俺たちがラキュアを追跡する中、紫苑達は隣国の軍勢と応戦していた。
紫苑「やあっ!」
紫苑は格闘戦で隣国の兵士を倒していく。
紫苑「さあっ!かかってこい!」
紫苑はそんな風に言う。
すると、ある男が前に出てくる。
紫苑「親玉のお出ましか。ふっ!」
紫苑はその男を見ると、笑みを浮かべる。
その頃、朱菜とシズさんは、トワさんを連れて、洞窟から脱出しようとしていた。
シズ「トワさん、大丈夫ですか?」
トワ「大丈夫です。私は…………それよりも、ヒイロが…………!」
朱菜「お兄様と真眼にお任せしましょう!」
シズさんがそう聞くと、トワさんはそう言う。
朱菜はそう言って、脱出を目指す。
その頃、紅丸と真眼は。
紅丸「ふっ!」
真眼「はっ!」
ヒイロ「ぐわぁぁぁぁ!!」
暴走状態のヒイロと応戦しており、武器のリーチの差や力が増している事、体格の差もあるが、互角に応戦していた。
紅丸「ハアッ!」
真眼「ふっ!」
ヒイロの蹴りを回避して、攻撃を受け止めると、パンチで攻撃して、ヒイロは吹き飛ばされて、壁を突き抜ける。
2人がヒイロを追うと、ヒイロに殴られて、吹っ飛ばされる。
2人が立ち上がると。
紅丸「ううっ…………!流石だな……………!」
ヒイロ「うぉぉぉぉぉぉ!」
紅丸がそう呟くと、ヒイロは2人に迫って、地面に攻撃する。
すると、ヒイロの攻撃によって、地面が崩れる。
真眼「そんな姿になれ果てても、魂はどこまでもヒイロらしい!」
紅丸「だが…………!」
ヒイロ「うぉぉぉぉぉ!!」
地面が崩れながらも、瓦礫に飛び移りながら、ヒイロに攻撃する。
2人が着地すると、再び武器をぶつけ合う。
ヒイロ「うぉぉぉぉぉぉ!!」
「「ふっ!」」
ヒイロがそう叫び、炎の様なオーラを出すと、武器がぶつかり合う。
しばらくすると、紅丸の紅蓮、ヒイロの長巻、真眼のニンジャデュアラーが地面に突き刺さる中、3人は殴り合いの応酬を繰り広げていた。
ヒイロのパンチが2人の腹に当たる中、2人は下がり、口を開く。
「「戻ってこい!兄者!!」」
ヒイロ「うっ…………!?うぉぉぉぉぉ!!」
紅丸と真眼がそう叫ぶと、ヒイロは一瞬止まったが、すぐに2人に襲いかかる。
その頃、俺とリムルはラキュアを追っていた。
リムル「どうした?もう追いかけっこはもうおしまいか?」
エース「もうすぐ追いつくぞ!」
ラキュア「抜かせ!」
俺とリムルがそう聞くと、ラキュアはそう叫んだ。
ラキュアが前方を見ると、分岐点が見えた。
ラキュア「ハハハハッ!ハアッ!」
ラキュアは魔力弾を放つと、分岐点が変わり、煙によって俺たちはラキュアとは反対方向に向かう事に。
リムルが周囲を見渡すと。
ラキュア「ギャハハハハ!」
エース「上だ!」
ラキュアの笑い声が聞こえてきて、俺がそう言うと、上の線路にラキュアがいた。
ラキュア「新参の魔王どもが!貴様らが暴風竜ヴェルドラの威を借りてるだけだと、とっくに調べはついておるのだ!!」
ラキュアは笑いながらそんな風に叫ぶ。
クレイマンみたいに引っかかってんな。
リムル「それは良いけど……………。」
エース「前をちゃんと見た方が良いぜ?」
ラキュア「あ?えっ!?どわぁぁぁぁぁ!?」
俺とリムルがそう言う。
実はこの先、線路は続いておらず、溶岩に真っ逆さまになるのだ。
ラキュアはそれに気づいておらず、そのまま落ちていく。
ラキュアが乗っていたトロッコが溶岩に飲まれていく中。
「「「「んっ?」」」」
ラキュア「ハハハハッ…………!ハハハハッ!!」
気配を感じて、前を向くと、そこには翼を生やしたラキュアが居て、笑いながら上の火口へと向かっていくのだった。
リムル「……………飛べるのかよ。」
エース「やっぱり、悪魔って事か。」
俺とリムルはそう言うと、嵐牙と裂牙も空中を走り、奴を追う。
夜のラージャ小亜国の空に、青と赤と紫の光が飛んでいく。
そんな中、朱菜達は地上に脱出した。
朱菜「今です、トワ様!」
シズ「気を付けてください。」
朱菜とシズさんが安全確認を行うと、移動を開始する。
すると、近くの崖が崩れて、その崖の中から、紅丸達が飛び出してくる。
朱菜達の前にヒイロが着地すると、3人は足を止める。
紅丸「ふっ!」
真眼「ハアッ!」
紅丸と真眼がヒイロの方に向かい、鍔迫り合いを行う。
