御三家に生まれたので生存戦略を遂行する   作:超甘味

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妄想と捏造の産物とご理解ください〜
では行ってらっしゃいませ。




俺、喧嘩する。─壱─

 

 

 どうも、沖縄を満喫しまくった禪院征哉です。モブクンって呼んでくれ。いや、マジで楽しかった!今度は硝子も連れてちゃんと旅行したいね。

 

 

 カヌー乗ったし、美味しいものいっぱい食べたし、水族館にも行った!

 これは硝子と後輩ズに自慢するしかないでしょ!!写真もいっぱい撮ったもん。

 

 

「はー、楽しかった。けどやっぱり護衛は疲れるな」

「征哉は昨日寝てなかったしね」

「寝る努力はしたさ。でも色々考えちゃってね」

 

 

 主にゴリラ襲撃とか悟覚醒とか天内代理の死体とか。

 

 

 死体に関しては今、偽のソレを影の中に入れてあるからさっさと出したい。気分がいいものでもないからムズムズする。

 影にはほとんどの場合区別がないから(俺の影orその他の影って感じ)、死体を入れてあるのは俺の影じゃないけど、その他の影も俺の1部みたいなもんだし気分は良くない。

 

 

「サマー、美味しいもの食べようぜ。そして3日間は寝よう」

「はは、まずはこの長い階段を登りきってからね。……ねぇ、征哉」

「分かってる。俺も賛成だって」

 

 

 天内を生かす、……任務の前に話し合った内容だ。俺には苦渋の決断だったけど。

 

 

 未来のクソメロンパンは天元様を取り込もうとしている。メロンパンとはご存知の通り、天元様の不死の術式の摘出を目論むとんでもクソ脳みそ野郎だ。

 もしここで星漿体と同化出来なかったら、天元様は呪霊に近い存在になってしまう。そうなってしまえば最後、クソメロンパン(呪霊操術)の対象になるだろう。これは出来れば避けたい。今潜伏してる肉体が呪霊操術かは分からないけど、狙ってるのは確実だよねってことで。

 

 

「お前たちの願いだもん」

「……ありがとう」

「ん……」

 

 

 しかし、天元との同化は天内を殺すと同義だ。悟とサマーはそれを望んでいない。

 苦悩してたけど必死にせがまれたんだ。こんなの俺が折れるしかないじゃん……。

 

 

 未来への負担はかかるが、俺達がいれば大丈夫かな?とは高を括って思う。

 俺の心中でも絶許メロンパンを掲げているので、出来ることならあの野郎をぐちゃぐちゃに殺してやりたい。地獄の果てでも追いかけてやろう。

 

 

 それに、考えてみれば今同化させてしまうと、次にメロンパンが動くのは500年後ってことになる。その頃になれば俺達最強世代もとっくに死んでるから世界滅亡は免れない。

 いや、500年も経つと因果によって新たな五条家抱き合わせと星漿体が生まれるんだろうけど……、悟以外に俺やサマー、硝子もいる今は今後見ないレベルの黄金世代じゃん?こんな機会なかなか無いでしょ。

 

 

 ってことでメロンパンをさっさと殺したい俺は天内生存を承諾した。めっちゃ悩んだけど、俺たちがいればなんとかなるだろうと信じて。

 

 

「皆、お疲れ様。高専の結界内だ」

 

 

 高専前のくっそ長い階段を登りきった。もうエスカレーター設置しょうぜ?超疲れるんだけど……。

 

 

「これで一安心じゃな!!」

「……ですね」

 

 

 甚爾はそろそろかな。滞在を1日伸ばすって連絡したし、もう高専の結界内にいるはず。

 結界には甚爾のことも登録されてるから、部外者の侵入ってことで異変も起きていない。そう、いつも道りだ。俺と甚爾ならやれるよ。

 

 

「悟、本当にお疲れ」

「二度とごめんだ、ガキのお守りは」

「アハハ」

 

 

 悟が術式を解いた。ということは甚爾が──

 

 

 ──チリン

 

 

「!(来た)」

「アンタ……、どこかであったか?」

「気にすんな。俺も苦手だ、男の名前覚えんのは」

 

 

 悟が刺されそうになるが鈴の呪具により防御。瞬間、停止していた俺達の行動が再開した。

 悟は甚爾を吹き飛ばし、サマーは呪霊を出す。俺も一応【大海蛇(おおうみへび)】を顕現させる。

 

