転生したら白狐だった件   作:仮面大佐

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第71話 ラキュアの目的

 ラキュアが暗躍をする中、俺たちはラージャ小亜国へと向かう準備を終えていた。

 向かうのは、ゴブタ達狼鬼兵部隊(ゴブリンライダー)に、白老、紫苑、ゲルド、ボア、ガビルとその配下だ。

 サポーターやギロリさん達には、テンペストに残ってもらうことにした。

 

リムル「準備はいいな?」

一同「おう!」

エース「よし。転送を開始する!」

 

 リムルがそう聞くと、皆はそう答える。

 俺は転送魔法を発動して、皆をラージャへと転送する。

 そして、俺たちもラージャへと向かう。

 城に向かったのは、俺、リムル、紅丸、真眼、朱菜、シズさん、嵐牙、裂牙だ。

 すると、モブジさん達が口を開く。

 

モブジ「おお…………!リムル殿、エース殿。」

リムル「モブジさん、大臣さん。」

モブジ「陛下のお姿が見えないのです!」

エース「何だと?」

 

 モブジさんがそう言うと、リムルは話しかけるが、そんなふうに叫ぶ。

 トワさんが居ない?

 どういう事だ?

 すると、キキョウから話を聞いたフジが口を開く。

 

フジ「隊長も見当たらないそうです。」

モブジ「あっ…………!?こんな時に何処へ…………!?」

リムル「嵐牙。」

エース「裂牙も頼む。」

「「はっ!」」

 

 フジがそう言うと、モブジさんは困惑しながらそう言う。

 俺たちは、嵐牙達の力を借りる事にした。

 その頃、ヒイロ達は、ある場所に向かっていた。

 そこは、祭壇のような物がある場所だった。

 

ラキュア「ここなら、落ち着いて儀式が出来そうです!さあさあ、陛下をそこに!」

 

 ラキュアが祭壇を見ながらそう言うと、ヒイロは祭壇にトワさんを寝かせた。

 すると、祭壇が仄かに光を出す。

 

ヒイロ「…………トワ様。安心してください。」

 

 それを見たヒイロは、そんな風に呟く。

 その頃、俺たちはトワさんの匂いを頼りに追跡していた。

 

モブジ「女王様とヒイロは、一体何をしにこんな所へ…………?」

 

 モブジさんはそんな風に呟いた。

 確かに、謎だよな。

 色んな物が備蓄されている倉庫のような所を歩く中、蒼影から連絡が入る。

 

蒼影『リムル様、エース様。よろしいですか?』

リムル『蒼影、どうした?』

蒼影『隣国がラージャを狙っている理由ですが……………。』

エース「待て。ここには宰相と大臣もいる。皆にも共有させるから。」

 

 蒼影がそう報告してくると、俺は他の皆にも蒼影の言葉が聞こえるようにする。

 

エース「よし。」

蒼影『隣国ですが、ラージャに眠っている巨大な金鉱脈を狙っているようです。』

リムル「金鉱脈?」

 

 俺がそう言うと、蒼影はそう報告する。

 金鉱脈か……………。

 確かに、金を採掘出来るのなら、狙うのは無理もないが。

 本当にあればな。

 蒼影と共に砦の柱の上に立つ蒼華と蒼海の2人も口を開く。

 

蒼華「隣国では、そのような噂が広まっております。」

蒼海「かなり大慌てですね。」

蒼影「それを狙って、出撃準備を急いでいるようです。」

 

 蒼華達はそう聞く。

 俺とリムルがフジ達に視線を向けると。

 

フジ「っ!?いや、全く聞いた事がありません!」

キキョウ「私もです!っ!?」

 

 2人は首を横に振りながらそう言う。

 すると、嵐牙が元の大きさに戻りつつ、唸り声を出しながら口を開く。

 

嵐牙「グルルルル…………!嘘をつくと承知せぬぞ!」

「「ヒィィィィ!?」」

 

 嵐牙がそう言うと、フジとキキョウの2人は顔を青くしながら抱きしめ合う。

 凄い迫力だからな。

 すると、モブジさんが口を開く。

 

モブジ「ま、待て、嵐牙殿!嘘ではない!確かに大昔にはたくさんの金が掘り出されたと言うが、今ではせいぜい小指のほどしか!?」

嵐牙「グルルルル!」

 

 モブジさんはそう説明すると、嵐牙はさらに大きな唸り声を出して、モブジさん達を睨む。

 すると。

 

