???「…………ぇ…………ね…………ねぇ」
誰だ、ワシを呼んでいるのか?、こんな夜中に?、と言うよりこのガキ、ワシが見えとるのか
???「…………来るなら助ける」
久々の来客は確かにそう言った、転生しこの姿になり、嫌この地に封印されどれくらい経っただろうか、こんなことを言うガキがいる程だ、時の流れが残酷なのは今も前世も変わらんらしい
???「助ける?ワシを?、ガキ、ワシの事を知らんようだな」
???「知っている、遥か昔存在した大食の獣、その霊、自身の飢えを満たすために町を壊滅させる力と知恵を持っていた、その話から今は知識と豊穣の神様として祀られている」
ほう、神格化されていたとは知らなかった、道理で以前から弱かったこの封印の力が更に弱くなったと感じるわけだ
???「良いかガキ、ワシは確かに封印されとるがそれは別に何か悪さをした訳じゃない、この地の馬鹿どもがワシを勝手に恐れ勝手にこのような封印をしただけだ、後その話は嘘っぱちだ、偶々寄ったこの地で飯をたらふく食ったら何故か町が滅んだだけだ」
???「話の真偽に興味は無い、あるのはその力だけ」
???「ほう、ガキお前ワシを食うつもりか?」
???「?」
???「知らんのか?、ワシを食えば得られる恩恵は秤知れんらしい、どれ程前か知らんが神を名乗る小僧がワシの力目当てに食おうとしてきた、追い払ったがな」
???「その力でママを助けられるなら」
成る程根底はそこか
???「残念だが無理だな」
???「なら興味ない」
???「そうか、兎に角ワシはここを気に入っとる、封印もワシに害はない只の飾り、ワシは後200年はここを動く気はない、分かったら食われん内に帰れ」
???「そう、なら力ずくで連れて行く」
???「ほう、ガキが意気がるなら相手を視て選べよ?」
立ち上がる度封印がギシギシと鳴る、立ち上がった時遂に封印が破れパキイインと音が鳴る
???「煌めいて、
???「つまらん児戯だ」
花魁姿の女が現れ、俺はそれを噛み殺しその頭にかじりつく
???「散華して、
今度は軍服の男が現れ周りにも傷付いた兵士姿の男達が現れる俺は中央にいた男にかじりつくと下半身から新たに頭が生えてくる
???「ワシに飯を食わせたいのか?」
???「卸して、
今度は将軍の男が現れ刀を構えるがそれを前足ではたき落とししっぽで吹き飛ばす
???「下らん」
???「………………」(ここまで強烈なオーラは始めて、期待出来る、それに花魁の血も飲んで鬼軍曹の祈りの範囲内)
???「もっと、もっと強い奴はおらんのか~!!、ぐっ!!」
???「効いてきた」
目の前の男は痩せ細り服はボロボロ、花魁の奴は皮膚はなくなり骨だけになっている、ガキが鏡を見せると叫び始め辺りが燃え上がり炎の蝶が飛ぶ
???「酷い苦痛だ、ガキがこんな奴らを」
???「もう一度だけ聞く、来るなら助ける」(これで駄目なら1度出直すしかない、最も向こうが見逃してくれればだが、最悪卒業生を最低1人置いていくことになる)
???「ククク、クハハハハ!!!!」
???「……………………」(駄目か)
???「おいガキ、気が変わった、お前に手を貸してやろう」
???「ついてくる?」
???「ああ、お前の家に取り憑く事にした、必要になったらこれでワシを呼べ」
俺は尻尾の毛を取りガキに手渡した
???「そう言えばガキ、名は何と言う」
???「賽月夜宵、神様は?」
???「何じゃ、ワシの名を知らんのか?、神として祀られとるんじゃろ?」
夜宵「うん、でもその名前が正しいか分からない」
???「ふむ、ワシの名は邪道気狐老と言う」
夜宵「分かった、じゃあこれからよろしく」
狐神「ああ、家に着いたら毛を握って念じろそうすればワシが勝手に憑く」
夜宵「分かった、それじゃあ」
この世は退屈だと思うていたが、なかなかどうして面白いことだらけではないか、ククク
将軍の名前はそれっぽい漢字を並べてそれっぽく呼んだだけです、殆ど何も分からないからね