東方無貌神〜Find love and enjoy the journey〜   作:文才の無い本の虫

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作者「新章開幕!!急展開でスマンがルインは龍神のお陰で人間っぽく成ったZE☆」

エディ「私のお陰だね!!」

作者「摩多羅隠岐奈ファンがいたらごめん・・・・・ちょっとキャラ別物感が」




第弐章「昔々、神と人の時代」
1「秘神の酒盛り」


 

 

龍神の創った異界。

 

通称(エディ命名)を【龍の巣】。

 

ルインはエディのこのネーミングに呆れたとか。

 

 

「ナイア、貴方に会いたいって私の娘が言ってる」

 

 

「ん?・・・・・娘?!」

 

 

娘なんて居たか?!

 

 

「うん。地母神、摩多羅隠岐奈・・・・・人から隠れてるみたい」

 

 

龍神は母神で地母神は龍神の直属。

 

ああ、娘ってそう云う事か。

 

 

「人から隠れてる?・・・・・まぁ、取り敢えず会ってみるとするか」

 

 

「わかった・・・・・ん、ここを通った先で待ってる」

 

 

龍神は頷くと、一つの扉を創った。

 

質素な様に見えて、細部は豪奢。

 

少し凝り過ぎでは?

 

まあ、良いか。

 

 

「じゃ、行ってくる」

 

 

俺は扉に手を当て、龍神に振り返る。

 

龍神は薄く笑って俺を送り出した。

 

 

「うん、行ってらっしゃい。隠岐奈に宜しく」

 

 

「ああ」

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

扉を通り抜ける。

 

向こうは現し世――地球の上層部――に似て非なる空気。

 

・・・・・指図め、現し世との狭間、異界モドキと言ったところか。

 

出た先は和室の様な、一面畳の部屋に金髪の女が立って待っていた。

 

 

「ようこそ、我が後戸の国へ!!無貌の神よ!!」

 

 

無貌の神、か。

 

確か龍神の話では神々は顔を――隠者のルーンで目元だけだが――隠している俺の事をそう云うんだったな。

 

 

「ああ、俺はナイアルラトホテップ。ナイアで良い。お前が摩多羅隠岐奈だな?」

 

 

「ああ、その通りだ御父様よ!!」

 

 

御父様?

 

 

「・・・・・その御父様というのは?」

 

 

「御母様の契約者だからだが?何か気に障ったか?」

 

 

・・・・・契約者、か。

 

俺は少し前の会話を思い出す。

 

 

『ナイア、契約しよう?』

 

『は?』

 

『エディ殿が「ルインとはもう躰の契約はしてるんでしょ?ならさっさと番に(血の契約)しちゃえ☆」って』

 

『・・・・・エディ姉さん』

 

『だめ?』

 

『・・・・・ったく。お前のお陰で助かってるのも、俺が情緒を取り戻したのも事実だ。だから、良い。契ろう、龍神』

 

『・・・・・うん!』

 

 

エディ姉さん・・・・・自重してくれ。

 

『ワタシにとっては最高の催し物だぞ?』

 

黙っとけ。

 

 

「はぁ・・・・・もうそれで良い。で、俺を呼んだ要件は?」

 

 

少し頭を振り、俺は眼の前の金髪の女――摩多羅隠岐奈という地母神――に問い掛ける。

 

摩多羅隠岐奈はニイっと口角を上げ、無邪気に笑って言う。

 

 

「堅苦しいのは此処までだ!!()は御父様と酒を飲んでみたかったのだよ!!仲を深めるものといえば酒だろう?!」

 

 

・・・・・摩多羅隠岐奈か、面白い(・・・)

 

くつくつと笑いが溢れる。

 

 

「・・・・・。ははっ、ははははは!!良いぞ、飲もう!!」

 

 

「そう来なくては!!二童子、酒を!!」

 

 

摩多羅隠岐奈は指を鳴らし、2体の式神?を呼んだ。

 

いや、式神ではなく眷属の様なものか。

 