裂牙「落ち着くのだ、嵐牙よ。」

リムル「嵐牙。この人たちは嘘をついていない。」

エース「そもそも、もし本当にそんな金鉱脈があるとしたら、わざわざジュラの森を開墾しようとは思わないだろ。」

「「「「うんうんうんうん!」」」」

 

 裂牙とリムルがそう言うと、俺はそう言う。

 そんな巨大な金鉱脈があるのなら、金を採掘して、周辺諸国に売り、食料を輸入すれば解決するからな。

 俺がそう言うと、モブジさん達は頷いて、嵐牙は落ち着いたのか、体を小さくして、離れる。

 モブジさん達が安堵からか崩れ落ちる中、俺は考えていた。

 

エース『それにしても……………このタイミングで軍を動かすのは不自然過ぎる。そもそも、ラージャには金鉱脈はあるが、金はもう殆ど存在しない。ラキュアって奴は商人らしいから、偽の情報で隣国を煽ったか。』

創世之神『告。そう考えるのが妥当かと。』

エース『まあ、いずれにせよ、ここを守らないとな。』

 

 俺がそんな風に考えると、創世之神はそう答える。

 だろうな。

 ラキュアが煽った可能性が高いな。

 俺たちは移動を再開して、リムルは大臣に話しかける。

 

リムル「大臣。戦力はどれくらいある?」

大臣「二千くらいは…………。」

エース「すぐにかき集めて、住民を避難させるんだ。戦火に巻き込むわけにはいかないからな。」

大臣「しかし…………。」

リムル「心配するな。攻撃が始まったら、俺の仲間が力を貸す。」

 

 リムルがそう聞くと、大臣はそう答える。

 俺がそう言うと、大臣は不安げな表情を浮かべる。

 リムルがそう言うと、モブジさんが口を開く。

 

モブジ「大臣!」

大臣「は、はい!すぐに!お前達!」

「「はっ!!」」

 

 モブジがそう言うと、大臣はそう叫び、フジとキキョウの2人を連れて、すぐに兵をかき集める為に移動を開始する。

 

リムル「蒼影も援護に向かってくれ。」

「「「御意。」」」

 

 リムルがそう言うと、蒼影達はそう答える。

 すると、嵐牙と裂牙が止まる。

 

嵐牙「っ!親父殿!」

裂牙「うむ。匂いが。」

エース「この先か……………。」

 

 嵐牙と裂牙がそう言うと、俺はそう呟く。

 どうやら、この先にトワさん達が居るみたいだな。

 その頃、ヒイロ達は、ヒイロがトワさんの手を握る中、ラキュアが話しかける。

 

ラキュア「ヒイロ様。では。」

ヒイロ「ああ。」

 

 ラキュアがそう言うと、ヒイロはそう答える。

 すると、トワさんが目を覚まして、ヒイロを見る。

 

トワ「ヒイロ…………?これは…………?」

ラキュア「トワ様の魂を、ヒイロ様の体に移す儀式を行います。」

ヒイロ「もう、あなたが苦しむ必要はない。」

トワ「どういう…………事ですか?」

 

 トワさんは目を覚ますと、ラキュアとヒイロはそう言う。

 トワさんがそう聞くと、2人は口を開く。

 

ヒイロ「もらった命を返したい。」

ラキュア「ヒイロ様は女王陛下の為に、その身を捧げられるのです。」

トワ「っ!?」

ヒイロ「気にするな。」

トワ「そんな…………!?そんな事………!?」

 

 ヒイロとラキュアがそう言うと、トワさんは驚愕の表情を浮かべる。

 すると、トワさんは起き上がる。

 

トワ「許しません…………!私は、絶対…………うっ!?」

ヒイロ「トワ様!?」

 

 トワさんはそう言いながら起きあがろうとするが、祭壇から落ちかけてしまい、ヒイロに支えられる。

 すると、ヒイロが口を開く。

 

ヒイロ「俺はしたいようにしただけだ。」

トワ「いけません!あなたの命は、あなただけの物ではありません!生きるのです!あなたは……………仲間達の分まで!私の…………分まで…………。」

 

 ヒイロがそう言うと、トワさんはそう叫ぶ。

 ヒイロが助かったのは、仲間の命とトワさんの名付けのおかげだった。

 トワさんが再び倒れかけると、ヒイロが支える。

 

ヒイロ「トワ様……………その言葉だけで、十分だ。……………儀式を始めてくれ。ラキュア…………?」

 

