転生したら白狐だった件   作:仮面大佐

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第69話 トワとの邂逅

 紫苑が乗った竜が落ちかけるというトラブルがあり、その時に違和感を抱きつつも、俺たちは会議室と思われる部屋に案内された。

 すると、ヒイロが口を開く。

 

ヒイロ「宰相のモブジと、大臣だ。あちらがジュラ・テンペスト連邦国の盟主、リムル=テンペスト殿とエース=テンペスト殿だ。」

 

 ヒイロがそう紹介するので、俺とリムルが会釈をすると、モブジ達が口を開く。

 

モブジ「これはこれは……………大したおもてなしも出来ませぬが、ラージャ小亜国を代表して、歓迎いたします。」

大臣「ご足労いただき、ありがとうございます。その……………リムル殿とエース殿は、魔物の……………スライムと白狐と聞き及んでおりましたが……………。」

リムル「ああ。エース。」

エース「ああ。」

 

 モブジと大臣の2人がそう言う。

 まあ、人間の姿で来られて驚いているんだろうな。

 俺とリムルは、それぞれの姿になる。

 

リムル「これか?」

モブジ達「ああっ…………!?」

エース「こちらの方が話しやすいか?」

大臣「し、失礼しました!我らに合わせて頂いていたとは知らず、どうかお戻り下さい!」

リムル「そう?」

エース「分かった。」

 

 俺とリムルがそう言うと、大臣はそう言う。

 まあ、人間との接触だから、人間の姿の方が何かと都合がいいからな。

 俺とリムルが人の姿に戻ると、ヒイロがモブジ達に話しかける。

 

ヒイロ「トワ様は?」

モブジ「眠っておられる。チクアン殿が付いておられる。」

ヒイロ「ならば、先に報告を。ジュラの大深林の開墾の件だが、暴風竜ヴェルドラ様に許可をもらえた。」

 

 ヒイロがそう聞くと、モブジはそう言い、ヒイロは開墾の許可を貰えた事を報告する。

 

「「えっ!?お会い出来たのか!?」」

ヒイロ「リムル殿とエース殿の口添えあっての事だ。」

リムル「それ程でもないよ。」

エース「まあ、あまり勝手な事をしない様に気をつけて欲しい。」

 

 モブジと大臣が口を揃えてそう言うと、ヒイロはそう言う。

 俺とリムルがそう言うと、モブジと大臣が口を開く。

 

モブジ「勿論ですとも!」

大臣「ありがたき幸せ……………!皆も喜ぶでしょう。しかし、大規模な開墾となると、専門家が必要ですな。早急に……………。」

???「それなら心配いらないのよさ!」

リムル「この声は……………。」

エース「いつの間に……………。」

 

 モブジと大臣はそんな風に言う。

 確かに、大規模な開墾となると、専門家の知識があるだろうからな。

 すると、そんな声が響いてくる。

 それを聞いて、俺とリムルは正体を察した。

 すると、木の葉が一枚落ちてくると、光が出てくる。

 

大臣「な、何事だ!?」

リムル「ああ、大丈夫、大丈夫。知り合いですから。」

 

 大臣がそう言うと、リムルがそう言う。

 すると、その光から蔦が現れて、そこから人が出てくる。

 それは、ラミリス、トレイニー、ベレッタ、マッドだった。

 

エース「トレイニーさん。どうしてここに?」

モブジ「トレイニー……………もしや、樹妖精(ドライアド)の……………!?」

大臣「まさか、わしの目が黒いうちにお目にかかれるとは……………。」

「「ありがたや、ありがたや。」」

大臣「冥土への良い土産が出来た。」

モブジ「長生きはするもんじゃ。」

 

 俺がそう聞くと、モブジと大臣は手を合わせながらそんな風に言う。

 まあ、滅多にお目にかかれない存在だからな。

 すると、ラミリスが口を開く。

 

ラミリス「ちょっとアンタ達!アタシが見えてない訳じゃないでしょうね!?」

大臣「今、良い所なんじゃ!」

ラミリス「なっ!?何を!!」

モブジ「ブンブンうるさいのう。ちょっと後にしてくれんかのう。」

ラミリス「ちょっと、リムル、エース!こいつらに説明してよ!!」

 