 

「「どうぞ」」

 

 

「摩多羅隠岐奈、座らせてもらうぞ」

 

 

「隠岐奈で良い、隣はどうだ?空いてるぞ?」

 

 

「んじゃ、お言葉に甘えて」

 

 

摩多羅隠岐奈の眷属の片割れから盃を受け取る。

 

その後、俺は摩多羅隠岐奈・・・・・いや、隠岐奈の隣に腰を下ろす。

 

 

「この出会いに乾杯!!」

 

 

「ああ、乾杯」

 

 

・・・・・酒なんて何時ぶりだろうか?

 

俺は酔え無いからなぁ。

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

酒盛りを初めてからはや2時間。

 

初めの方は身の上話をしていた酒盛りは俺が隠岐奈と打ち解けてから彼女の愚痴大会と化していた。

 

 

「かーっ!!私だって好きで引き籠もってる理由じゃ無いのだが?!彼奴等が処理出来てない自然やら生命やらのバランスを誰が取っているとでも?!そのせいで何時の間にか地母神から秘神に成ってるしの!!」

 

 

「・・・・・隠岐奈、手伝うか?」

 

 

俺がそう言うと隠岐奈は俺の肩を掴み、詰め寄ってくる。

 

 

「本当か?!本当だな?!手伝ってくれるのなら後戸の国の半分をくれてやるのも吝かではないぞ?!」

 

 

「そこまで切羽詰まってるのかよ・・・・・」

 

 

「うむ!!だって奴等バランスなぞ考えんでポンポン力を使うんだもの!!」

 

 

「大変だったな・・・・・」

 

 

つい、龍神の頭を撫でる様に隠岐奈の頭を撫でる。

 

すると彼女は目を潤ませ始めた。

 

 

「・・・・・ぐすっ・・・・・うわあああん!!」

 

 

がしりと隠岐奈が感極まったように抱き着いてくる。

 

 

「隠岐奈?!」

 

 

「「隠岐奈様は優しさに飢えておられるのです」」

 

 

「・・・・・切羽詰まり過ぎだろう。はぁ・・・・・ほら、隠岐奈。少し吐き出せ」

 

 

ぽんぽんと隠岐奈の背をあやすように優しく叩く。

 

こういう時は吐き出すのが一番らしいしな。

 

 

御父様(ナイア)ぁあ゛!!うわあああん!!」

 

 

――その後、隠岐奈の酒盛り(愚痴&ギャン泣き)は三日三晩続いた。

 

 

「・・・・・ナイアぁ」

 

 

「・・・・・ったく」

 

 

『親子丼でも目指しているのか?』

 

 

「黙れ変態」

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

「じゃ、また来る。今度は業務連絡だがな」

 

 

「ああ、頼りにさせてもらうよ。御母様に宜しくたのむ、ナイア」

 

 

「了解。隠岐奈は無理はするなよ?」

 

 

「勿論・・・・・っと、お迎えが来たみたいだぞ?」

 

 

「隠岐奈、久し振り・・・・・ナイア、迎えに来た。帰ろう」

 

 

「ああ、帰ろう」

 

 

「別に後戸の国の半分はナイアのだから住んでも良いぞー」

 

 

「んー、今度龍神と泊まりに来るさ。龍神も良いか?」

 

 

「うん・・・・・じゃあ、隠岐奈、今度はお泊りに来るね」

 

 

「ああ!!御母様とナイアなら大歓迎だ!!ナイア、またね!!」

 

 

「ああ、またな」

 

 

 




『ナイア』
無貌神、調停神、旅神、etc…。ふらふらと人類の様子を見て【龍の巣】に帰るという生活を送っている。そろそろ旅に出るんじゃないかな・・・・・。

『隠岐奈』
地母神、秘神、苦労人、etc…。神々の尻拭いをさせられている。神々によって色々限界だった。

『龍神』
創造神、母神、etc…。最近の趣味はナイアを(バレない様に)見ること。

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