ちなみに、ヒイロは長巻を持っていなかった。
そんな中、崖崩れが起こって、岩が朱菜達の頭上にまで迫っていた。
シズ「2人とも、気をつけて!」
「「はっ!?」」
ヒイロ「はっ!ハアッ!」
シズさんはそう警告して、岩を破壊しようとする。
すると、ヒイロが紅丸と真眼を吹き飛ばして、炎を発射して、迫っていた岩を破壊した。
トワ「あっ…………!?」
朱菜「兄様、正気に…………!?」
紅丸「っ!?」
それを見た朱菜達はそう言う。
ヒイロが正気に戻ったのではないかと。
そのヒイロは、顔を俯かせたままだった。
真眼「いや、戻りきってはいないんだろう……………。」
シズ「もしかしたら、トワ様への忠誠心として、心が残ってたんじゃ…………!?」
それを見た真眼とシズさんはそう呟く。
ヒイロの心は完全には失われてはいなかった。
トワさんへの忠誠心として、僅かに残っていたのだ。
すると、足元が溶岩の様な感じになると、そこから炎が出てきて、それを掴むと。
ヒイロ「ううううっ…………!うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
ヒイロがそう叫ぶと、その掴んだ炎が長巻の様な感じになり、周囲に火の玉が飛ぶ。
朱菜達は結界とファンタジーエフェクトで無事だった。
すると、ヒイロは街の方へと向かっていった。
紅丸「ここから離れろ!」
真眼「朱菜様、シズさん!トワ様を頼みます!!」
紅丸と真眼がそう言うと、ヒイロの後を追って、朱菜、シズさん、トワさんは頷くと、移動を開始する。
ヒイロ「ハァァァァァ!」
ヒイロが街を歩くと、ヒイロから出ている火の玉が周囲の建物を破壊する。
建物がどんどんと崩れていき、市街地への被害が拡大しつつあった。
周囲が燃える中、紅丸と真眼は。
真眼「これ以上は被害が大きくなるばかりだ!」
紅丸「くっ!止まれ!ヒイロ!!」
2人はそう言うと、ヒイロの方へと向かう。
攻撃がぶつかり合い、火花が散る中、俺たちはラキュアと対峙していた。
リムル「どうした?もう逃げないのか?」
ラキュア「ふっ…………!ほざけ…………!ふっ!」
リムルがそう聞くと、ラキュアは魔力弾を複数放ってくる。
俺たちに着弾するが、俺が咄嗟にバリアを張った事で、無傷だった。
ラキュア「なっ!?」
チクアン「ラキュア殿!加勢しますじゃ!」
ラキュアが驚く中、そう言いながら、チクアンが現れる。
エース「やっぱり、お前もグルって訳だな。藪医者!!」
リムル「道理で全く治療の形跡が見られない訳だ。」
嵐牙「奴の相手は…………!」
裂牙「我らにお任せください!」
リムル「分かった!」
エース「頼む!」
俺とリムルはそう言う。
まあ、だろうな。
嵐牙と裂牙がそう言うと、俺とリムルは離れる。
嵐牙と裂牙がチクアンの方に向かうと。
チクアン「犬畜生2匹ごとき!ワシの敵ではないのじゃ!!」
チクアンがそう言うと、魔力弾を放ってくる。
すると。
裂牙「合わせるぞ!嵐牙よ!」
嵐牙「はっ!親父殿!」
嵐牙と裂牙がそう言うと、裂牙はビーストモードを解除して、人型の姿になる。
嵐牙「わぉぉぉ〜ん!!」
嵐牙がそう遠吠えをすると、黒雲が集まってくる。
そして、裂牙はブーストマークIIレイズバックルを操作する。
『
裂牙「ハァァァァァ!!」
チクアン「あっ…………あっ…………!?うわぁぁぁぁぁぁ!?」
嵐牙の
嵐牙と裂牙は、下にあった岩に着地した。
リムル「嵐牙と裂牙の敵じゃなかったな。」
エース「…………で、ラキュアとやら。お前も同じ様な目に遭うって事で…………良いんだよな?」
ラキュア「舐めるな…………!新参の魔王如きが……………!!」
リムルがそう言う中、俺がそう聞くと、ラキュアはそう言うと、結晶を取り出して、剣の様な形状にする。
俺はギーツバスターQB9を構えて、リムルは武刃を抜刀する。
しばらく睨み合うと。
ラキュア「ううっ…………!くっ!ぬぉぉぉぉぉぉぉ!!」
ラキュアはそう叫ぶと、俺たちの方に向かってくる。
俺たちはラキュアの攻撃をあしらっていく。
俺たちがぶつかり合う中、紅丸達の方は、周囲が燃えていく中、ヒイロの進行方向に紅丸と真眼がいた。
ヒイロ「うううっ!」
紅丸「くっ!ふっ!」
