東方無貌神〜Find love and enjoy the journey〜   作:文才の無い本の虫

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作者「あれ?・・・・・これで終わりでよくね?」(キリが良すぎてビックリ)

スキマ「頑張りなさいよ作者ァ!!」(血涙)

作者「取り敢えず次に設定+あとがきみたいなのを投稿して一旦完結かぁ」



クランドール「せーの☆」

一同「「「「読んでくれてありがとう!!!!」」」」

龍神「ん・・・・・感謝」

クランドール「揃えて?!」

ルイン「締まらねえな・・・・・」



2「神式銀の日常」

 

 

 

 

 

 

俺の朝は速い・・・・・というか寝る必要が無いというのが正しい。

 

阿礼が死ぬ少し前に■■■(彼奴)が居なくなり、完全に馴染み切ったからか俺は『人で在り、人成らざる者』に成った。

 

隠岐奈曰く『人の在り方をした人外』という意味らしい。

 

とは言え変わったこと言えば、食事睡眠が必要無くなったことと原理血戒の完全制御が出来るようになった位だが。

 

・・・・・食事睡眠が必要無く(補給無しで動き続け)原理血戒を使える(事象を好きなように改変出来る)っつーのは確かに人外だな。

 

最近――というか阿一に雇われてからは阿一の手を握って寝かしつけた後、阿一の寝室の前の周り廊下に座って手帳を読み返して夜を明かすのが恒例となっている。

 

 

「あー、夜明けか」

 

 

あー、今度絵の具でも用意してこの夜明け前の景色を書いてみるのも良いかもしれねえな。

 

 

暫くして夜が明けて、屋敷の者達が起き始めた。

 

そろそろ阿一も起きるだろうから部屋の中に座っとくか。

 

部屋に用意された椅子に座り、新しく用意した方の手帳を読み始める。

 

 

「・・・・・懐かしいっても数年前か」

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

「・・・・・うぅ、ん」

 

 

「ん?・・・・・ああ、起きたのか」

 

 

手帳を閉じ、布団の方を見る。

 

暫くして布団から阿一が起き上がり、身体を伸ばす。

 

 

「うーん・・・・・銀さん、おはようございます・・・・・また寝てなかったんですか?」

 

 

「あー、癖でな」

 

 

「いくら寝る必要が無いからって寝なきゃ駄目ですよ」

 

 

「前向きに検討し、善処すらぁ」

 

 

やるとは言ってねえ。

 

 

「それ、しませんってことですよね?」

 

 

阿一のその言葉に苦笑を浮かべながら立ち上がり、言う。

 

 

「さあ?・・・・・ま、取り敢えず着替えろ。飯持ってくるから」

 

 

「よろしくお願いします」

 

 

俺は部屋から出て、厨房の方へ向かう。

 

・・・・・今度――状態保存はかけているが――この稗田の家紋が入った羽織、洗わねえとな。

 

 

「神式殿、おはようございます」

 

 

「ああ、儀礼。おはよう。阿一の飯は出来てるか?」

 

 

声を掛けてきた儀礼に挨拶を返し、問い掛ける。

 

それに対し儀礼は満足気に頷いた。

 

 

「ええ。神式殿の教えを吸収し、阿一様のご健康に配慮した仕上がりですとも」

 

 

「おう、そりゃあ教えた甲斐があったってもんだ」

 

 

少し前――稗田の屋敷に住むようになった頃――に厨房の奴等(儀礼と女中二人)に少し料理の手解きをした。

 

阿一の健康のためだとはいえ、進み過ぎた技術は不味いので栄養のバランスとそれの活用方法、便利な調理保存方法などに収めておいた。

 

その甲斐あってか稗田の家で病や体調不良になる奴等は激減したとか儀礼が言っていた。

 

 

「神式殿、阿一様の朝餉です」

 

 

「ああ、確かに。今日の片付けは俺がやっておくからお前さん達は他のことでもやっとけ」

 

 

「おお、かたじけない」

 