 ヒイロはそう言うと、ラキュアに話しかける。

 すると、後ろにいたはずのラキュアが居なくなっていた。

 ヒイロが困惑すると、上から拍手の音が聞こえてくる。

 そこには、柱の一つにラキュアが座っていた。

 

ラキュア「ブラボー!!良いですね!とても良い!!悲しくも美しい光景…………素敵です。」

ヒイロ「……………何だ?」

ラキュア「おっと、失礼。あまりにも良いシーンなので、つい歓声を上げてしまいました。」

 

 ラキュアはそんな風に言う。

 ヒイロが訝しげにすると、ラキュアはそう言いつつ、帽子をとって礼をする。

 ヒイロがトワさんを庇うようにすると、ラキュアは別の柱に移りながら、口を開く。

 

ラキュア「いやぁ…………あのクソスライム(リムル)クソ狐(エース)が私のシナリオをぶち壊した時はヒヤリとしたものです。だがしかし!我ながら素晴らしいナイスリカバリー!!はぁ…………楽しい!嬉しい!ハハっ!おお……………!これであのお方も喜んでくれるでしょう……………!」

ヒイロ「貴様…………!何を言っている!?儀式はどうなった!?」

 

 ラキュアは別の柱に移りながら、俺とリムルを侮辱しつつ、自分を褒める。

 それを見たヒイロは、ラキュアにそう聞く。

 すると、ラキュアは笑い出す。

 

ラキュア「ふふふっ!ハハハハッ!そんな物は存在しませんね〜!!」

ヒイロ「なっ…………!?」

トワ「あなたは…………!?」

ラキュア「魂を移す秘術?ふふふふっ!そんな都合のいい事があるわけ!ぶ〜っ!ブハハハハ!ヒャハハハハハ!!」

 

 ラキュアはそんな事実をあっさりと暴露した。

 それを聞いてトワさんが驚く中、ヒイロが口を開く。

 

ヒイロ「騙したのか!?」

ラキュア「ハハハハ〜っ!おかしい!確かに飲んだのは力の秘宝です。秘術もありますよ。ただし、それはあなたの思う物ではありません!それは更なる試練!陛下はきっと全力でティアラの魔力をお使いになる事でしょう!そしてそして!完全に陛下の全身が蝕まれれば…………!降り注ぐでしょう!あのお方(ヴィオレ)の拍手が!ご褒美が!福音のように!!」

 

 ヒイロがそう聞くと、ラキュアはそう語っていく。

 力の秘宝や秘術に関しては正しいが、ヒイロの予想していた使い方とは違うという事を。

 ラキュアの目的は、トワにさらにティアラを使わせ、呪毒によりトワを殺す事だった。

 ラキュアが嬉しそうにそんな風に言うと。

 

ヒイロ「貴様ァァァァァ!!」

ラキュア「ヒィィィィ!ああ、そうそう!それです!その怒りが絶望への導火線となるのです!」

ヒイロ「ううっ!うぉぉぉぉぉぉ!!」

ラキュア「弾けろ、紫縛の宝珠(カースオーブ)!」

ヒイロ「ああっ!?」

トワ「ヒイロ!!」

 

 ヒイロは怒りながら長巻を抜刀する。

 ラキュアは慌てるのではなく、まるでヒイロの怒りを煽るかのようにそう言う。

 ヒイロが迫ると、ラキュアはそう叫ぶ。

 すると、ヒイロの体が光り出す。

 それと同時に、振動が俺たちの方にまで伝わってきた。

 

リムル「何が起こっているんだ!?」

エース「急ぐぞ!」

紅丸「はっ!」

朱菜「はい!」

シズ「ええ!」

 

 俺たちはすぐに、トワさん達の方へと向かう。

 その頃、ヒイロは体が光っていた。

 すると、ラキュアはヒイロに話しかける。

 

ラキュア「ハハハハッ!さあ……………思い出してください、ヒイロ様。まだ意識があるうちに。さあ!」

ヒイロ「ううっ………!ううううっ………!」

ラキュア「里を踏みしだかれた絶望!仲間を失った悲しみ!騙され、何もできない自分自身への怒りを!」

ヒイロ「うううっ…………!ううううっ!!」

 

 ラキュアはそんな風に煽る。

 豚頭族(オーク)に里を蹂躙された絶望、里に向かう途中や、自分を助ける為に仲間を失った事への悲しみ、何もできない自分への苛立ちをラキュアに煽られてしまった。

 すると、ヒイロは目が光り、叫ぶ。

 

