わないさ。ミリムが自分の意思で戦うのなら、止めはしない。」

 

 クレイマンが驚く中、リムルはそう言うが、クレイマンはすぐに余裕を戻して、ギィに対してそう聞くと、ギィは了承する。

 俺としては、ミリムと戦うのは問題ない。

 そんな中、ミリムは笑みを浮かべる。

 それに気づく中、俺は笑みを浮かべながら口を開く。

 

エース「……………まあ良い。問題ないからな。」

クレイマン「ほざくな……………貴様らは絶望して死ぬんだ!!」

エース「生憎だが、死ぬのはお前だ、クレイマン。」

リムル「俺らが出たんじゃ、弱い者いじめになるからな。俺の部下くらいがちょうど良い。」

クレイマン「なんだと……………っ!?」

 

 俺がそう言うと、クレイマンはそんな風に叫ぶ。

 俺とリムルがそう言うと、クレイマンに迫る影があった。

 

紫苑「ハァァァァァ!」

 

 紫苑だ。

 紫苑は拳のラッシュをクレイマンに叩き込み、クレイマンは大きく吹っ飛ぶ。

 拳に血がつく中、紫苑は口を開く。

 

紫苑「宜しいのですか?リムル様。」

真眼「紫苑……………でも、今回は良いか。」

 

 紫苑がそう言う中、真眼はそう言いながら、ジリオンドライバーを出す。

 俺も変身準備するか。

 俺、リムル、真眼、シズさんは、変身準備に入る。

 それぞれのドライバーを装着して、変身アイテムがある人は、変身アイテムを取り出す。

 

MARK(マーク) (ナイン)

SET(セット) IGNITION(イグニッション)

SET(セット) AVENGE(アベンジ)

SET(セット)

REGAD(リガド) ACCESS(アクセス)

 

 その音声が鳴ると、俺たちはそれぞれの変身準備を終えて、変身ポーズを取りながら、叫ぶ。

 

「「「「変身!」」」」

 

 そう言うと、俺はデザイアドライバーのリボルブアンロックを押して、ドライバーのロックを外して、半回転させる。

 

REVOLVE(リボルブ) ON(オン)

 

 その音声が鳴ると、俺たちはレイズバックルを操作したり、シリウスカードをスラッシュしたりする。

 

GENERATE(ジェネレート)

DYNAMITE(ダイナマイト) BOOST(ブースト)

GEATS(ギーツ) IX(ナイン)

BLACK(ブラック) GENERAL(ジェネラル)

BUJIN(ブジン) SWORD(ソード)

FANTASY(ファンタジー)

ENFORCEMENT(エンフォースメント) OF(オブ) VIOLENCE(バイオレンス), REGAD(リガド)

 

 俺はギーツIXに、リムルはタイクーン・ブジンソードに、シズさんはナーゴ・ファンタジーフォームに、真眼はリガドに変身する。

 すると、クレイマンは紫苑により受けた傷を再生させつつ叫ぶ。

 

クレイマン「きさま…………!貴様ああああっ!!」

 

 恐らく、超速再生を持っているのだろう。

 腐っても魔王。

 タフだな。

 すると、狐が大きくなり、クレイマンの影から、人形が現れる。

 

クレイマン「良い気になるなよ…………!皆殺しにしてやる……………!!」

 

 クレイマンは殺気をこちらに向けてくる。

 良いね、その殺気は俺の力になる。

 煽っといて正解だったな。

 

リムル「良いね、やっとそれらしくなってきたじゃねーか!」

エース「倒れるのはお前達だ!!」

クレイマン「図に乗るなよ、スライムに狐が!九頭獣(ナインヘッド)!」

リムル「嵐牙!」

エース「シズさん!」

嵐牙「はっ!」

シズ「ええ!」

 

 俺とリムルがそう言うと、クレイマンはあの狐を出してくる。

 俺とリムルは嵐牙とシズさんを出す。

 

嵐牙「貴様の相手は、我らだ!」

シズ「行こう、嵐牙さん!」

 

 嵐牙とシズさんはそう言うと、九頭獣(ナインヘッド)と応戦する。

 

リムル「紫苑!しばらくクレイマンを任せるぞ!」

エース「真眼は、あの人形を頼む!」

紫苑「はい!」

真眼「分かりました!」

 