真眼「はっ!ハアッ!」
ヒイロが火の玉を放ちながら向かってくると、2人はその火の玉を撃ち落とし、ぶつかり合い、周囲には衝撃波が拡散する。
その頃、俺たちの方は、決着がつこうとしていた。
ラキュア「ぬわぁぁぁぁぁぁ!!」
ラキュアはそんな風に叫びながら、俺たちに攻撃しようとする。
だが、俺たちは慌てる事なく、ラキュアの武器を飛ばして、ラキュアの首筋に武器を突きつける。
ちなみに、ラキュアの武器となっていた結晶は上空にまで飛ぶと、砕け散った。
ラキュア「なっ…………!?」
エース「お前は終わりだ。」
リムル「言い残す事は無いか?無いな?」
ラキュア「ま…………待て!私を殺してみろ!あのお方が黙ってないぞ!」
リムル「あのお方?」
ラキュアが驚く中、俺とリムルはそう聞く。
すると、ラキュアはそんな風に言う。
リムルがそう聞くと、ラキュアは笑みを浮かべながら口を開く。
ラキュア「そうだ!我が主にかかれば………お前達ごときスライムと狐など…………!!」
エース「ふ〜ん…………だそうだけど、どう思うんだ?ウルティマ。」
ウルティマ「ねぇ、ラキュアさぁ…………。」
ラキュアはまだ勝ち筋があると思っているのか、そんな風に言う。
俺がそう言うと、そんな声が聞こえてくる。
ラキュアが驚くと、ある方向を向く。
そこには、ウルティマの姿があった。
ラキュア「おおっ!原初たる神よ!ここです!あなた様の忠実な僕、ラキュアはここに………って、貴様!あのお方はヴィオレ様だぞ!呼び間違えるなど、不敬だろうがぁぁぁぁ!!」
ウルティマ「黙れ。」
ラキュアはそう叫ぶと、俺がそう呼んだ事に気づいて、そう叫ぶが、ウルティマによってすぐに黙らされる。
ウルティマ「ヴィオレって呼ぶの、やめてくれないかな。今の僕の名前はウルティマなんだよ?」
ラキュア「は…………?えっ!?ヴィオレ………いや、ウルティマ様…………?というより、受肉して、名を得たのですか…………?」
ウルティマ「そうだよ。僕の主であるエース様にね。」
ラキュア「えっ…………?ええっ!?」
それを聞いたウルティマは不機嫌気味にそう言うと、ラキュアはそう聞く。
まさに寝耳に水と言わんがばかりに慌てていた。
しかも、いつの間にか受肉した上に名前を貰っているという事にも驚いていた。
すると、ウルティマは口を開く。
ウルティマ「君ってば…………名前を得て受肉したからって、好き放題やってくれたみたいだね。」
ラキュア「まさか…………誤解です…………!トワに大いに魔力を使わせました!あの体がウルティマ様のものになるのももう少しだったのです!」
ウルティマがそう言うと、ラキュアは先ほどまでの俺たちの罵倒をしていた時と打って変わって、そんな風に言い訳をしていた。
すると、ウルティマがゴミを見る様な目でラキュアを見ながら口を開く。
ウルティマ「あのさ…………僕はね。彼女達の選択の結果として、望んで体を差し出して欲しかったんだ。」
ラキュア「えっ…………!?」
ウルティマ「誰が余計な真似をしろって命令したのかな?僕、監視しろとしか言ってないよね?」
ラキュア「えっ?えっ…………!?あの女が苦しめば苦しむほど、ウルティマ様がお喜びになるかと……………!」
ウルティマはそう告げた。
やはり、ウルティマとしては、自ら進んで体を差し出す事を望んでいた様だ。
それを聞いたラキュアがそう言うと。
ウルティマ「全く、興醒めだよ。バカのせいでさ。」
ラキュア「私はただ…………力を得て、いつか、いつかあなた様のおそばに置いていただきたいと…………!!」
ウルティマがそう吐き捨てると、ラキュアはそう言う。
それを聞いたウルティマは。
ウルティマ「それにさ、エース様のこと、クソ狐とか、新参の魔王ごときとか言ってくれたみたいだね……………。」
ラキュア「なっ!?何故それを…………!?」
エース「気づいてなかったのか?俺、思念伝達でお前の発言をウルティマに見てもらったんだ。」
ラキュア「なっ…………!?」
ウルティマがそう言うと、ラキュアは驚いた。
そして、俺の言葉に顔をさらに青ざめる。
まるで、この世の終わりと言わんがばかりに。
すると。
ウルティマ「…………本当なら、そのまま切り捨てるつもりだったけど、僕自身の手でやらないと気が済まないからさ。覚悟してね?」