 

「悟!!」

「問題ない。征哉からもらった鈴のおかげ」

「……本当?(悟が死ぬまで後2回……)」

 

 

 悟を殺すなら、小さい頃に渡さなければよかったって後悔してる。いや、嘘。俺以外に殺させたくなかったから渡したんだ。

 この展開を予測できなかった俺の力量不足。はぁ……、ゴリラ頑張れ。

 

 

「マジで問題ない。それより天内優先!アイツの相手は俺がする。傑達は天元様の所へ行ってくれ」

「……油断するなよ!」

「ごめん、……頑張れよ」

「誰に言ってんだよ」

 

 

 マジごめん悟!後で殴っていいから!1回瀕死になってくれ。そして、ちゃんと最強になってよね。

 

 

「行くよ、サマー」

 

 

 地下に行く道を走った。

 道中、悟に持たせた鈴が1回鳴ったってことは、もう手持ちの鈴は全て破壊されたらしい。あと1回、普通に死ぬだけだが、甚爾ならば殺れてると思う。

 

 

 ……ん?ってあれ??感覚的に俺の大海蛇が瀕死なんだが。

 アイツの防御面は中の下なんだよ。はっきり言って脆い。絶対悟vsゴリラの戦闘に巻き込まれてんじゃん。うわぁ〜、ボロボロ。破壊されてないだけマシか。

 

 

「戻れ【大海蛇】……後で治してやる」

「……破壊されたのか?」

「いや、でも瀕死だ。ったく、余程殺り合ってるらしいね」

 

 

 エレベーターに乗り最下層へ着いた。

 薨星宮(こうせいぐう)ね……。俺も初めて来たわ。思ったより道が入り組んでで侵入はほぼ不可能だな。天元の結界術で錯乱も容易い。なるほど、要人を守るなら最適だ。

 

 

「理子様、私はここまでです」

「……」

「理子様、どうか……!」

「黒井。大好きだよ!ずっと……!!これからもずっと」

「私も……!大好きです!!!」

 

 

 誰だって今生の別れは辛いよな。さて、雰囲気ぶち壊して悪いけど、死体偽装させていただきますね!!サマーは説得係な!!!

 

 

「ここが……」

「あぁ。天元様の膝下、国内主要結界の基底。薨星宮(こうせいぐう)本殿」

 

 

 ……そろそろ悟は死んだかな。悟を殺した甚爾は帰った?いいや、それより待ち合わせ場所(星の子の家)で待ってて欲しい。ここに来られるとサマーと俺vsゴリラになるから困る。

 

 

 でもなぁ、それ言ってないんだよなぁ……。どうしようか。

 あ、でも天内に防御結界は張ってあるから容赦なく拳銃で撃ってもらっていいよって話だったか?……すぅー、覚えてねぇ。

 

 

「それか引き返して黒井さんと一緒に家に帰ろう」

「……え?」

「君と会う前に悟達との話し合いは済んでる」

 

 

 あ、考え事してたらしい話聞いてなかったや。とりあえず天内にもう一層結界張っておこう。念の為にな。

 ゴリラのことだから味見としてサマーも殺るだろうし。そういえばでもサマーに鈴あげてないな。……まぁ、いっか。どうせ死なないし。俺が死なせないし。

 

 

「私達は最強なんだ。理子ちゃんがどんな選択をしようと、君の未来は私達が保障する」

「…………私は」

 

 

 ──同化で皆と離れ離れになっても大丈夫って思ってた。

 __どんなに辛くたっていつか、悲しくと寂しくもなくなるって。……でもっ、でもやっぱり……!

 

 

「もっと皆と……、一緒にいたい!もっと皆と色んな所に行って、色んな物をみて!……もっと!!」

 

 

 サマーと俺は顔を見合わせた。準備はもう、出来てる。天内に結界を張って、代理死体も用意した。いつでもおっけーだ。

 

 

「帰ろう、理子ちゃん」

「黒井さんが待ってる」

「………うん!」

 

 

 バン!───パリン!!!