 ラミリスがそんな風に突っかかると、大臣とモブジはそう言う。

 まあ、無理もないが。

 すると、ラミリスはそんな風に叫ぶ。

 あまり怒らせると面倒だから、説明するか。

 

リムル「え、ええっと……………こちらは…………。」

トレイニー「私たち精霊の女王であり、魔王でもある……………。」

ラミリス「ラミリス様で〜す!」

「「ま、魔王!?」」

ラミリス「トレイニーちゃんより偉いんだからね!分かった!?」

「「失礼致しました!」」

ラミリス「ふん!」

 

 リムルがそう説明しようとすると、トレイニーとラミリスがそう言う。

 説明する必要、無かったな。

 目の前にいる小さな精霊が魔王だと知ってか、モブジと大臣は頭を下げる。

 

大臣「ヴェルドラ様にトレイニー様、そして魔王……………。」

ヒイロ「盟主たるリムル殿とエース殿もまた、魔王として正式に認められたそうだ。特に、エース殿は魔王ギィ・クリムゾン殿に直接認められて、称号を与えられたそうだ。」

 

 大臣がそう言う中、ヒイロはそう言う。

 俺がギィに直接認められたというのは大きいのか、2人は少しよろける。

 すると、トレイニーさんが口を開く。

 

トレイニー「本題に入りますが、ラージャの窮状は理解しています。開墾も大切ですが、同じくらい農業の準備もしておくべきです。」

モブジ「なるほど…………。」

大臣「そうですな!」

エース「トレイニーさんって、どこにでも現れるよな。」

リムル「まあ、畑は任せておけば安心だけど。」

紅丸「そうですね。」

シズ「うん。」

 

 トレイニーさんがそう言うと、モブジと大臣はトレイニーさんに駆け寄り、アドバイスを聞いていた。

 俺たちがそう話すと、会議室にチクアンという人物が入ってくる。

 

チクアン「女王様がお目覚めになりましたぞ。」

ヒイロ「分かった。リムル殿、エース殿。是非トワ様に。」

リムル「ああ。」

エース「ああ。……………うん?」

 

 チクアンがそう言うと、ヒイロはそう言い、俺とエースはそう答える。

 だが、俺はチクアンというのを見て、既視感を感じたような気がした。

 会った事があるという訳ではないが、似た様な気配の人物と会った事がある様な気がする。

 俺たちは案内の元、トワさんの所に向かう。

 

ヒイロ「トワ様。ジュラ・テンペスト連邦国の盟主、リムル=テンペスト殿とエース=テンペスト殿にお越しいただいた。」

トワ「……………ようこそ、遠路はるばる。すみません、この様な格好で。げほっ、げほっ。」

 

 ヒイロがそう言うと、トワさんはそう言う。

 すると、咳き込んだ。

 よっぽど、消耗していると言う事なのだろうな。

 

ヒイロ「リムル殿とエース殿ならば、トワ様の治療も出来るかもしれません。」

リムル「いきなり来た魔物を信じろって言っても、無理かもしれないけど…………。」

トワ「……………信じます。」

エース「そんな簡単に…………。」

トワ「ヒイロが連れてきた方を、疑うわけがありません。」

ヒイロ「トワ様……………。」

 

 ヒイロがそう言うと、リムルはそう聞くが、トワさんはそう言う。

 信じてくれたのなら、ありがたいけどな。

 

エース「それじゃあ、少し調べてもいいですかね?」

 

 俺がそう言うと、俺とリムルはトワさんの近くに向かう。

 俺とリムルの視線は、トワさんの頭につけられているティアラに目が向いた。

 すると、トワさんが口を開く。

 

トワ「気になりますか?」

リムル「あ、ああ。膨大な魔力を使う事が出来るとか……………。確かに、とんでもない力を感じるな。」

トワ「分かりますか?このティアラがあるから、国や民を守る事が出来るのです。」

エース「だが、その代償として、呪毒を受けてしまう…………か。リムル。」

リムル「ああ。」

トワ「代償はつきものですから…………。」

 

 リムルがそう言うと、トワさんはそう言う。

 俺がトワさんの言葉を引き継いでそんな風に言いながら、リムルと共に解析鑑定を行い始めると、トワさんはそう言う。

 すると、創世之神(ギーツ)が口を開く。

 

