御三家に生まれたので生存戦略を遂行する   作:超甘味

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彼らの青い春と日常を見てみよう第1弾!




お前らに小話を聞かせてやる。─壱─

 

 

【禪院征哉(高専)の評価】

 

 

使用人★★★★★

 ・ちっちゃい頃からいい子だった。

 ・扱いが酷い立場なのに優しくしてくれる。

 ・帰省する度に美味しいものくれるんです!!

 ・形勢逆転がすごい。次期当主まで上り詰めたとか尊敬する。

 ・腐った家を立て直そうとしてる。一生ついて行く!

 

 

躯倶留隊★★★★★

 ・術式が無くても差別しない。

 ・雰囲気が優しい……と思います。

 ・たまに体術訓練に付き合ってくれる。あの人の足技には勝てねぇっす。

 ・出来損ないって言われてたけど次期当主になっててすごいと思った。

 ・家を立て直すって!一生ついて行きます!!

 

 

灯★★★★★

 ・灯に所属してたけど、いい意味でここにいるべき人じゃないと思った。あの人マジ強い。

 ・訓練でアドバイスとかくれる。しかも的確。勉強になります。

 ・当主様と仲がいい。当主様ってよく征哉さんのところに顔を出してるよね?

 ・めっちゃ優しい。イケメン。好き。推す。

 ・次期当主になったって聞いた時は飛び跳ねて喜んだ。うちの征哉さん凄いだろ!!!

 

 

炳★★★★☆

 ・めっちゃ強いのになんで灯にいるのか分からない。

 ・1部の炳は征哉さんの事が嫌いらしい。扇さんとか。

 ・「お疲れ様」って言いながら差し入れくれるの天使!!

 ・甚壱さんや当主様とよく話してる。ホンワカ。

 ・五条悟と仲がいいって聞きます。家の関係修復に期待ですね。

 ・当主様から征哉さんが次期当主だって聞いた時はお茶吹いた!勿論大賛成。

 

 

禪院直毘人★★★★★

 ・自慢の息子。

 ・可愛がる努力はしてるぞ。

 

 

禪院直哉★★★★★(+???)

 ・自慢の兄ちゃん。

 ・腹違いの兄達?誰やそいつら。

 ・重度のブラコン。マジ兄ちゃん愛してる♡

 

 

禪院甚壱★★★★★

 ・初めて見た時からコイツは大物になるって勘が言ってた。

 ・よく顔で怖がられるけど征哉は違った。嬉しい。

 ・灯にいるのが不服。炳にスカウトしたけど振られた。

 ・アイツは従兄弟だが甥っ子って感じだ。

 

 

禪院扇☆☆☆☆☆

 ・クソガキ。

 ・クソ嫌い。

 ・死ねっ!

 ・アイツさえいなければ次期当主の座は(略)。

 

 

禪院真希・真衣★★★★★

 ・兄貴(お兄ちゃん)が好き。

 ・実の親から引き取ってくれたらしい。よく分かんないけど。

 ・呪術を分かりやすく教えてくれるけど、呪術師にならなくてもいいって言ってくれた。優しい。好き。

 

 

伏黒甚爾★☆☆☆☆

 ・兄貴認定されてるからか生意気な所がある。

 ・強いけど俺より弱い。でも昔の話。

 ・恵の一件で次期当主になった?まぁ、征哉なら大丈夫だろ。

 ・ぶっちゃけ高専入学は感謝してる。職業安定。

 ・男に評価つけるのはヤダ。星1にしとく。

 

 

甚爾の奥さん★★★★★

 ・優しくていい子!

 ・頻繁に会いに来てくれるし恵の子守りとか進んでやってくれる。

 ・老舗の和菓子とか普通にくれるけど怖くて値段聞けない。

 ・特製の鈴で何度も守ってもらった。ありがとう、本当に。

 

 

伏黒恵★★★★★(+???)

 ・よく遊んでくれるお兄ちゃん。

 ・お兄ちゃんが持ってくる美味しいものが好き。

 ・お兄ちゃんが囮になって実家?から守ってくれてるらしい。自分の方(幻影法術)に注意を引かせて禪院家に行かないようにさせてるとかナントカ。よく分かんないけど!