 俺とリムルがそう言うと、クレイマンには紫苑が、クレイマンが呼び出した人形は火煉とベイルが戦う。

 俺は、ミリムと向かい合う。

 

エース「行くぜ、ミリム。相手してやるよ!」

 

 俺はそう叫ぶと、ミリムと応戦していく。

 その凄まじさには、周囲に衝撃波が拡散される。

 

ディーノ「おわっと!?ちょっとこれ……………会場壊されちゃうんじゃないの!?」

ギィ「ああ、そりゃ困る。」

 

 ディーノがそう言う中、ギィはそう言いながら、指を鳴らす。

 すると、結界が張られ、空間が拡張される。

 なるほど、これなら思う存分に戦えるな。

 すると、ミリムの腕に付いている腕輪が光ると、ミリムが1人増える。

 

エース『ミリムが増えた?』

創世之神『告。個体名ミリムの腕に付けられている魔宝道具(アーティファクト)鏡身の腕輪(ドッペルゲンガー)の効果です。』

エース『なるほど、分身を生み出す道具か。』

 

 俺がそう思う中、創世之神はそう報告する。

 恐らく、クレイマンが仕組んだ事だろう。

 ミリムの性格を考えると、ミリム自身がやるとは思えない。

 だが、それに関しては、相棒(リムル)がどうにかするだろう。

 

リムル「マジか……………!なら!」

 

 リムルはそのまま、ミリムの分身体と相手をする。

 さて、これで集中できるな。

 

エース「さあ、ミリム。あの時の戦いの続きだ!」

 

 俺がそう言うと、ミリムも頷く。

 あの時、俺はミリムにコテンパンにやられてしまった。

 今の俺は、どこまでやれるのか、試してみるか。

 俺とミリムのパンチがぶつかり合う。

 周囲に衝撃波が伝わる。

 俺は、ギーツバスターQB9のブーストチャージャーを一回引く。

 

BOOST(ブースト) CHARGE(チャージ)

BOOST(ブースト) TACTICAL(タクティカル) VICTORY(ビクトリー)

 

 ブーストタクティカルビクトリーを発動して、刀身に纏った青いエネルギーを斬撃波として放つ。

 ミリムはそれに対処するが、時折被弾していた。

 ミリムが笑みを浮かべる中、俺も仮面の下で笑みを浮かべていた。

 高揚感がする。

 悪くないな。

 そんな中、ギーツバスターQB9に、コマンドツインバックルを装填する。

 

GREAT(グレイト) BOOSTER(ブースター)

 

 その音声が鳴ると、レイジングソードが召喚される。

 ギーツバスターQB9には、スロットに装填したレイズバックルの拡張装備を召喚する事が出来るのだ。

 俺は、ギーツバスターQB9とレイジングソードにエネルギーを纏わせて、斬撃波を放ったり、攻撃したりしていく。

 偶然か否か、クロスギーツの戦闘スタイルに似ていたが。

 ミリムも俺と互角に応じていく。

 それを見ていたギィは。

 

ギィ(……………ほう。あのエースとやら、ミリムと互角に渡り合うとはな。なかなかやるな。)

 

 そんな風に思っていた。

 そんな中、俺とミリムは、戦闘を続けていた。

 すると、リムルから思念伝達が来る。

 

リムル『エース!』

エース『どうした?手短に頼む。』

リムル『お、おお。ミリムを操っているのは、腕輪が関係してるかもしれない!』

エース『うん?腕輪?』

 

 リムルはそんな風に言ってくる。

 確かに、ミリムの腕には、見慣れない腕輪があるのだが……………。

 というより、リムルのやつ、気づいていないのか?

 とはいえ、戦闘中なので訂正する暇も無いな。

 

エース『分かった。何とか腕輪を破壊してみる。』

リムル『頼んだぞ!』

 

 俺はそんな風に答える。

 正直に言うと、訂正してやりたかったが、リムルは俺よりも年上だ。

 やめておこうという名目で伝えないでおく。

 一方、紫苑の方は。

 

紫苑「はっ!」

クレイマン「くっ……………!」

 

 紫苑は、剛力丸でクレイマンの持つ剣を切断する。

 クレイマンが驚く中、紫苑は口を開く。

 

紫苑「この程度ですか?魔王を名乗るには弱すぎますね。」

クレイマン「貴様あぁ……………!スライム風情の手下が調子に乗るなよ!?行け!踊る人形達(マリオネットダンス)!!」

 

