アルフォンスから特殊な魔道具をもらってエリスとムフフなことをする話。
R-15に収まってるはずですが、少しエッチかもしれません。
時間軸は蛇足編になります。
猫耳、それはとても良いものだ。
かつてロアの町長だった男はそう語った。
俺も同感だ。愛する妻に生えているなら、尚のこと素晴らしい。
◆ ◆ ◆
手にした指輪型の魔道具を見つめる。
先日のフィットア城落成式の折、ボレアス家に仕えるアルフォンスから貰った物だ。
「ボレアス家に伝わる魔道具を見つけたので、ルーデウス様に差し上げます。お嬢様に着けてお楽しみください」 だとか言ってたな。一体どんな魔道具なのだろうか。
アルフォンスの口ぶりからすると、ムフフな物に思える。他人の姿に化ける魔道具も指輪型だったし、似たような物かもしれない。
取りあえず試してみるか。
研究室に鏡を持ってくると、俺は意を決して指輪を嵌めた。
「…………」
頭と尻に違和感を感じる。特に尻が窮屈だ。
鏡を見ると、驚くべきものが俺に生えていた。
「耳が生えてる……」
――ふさふさの猫耳が生えていた。
ベルトを緩めてボトムスとパンツを下ろすと、ぴょこんと尻尾が飛び出した。
「ありがとう。アルフォンスさん……!」
気が付くと、俺は拳を硬く握り締め、ガッツポーズをしていた。
猫耳を生やした愛する妻と夫の姿を思い浮かべ、頬が緩むのを抑えられなかった。
早速、今晩使ってもらうことにしよう。
まずはアルフォンスさんの意を尊重し、エリスに着けてもらうか。
俺は、今日はエリスと寝ると家族に伝えた。
◆ ◆ ◆
その夜。
俺が寝室に入ると突然襲撃を受けた。
襲撃者に手を掴まれ、壁に押し付けられキスをされた。だが、俺は抵抗せず受け入れる。いつものことだからだ。
「じゅる……ちゅぱ……ぷはっ!がっつかないでくれよ、エリス。話があるんだからさ」
エリスは時々待ち伏せして襲ってくる。そうだと思って部屋に入る前に予見眼を開いていたから、落ち着いたものだ。このまましても良いのだが、今日は少し趣向を変えてみたい。
「今日は私の日よ。いいでしょ?」
俺の股間に触りながら、エリスは熱のこもった目線で見つめてくる。
心臓が早鐘を打つ。どうにかなっちゃいそうだわ。
「うん。そうだけど、ちょっとだけ離してもらっていい?」
「わかったわ!」
エリスは離してくれた。クリスを産んでからは、寝室でも俺の言うことを聞いてくれることも増えた。
シルフィが言うには、面倒な貴族に絡まれても大きなトラブルを起こさず、どうにかできたらしい。良い子にはご褒美をあげないとな。
「今日はしてほしいことがあってさ」
「……また胸でしてほしいの?」
「いや、そっちはそっちでしてほしいけど、それとは違うんだ。これを見てくれ」
ポケットから猫耳になる魔道具を取り出し、エリスに見せる。
「なによ、これ」
「夜を楽しくする魔道具だよ。着けてみて」
「……仕方ないわね」
エリスは訝しむような視線を俺に送りながら、魔道具を指に嵌めた。
その瞬間、エリスの姿が変化する。
黒猫の耳。
長く黒い尻尾。
赤い黒猫がそこに居た。
「おお……」
感嘆の声が思わず出た。
想像以上に素晴らしい。エリスには実に似合っている。何だか元々ネコ科っぽいし。
「ルーデウス?」
エリスは困惑した様子だ。まだ自分に何が起こっているのか把握していないらしい。
「エリス。頼みがあるんだけど」
「なによ。ルーデウス、なんだかおかしいわよ」
「おかしくもなる、さ……。ハニー、君が可愛すぎて」
エリスの顔が真っ赤に染まる。
「な、なに言ってんのよ……」
動揺するエリスの肩を掴み、優しくベッドに座らせる。そして、彼女の目を見て俺は言った。
「もう一度、あの時のおねだりをしてほしいんだけど、いいかな? 一度だけと言ってたのは覚えてるけど……あの後、その、別れちゃった訳じゃん? やり直しのつもりで一つ、お願いします!」
誠意を表すため、土下座もする。
「……フン!仕方ないわね! もう一度だけよ!」
「ありがとうございます……」
俺は心からの礼を述べると、エリスの横に座った。
エリスはいつもする時に着るセクシーな下着姿だったが、そこに猫耳と尻尾が加わり、調和していた。
ぴくぴくと猫耳を動かし、緊張しているのかバタバタと尻尾を振っている。
俺がエリスの手を握り、指を絡ませると尻尾の動きがゆったりとした。緊張を解せたようだ。
「ルーデウス、いいわね?」
「はい」
エリスは俺の耳に顔を近づけて言った。
「ルーデウスの子猫が欲しいニャン」
耳朶の奥まで響いたその言葉は、相変わらず理性を破壊するに足る力を持っていた。
今度は文字通り猫の姿で言っている。エリスにゃんだ。にゃんにゃんしなくては。
エリスを抱き寄せてキスをした。その後はあまり記憶が定かではない。
本能のままにエリスを貪った。
「ふふっ……そんなにがっついっちゃって……」
エリスもそんなことを言っていたりして、嬉しそうだった気がする。
猫耳と尻尾を触っていたら魔道具の正体がバレてしまい、俺が着けさせられた。
エリスは猫から猛獣へと変貌し、かつてないほどの蹂躙を俺は受けた。私、もうお婿に行けない身体にされてしまったわ……
幾度となく愛でられた俺は、いつの間にか意識を手放していた……
◆ ◆ ◆
鳥の声がして目を覚ますと、そこは胸の中だった。
エリスは俺を抱きしめて寝ている。全身が所々痛む。抱き枕にされたからだろう、よくあることだ。
取りあえず、目の前の胸の柔らかさと汗臭さを堪能しよう。
もぞもぞ……
くんかくんか、すーはーすーはー。
匂いと感触を楽しんでいたら、背中にチリチリとした気配がする。
顔を上げると、エリスと目が合った。
「おはよう、エリス」
「おはよう、ルーデウス」
エリスは挨拶をすると俺の耳――新しく生えた猫耳を撫でた。
気持ち良くて、何だか安心する。
甘えたい気持ちになって思わず言ってしまった。
「気持ちいいにゃー」
「んふふ……ルーデウス、リニアみたい」
リニアとプルセナが抱き枕になってる気持ちを理解できた気がする。
更に甘えたくなってエリスの胸を揉みしだく。
「きゃあ!いきなりどこ触ってんのよ……」
「にゃー」
猫の真似をして甘えたら許してくれないかな?
「……仕方ないわね」
許してくれた! 素晴らしいな。猫になるのも悪くないかもしれない。
それから、エリスの腕の中でおっぱいを触り、頭を撫でられながら甘い朝の時間を過ごした。
◆ ◆ ◆
後日、シルフィとロキシーにも魔道具をそれぞれ使ってもらい、ケモナープレイを堪能した。
ボレアス家がハマるのも理解できる素晴らしさだな。
エリスはケモ耳を撫でていると穏やかになるので、彼女に甘えたくなった時に俺も使っている。
猫耳、それはとても良いものだ。
また一つ、俺は学びを得たのであった。