 

 

「え、な、何?」

「ッ!理子ちゃん!!」

「あ''ー、結界張っててよかった。肝冷やしたー」

「よくやった!征哉」

「へへっ、うん」

 

 

 ほーらやっぱりゴリラ来ちゃったよ!!撃ちやがったよ!!!一層目の脆いやつが割れただけで済んで良かったぁ。二層張ってて正解だったな。

 

 

「チッ。まぁ、いい。目的は済ましたしな」

「なんでオマエがここにいる」

「なんでって……あぁ、そういう意味ね」

 

 

 おい、俺を見るなゴリラ。バレるだろーが。意味ありげに笑うんじゃねぇよ。

 

 

「五条悟は、俺が殺した」

「そうか……、死ね!!!」

 

 

 サマーは呪霊を出し戦闘に入る。俺は状況が分かっていない理子ちゃんを担いで参道を引き返した。以心伝心、役割分担って大事。

 

 

「あ、あいつ、さっきの……」

「悟が殺られたみたいだ。サマーがアイツの足止めしてるから今のうち隠れるぞ」

「隠れる?……逃げるじゃなくて?」

「天内には俺の術式で影の中に隠れてもらう。大丈夫、外に出たら全部終わってるから」

 

 

 影中にいると現実時間が止まるが、それは術者が入った場合だ。術者が外で対象が影の中に入ったら、中の方の現実時間が止まる。

 

 

 そしてその反対に、術者が中で対象が外にいると外の方の現実時間が止まる。

 もし俺が死んでも影に閉じ込められることは無いから平気だよ。って話を簡潔に説明した。

 

 

「……わかった。お願い!」

「息はできるから……、あとは俺に任せて。黒井さんも連れてくるから」

 

 

 エレベーター近くまで遡り、黒井さんを探す。……んーと、いたいた!うん、気絶だけだね。甚爾はちゃんと配慮してたらしい。じゃないと手刀だけで首チョンパ瞬殺だしな。

 

 

 気絶してる黒井さんを影に入れたら次はレッツ代理死体クッキングだ。

 ……オェ、気分悪。適当に刀を急所に刺しましょう。それから死体にそれっぽく血をばら撒く。呪術で顔や体格もほぼ同じにしてあるし(上層部権力最高)、パンピーには分からねぇだろ。

 さて、サマーの方は終わったかな。さっきまで轟音がすごかったけど急に静かになったし。

 

 

「……味見は楽しかったか?クソゴリラ」

 

 

 破壊と崩壊って言葉がピッタリな薨星宮(こうせいぐう)本殿の状態に思わず顔が引き攣った。随分と下層の方に倒れたサマーと甚爾がいたので高所から飛び降りる。

 

 

「あぁ、五条悟はなかなか腕がいい。だが甘ぇな」

「悟はまだ敗北ってのを知らないんだよ。俺と違って甘ちゃん育ちだから」

「ハッ、ガキが。呪霊操術のコイツも一般家系出身にしては目を見張るが、お前よりは全然クソ弱い」

「才能はあるけどね、1年前まで呪術の呪の字も知らなかったんだ。スタート時点がまず違うし」

「育ちもマトモってわけか。愛されてんなぁ。イカレてねぇのが足引っ張ってやがる」

「まぁまぁ、……禪院と比べてやるなよ。愛されとか強さとか、俺たちと違うんだから」

「ンな事言っても自滅するタチだ、こいつァ」

 

 

 テンポ良く話しながらサマーをゴリラに背負わせ、下層から登って薨星宮(こうせいぐう)を後にする。サマーが痛めつけられて心が痛いけど、ちゃんと硝子に治してもらえよな。

 それから最後に、参道のエレベーター前、さっき死体偽装した場所でゴリラにちょっと痛めつけてもらおう。

 

 

「ここで俺と天内は殺られたってことにする。俺だけ無傷っておかしいから、動けるように見た目だけ重症にしてくれ」

「ハイハイ」

 

 

 次々と俺の体を切り刻んでいくゴリラは容赦がない。まぁ、躊躇われるよりかはいいんですけど……。

 

 

「いてぇな」

「かすり傷だろ。先に行くぞ」

 

 

 高専を後にするゴリラに偽装した死体を渡す。そして、俺は気絶してるサマーの肩を持つ。

 この計画作案時に「甚爾の仕事が終わったら、俺も盤星教の本部に行く。お前は先に行け」って言ったら懐疑的な表情をされたんだっけ。もしもの事があるかもって言って説得したんだけどね。

 

 

