仮面ライダーギーツ 欲望が渦巻く学校 作:kaederuna
『おめでとうございます、今日からあなたは仮面ライダーです!』
そう言われた瞬間から、僕は覚悟していたのかもしれない。
誰かのために自分の身を犠牲にすることも、誰かを殺すことも。
だから、僕は…
東京都立 出罪亜高等学校…
古達「よっす冬樹!」
冬樹「古達、おはよ。」
この二人は仮乃冬樹と和田古達。主人公とその親友である。
古達「今日って確か全員二者面談だよな〜。だるいんだが。」
冬樹「ほんとそれ。僕あんまり進路決まってないからやばい。」
この二人は現在高校三年生という進路選択まっしぐらである。
冬樹「どうせお前は車の整備士だろ?」
古達「そうだぞ?お前この時期に決まってないのは少し焦ったほうがいいって。」
冬樹「でも本当にやりたいことがないんだけど…」
先生「は〜い、みんなおはよう。」
「「「おはようございま〜す」」」
先生「今日は予告した通り二者面談があるからね。ちゃんと話せるようにしといてね。」
冬樹(やりたいこと…)
時間が飛んで5時間目…
先生「え〜、5時間目なんですが、君たち3年生の中での十代が話があると学年主任からお話をいただきまして、今から体育館で緊急の学年集会を行います。」
「誰だよ」「やらかしたって…」「めんどくさい…」
冬樹「え〜…」
主任「…ということでA組の澤田くんがタバコを持ってきてかつ吸っていました。」
体育館で学年主任の話を聞いている。
冬樹(うちの高校ってなんでこんなにタバコの問題あるんだよ…。2、3ヶ月に一回はあるんじゃないか?)
澤田「…」
主任「澤田くん、何かいうことがありますよね。」
澤田「……よ。」
主任「は?」
澤田「先生だからって何でもかんでも上から物言ってんじゃねぇぞ!」
そう言って澤田は何かを取り出した。
黒がベースの植物の蔦がまとわりつくようなデザインのものだ。
冬樹「っ!」
澤田はそれのボタンを押した。
『〜♪』
何かの音が鳴ったかと思うと、澤田の体に蔦がまとわりつき、蔦がなくなったかと思えば、そこには澤田はいなかった。
いや、澤田の見た目をしていなかった。
チェスの駒を象った植物が人型になったような生々しい造形や頭部が特徴の化け物になっていた。
澤田?「グゥアアアアア!」
「「「「「キャアアアアア!」」」」」
みんなは一斉に悲鳴をあげて出口に逃げ込む。
しかし、一斉に来たせいか、ぎゅうぎゅう詰めになっていた。
澤田?「おい富永ぁ(主任)。今まで散々コケにしてくれやがってぇ…」
主任「ひっ…」
澤田?「死ねぇぇぇぇ!」グォッ!
主任「いやぁぁぁぁぁ!」
冬樹「よっ!」ドゴッ
澤田?「グアっ!」
冬樹「大丈夫ですか?」
主任「え、えぇ…」
古達「冬樹!」タタタ
冬樹「古達!先生をお願い!」
古達「まかせろ!さ、先生。こっちです」
冬樹「さて、と。」
澤田?「テメェ、どういうつもりだ!?」
冬樹「そんなことより、それをどこで手に入れた?」
澤田?「はっ、テメェが知る必要はねぇ。ここで殺すからなぁ!」
冬樹「…そっか。」
「なら、君を止める。」スッ
冬樹が取り出したのは、黒いベルトのようなものだ。
それを腰に当てる。
『デザイアドライバー!』
澤田?「あ?」
冬樹が次に取り出したのは、白いリボルバーのような形、引き金と銃口があるアイテムだった。
それをドライバーの右側に差し込む。
『SET!』
右手を時計回りに回し、胸部分で右手に狐の形を作り、前に差し出す。
そして右手の指を鳴らす。
冬樹「変身。」
シリンダーを回し、引き金を引く。
引き金を引くと、銃口から6つの弾丸が出てきて、それが冬樹の周りを回る。
それと同時に冬樹の後ろで機械とMAGNUMのロゴが出現する。
銃弾がMAGNUMのロゴに着弾しアーマーに変化する。
それと同時に上下に出現した炎上の機械が上と下に動くことによってエントリーフォームになる。
アーマーを後ろの機械から出た腕で冬樹の方にスライドし、装着させる。
『MAGNUM!』
赤い複眼が光る。
『ready?fight!』
冬樹「さて、そのバックルは回収させてもらうよ。」
澤田?「なんなんだよ、お前は!」
冬樹「…ギーツ。仮面ライダーギーツだ。」
「その言葉を、お前は信じるか?」
澤田?「…クソがっ!」ダッ
冬樹「悪いが、早急に終わらせてもらうよ。」バッ
右手を伸ばすと、そこに銃が出てくる。
『マグナム40-X!』
冬樹「よっ。」ドォンドォン
澤田?「がぁっ!」ドザザ
冬樹「どうする?そのジャマトバックルを渡してくれるなら痛い目見なくて済むけど。」
澤田?「黙れぇ!」ダッ
また突っ込んでくる。
冬樹「はぁ…。」
40-Xのスロットにマグナムバックルを差し込み、シリンダーを回し引き金を引く。
『MAGNUM!』
冬樹「それじゃあ。」
『MAGNUM TACTICAL BLAST!』
ドゴォン!
澤田?「グァァァァ!」ザザザザ
澤田は限界が来たのか、ジャマトの状態から元の人間の姿に戻っていた。近くにはジャマトバックルが転がっていた。
冬樹「よし、回収っと…」
あの後、澤田は警察に連れて行かれた。僕たちも事情聴取などがあり、少しの間拘束されたが、解放された。
冬樹「疲れた…。」
古達「ははは、お前のおかげで怪我人ゼロだったんだからよかったじゃねぇか。」
冬樹「それはそうだけどさ〜。」
そう、古達は冬樹が仮面ライダーであることを知っている数少ない人物である。
(言い忘れていましたが、この小説では仮面ライダーの正体を基本は隠している設定です)
先生「それじゃあみなさん気をつけて帰ってくださいね。」
今日も一日が終わった。
冬樹「…」チラッ
?「っ…。」フイッ
冬樹(明日も平和だと、いいなぁ…)