ヒイロ「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!うううううっ!!うぉぉぉぉぉぉ!!」

 

 ヒイロは完全に怒りなどの感情に飲み込まれてしまった。

 紫縛の宝珠(カースオーブ)によって、強大な力を得たが、その代償に力に飲み込まれてしまい、理性を失う暴走状態に陥ってしまったのだ。

 暴れて、周囲を破壊していく。

 

ラキュア「ヒャハハハハハ!素晴らしい!怒りと憎しみを糧に、狂鬼(キョウキ)となった!暴れろ、壊せ!敬愛する主に力を使わせるのだ!!それこそが…………!あのお方にとって、最高の余興となるだろう!」

ヒイロ「ううううっ!うぉぉぉぉぉ!!」

 

 周囲が崩れていく中、ラキュアはそんな風に叫ぶ。

 ヒイロがそう叫ぶと、ただ光っていただけの体に服や長巻が現れる。

 

トワ「ヒイロ……………!」

 

 トワさんは、暴れ回るヒイロを見ながらそう呟くと、ヒイロの元へと向かおうとする。

 だが、ヒイロが暴れている事で、どんどんと周囲が崩れていく。

 

ラキュア「ヒャハハハハハ!ハハハハッ!そうだ!暴れろ!狂鬼になった気分はどうですか?」

ヒイロ「ううっ!」

 

 ラキュアは高笑いしながら、ヒイロに煽るようにそう話しかける。

 瓦礫が崩れてきて、トワさんが倒れてしまう。

 

ラキュア「ハハハハッ!あなたほど単純だと、騙す私も気分がいいですよ!」

 

 ラキュアがそう言う中、ヒイロは焔の斬撃波を放ち、周囲が燃え始める。

 

ラキュア「ほ〜ほっ!地獄のようだ!あぶね!?」

トワ「ヒイロ…………!」

 

 ラキュアはそんな風に叫ぶ。

 トワさんが打ちひしがれる中、ラキュアはトワさんに話しかける。

 

ラキュア「ほぉ〜!陛下!このままで良いのですか?ヒイロ様を助けませんと!」

ヒイロ「うぉぉぉぉぉぉ!!」

トワ「私が……………助けないと…………!」

 

 ラキュアがそんな風に言うと、トワさんはそう言い、ティアラの魔力を使おうとする。

 それを見たラキュアは嬉しそうにする。

 すると、ヒイロが地面を踏み抜いてしまい、地面が崩れる。

 ラキュアはジャンプして避けるが、トワさんは崩落に巻き込まれてしまう。

 すると。

 

リムル「お待たせ!」

エース「待たせたな!」

トワ「えっ…………?」

 

 俺たちはトワさんをキャッチする。

 すぐに朱菜が結界を、シズさんがファンタジーエフェクトによる結界を展開する。

 ちなみに、俺はギーツIX、リムルはタイクーン・ブジンソード、シズさんはナーゴ・ファンタジーフォームに変身している。

 

朱菜「もう大丈夫ですよ!」

シズ「安心して。」

 

 朱菜とシズさんはそんな風に言う。

 すると、狂鬼となったヒイロを、バッファ・フィーバーゾンビフォーム(ジャマ神)に変身した紅丸と、リガドに変身した真眼が応戦する。

 真眼は、ニンジャデュアラーを召喚していた。

 

紅丸「その姿…………!?どうした、ヒイロ!?」

真眼「一体、何があったんだ!?」

 

 紅丸と真眼がそう聞く。

 ヒイロの変わりように。

 2人の問いに、ヒイロは答えなかった。

 

ヒイロ「ううううっ…………!うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

 ヒイロのその叫び声と共に、紅丸と真眼の2人が吹き飛ぶ。

 ヒイロのあの姿は一体…………!?

 

創世之神『告。個体名ヒイロは、紫縛の宝珠(カースオーブ)によって、強大な力を得たが、その代償に力に飲み込まれてしまい、理性を失う暴走状態になっています。』

 

 すると、創世之神がそう答える。

 マジかよ…………!