ラキュア「あぁぁぁ…………!?」
ウルティマはそう言うと、デザイアドライバーとクロスギーツレイズバックルを取り出す。
ラキュアが空中で腰を抜かす中、ウルティマはデザイアドライバーを装着して、クロスギーツレイズバックルを装填する。
『SET』
その音声が鳴ると、待機音が流れてくる。
すると、ウルティマが口を開く。
ウルティマ「変身。」
そう言うと、レイズバックルを操作する。
『
『
ウルティマは、クロスギーツ・ブーストフォームマークIIIに変身する。
まだ、完全なクロスギーツではなく、クロスギーツの下半身部分が上半身に来ている形になっていた。
すると。
ウルティマ「ふっ!」
ラキュア「なっ!?い、痛い!?」
ウルティマが手を振ると、ラキュアは突然、動けなくなってしまう。
創世之神『告。個体名ラキュアは、個体名ウルティマによって、魂の腕や足を破壊され、身動きが取れなくなった模様です。』
エース『…………なるほどな。』
創世之神がそう報告してきて、俺は納得した。
恐らく、
すると、ウルティマが口を開く。
ウルティマ「…………そういえば、さっき、僕のそばに置いて欲しいって言ってたよね?」
ラキュア「え?は、はい!」
ウルティマ「だったらさ……………置いてあげるよ。僕のストレス発散の為のサンドバッグとしてね。」
ラキュア「え…………?」
ウルティマ「それくらいなら役に立つでしょ?あと、それ以外というのは聞かないよ。君はエース様を侮辱したんだ。僕の温情に感謝しなよ?」
ウルティマはそう聞くと、ラキュアは頷く。
だが、ウルティマはストレス発散の為のサンドバッグとして、生かす事にしたのだ。
そのまま死なせるのではなく、苦しみをずっと与える為に。
それを悟ったラキュアは。
ラキュア「も、申し訳ございません!本当に申し訳ございませんでした!!」
ウルティマ「そういうのは良いから。ほら、行くよ。ずっと味合わせてあげるよ。死んだ方がマシだって思える苦しみをね。」
ラキュア「イヤァァァァァ!!」
ラキュアは錯乱した様に謝るが、時は既に遅く、ウルティマによって連行されたのだった。
すると、何かの気配を感じた。
それは、隊長格の姿が変わった事だ。
リムル「エース!」
エース「ああ。恐らく、指揮官がラキュアの配下に取って代わられていたんだろうな。」
リムルがそう言うと、俺はそう言う。
俺たちは、思念伝達で他の皆に伝える。
エース「どうやら、指揮官がラキュアの部下たちに取って代わられていた様だ。」
紫苑『では、こいつらは?』
リムル「ああ。やっちゃってくれ。」
紫苑『お任せ下さい!』
俺がそう言うと、紫苑はそう聞いてくるので、リムルは許可を出す。
悪魔「うぉぉぉぉ!」
紫苑「ハァァァァァ!」
紫苑は、自分と相対していた相手を剛力丸で一刀両断する。
白老の方は、相手を刀で斬り捨てた。
相手の体が切断されて倒れると。
白老「お主では、荷が重かった様じゃの………。」
ゴブタ「流石、師匠っす!」
白老がそう言うと、ゴブタが出てくる。
その頃、ガビルの方では。
ガビル「
悪魔「うわぁぁぁぁぁ!?」
ガビルは相手に
蒼影は、糸で悪魔を切断した。
蒼影『リムル様、エース様。終わりました。』
リムル「ご苦労。残っている敵兵達は、戦う意志がなければ、今日のところはそのまま帰していい。」
蒼影『分かりました。』
エース「さて、あとは……………。」
蒼影がそう報告すると、リムルはそう言う。
俺はそう呟いて、橋の方を見る。
ラキュア達の方は片付いたから、あとはヒイロの暴走をどうにかすれば終わる。
こうして、ラージャ小亜国の防衛に成功したのだった。
今回はここまでです。
今回は、ラキュア達を始末する所までです。
ウルティマの逆鱗に触れたラキュアは、無限に続く苦しみを与えられる事になりました。
命令違反にエースへの侮辱。
死んだ方がマシと思える地獄を味わう事になります。
そして、次回で紅蓮の絆編のエピソードは終わります。
果たして、ヒイロの運命はどうなるのか。
次回も楽しみにしていて下さい。
紅蓮の絆編のエピソードが終わり次第、本編のエピソードに戻る予定です。
今後の展開でリクエストがあれば、受け付けています。