創世之神『解。ティアラの呪毒解除は不可能です。呪いをかけた術者でなければ、解呪する事は出来ません。ただし、ティアラを使用しなければ、少しずつ快方に向かわれると思います。』

エース『……………そうか。』

創世之神『本人の生命力によって、呪毒に抵抗可能です。しかし、その生命力の回復が著しく遅れている様です。対症療法を推奨します。滋養強壮薬として、蜂蜜を摂取させて下さい。』

 

 創世之神はそんな風に報告する。

 ティアラを使用しなければ、快方に向かうのか。

 だが、その生命力の回復が著しく遅れているとの事だ。

 あのチクアンって医者、何やってんだ。

 というより、既視感の正体が分かった。

 コリウス王国に居たグスタフと気配が似ているのだ。

 まさか……………な。

 とにかく、今はトワさんだ。

 俺とリムルは頷くと、蜂蜜を侍女に渡す。

 侍女の人は、蜂蜜をスプーン一杯に入れて、トワさんに食べさせる。

 

トワ「美味しい……………!」

リムル「魔国連邦(テンペスト)特製の蜂蜜だ。」

エース「蜂蜜は百薬の長と言っていい一品だから、毎食後にスプーン一杯分を食べる様にして下さい。」

トワ「何だか……………体の中から温まる様です。」

 

 トワさんがそう言うと、俺とリムルはそう言う。

 アピトの蜂蜜は、ゼノビア姫の視力をあっという間に回復させるくらいには効果的だからな。

 トワさんも、顔色が良くなってきた。

 

ヒイロ「確かに…………顔色が良くなっている…………!こんなすぐに……………!?」

リムル「呪毒は簡単には除去出来そうにないが、ティアラの魔力を使わなければ、体調は良くなるよ。」

ヒイロ「本当か!?」

エース「ああ。」

 

 ヒイロが驚きながらそう言うと、俺とリムルはそう言う。

 すると、トワさんが口を開く。

 

トワ「ありがとうございます…………!ですが…………この力を使わねば、民達が鉱山の毒で…………。」

リムル「そっちも何とかするよ。」

トワ「えっ?」

エース「まあ、任せてくれ。」

 

 トワさんはそう言う。

 ティアラの魔力を使わないと、浄化出来ないらしいからな。

 俺とリムルはそう言う。

 そうして、その鉱山の毒が流れている湖へと案内してもらった。

 湖の周囲の木は灰色になってしまっている。

 

リムル「何百年にも渡った採掘の影響で、鉱山の毒がこの湖に流れ込んでくる……………だよね?トワさん。」

トワ「はい。昔は、清らかな水を湛えていたそうですが、今では死の湖となっています。そのうち、瘴気を発するほどの猛毒になりかねないのです。」

エース「そうか……………。」

 

 リムルがそう聞くと、トワさんはそう言う。

 湖をよく見ると、確かにかなりやばい毒なのは間違い無いだろう。

 すると、朱菜が口を開く。

 

朱菜「リムル様とエース様なら、鉱山全体の毒を取り除き、湖の水を完全に浄化する事が出来るのではないですか?」

リムル「ああ。」

トワ「っ!…………本当ですか?」

エース「だが……………ちょっと待って欲しい。この国に着いた時……………。」

 

 朱菜がそう聞いてくるので、リムルがそう答えて、トワさんがそう聞いてくる。

 俺はそう答える。

 この国に着いた時、水を浴びたのだが、違和感を感じたので、解析してもらったのだ。

 すると。

 

創世之神『告。自然界にはありえない組成の毒です。』

 

 そんな風に言ってきたのだ。

 やっぱりか。

 

エース「この滝の水を解析したが、どうもおかしいな。」

ヒイロ「どういう事だ?」

 

 俺はそう言うと、ヒイロはそう聞いてくる。

 俺とリムルはそれには答えずに、湖へと入っていく。

 その際、俺はデザイアドライバーを装着して、ブーストマークIXレイズバックルを分離する。

 

MARK(マーク) (ナイン)

SET(セット) IGNITION(イグニッション)

 

 俺はマークIXレイズバックルを分離して、デザイアドライバーに装填する。

 俺は変身ポーズを取りながら叫ぶ。

 

エース「変身。」

 

 そう言うと、俺はデザイアドライバーのリボルブアンロックを押して、ドライバーのロックを外して、半回転させる。

 

