御三家に生まれたので生存戦略を遂行する   作:超甘味

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妄想と捏造の産物とご理解ください〜。
では行ってらっしゃいませ。

ルンルンで交流会を書こうとしたら順平の事忘れてた。


僕、お分かりいただけただろうか。

 

 

 やぁ、どうも。今回は総監じゃなくて、特級術師としての禪院征哉だよ。

 

 

 今日はあれですね。虎杖悠仁が吉野順平と出会いなんやかんやあるやつ。

 七海が引率するらしいから勝手について行きます。と、言いたいところだけど僕の目的は別にある。

 

 

「何故禪院さんが?」

「ちょっとした仕事だよ。それに器も見てみたかったから」

「そうですか……」

「そうだ。灰原は元気?しばらく顔見てないけど」

「至って元気ですよ。3日前から九州です」

 

 

 本日の僕のミッションは宿儺の指の回収だ。吉野順平の家に置かれるであろうアレを取りに行く。あんな忌み物を野放しにしてたら危ないし。

 

 

 ともあれ、剥き出しになった指を封印(回収)できるのは僕くらいでしょ。

 長年積もりに積もった強い呪いを簡易くらいでも抑え込めるんなら僕が適材だ。結界術が得意なら封印術も得意……ってね!

 

 

「今回僕は引率できなくてね。でも安心して。信用できる後輩呼んだから。こちら、脱サラ呪術師の七海建人君でーす!!!」

「その言い方やめてください」

 

 

 虎杖悠仁を連れた悟が待ち合わせ場所に来た。

 おぉ〜これが器ね。やっと顔を見れた!雰囲気が元気ボーイって感じだね。初めて見た時は生き返りにびっくりしてよく見れなかったから今ガン見しとこう。

 

 

「呪術師って変な奴多いけど、こいつは会社勤めてただけあってしっかりしてんだよね〜。1級呪術師だし」

「他の方もアナタには言われたくないでしょうね」

「僕がパンピー勧めたのに結局戻ってきたよね。やっぱこっちが恋しかった?」

「禪院さんも悪ノリしないでください」

 

 

 七海はちゃんとしてるしイカれてるけど、殺伐とした呪術界よりのんびり過ごす方が合ってるじゃん?灰原もね。

 

 

 だからパンピー勧めたのになんか会社に就職してるし、ブラックで働いてるし……。七海、お前貯金も一生遊べるくらいあるだろ。なんで働いてたんだよ。

 

 

「まずは挨拶でしょう。初めまして、虎杖君」

「あ、はい。初め……まして」

「私が高専で学び気付いたことは──呪術師はクソという事です!!!」

「はっ?」

「そして一般企業で働き気付いたことは──労働はクソという事です!!!」

「そうなのっ!?」

「同じクソならより適正のある方を、出戻った理由なんてそんなもんです」

 

 

 ブフッ……!ウケる。そんなガチトーンで語る七海見たことねーよ。写真……いや、動画に収めとこ。灰原にあげたら喜びそうだわ。

 

 

「虎杖君。私と五条さんが同じ考えとは思わないでください。私はこの人を信頼しているし信用している」

「ウッフフ!」

「「(うわっ)」」

「──でも尊敬はしてません!!!!」

「あ''ぁ''ん?」

「ハッハッハーーー!!!」

 

 

 動画撮ってて良かったわ。これサマーとか硝子にも見せてやろ。悟のこと弄り倒そうぜ!