 紫苑がそう挑発すると、クレイマンは人形を投げる。

 すると、魔人の形になり、紫苑へと向かっていく。

 だが、それらも紫苑によってあっさりと両断され、その場に落ちる。

 それを見ていたディーノが拍手をする中、クレイマンは口を開く。

 

クレイマン「ふ……………ふはははははっ!やるでは無いか。強力な魔人の魂を封じ込めた人形をこうも容易く打ち砕こうとは。」

紫苑「下らない。本当に大した事が無いようですね。」

クレイマン「ふん。終わりだと思ったか?言っただろう?魔人達の魂を封じ込めたと。今一度立ち上がれ、人形共よ!そして踊るのだ!その悪鬼を死へと誘う舞踏をな!!」

 

 クレイマンがそう言うと、紫苑はそんな風に吐き捨てる。

 そんな中、クレイマンは余裕の笑みを浮かべながらそう言うが、人形達は動かない。

 

クレイマン「ば……………バカな!復活しないだと!?何故……………!?っ!(封入した魂が消えている!?)」

 

 クレイマンは動かない事に驚くが、すぐに魂が消えている事を悟る。

 

紫苑「どうやら、人形遊びはお終いのようですね。」

クレイマン(あの大太刀……………まさか、魂喰い(ソウルイーター)の効果を持っているのか!?)

紫苑「では次は、鬼ごっこにしましょうか。」

 

 紫苑がそう言う中、クレイマンは剛力丸の秘密に気づく。

 紫苑の蘇生時に、剛力丸に魂喰い(ソウルイーター)の特性を加えられた。

 クレイマンがそう思う中、紫苑が迫る。

 そんな中、俺はマークIXレイズバックルを操作する。

 

BOOST(ブースト) IX(ナイン) STRIKE(ストライク)

 

 俺は必殺技を発動して、オーラを右拳に纏う。

 ミリムも、パンチを俺に向かって放つ。

 俺とミリムのパンチがぶつかり合う寸前、何かが間に入り、それにぶつかる。

 それとは………………。

 

ヴェルドラ「ぐわぁぁぁ!!いきなり何をする!!酷いでは無いかぁぁぁぁぁ!!」

エース「ヴェルドラ?」

 

 ヴェルドラだった。

 何でここに居るの?

 俺が唖然となる中、創世之神が話しかける。

 

創世之神『告。個体名ヴェルドラは、究極能力、暴風之王の召喚経路を自力で逆走して来た模様です。』

エース『逆走!?マジかよ……………。』

 

 ヴェルドラの奴、自分でも来れるのね。

 というより何しに来た。

 すると、リムルが話しかける。

 

リムル「おい、お前。何でここに来たんだよ?冷やかしなら帰れよ。」

ヴェルドラ「ぬ?リムルにエースよ。貴様ら、我にあのような仕打ちをしておきながら、その言い草はひどいでは無いか?」

エース「どういう事?」

ヴェルドラ「用件はこれだ。」

 

 リムルがそう言うと、ヴェルドラはそう言いながら、何かを取り出す。

 それは、3×3EYESという漫画とスパイダーフォンだった。

 あ、そういえば。

 

ヴェルドラ「カバーと中身が別物ではないか!最終巻にしてこの嫌がらせは悪質すぎるぞ!!いや、これも面白かったが!それに、エグゼイドの最終回、どのようにして檀正宗を倒すのかが気になるのに、お預けとはどういう事だ!最終回は!パラドが消えてしまった永夢はどうやって変身するのだ!!」

エース「お前……………その為だけにここまで来たのかよ……………。」

ヴェルドラ「気になって気になるのだ!」

 

 ヴェルドラはそんな風に文句を垂れる。

 俺が呆れる中、リムルが口を開く。

 

リムル「よし、本来の中身を渡す前に、お前にミリムの相手を頼みたい。」

ヴェルドラ「む?ミリム?」

 

 リムルがそう言い、ヴェルドラが首を傾げる中、ミリムがキックをしてくる。

 だが、そのキックをヴェルドラはあっさりと受け止めた。

 

ヴェルドラ「おお、そうだ。その名、思い出したぞ。我が兄の一粒種か。」

 