 ・将来は『兄さん』呼び。兄さん、好きです。

 

 

禪院家ジジイ★☆☆☆☆

 ・術式発現?え、相伝掠ったガキ?なんだゴミじゃん。

 ・弟に才能吸われた兄。当主の末息子は相伝だったのに……。

 ・当主様!なんでそんな出来損ないに構うのですか!

 ・幼少期のガチギレPart1で暴れられてトラウマジジイが量産。こいつ怒らせんどこ……。おい、下手に弄るの辞めようぜ。

 ・高専1年生のガチギレPart2で式神出されてスンッ……。誰だよ、伏黒恵(相伝)とその母親(孕袋)回収しようって言ったやつ!儂ら殺される!!!

 ・度重なる征哉の実力を見て、もうお前が当主でいいです!認めますよ!(ヤケクソ)となった。ほぼ恐怖からの生存本能的なやつなので好感度とかは無い。

 ・上位互換が当主なら別に十種はいいや。もう痛い目合うのは御免。ってことで征哉の恵を守る作戦は成功。でもたまに1部のバカが行動を起こして絞られる。

 

 

上層部ジジイ★★★☆☆

 ・可愛い孫的存在。貢いじゃうくらいには可愛がってるヤツが8割。

 ・幼少期から入り浸ってるため好感度は高め。ようこそ保守派へ。お前が次世代の上層部だ。

 ・五条悟と殺り合ったって聞いた時はぎっくり腰が生産。

 ・おめぇ強いな?しかも禪院次期当主だろ?よし、呪術総監とかどうっすか。

 ・信頼してるし信用してる。でもそれはそれとして都合がいい駒みたいに扱うジジイもいる。雑に扱っても死なないしってヤツが1割。

 ・禪院征哉が嫌いなジジイが一定数。ガキがなんで上層部にいるんだよ、的なのが1割。これはただのバカ。

 

 

 

 

 

 

 

 

【アニメ&漫画鑑賞会】直哉&征哉(幼少期)

 

 

 兄弟イチャコラの日常。禪院家のある一室に、揃ってアニメ&漫画鑑賞会をしている征哉と直哉の姿があった。

 テレビをつけて現代風のアニメを見る姿はこの古くせぇ禪院家では3度見するくらいのレアな光景である。

 

 

「兄ちゃん、この忍者の漫画知ってはる?ほら、ジャンプの」

「知ってるよ。それがどうかした?」

「そこで出てくるチャクラコントロールなんやけど、水面歩行してんねん」

「………おう」

「もしかしてこれリスペクトしてたん?」

「……ソウッスネ」

「はぁ、兄ちゃん……。まぁその話はええわ。俺もできるかな?」

「さぁ?呪力操作次第じゃないかな」

「じゃあ無理やん。兄ちゃんレベルを軽々求められたら困るわ」

「えぇ……。じゃあ兄ちゃんの手握って池行こ。浮かせてやるから」

「っしゃぁ!おおきに!!」

「あはは、弟の為なら喜んで」

 

 

 手を繋いで庭の池に向かう姿はThe仲のいい兄弟である。この後に水面歩行が水遊びにまで発展し、せっかく整えた日本庭園がビチャビチャになったのは2人だけの秘密だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

【パパと稽古】直毘人&征哉(高専入学前)

 

 

「思ったけどパパってよく俺の術式の事聞き出すよね」

 

 

 広い稽古場に直毘人と征哉はいた。これから征哉は家のジジイ共によって高専に入学……という名のバブられを受けるため、最後の稽古を父親に頼んでいたのだ。

 征哉のなかなかいい足技に満足した直毘人は稽古を締め、それから毎度の事ながら息子の術式についての解釈や技を聞き倒していた。

 

 

「ハッハッ、バレたか?」

「まーね。どうせ術式の記録でもして取説作ってるんでしょ」

「お前ほどの術式と解釈を後世に残さんでどうする、と思ってな」

「えー、無理だと思うけどなぁ……」

「ほう?なぜそう思う?」

 

 

 後世の為なのは本当だ。征哉の術式は相伝の下位互換と思いきや、蓋を開ければ上位互換ときた。これは実に喜ばしいことである。

 

 

 そしてそれを記録しない訳にはいかない。将来、誰かがこの術式を発現してもいいように準備は怠らないのだ。

 だが征哉は己の術式は後世に引き継がれないだろうと零した。その言葉を奇怪に思い、直毘人は片眉を上げる。

 