 

 

「今更ごめんだけど、さっきから爆笑してるその人って誰?」

「ヒィ〜!クフフ……ん?僕のこと?」

「あぁ、こいつは僕の同期だよ。悠仁も1回だけあったことあるでしょ」

「……あぁ!生き返った時か!俺、虎杖悠仁です。よろしくお願いしゃっす!!」

「よろしく〜。禪院征哉だよ。いつもバカ共が迷惑かけてごめんね」

 

 

 あれ?僕、彼と自己紹介してなかったっけ。あ、そっか。僕が一方的に知ってるだけか。

 ……ん、これストーカーっぽくない?訴えられるかな?何処ぞのメロンパンと同種は嫌だよ僕。

 

 

「バカ共?」

「征哉は呪術総監なんだ。呪術界で1番偉〜〜い人って事。悠仁の件で騒がしいお爺ちゃんも実は征哉の部下なんだよ」

「えぇ〜!?すっごい人じゃん!!」

「し・か・も・!!特級術師だし超強い!!!!」

「すっごぉ!!!え、でも宿儺いるし俺殺されない?大丈夫?」

「モーマンタイ!実質無期限の執行猶予をつけたのは征哉なんだよ。つまり悠仁の命の恩人」

「うわぁ……とんでもない人だ」

 

 

 あの〜、本人抜きで話進めないでもらっていいですかね?僕の自己プロフィール殆ど言われちゃったじゃん。ほら、七海もため息吐いてるよ。

 

 

 僕のタイトなスケジュールで時間も押してる事だし、呆れながらも2人がこれ以上白熱しないように切り上げさせる。

 その後、七海と悠仁が任務に向かわせたのを見て僕も軽く挨拶してから悟と別れた。

 

 

「……暇だ」

「ねぇ、ママ。電柱の上に人がいるよ?」

「しっ!見ちゃダメよ」

 

 

 翌日、僕は伊地知に調べてもらった吉野順平の家の傍で待ち伏せ待機をしていた。夕暮れ時に地震があったから七海も呪霊とドンパチやったんだと思う。

 

 

 さっき悠仁と吉野順平、その母親が家の中に入ったのを確認したから、あとは事が起こるまで待機。でもやる事ないからぼーっとしてる。

 

 

 式神を出して遊んでもいいけど、宿儺の指を置きに来たヤツに見つからないようにしたい。

 だから術式は使えないし呪力も極限まで抑える。ついでに、電柱の上に座ってるとパンピーに変な目で見られるから気配も消す。

 

 

「おにぎりでも買ってくれば良かった……」

 

 

 コンビニで夕飯用意しとけば良かった。お腹減るし住宅地だから料理のいい匂いでお預け拷問されてる気分。

 

 

「……ッ。夜中か、妥当だな」

 

 

 待機してから何時間経ったか分からないけど、家の中から宿儺の指の気配がした。

 急いで影で移動して家の中に入りましょう。不法侵入では無い。バレなきゃ犯罪じゃないからセーフだ!

 

 

『ギャ!』

「シー……。静かに」

 

 

 吉野凪を起こさないように、呪物に寄ってきた呪霊を祓う。テーブルに大胆に置かれた指をさっと回収して簡易な封印術を施した。

 

 

 おっけぃ!これで一応安心。

 影に入れたいところだけど、式神化呪霊が心酔しちゃいそうだからやめとく。ズボンのポケットにでも突っ込んで高専に持ち帰ろっと。

 

 

「あー、腹減った」

 

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 

 Noside

 

 

 禪院征哉が宿儺の指を回収した。それが昨日の事である。

 その翌日、つまり今日。七海から任務の詳細と会敵した呪霊の話を聞いた征哉は少し考え、自分も任務に付き添っていいかと問うた。

 

 

 これは七海からしたら有難い申し出だった。

 相手は知性があり意思疎通も図れる未確認の特級呪霊。術式も自分と相性が悪いものだ。

 

 

 それを相手に最強の特級術師が共に来てくれるのは安心感がパネェってやつだ。

 もうあの人1人でいいんじゃないかな、と高専時代の灰原の危機で口にした言葉を思い出した。

 

 

「その吉野順平って子をスカウトしようかなって」

「呪霊の相手はしてくれないんですか?」

「えー?危なそうだったら手出すよ。それに何か変わってるかもしれないし」

「なんの話です?」

「うん?別に」

 

 