 

「「ありがとうございます」」

 

 

儀礼から膳を受け取り、頭を下げる女中二人にひらひらと手を振って阿一の部屋に向かう。

 

阿一も待っていることだろうし少し急ぐか。

 

 

 

暫くして・・・・・

 

 

「ごちそうさまでした。銀さん、片付けが終わったら散歩に行きませんか?」

 

 

「ん、良いぞ・・・・・あ、儀礼には伝えとけよ。また『阿一様が!!』って騒がれたら困る」

 

 

「ええ、そうですね。でも儀礼は少し心配し過ぎなんですよ」

 

 

「いや、全うだと思うが?お前は妖怪の山に物見遊山に行ったりするくらい突拍子も無いことするからな」

 

 

「えへへ、照れますね」

 

 

「褒めてねえよ」

 

 

そろそろ儀礼の奴、心労で倒れるんじゃねえか?

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

「店主、団子を俺と此奴に三つずつ」

 

 

「あいよ」

 

 

馴染みの団子屋に入り、店主に銭を渡す。

 

何かつい最近稗田の家御用達店になったとか。

 

・・・・・阿一、そんなに此処の団子気に入ったのかよ。

 

 

「ん~絶品です!」

 

 

「ああ、美味い」

 

 

阿一の笑顔に釣られて口角が少し上がっているのがわかる。

 

 

「銀さん、銀さん」

 

 

「ん?」

 

 

「また来ましょうね」

 

 

俺の(野盗から剥ぎ取った)金で毎週来てるだろうが」

 

 

「そうでした」

 

 

そうして阿一と雑談をしながら昔の様に団子を食べる。

 

変わらねえな。

 

 

「ふぅ、ごちそうさまでした」

 

 

「ごちそうさん・・・・・さて、阿一。どうする?」

 

 

「うーん、少し散歩しましょう!」

 

 

阿一が立ち上がる。

 

俺は彼女の横に立ち、日傘を開き、彼女の上に持つ。

 

因みにこの傘は防刃防弾退魔の特別仕様だ。

 

 

「銀さん、行きましょうか♪」

 

 

「はいはい、仰せのままに」

 

 

 

 

稗田の娘が銀髪のお付きを伴って街を歩く。

 

この街で最近よく見られる日常だ。

 

 

きっとこれからも・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千と数百の時が過ぎ・・・・・

 

 

 

「銀さん、銀さん!!」

 

 

 

「どうしたよ、阿求(・・)

 

 

 

「魔理沙さんが言っていたのですが新作のぱふぇなるものが出来たらしいですよ!!行ってみましょう!!」

 

 

 

「ああ・・・・・って走るなよ?!お前病み上がりだろうが?!」

 

 

 

「たかが数日寝込んだだけですから大丈夫です!!」

 

 

 

「大丈夫じゃねえよ?!」

 

 

 

「ちょ、わちきを置いてかないで〜!!」

 

 

 

「・・・・・歩くのめんどくさいのだー。小傘、背負って」

 

 

 

「それダメなやつー!!ってかわちきは日傘が本体だし?!」

 

 

 

「おい、小傘!!はよ来い!!阿求が日焼けする!!」

 

 

 

「りょ、了解ー!!」

 

 

 

「ルーミアも来い、置いてくぞ?」

 

 

 

「あいあいさー」

 

 

 

「銀さん、早くー!!」

 

 

 

「わかった、わかったから羽織にぶら下がるの止めろ。伸びる、千切れる」

 

 

 

「私そんなに重くありませんっ!!」

 

 

 

「一言もそんなこたぁ言ってねえんだが・・・・・?」

 

 

 

今でも何処かで神式銀は稗田の御阿礼の子の傍らに居る。

 

その周りには傘の付喪神と金の少女が居た。

 

 

稗田の娘が銀髪のお付き(と愉快な仲間たち)を伴って街を歩く(走ってないか?とか言ってはいけない)。

 

此処、幻想郷で最近よく見られる日常だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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