ガキの教育係がやって来て数日、勉強しては餌を集め勉強しては餌を集め、毎日同じ行動ばかりでつまらん、呪いを持っているから危険な場所へ行くのかと思えば危険を避けガキに連れ回される度にビクビクとこいつは本当に男なのか?、そう思っていた時何やら遠出するなどと抜かしおった、面白そうだ、付いて行ってみるか
数時間後 淡宮神社
淡宮「こぉの、馬鹿者がああああ!!!!、なんちゅうもん連れてきよった!!」
螢多郎「お、おばあちゃん!?」
淡宮「すまんな螢ちゃんびしょびしょにして、じゃが、ちょっと我慢しとくれ、貴様糞ガキ…………地蔵様ぶっ壊しよったな、怒り狂っとんのが5体も憑いとる、それどころか貴様、お稲荷様怒らせたな!?」
夜宵「怒らせてない、楽しませた、あと地蔵は7体」
淡宮「なっ!?、~~~!!今すぐ帰れ!!」
???『騒々しいぞガキども、昼寝も出来ん、さっさとやることを終わらせろ、ワシは食って待っとるからさっさと済ませろ』
淡宮「こ、これは、おい糞ガキ!!!!、まさか豊穣を祀る神社に行っとらんじゃろうな!?」
夜宵「行った」
淡宮「~~~!!、やはり帰れ!!!!今すぐ帰れ!!!!螢ちゃん!!!!今日は泊まって行きんさい!!、絶対じゃ!!!!」
螢多郎「え?、うん、じゃあ2人も一緒に」
淡宮「駄目じゃ!!、詠子ちゃんは兎も角糞ガキ!!!!お前は絶対に泊まるな!!、と言うか今すぐ立ち去れ!!!!」
螢多郎「ちょっ!?、おばあちゃん急にどうしたの!?、この子は家庭教師での教え子で僕にも立場とか色々」
淡宮「家庭教師なら後でやり直せる!!!、糞ガキ!!良いから今すぐ立ち去れ!!!!」
夜宵「………………」
螢多郎「ちょっ!!、良いから落ち着いて!!」
数分後
螢多郎「落ち着いた?」
淡宮「はぁ~、ああ、糞ガキ、お前さんもう助からんぞ、奴に気に入られたなら尚更な」
夜宵「そんなに危ない?」
淡宮「………………数百年前、ある村に度々狐が悪さをしに来る様になった…………」
その狐は最初食い物を漁り家畜を襲いと好き放題暴れ回った、それだけなら只の困った狐さ、でもこの狐の恐ろしい所は仲間を通常の3倍以上は集め、狙うのが皆飢饉で飢えている村だったのさ、腹が減れば力が出ず抵抗する気力を失う、この狐はそれを分かってたんだろうね
そうして村村を襲い気付けば滅ぼした村は数十に登るそうさ
夜宵「でもそれだけなら豊穣の神として祀られる事はない」
淡宮「…………良く分かったね、その通りさ」
そうしてこの狐は飢饉の象徴として噂が日本中に広まった、でも、噂ってのは怖いね、何処かで誰かが聞き間違えたんだろう、こう言われるようになった
その狐は豊穣の神の使いだ
ってね
螢多郎「え!?、もしかして豊穣の神の噂って誰かの聞き間違いからなの!?」
淡宮「まぁ噂はそうさ、でも強ち間違いでもないんだよ?、その狐も所詮は狐、寿命が尽きてあっけなく死んだんだ、でもその狐の死後その近くの村で飢饉が頻発した、その度に村人には聞こえたそうだよ」
食い物を寄越せ、さもなくばお前達を喰うぞ!!!!
淡宮「ってさ、でもちゃんと供物と御祈りをすればその辺りはいつも豊穣に実ったそうだよ」
夜宵「???、それがあの神様を恐れる理由?」
淡宮「…………その様子じゃ定期的に何か食わせてはいるようだね、良かったよ」
夜宵「勝手に私のコレクションを食べる、お陰で全然集まらなくて困ってる」
淡宮「なら、そのまま食べさせとくんだね、じゃないとお前さんも周りも食われちまうよ」
夜宵「どういう意味?」
淡宮「言葉の通りさ、この狐はね、死後気に入った人間に取り憑ついてそいつと血族を皆殺して魂を食っちまうのさ」
夜宵「でも神様は人は襲わないって」
淡宮「そりゃあ襲わないだろう、取り憑いた奴らに不幸をもたらす力でもあるのか気に入られた人間とその関係者は皆事故やら何やらで死んじまう、その後喰われた者は死後天国にも地獄にも行けずただただ狐様の力となって消えていくのさ、で、それを恐れて位の高い坊様がウン十人がかりで封印したんだが、お前さんがぶっ壊したたんじゃ!!!!この糞ガキが!!!!」
螢多郎「うわああ~!!、おばあちゃん落ち着いて!!」
淡宮「はぁ、はぁ、それで人の信じる転生も成仏もこの狐には意味が無い故にこう呼ばれるのさ」