 征哉が宿儺の指を迅速に回収したことにより吉野凪はピンピンに生きている。

 その結果、吉野順平は原作のようにどん底まっしぐらにはならないはずなのだが、正直そこら辺はよく分からない。

 

 

 その為征哉はストーカーではなく七海達の任務に付き添って合法的に事を見ようと思ったのだ。

 

 

「……そういえば悠仁は?一緒にいないの?」

「別行動です。里桜高校に向かったと思いますよ。止めても聞かないでしょうし」

「そっか。まぁ七海と合流出来たからいいや。これから僕らも向かうんでしょ?」

「えぇ、そのつもりです」

 

 

 ぶっちゃけ征哉は七海の手助けのために〜とかいう善意から任務の同行を言い出したのでは無い。

 ただの私情、自己満である。アラサーになってもクズは健在だった。

 

 

 それでも征哉の持つ実力は頼りになる。

 征哉を少し美化している七海は征哉の考えなど知らないまま純粋に手助けありがてぇな……などと思っていた。

 

 

 まぁ、無理もない。周りがアレ(五条悟)だから征哉がマトモに見えるのは仕方ない。

 

 

「ごめん、先行っていい?」

「問題ないです。むしろ私に合わせなくていいですよ、禪院さん」

「ありがとう」

 

 

 伊地知は悠仁に付き添っている。故に征哉が移動する為の車が無い。

 屋根の上を最短距離でかける2人はさながら忍者のようだが、中でも征哉は瞬間移動ができる。

 

 

 七海に合わせるのもいいが、それより勝手に行動している悠仁が心配だった征哉は七海を置いて瞬間移動した。

 

 

「ふむ……。大体は体育館で気絶か」

 

 

 帳は大体の場合が夜のように薄暗くなる。つまり、夜と同じように征哉の術式は無法化する。

 

 

 影での索敵。……通常は影を広範囲に拡散させる事前動作が必要だが、夜や帳がある場合は不必要である。

 言ってしまえばオート。その他の術も大体はそれになる。

 

 

「あーいたいた。階段の踊り場ね」

 

 

 この後、原作では真人が登場し吉野順平をグニャァ……ってするはずだ。

 征哉は吉野順平を助けるか、呪霊を祓うことに専念するかを迷った。

 

 

 征哉は仲間内以外には基本的に冷酷だ。何故ならどうでもいいから。

 だが、吉野順平に寄り添って自分の事のように心を痛めている悠仁を見ると「まぁ、助けてやらんこともない」とほぼ無い善性が仕事をした。

 

 

「初めましてだね、宿儺の器」

「待って!真人さん!!」

「くっ……、逃げろ順平!こいつとどんな関係かは知らん。でも今は逃げてくれ!!頼む!!!」

「虎杖君落ち着いて。真人さんは悪い人、じゃ……」

 

 

 滞空している征哉は、壁に叩き付けられ、肥大した真人の腕に押さえつけられている悠仁を見た。

 

 

 加えて、何かに気付いてしまった吉野順平とそれに近づくクソ呪霊を鼻で笑う。

 内心で「悪い人?呪霊は人じゃねーし。負の感情の塊にいいようにされてて情けな〜」と嗤っているのだ。性格悪いなコイツ。クズだクズ!

 

 

「順平って、君がバカにしてる人間のその次くらいにバカだよね」

「……!」

「だから、死ぬんだよ」

「はいストップー」

「「「!!!!」」」

 

 

 場違いの気抜けた声で吉野順平と呪霊の間に移動した征哉。

 突然の人物の登場でその場にいた者の動きは止まった。

 

 

「禪院先生!!」

「僕は先生じゃないから別で呼んでくれる?はい、呪霊君はちょっと離れてようね」

「フッ!」

 

 

 至近距離で征哉の顔面に向かって伸ばされた真人の掌。勝ちを確信した呪霊は歪に笑ったが、次の瞬間に掌はビタッ!と止まる。

 近づこうとも近づけないのだ。目の前の術師に触れられない真人は動揺した。

 