REVOLVE(リボルブ) ON(オン)

 

 その音声が鳴る中、レイズバックルを操作する。

 

DYNAMITE(ダイナマイト) BOOST(ブースト)

GEATS(ギーツ) IX(ナイン)

REDAY(レディ) FIGHT(ファイト)

 

 俺はギーツIXに変身する。

 俺とリムルは話し合う。

 

リムル「エース。この湖に流れ込んでいる毒は…………。」

エース「ああ。何者かが流し込んだ毒の可能性が高いな。」

 

 俺とリムルはそう話す。

 俺たちはトワさんに手を振る。

 そして、俺は手を広げて、目を強く見開くと、荘厳な鐘の音と共に、湖の水が割れていく。

 俺とリムルと湖の中心の間に道が出来上がった。

 それを見て、ヒイロとトワさんが驚く中、紅丸達は驚いていなかった。

 すると、紫色の光が見える。

 

エース「あれか。行くぞ。」

リムル「おう。」

 

 俺とリムルはそう話すと、中心部分へと向かう。

 その中心部分には、随分と古い魔法陣が設置されていた。

 

エース「これが原因か……………。リムル。」

リムル「おう。……………喰らい尽くせ!暴食之王(ベルゼビュート)!」

 

 俺はその魔法陣の写真をスパイダーフォンで撮ると、リムルに後を任せる。

 リムルが暴食之王(ベルゼビュート)を発動すると、魔法陣と湖の水が飲み込まれ始める。

 ちなみに、俺は退避していた。

 すぐに湖の水は空になった。

 すると、毒の浄化が完了したのか、リムルはその水を放出する。

 リムルから解放された水は、瘴気などを発していない清らかな水となっていた。

 俺とリムルは、トワさん達の方へと戻る。

 俺とリムルがハンズアップをすると、トワさんは笑みを浮かべる。

 その夜、ラージャ小亜国は、お祭り騒ぎとなっていた。

 何せ、トワさんが快方に向かい、湖も浄化されたのだ。

 俺たちは城からその光景を見下ろしていた。

 

紅丸「皆、喜んでますね。」

シズ「うん。本当にいい笑顔。」

リムル「ああ。良かった。」

エース「だな。」

 

 紅丸がそう言うと、俺、リムル、シズさんはそう言う。

 すると、酒を飲んでいた紫苑が口を開く。

 

紫苑「ぷは〜っ!当然です!ジュラの森の開墾の許可が下り、トワ様が快方に向かわれ、湖の毒が原因ごと浄化されたのですから!全て、リムル様とエース様のおかげです!」

真眼「……………何で君が誇らしげなの?」

紅丸「全くだ。」

紫苑「何を言っているのですか、紅丸、真眼。私はリムル様の第一秘書ですよ!つまりリムル様と私は一心同体なのです!」

 

 紫苑は酒を飲みながらそう叫ぶ。

 相変わらずだな。

 紅丸と真眼が呆れると、紫苑は顔を近くしながらそう言う。

 

紅丸「さっぱり分からん。」

真眼「それにしても、湖の底にあったあの魔法陣。あれは何でしょうね。」

リムル「う〜ん……………古い物の様だったからなぁ。ティアラの呪毒と、同じ術者による物だとは思うが……………。」

朱菜「ティアラも、神より授かったという伝説が残ってるだけで、はっきりとはしませんでした。」

エース「……………まあ、なんにせよ。その術者に聞いてみるしか無いだろうな。あいつ(ウルティマ)なら、何か知ってるかもしれないし。」

 

 紅丸がそう言うと、真眼はそう聞いてくる。

 俺たちはそんな風に話す。

 古い魔法陣で、グスタフと似た気配のチクアンという医者。

 ウルティマなら、何か知ってるかもしれないし。

 すると。

 

ヒイロ「リムル殿、エース殿。」

エース「うん?」

ヒイロ「大したもてなしはできないが、せめてもの感謝を捧げたい。」

 

 ヒイロがそんな風に言いながらやってきて、そんな風に跪くと、ラージャの人たちが歓声を上げる。

 

リムル「これで十分だよ。」

ヒイロ「今、この国には返す物が殆どない。だが……………いずれは!」

エース「ああ。貸しはいつか返してもらうさ。だから、今後はラージャと交流を続けても良いか?」

 