 

「解釈は取説でどうにかなるけど、問題は解釈の共存かな。俺みたいに解釈が多すぎるとキャパが足りないから脳が焼き切れるし」

「お前は平気なのか?」

「俺は元々呪力が多いし、呪力操作が得意だからノーダメだよ。あ、そうだ。この呪力操作ってヤツ、緻密性が必修だから大体は術式の発動が上手くいかないと思うよ。多分先代達も俺レベルに呪力操作が上手な人っていなかったでしょ」

「なるほどなぁ……。道理で前例が少ない訳だ。持っていても扱えないとなると腐れ物だな」

 

 

 征哉の説明に直毘人は納得したようだった。同時に、何故この子がそんな術式を簡単に扱えるのかが気になった。

 今までまともな使い手はいなかったのに、なぜこうも完璧に扱えるのか。……その疑問は、征哉が自らの口で告げることでしか解決することは無いだろう。1000年前の事など、現代を生きる者に分かりはしないのだから。

 

 

「解釈次第で無限の可能性があるのに勿体ないよね〜。膨大な呪力量、緻密な呪力操作、思考する脳……、前提条件が多すぎるよ。コレ下手したら肉体が術式に耐えきれなくて死ぬ」

「お前は術式との相性が良かったのだな。呪力量に関しては当たり前と言うべきだか」

「そうだね。概念系だからそもそもの難易度が鬼難しいし、呪力もそこら辺の術式よりは持ってかれる。でも俺お得意の呪力操作でできる限りの呪力ロスを削減してるから効率よくできてるよ」

 

 

 ここまで来れば征哉のためだけの術式と言った方がマシだ。自分の息子がヤバくて嬉しい反面、中年の頭には痛みが走る。

 上の兄達とは比べ物にならないほど化け物じゃないか。どんな遺伝子だよこのガキ……あ、俺の遺伝子か。と直毘人は自問自答した。立派に子供で頭を悩ませるパッパである。

 

 

「六眼がないのにようやるわい。これが才能か……」

「六眼程の完璧と言える呪力操作では無いけど、悟に次ぐくらいには上手な方なんじゃない?そこは自慢できる」

 

 

 少しはその才能を兄達に分けてやったらどうだ、と言いたいパパだった。やはり征哉は自慢の息子である。

 

 

 

 

 

 

 

 

【カラオケ】さしすせ組(1年生)

 

 

 都内某所カラオケ店。騒がしい黒服集団、ただし顔がいいイケメンと美人に周りの視線は釘付けだった。

 五月蝿さは個室を挟んでも響き渡るレベル。でも顔がいいので他の客やスタッフも許してるのが現状である。おい、誰か止めろ。

 

 

「ねぇ、誰か流行曲知らない?」

「知らない」

「知らねー」

「あ、すみません。唐揚げ3つとポテト3つ、コーラ4つで。あと終了時間30分前に10分前の電話ください」

「チッ、クズに飽き足らず流行りにも乗れないの?コイツらは」

「んじゃ硝子がなんか歌えば?ペンライトとタンバリン用意してあるから」

「よ、歌のおねーさん!踊りもつけろよ〜」

 

 

 サマーはオーダーを頼み、硝子は選曲をする。

 征哉と悟は家籠もりの世の中を知らないお坊ちゃんなので待機だ。使えるのが4人中2人しかいないとか誠にクソである。

 

 

「ブハハハ!!!音外してやがるサマー!!!」

「下手じゃねぇけど下手だな!!!硝子の方が上手かったぜ?」

「はぁ、征哉のタンバリンがうるさい!!!そんなに叩くと拳に刺さるぞ!?タンバリンが!!!悟もペンライト曲がってるじゃないか!!!」

「ハハハ!!でも今の音の外し方は面白かった。ヒェ、って感じ?裏声面白いよ」

「硝子も揶揄うな!机に足を乗っけるな!!あとここ禁煙だぞ!?」

 

 

 この後も暫くは傑の裏声を弄り倒した3人だった。因みに征哉と悟は歌が上手だったそう。

 「顔もいいのに歌も歌えるとか……。あ、征哉は料理が壊滅的だっけ」と言ったサマーは征哉に殴られていた。それは征哉の地雷である。サマーにはドンマイコールを贈ろう。

 