 

「君が吉野順平?高専に編入するなら歓迎するよ」

「え、えっ?」

 

 

 丸型グラサンの不審者に声をかけられて混乱する順平。

 え、誰この人。は?強い……絶対勝てない。と全身が硬直する。本能的恐怖ってやつを感じた順平だった。

 

 

「総監!助けて!!!」

「総監……まぁ、それでいいや。素直でいいね。助けてあげる」

「ちょっとぉ、誰お前?いきなり出てこないでくれるかな?しかも触れないし」

「ハイハイ。お前には興味の欠片も無いから早く終わらそう」

 

 

 どっかの目隠しみたいに富士山頭に術式を説明することはない。そういう気分でもないので。

 

 

 征哉は順平を影に仕舞い、悠仁を固定していた真人の腕を飛ばす。

 なんてことは無い。征哉からしたら格下だ。たとえ征哉のダメージが入っていないとしても。

 

 

「発動条件は掌ね。ここじゃ狭いし外行こっか」

 

 

 影で絡ませた真人を建物の外にぶん投げる。

 ぶん投げる前、真人がペラペラと何かを言っていた。それを聞いた悠仁はブチ切れたようだ。

 

 

 残念ながら征哉は右から左に流していたため聞いていなかったのだが、悠仁が「ぶっ殺してやる」と言ったのを見て悟った。

 

 

「助けてって言った割には動いてんじゃん……」

 

 

 真人を追いかけて飛び降りた悠仁は怒りを呪力に変換し、ひたすら真人と攻防を繰り返している。

 少し押され気味だが、なかなかいい感じに特級と殺り合えてるので筋がいい。今後の伸びしろ大だ。

 

 

「悠仁。背後を取られるな」

「ッ!ッス!!」

 

 

 真人に頭突きをぶちかます悠仁だったが、いつの間にか悠仁の後ろに真人が移動していた。

 真人の攻撃を防ぐのは征哉、それと今しがた合流した七海だ。

 

 

「……虎杖君、あの鼻血は?」

「え、俺が殴った」

「いつ」

「いっちゃん最初」

 

 

 事前に七海から聞いた情報によると、真人に攻撃が効くのは魂を知覚している人のみらしい。宿儺の器である悠仁はその対象だった。

 

 

 真人は一度、悠仁に触れている。それは先程の攻防中の事だった。

 征哉が介入しなかったその間に、真人と悠仁+宿儺は原作の会話を繰り広げていたのだ。

 

 

「虎杖君私の術式はやつには効きません。禪院さんのもです」

「え!総監のも?」

「悠仁だけがやつの天敵だ。僕らの術式は効かないけど動きを止めることはできる。悠仁、できるね?」

「うっす」

「お互いが作った隙に攻撃を畳み掛けていきましょう。ここで確実に祓います」

「応!」

 

 

 征哉は主力で戦うことはあれど、誰かのサポートに徹したことがなかった。

 そもそも1人で戦う完結スタイルのため仲間との連帯プレーが向かないのだ。弱い奴に気を遣うのは疲れる、とはこの事。

 

 

 悠仁に向かって改造人間を仕向けた真人。それを七海と征哉とで叩く。

 正直やりにくい。1人で戦いたいと征哉は思っていた。しかし攻撃か効かないため無駄に技を発動させるのも気が引ける。

 

 

「はぁ、魂ねぇ……。ワンチャン僕も知覚してないかな」

「知覚さえしたら術式は有効に?」

「多分ね。あいつの解釈で行くと術式も魂と繋がって………あ」

「……?どうしました?」

「勝算あるかも」

 

 

 征哉はまた解釈を広げた。

 『表裏一体』の解釈を派生……真人が言う肉体と魂を表裏に設定。概念の影に分類した魂を捻じ曲げる。

 

 

 捻じ曲げる相手は真人。刹那、真人の体が歪み縮小された。征哉や七海が見るからにも祓えた。

 