 ヴェルドラはそんなふうに言うと、ミリムに攻撃するが、ミリムは回避する。

 そうか、俺が見たミリムの記憶が正しければ、ミリムは竜種の内の一体、ヴェルダナーヴァというドラゴンの娘だからな。

 そうなるか。

 

リムル「操られているだけだ。絶対に怪我をさせないようにな。」

ヴェルドラ「ふん。我に任せろ。…………おや?」

 

 リムルがそう言う中、ヴェルドラはそう言うと、何かに気づく反応をする。

 やっぱり気づいたみたいだな。

 俺はヴェルドラに話しかける。

 

エース「ヴェルドラ、悪いけど、ミリムの相手をしてくれないか?俺も嫌な予感がするから、リムルの方に向かう。上手くやれたら、エグゼイドの最終回を見せてやるから。」

ヴェルドラ「うむ!任せておけ!…………さて、ミリムよ、遠慮なくかかってくるが良い!聖典にて修めた技の数々、とくと見せてやろう!」

 

 俺はそう言うと、ヴェルドラは戦闘を開始する。

 ちなみに、分身体はいつの間にか消えていた。

 俺はリムルと合流して、嵐牙とシズさんの方へと向かう。

 

リムル「嵐牙!」

嵐牙「我が主達!すみません!我が不甲斐ないばかりに…………!」

エース「何があった?」

シズ「それなんだけど……………。」

 

 リムルが話しかけると、嵐牙が謝る。

 俺がそう聞くと、シズさんは困った様にそう言う。

 その視線の先には……………。

 

九頭獣『た………助け………て……助けて……助けて!………助けて!!』

 

 九頭獣が苦しんでいたのだ。

 無理矢理戦わされているみたいだな。

 

エース「リムル、任せた!」

リムル「おう!」

 

 俺は九頭獣の対応をリムルに任せた。

 ひとまず、状況把握だな。

 クレイマンは紫苑が、ミリムはヴェルドラが、ビオーラは真眼が相手をしているな。

 リムルの方を見ると、狐を解放できたようだ。

 すると。

 

ヴェルドラ「波動拳!波動拳!波動拳!波動拳!波動拳!」

 

 ヴェルドラが波動拳を撃っているのが目に入る。

 何やってんだあいつ。

 すると。

 

ヴェルドラ「昇龍拳!からの、竜巻旋風脚!」

 

 そんなふうに叫びながら、攻撃をしていく。

 なんか、多方面に怒られそうな気がする。

 やめろ、やめろって。

 すると、蒼影から連絡が入る。

 

蒼影『エース様。』

エース「蒼影か。どうした?」

蒼影『クレイマンの居城を制圧しました。』

エース「もうか。」

蒼影『色々ありまして。』

 

 蒼影からの言葉に、俺は驚く。

 すると、別の声が聞こえてくる。

 

???『私の神、ルミナスへの信仰は死にました。ですので、新たなる神を得たく思うのです。是非、朱菜様の信仰する御方達に会わせて頂きたい!』

朱菜『ですから、エース様とリムル様を敬ってはいますが、信仰してはいませんよ?何度も言っているでしょう。』

???『エース様にリムル様!何と神々しいお名前である事か!』

 

 なんかハイテンションな声と朱菜のうんざりとした声が聞こえて来たな。

 すると、蒼影が話しかける。

 

蒼影『実は、数千の不死系魔物(アンデッド)が朱菜様に下りまして。』

エース「マジでどういう事!?」

蒼影『経緯は後ほど。それより、ゲルドとグルドの2人を呼びました。胃袋の確認を。』

エース「わ、分かった。」

 

 本当にどういう事だよ。

 鳴海亜樹子風に言わせれば、『アタシ、聞いてない!』だよ。

 とはいえ、確認するか。

 ちなみに、配下なら、俺の能力でアクセスする事が可能だ。

 それにより、俺も確認する事が出来る。

 リムルと合流して、話をする。

 

エース「リムル。」

リムル「ああ。」

 

 俺とリムルが頷き合う中、クレイマンの叫び声が聞こえてくる。

 

クレイマン「なぜ……………何故効かん!?あのミリムすらも支配する究極の呪法…………操魔王支配(デモンマリオネット)だぞ…………!」

紫苑「これは何のつもりです?痛くも痒くも無いが、もう少し待てば良いのですか?」

 