 

 

 

 

 

 

【遊園地】さしすせ組(1年生)

 

 

「ここがTLD?初めて来た!!!」

「うわ、あれがジェットコースター?そういえば美味しい物あるんだろ!?俺達で網羅しようぜ!!!」

 

 

 キャッキャと初のテーマパークを楽しむ2人を硝子とサマーは見ていた。

 相変わらずクソうるせぇけど、今まで世の中と隔離された御三家で生まれた2人を想って今日くらいは我慢しようとの心構えだ。あの騒がしい2人と違って優しい2人である。

 

 

「これがチュロス……!!初めて食べた!!!めっちゃ美味い……」

「あ、征哉。1口くれよ。俺のパフェあげるから」

「甘いもの好きにはたまらねぇな。……は???このパフェ美味すぎるだろ」

「へっ、俺の目は正しいって訳だ!!!あ、チュロス全部食っちゃった」

「え?まぁ、いいや。次のスイーツ食おうぜ!目指せ全種類コンプ!!!!」

 

 

 某ねずみの夢の国に来てスイーツ巡りをしている2人には場違い感がある。

 いや、確かにスイーツが美味しいのは認めるが、初めてのTLDを食べるだけで終わらせていいのだろうか。

 

 

 カチューシャをつけて可愛いデコがされた甘いものを食べる美人寄りのイケメン2人は周りからもガン見されている。

 だが悟と征哉は食べるのに夢中でモブの視線など眼中に無い。サマーの保護者面がここで発揮されそうだった。

 

 

「あれ?遊園地ってアトラクションで遊ぶのが主流だよね?」

「そのはずだけど、クズ共は食べるのに夢中らしいね」

「ここはスイパラじゃないんだけどな……」

「本人たちが楽しいならいーんじゃない?それよりなんか買ってきてよ」

「甘くない飲み物でいい?」

「うん。甘いものはアイツら見てるだけでお腹いっぱい」

 

 

 硝子の為に飲み物を買いに行こうとした矢先、2人が逆ナンされてるのが見えた。

 2人ともグラサンで顔を隠してはいるが、やはり滲み出るイケメンの雰囲気は隠せないようだ。

 

 

 まぁ、あの二人なら女の子にも困らないよな……とサマーは一瞬思ったが、そんなクズ共やめとけ後悔するぞ、とナンパした女の子側を本気で心配した。胃が痛い保護者である。

 

 

 

 

 

 

 

 

【マリカー】さしすせ組(1年)

 

 

 征哉の部屋に集まった同期達。皆が皆『絶対優勝!』のハチマキを巻いてコントローラーを握っている。

 今から開催されるは、1週間なんでも奢りを賭けたバトルロイヤル(マリオカート)。それぞれの目はガチである。

 

 

「お前らァ!絶対負けねーからな!!!!」

「よく言うぜ悟。ゲームした事ないくせに」

「征哉だってそうだろ!でも俺天才肌だからモーマンターイ!!!」

「なんだと???コントローラーかち割るぞ」

「2人とも、そろそろ準備はいいかい?」

「ふふふっ……クズ共、目に物見せてやるから覚悟しときな」

「「「硝子怖っわ……」」」

 

 

 タダほど高いものはないとはよく言うものだ。勝った人は好きな物を好きなだけ奢らせられるのだからハッピー。

 一方負けた側は金が水のように流れていく1週間である。……征哉には合掌だ。

 

 

「ああああ!!!!誰だよ最後に赤甲羅投げてきたヤツ!!!おかげでビリになったじゃん!!!!」

「フッ、私だよ。言ったでしょ、目に物見せてやるって♡」

「硝子テメェ……!」

「まぁまぁ、じゃあ私たちの分も奢りよろしく♡」

「語尾に♡付けんなキメェ!!!!」

「俺『塩瀬総本家』の志ほせ饅頭食べたいなぁ?♡」

「高ぇやつじゃねぇか!!!……まぁ、俺もアレ好きだけど」

 

 

 悟と征哉は実家が実家なだけに、一般家系出身のサマーと硝子の金銭的価値観や経験が違ったりする。

 今の高級和菓子の話もサマーと硝子には食べたことも無い、聞いたことも無い雲の上の会話だった。そういえばこいつらボンボンだった……と普段の性格で忘れかけてた記憶が呼び覚まされた。