 まぁ、普通は分からないよな。殺したはずの人間が自分を殺しに来るとか誰も予想できねぇよ。

 ……お、高専の方も騒ぎが収まってきたな。甚爾が放った蝿頭の後始末が終わったんだろう。硝子やその他呪術師がこっちに向かってきてるのが見える。

 

 

「おい!何があった!」

「……襲撃だ。悟が死んだ。傑は中傷、治してくれ」

「いや、悟の死体は見てないぞ。新しい残穢も残っていたし、……というか、お前重症だろ!見せろ、治してやる!!」

「見た目程じゃない。それより傑だ。ほっとけばコイツも死ぬ」

 

 

 あえて天内達が死んだとは言わない。実際死んでないしね。今死んだって言うとあとからオッパッピーした時に大惨事になるからお口はチャックしましょう。

 

 

 ん?てか今、悟の新しい残穢って言ったか?

 ってことは反・転・術・式!!!!まずい、早く後を追わなきゃゴリラが死ぬ。

 

 

「悟が生きてるって言ったな?連れ戻してくる」

「いや……」

「アイツはきっと反転術式を会得した。ハイになってると思うから行ってくる」

「……分かった。死ぬなよ」

「誰に言ってんの」

 

 

 そして俺は悟に施したマーキングで瞬間移動した。

 

 

「悟」

「……あ''?」

 

 

 うわ、ハイになってるのかキレてるのか分かんねぇな。地を這うような声出しちゃってさ、冷静じゃなさそうだ。

 

 

「連れ戻しに来た」

「連れ戻す……?冗談止せよ。俺さぁ、今ならアイツ殺せんだよォ !」

「やめろ、帰るぞ」

「まぁまぁまぁ!!黙って見てろ」

 

 

 ……話が通じない。本能?いや、それより執念で動いてる。これが頭がイッちゃった人間ね。

 

 

「……。(あ、甚爾)」

「あ?」

 

 

 うん、わかるよ甚爾の気持ち。ビビるよな。確実に殺した人間が目の前にいるんだもんな。

 しかも俺は悟側に立ってるし……、俺と悟vsゴリラってキツくね?ってなるよな、うん。俺もそう思う。

 

 

 でも俺は戦闘に参加したくないので2人から距離を取ります。と、そろりと気配を消して移動しようとしたら悟に腕を掴まれた。

 「逃げんな、俺を見ろ。傍にいろ」ってガンギマリの目で言われたよ。怖っ。この状況じゃなかったら喜んでハグでもなんでもしたのに。

 

 

「よォ、久しぶり」

「……マジか」

「大マジ、元気ピンピンだよ」

「……反転術式……!」

「正っ解っ!!!」

 

 

 ごめん、ゴリラ。「お前知ってたのか」って目でを見ないでくれ!首振ることしかできねぇんだから!!

 

 

「言うは易し!!!俺も今までできたことねーよ!周りで唯一出来るやつは何言ってるかサッパリだしなァ!!!!!」

 

 

 あぁ、硝子のひゅーひょいのヤツね。俺もあれは理解できなかった。マジ何言ってんのか分かんねーんだよな。俺ってば論理派だから感覚派の言うこと分かんないよ。

 

 

「だが死に際で掴んだ呪力の核心!!!オマエの敗因は俺を首チョンパにしなかったことと、頭をぶっ刺すのにあの呪具を使わなかったこと!!!!」

「……敗因?勝負はこれからだろ」

 

 

 カッケーな!さすがゴリラ。略してさすゴリ。で、俺逃げていい???

 

 

「あ''ー?そうか?そうだなぁ……、そーかもなぁ''あ''!!!!」

 

 

 悟に肉薄する甚爾。避け無きゃ巻き込まれると察した俺は、道の脇に連なっている柱の上に立った。

 瞬間移動する直前、悟が俺を引き留めようと手を伸ばしてくるのには肝が冷えた。やだよ、お前たちの戦いでしょ。俺を当事者にするな。だから悟、俺にそのキマリまくったギラギラな目を向けないで。

 

 

 柱の上で風と戦闘音を感じながら考えた。この戦いで甚爾を死なせる訳にはいかない。

 なら俺が割って入るしか?……でもあの悟からどうやって甚爾を庇おうか。会話はできているようでできてないからとばっちりは食らうだろうし、ハイになってる悟を止めるには戦いで興奮を収めてもらうしかないかな。