 

「……と、思ったけどやっぱ無理か」

「所詮、私達が知覚しない限りですか」

 

 

 解釈に問題がある訳では無い。

 ただ、魂を知覚しているかしていないかの差だ。もうどうしようもできないくね?と征哉と七海は思った。

 

 

 その後、改造人間を殺してきた悠仁と3人で真人に畳み掛ける。一切の隙を出さず、死に追い詰めるために。

 

 

「──領域展開【自閉円頓裹】」

「離れろ!」

 

 

 追い詰められた果てに領域展開を会得した呪霊に舌打ちを打った征哉。周りを見渡し、七海がいないことにグラサンの下に隠れる金瞳を細めた。

 

 

「悠仁!平気か」

「俺は平気!でもナナミンが中に!」

 

 

 黒く丸い球体。

 領域を外から見た時の姿だ。その表面を叩く悠仁は焦っているように見える。

 

 

 悠仁が焦っているのは以前、五条vs富士山頭の時に五条に教わった事をきちんと覚えている証拠だ。だが焦りすぎて叩くことしかできていない。

 

 

「悠仁、領域展開は閉じ込めるのに特化した結界だ。故に内側の強度を上げるほど外が脆くなる。言いたいことがわかる?」

「ッ応!要は全力で殴ればいいんだろ!?」

「正解だ。上から破れ。その方が力が乗る」

 

 

 七海が領域に囚われたというのに冷静である征哉を悠仁は感心した。これが五条先生と並ぶ最強の術師!

 ……まぁ征哉は今回、戦闘という戦闘をしていないため、そんな事を思われても微妙な顔を晒すだろうが。

 

 

 ──パリン!バリン!!!!

 

 

 悠仁が領域の結果を割った。中に入った悠仁に続き、征哉も領域内に入る。

 

 

 普通の術師なら入ってもメリットが無いし、引き摺り込まれたら終わり系の領域だった場合は自殺行為に当たる。

 だがまぁ、そこは最強。落花の情や簡易領域などの領域対策もあるし、もしもの時はこちらが領域を展開すればいい話だ。至ってナチュラルに余裕をぶっこいている征哉である。

 

 

「言ったはずだぞ──」

 

 

 真人の領域内の情景が塗り変わる。

 悠仁が領域に侵入した瞬間、宿儺の魂に触れた事で両面宿儺の生得領域に入ってしまったのだ。

 

 

「二度は無いと」

 

 

 天上天下唯我独尊、己の快・不快のみが生きる指針。それが鬼神・両面宿儺。

 

 

 呪いの王たるその威厳は、指数本の呪力が少ない状態でも畏怖を招く。征哉以外は一様に冷や汗を流した。

 

 

「どうでもいい。心底どうでもいい」

 

 

 真人に見えない斬撃を飛ばした宿儺。その冷ややかな目にある者を移した途端、両目が見開かれた。

 

 

「アイツ以外はな……。逢いたかったぞ、──」

「────」

 

 

 交わした言葉は領域が破壊される音で掻き消えた。

 

 

「……さん、禪院さん!」

「あー……何?」

「何ぼーっとしてるんですか。呪霊は逃げました。虎杖君は限界です」

「悠仁は気絶か。呪霊を追いたいところだが僕は頭が痛い。割れそうだから無理だ」

「様子がおかしいですよ、禪院さん。……いえ、ヤツは弱っているはずです。先程電話で猪野君に任せました。……次は必ず祓います」

「……あぁ。っ……ななみ、肩を……」

 

 

 頭痛が酷い征哉の足取りはフラフラだった。七海は悠仁を背におぶり、征哉の腰を抱いて肩を貸した。

 真人を惜しいところで逃がした事で帰る足は重かった。だが今回の件はそれぞれの決意を定めるのには十分だったのだ。

 

 

 

 

 





宿儺の機嫌は超絶いい模様。良かったね。
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