 

 

 だが呼び覚まされたのが征哉の運の尽きだ。硝子とサマーの間で、ボンボン=金が腐る程ある=何頼んでも支障ない!!!の方程式が完成した瞬間だった。1週間後の征哉の財布の中身が空っぽなのは想像に容易い。

 

 

「クッ!程々にしろよ!!給料日まだなんだからな!!!!!」

 

 

 ブランドのバックに化粧品、新品の靴にシャレた洋服とタバコ。高級なヘアケアセット(多分前髪用)に最高級な寝具と家具。高級和菓子に全国の甘味名物と漫画とゲーム。

 

 

 容赦なく、これでもかと言うほど奢られた征哉だった。あれ程絶望感に浸った顔は初めて見た、と3人は笑ったそうだ。当人はゲッソリしていたけれど。

 

 

 

 

 

 

 

 

【新入生歓迎会】さしすせ組(2年)+灰原七海(1年)

 

 

 本日の主役は今年度の新入生、灰原雄くんと七海建人くんの2人である!身につけているパーティ用の三角帽子とタスキがとても似合っているね(お世辞)。

 

 

「やっぱり歓迎会はこうでなくちゃね〜」

 

 

 先程まで禪院家にいた征哉は黒袴のまま歓迎会で食べる予定の料理を影中から取り出していた。

 着物姿が映ているのが腹立つが、美人寄りのイケメンフェイスと噛み合っているので文句が言えない同期達。新入生である灰原と七海も征哉の事をガン見していた。

 

 

「はい、出来たてホヤホヤだから食べよう。後でホールケーキもあるから小腹は空けておいて」

「禪院さん!!!これ自分で作ったんですか?」

「それはねーな。こいつ料理全く出来ねぇから」

「んだと???レンジでチンくらいはできるわ」

「灰原、世の中金さえあればなんでも出来るんだよ。これは私からの教えね」

「なるほど家入さん!覚えておきます!!!」

 

 

 えっ、と硝子の口から素の声が零れた。ちょっと純粋すぎじゃない?コレでやってける?と思い、灰原と同期の七海を見たが首を振られていた。それを見てクズ3人は爆笑していたとかナントカ。

 

 

「禪院さん。その着物脱いだらどうですか?汚れますよ」

「ん?いいよいいよ。いっぱい持ってるし」

 

 

 今度は七海の口から、えっ、という言葉が漏れた。分かる。大いにわかるぞ、と一般家系出身のサマーと硝子は何度も頷いた。

 

 

 見るからに質が良くて高そうな着物を雑に扱う先輩にドン引きした七海。

 ただ征哉には御三家で養われた品があるため、間違っても汚すことはないのだけれど、ラフな普段着のように扱うのはやめて欲しい。見てるこっちがヒヤヒヤする。

 

 

「着物とか慣れてるし。でも正装だと少し重いからやっぱり1番は洋服だね」

「はぁ……、なるほど」

「凄いですね!着物を普段から着る日常とか憧れます!!禪院さんカッコイイです!!!」

「アハハ、御三家なんて生まれていい事ないよ。さて、ケーキだけど食べる準備はいいか?」

 

 

 了承の合図でドドン、とバカでかいケーキをテーブル上に乗っけた征哉。各自で切り取って口に運ぶ。硝子のは甘さ控えめの(むしろ苦い)ビターチョコケーキだ。

 美味しいッ!!!と言って灰原はバクバク食べていた。七海も無言だが黙々とフォークが進んでいるのを見るに気に入ったらしい。それを見た征哉は嬉しそうだ。

 

 

「マジうめぇな。征哉のチョイス最高だろ」

「こんなに美味しいの初めて食べたよ」

「ありがと悟、サマー。そんなに美味しそうに食べられると奮発した甲斐があるね」

「この甘くないケーキいいな。食べやすい」

「だろ?硝子用に特別オーダーしてもらったの」

 

 

 実はこのケーキで150万かかっているのは征哉だけが知る事実。だから美味しいしバカでかい。

 値段知ったらひっくり返るんだろうな〜と征哉は笑ってケーキを頬張った。

 

 

 

 





サラッと術式について大事なこと言ってる
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