 

 

 うーん、と頭を捻りながら流れるように甚爾の攻撃を躱す悟を見て思った。「(あ、そうだ。切り札あるじゃん)」と。

 

 

 ここで家の話を持ち出せばいい。御三家絡みだと俺と悟は無視できない内容だ。甚爾は苗字が違うだけで禪院に所属してるし。家のことは家で決める的な感じでやろう。

 それで収まらなかったら俺が悟と戦えばいい。……うん、やるか。けど……、これは無傷では済まないな。死ななきゃいいけど、悟さえ生きてくれればいい気もする。

 

 

「術式反転【赫】」

 

 

 ……術式によって生まれた正の力。その力を自らに刻まれた無下限の術式に流し込んだ『術式反転』。

 はぁ、1人で先に行っちゃうの止めてくれよ。置いていかれるの悲しいじゃん。

 

 

 建物をいくつも突き破って吹っ飛んだゴリラを横目に、俺は悟の正面に浮かぶ。

 ……んん?どうやって浮遊してるのかって?何度も言ったろ、影の概念に法則は通用しないって。

 それに加え、現実に持ってきてるから実体の有無も自由だ。じゃないと呪霊なんか祓えねぇし呪詛師とバチボコできねぇよ。

 

 

 と、そんな感じで空中に張った不可視の影の上に立ってる。これはつい最近できるようになった技だ。いい所で役に立ったね。

 

 

「ァア?」

「ふふっ、【赫】ができて嬉しそうだな」

「何の用だ、見てろっつったろ」

「……お前と殺り合ってるアイツ。見ていて気がついたが、アレは禪院家の人間だ。随分前に家を出てそれきりのな」

「……だからァ?何だよ。俺は殺すだけだぜぇ?」

 

 

 甚爾と悟は俺が出てきたことにより戦闘が中断されたことに不満そうだ。ごめんね、でもここで止めなきゃ甚爾が死ぬ。分かってくれ。

 俺の言葉に何かを察したらしい。甚爾は鼻くそほじって待機してやがる。汚ぇからやめろ、大人だろ。こら、鼻くそ飛ばすな。

 

 

「まだ籍も禪院にある。これは禪院が始末するべき問題だ」

「被害にあってんのはコッチなんだよ。征哉、邪魔すんな」

「それは詫びる。アレは禪院が産んだ化けものだ。呪力も術式もないがな」

「詫びて足りるとでもォ?アイツは俺を殺した!だから俺もアイツを殺したい!俺が殺すし、俺だけがアイツを殺せる。オマエは俺より弱ぇからなぁ!!黙って後ろで守られてろよ」

「……弱い???俺が……、弱いだと?……抱き合わせだからってナメやがって……」

 

 

 うずうずしてんな。そんなに殺りたいのか。

 ってか何、今なんて言った?俺がお前より弱いだって?癪に障るわこのクソガキ!!!!!たとえそれが事実でも俺は下に見られることとナメられることと命令されることが嫌いなんだよ!!!プライドの高さは禪院宗家の時点でお察しだろ!!!!!

 

 

「誰が激弱羽虫モブだって???俺を知らないお前に言われたくねぇよ!!!今回のは禪院家の問題であり、次期当主の俺の責任でもある。五条家は引っ込んでろ若白髪楽観癖クズ野郎!!!!!!」

「……へぇ!!五条と禪院が闘うって?」

「そう言ってんだワ。来いよ、五条が」

「アハッ、やっぱ歴史は変わらねぇなぁ!!!イイぜ、あのフィジカルギフテッドはもういい。お前の好きにしろ。その代わり!お前の本気を見せろよ禪院の麒麟児!!!」

「気持ちよく抱いてやるよ。五条の異能!!!!」

 

 

 亀裂が入ったのは家同士の関係か、それとも2人の親愛か……、と甚爾が目を細めたのを俺は知らない。

 ただ、俺から1つ言えるのは目の前の五条悟と喧嘩してるってコトだけだ。

 

 

 3日前のバスケの時の喧嘩とは訳が違う。本気(ガチ)殺し合い(喧嘩)

 俺は呪力を纏った。

 

 

 

 

 





この戦いで征哉も反転術式を会得するか迷った。
こういう時はー?アンケート!!
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