 すると、ラキュアが口を開く。

 

ラキュア「ちっ!またお前達か!」

リムル「お前が黒幕か?」

ラキュア「チキショー!度々邪魔しやがって!」

エース「待て!」

 

 ラキュアがそう毒づくと、リムルはそう聞く。

 すると、ラキュアはそう叫ぶと煙幕を放ち、通路へと逃げていく。

 俺とリムルが追おうとすると。

 

ヒイロ「うぉぉぉぉぉぉ!!」

 

 ヒイロが俺たちの方へと向かってくる。

 俺たちが応戦しようとすると、紅丸と真眼が飛び出して、ヒイロを吹き飛ばす。

 

紅丸「リムル様、エース様!行ってください!」

真眼「ヒイロは俺たちが抑える!」

ヒイロ「うぉぉぉぉ!!」

 

 紅丸と真眼がそう言いながら武器を構えると、ヒイロと武器をぶつけ合う。

 周囲に亀裂が入る中、俺とリムルは叫ぶ。

 

リムル「頼んだぞ!」

エース「朱菜、シズさん!トワさんを頼んだ!」

朱菜「はい!」

シズ「任せて!」

リムル「嵐牙、行くぞ!」

エース「行くぞ!裂牙!」

「「わぉぉぉん!!」」

 

 俺とリムルはそう言うと、リムルは嵐牙に、俺は裂牙に乗る。

 裂牙はロポ・ブーストフォームマークII・ビーストモードになっていた。

 俺たちが追っていくと、トロッコに乗っているラキュアの姿が目に入る。

 

リムル「見つけた!」

エース「トロッコに乗ってやがったか!」

嵐牙「逃さぬぞ!」

裂牙「うむ!」

 

 俺たちがそう言うと、ラキュアの背後につく。

 ラキュアは俺たちに気づくと、カーブを曲がったと同時に。

 

ラキュア「これでも食らえ!!」

 

 ラキュアはそう言いながら、魔力弾を放つ。

 俺たちはそれを回避したり、ギーツバスターQB9で撃ち落とす。

 魔力弾を回避したり撃ち落としたりすると。

 

嵐牙「うぉぉぉぉ!」

裂牙「はぁぉぁぁ!」

 

 嵐牙と裂牙が引っ掻き攻撃をする。

 ラキュアの帽子が切り裂かれる中、ラキュアは口を開く。

 

ラキュア「おぉ…………!ん?この…………クソスライムにクソ狐がぁぁぁぁ!!」

 

 ラキュアがそう叫ぶ。

 すると。

 

蒼影『リムル様、エース様。』

リムル「蒼影!」

エース「どうした?」

蒼影『隣国の軍勢が進撃を開始しました。まもなく、ラージャ小亜国の国境に差し掛かります。』

 

 蒼影から通信が入り、報告を聞く。

 動き出したか。

 

リムル「分かった!こっちはこっちで忙しいから!皆、聞こえるか!?なるべく犠牲は出したくないから、敵を倒すのは構わないが、可能な限り殺さない様に!」

エース「ただし、どうしようもなくなったら、自分の身の安全を最優先に!いいな!」

一同「はっ!!」

 

 俺とリムルはそう命令する。

 今はラキュアを追うか!

 俺はそう思い、追跡を続けていく。

 その頃、ウルティマは。

 

ウルティマ「へぇ……………エース様の事をクソ狐とか言うんだ……………。」

 

 ウルティマはそんな風に呟いていた。

 実は、思念伝達をウルティマにも繋げており、ラキュアの言動をウルティマにも見てもらっていたのだ。

 俺の事をクソ狐と呼んでいたラキュア。

 それを聞いたウルティマの顔には、怒りと残虐な笑みが混ざった様な表情が浮かんでいた。

 

ウルティマ「ただじゃ済まさないよ…………!覚悟しなよ……………!!」

 

 ウルティマはそんな風に呟いたのだった。




今回はここまでです。
今回は、ラキュアの追跡と隣国の軍勢への対処が始まるまでです。
ラキュアの煽りによって、ヒイロは暴走状態へと陥ってしまう。
隣国の軍勢が動き出し、エース達は対処へと動く。
そして、ウルティマはエースの思念伝達によって、ラキュアの言動を一部始終確認していた。
次回で、紅蓮の絆編が終わるかもしれません。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
来年の2月、転スラの映画第二弾である蒼海の涙編が公開決定しましたね。
海での物語になりそうですが、どんな感じになるのか、気になりますね。
時系列は、開国祭の終了と、西方諸国評議会から手紙がくるまでの間のストーリーだと思いますが。
とある休暇の過ごし方もやるかどうかは気になりますしね。
転スラがどんな感じになっていくのか、楽しみです。
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