 リムルがそう言うと、ヒイロはそう言う。

 俺はそう答えた。

 

リムル「自分の身を犠牲にしても、国や民を守ろうとしているトワさんを見たら、俺たちも負けてられないなと思った。」

エース「ここにいる皆と仲良くしていきたい。ダメかな?」

ヒイロ「……………感謝する!」

 

 俺とリムルがそう言うと、ヒイロはそう答える。

 すると。

 

紫苑「うぇ〜い!兄者も飲みましょう!」

紅丸「おいおい……………!」

真眼「君はほどほどに。」

リムル「それじゃあちょっと、トワさんの様子を見に行ってこようかな。」

エース「俺も行くわ。」

 

 紫苑がそんな風にダル絡みをして、紅丸と真眼が宥める中、俺とリムルはそう言う。

 俺とリムルが向かう中、トワさんは外を見ていたが、自室のベットへと腰掛ける。

 

リムル「トワさん。」

エース「少し良いかな?具合はどうかな?」

トワ「頂いた蜂蜜のおかげで、どんどん元気になってきました。何から何まで本当に…………。」

リムル「良いって、良いって。」

エース「紅丸達にも頼まれてたし、俺たちも好きでやった事だからな。」

 

 俺とリムルがそう話しかけると、トワさんはそう答える。

 それなら良いんだけどな。

 俺とリムルがそう答えると、トワさんは顔を俯かせる。

 俺とリムルが訝しげにすると、トワさんが口を開く。

 

トワ「(わたくし)は……………リムル様とエース様が羨ましいです。同じ国家元首でありながら、本音を隠さず、仲間と過ごしている貴方様方が。」

リムル「え?」

トワ「私は……………ずるいのです。ヒイロが必死になって仲間を庇い、守りながら戦う姿を見て。この方なら信用出来ると思ったのです。彼を助けたら、仲間になってくれたら…………。」

エース「トワさん……………いや、だけど………。」

 

 トワさんはそんな風に言う。

 トワさんとしては、そんな思いを抱いていたんだな。

 俺がそう言うと、トワさんが口を開く。

 

トワ「分かっているのです。打算なのですわ…………。」

リムル「それは……………誰だって同じだろ。心の中では、計算してるんじゃないか?」

エース「まあ、打算が悪いとは思わないけどな。」

トワ「えっ?」

 

 トワさんがそう呟くと、俺とリムルはそう言う。

 実際、大鬼族が仲間になった時は、豚頭族がジュラの大森林に迫っていて、俺たちも他人事とは言えなくなったからだし。

 

リムル「大体、名前をつけたからって、心までは縛れないって。俺達の仲間達だってさ、俺たちに向かって言いたい放題、好き放題してるんだから。……………まあ、個人差はあるけどね。」

トワ「そう……………なのでしょうか?」

エース「そうだよ。トワさんは真面目過ぎるんだ。それだと、いずれ責任感という重圧に押し潰されちまう。もっと気楽に、自分の気持ちに正直になるのもありじゃないか?」

 

 リムルがそんな風に言うと、トワさんはそう言う。

 そんな中、俺はそう言う。

 これまで、民の為に己の身を犠牲にしてきたんだから、多少の我儘は許されると思うけどな。

 すると、トワさんが笑みを浮かべながら口を開く。

 

トワ「ふふっ。リムル様とエース様は優しいのですね。」

リムル「それこそ打算だね。今後、うまく付き合っていける様にってね。」

エース「ああ。」

 

 トワさんがそう言うと、俺とリムルはそう言う。

 少しは、トワさんの負担が軽くなると良いんだけどな。

 俺はそんな風に思うのだった。




今回はここまでです。
今回は、トワさんとの話をするまでです。
リムルとエースによって、ラージャ小亜国の状態は良くなりました。
トワさんは、本当に民の事をよく想っている人ですよね。
だが、それを快く思わない者が次回、現れる。
そして、エースもウルティマに何かを聞こうと考えていた。
次回は、事態が急変します。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
今後の展開でリクエストがあれば、活動報告から承っております。
紅蓮の絆編が終わったら、聖魔激突編を再開します。
ルベリオスの面々との宴会等に関しては、漫画版をベースにする予定です。
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