 クレイマンがそう叫ぶ中、紫苑は何かに包まれていた。

 恐らく、紫苑を操って、俺たちに攻撃させようとしたのだろう。

 だが、無駄だ。

 今の紫苑には、精神支配は効かない。

 すると、クレイマンは再び叫ぶ。

 

クレイマン「ビオーラ!何をしている!?さっさとこっちへ……………っ!?」

 

 クレイマンはそう叫ぶが、驚愕の色が浮かぶ。

 なぜなら………………。

 

真眼「ビオーラ?ああ……………これの事か?なかなか強かったぞ?攻撃手段が多彩で。だが、そのどれもが、俺には通用しなかっただけの話だ。」

 

 そのビオーラは、真眼によって倒されていたのだ。

 真眼は、リガドの力を使いこなしているみたいだな。

 

クレイマン「バカな……………ビオーラも、九頭獣(ナインヘッド)も、踊る人形達(マリオネットダンス)も、敵わなかったというのか。新参のスライムと狐如きに……………っ!?」

リムル「これで手詰まりか?まだ何か奥の手を隠し持っているのなら、さっさと出せよ。お前の計略は全て潰すって決めてるんでね。」

エース「それとも、今度こそお前自身が戦うのか?魔王クレイマン。」

 

 クレイマンが唖然としている中、俺とリムルはそう言う。

 すると、クレイマンは口を開く。

 

クレイマン「そうか。そうだな。魔王。私は魔王なのだ。だから戦い方にこだわり、上品に、優雅に敵を葬って来た。だが良い!もう良いのだよ!久しく忘れていたよ。自らの手で敵を捻り潰したいという高揚感をな!!」

 

 クレイマンはそう言いながら、上半身の服を脱ぎ捨てる。

 すると、クレイマンの姿が変わる。

 やっと本気を出したか。

 すると、ドライバーを取り出した。

 

クレイマン「これを使ってでも……………貴様らを倒す!!」

エース「ヴィジョンドライバーだと!?」

リムル「えっ!?」

 

 それを見て、俺たちは驚いた。

 何故なら、ヴィジョンドライバーだったからだ。

 クレイマンはヴィジョンドライバーを装着すると、バイオメトリクサーに触れる。

 

GAZER(ゲイザー), LOG(ログ) IN(イン)

 

 そんな音声が流れると、待機音が流れて、右腰のプロビデンスカードを取り出して、言う。

 

クレイマン「変身!」

 

 そう言って、プロビデンスカードをヴィジョンドライバーへスキャンする。

 

INSTALL(インストール)

INNOVATION(イノベーション) &(アンド) CONTROL(コントロール), GAZER(ゲイザー)

 

 クレイマンは、ゲイザーに変身した。

 それも、スエルが変身したリミッターカット状態のゲイザーに。

 俺は口を開く。

 

エース「クレイマンの相手は、俺がやる。」

リムル「えっ!?」

真眼「エース様!?」

エース「あいつは、俺を本気で怒らせた。目に物見せてやらなかったり、聞きたい事があるから、聞かないと気が済まなくてな。」

 

 俺はそう言うと、リムルと真眼は止めようとするが、俺はそう言う。

 そう、あいつは俺を本気で怒らせた。

 だからこそ、それ相応の報いを与えなければいけない。

 それに、ヴィジョンドライバーの出所も知りたいしな。

 それを見たリムルと真眼は。

 

リムル「……………分かったよ。負けんなよ。」

真眼「エース様、気をつけて。」

エース「ああ。」

 

 リムルと真眼がそう言い、俺は前に出る中、クレイマンはゲイザーの状態で構える。

 俺は話しかける。

 

エース「へぇ。少しはマシになったな。見直したよ。魔国連邦(テンペスト)国主、エース=テンペストだ。決着をつけるぞ。」

クレイマン「魔王……………いや、”喜狂の道化(クレイジーピエロ)”クレイマンだ。殺してやるぞ、魔王エース!!」

 

 俺とクレイマンはそう名乗りながら、お互いに武器を構える。

 こうして、ぶつかろうとしていた。




今回はここまでです。
今回は、クレイマンとの戦闘です。
リムルもブジンソードに変身して、クレイマンはスエルゲイザーに変身しました。
何故、クレイマンがヴィジョンドライバーを持っているのか。
そんなクレイマンとの戦いが幕を開けます。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
転スラの最新話は、色んな人が地雷を踏みまくっていましたね。
今後の展開でリクエストがあれば、受け付けています。
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