電子廻戦   作:メイマロン

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目黒区編②

「なーんてね。」

悪戯っぽい声と共に背後からすいせいがミオを殴り飛ばす。

「マジかぁー。絶対やったと思ったのに、」

立ち上がったミオは苦笑いすると拳を振りかぶる。

「岩中」「虎神」「八宮」「羽月」

す(詠唱…。ならこっちもそろそろ終わらせるか、)

「・・・。」

そこまで言うとミオが黙り込む。

「なんだっけ…。」

「へっ?」

すいせいが腑抜けた声を挙げる。ミオは恥ずかしそうに目をそらすと気を取り直し構えを直す。

「…以下省略、最大出力。」

す(来る…!?)

「鳳仙牙!」

放たれた炎に対しすいせいも拳を振りかぶる。

「七等星『隕衝』」

拳を振り下ろすと炎が光にかき消されそのままミオは吹っ飛ばされる。

「悪いけどみこちは私のダチなんでね、殺る時は自分の手でって決めてんの。」

不敵に笑ったすいせいは少し遠くの呪力を感じ取ると

「噂をすれば…。」

と呟き槍斧を取りに走った。

 

 

少し遠くで起こった爆発を見てみこの表情に焦りが生じる。

「どうした、何焦ってんだ?」

ルェルが馬鹿にした様に笑うとみこら大真面目に叫ぶ。

「ここにすいちゃんが来てるんだよ!やばいんだよ!殺される!」

あまりの怯えようにルェルも少し引いている。

「だからとっとと終わらせるにぇ!」

祓串を構えるみこを見てルェルは嬉しそうに笑うと手印を結ぶ。

「領域展開『混世臧邸』」

「シン陰流簡易領域」

即座に簡易領域を展開したみこは真上に祓串に投げる。

「間」

ルェルがみこに急接近した時、みこの腹にナイフが刺さる。

み(必中効果が戻ってる!?)

ふと自分の場所を考え自分も移動していた事に気付いた。

「か、」

ルェルの言葉を遮りルェルの首とナイフを握る腕を掴む。

「グラニテ・ブラスト」

上空の祓串から降り注いだ呪力がルェルに直撃し、領域が割れる。

み(領域展開直後は術式が使えない!このタイミングは逃さない!)

みこはルェルの正面で右手を前に出す。

「グラニテ・ブラスト!」

放たれた呪力は間に入った式神に遮られる。

「ッ…!?」

 

式神「凸口・凹壁」特級呪霊並の耐久力を持つ凹壁。そして凹壁の受けた攻撃を再現する凸口。

 

みこの後ろに移動した凸口が口を開き、呪力を貯め始める。

み(まずっ_!)

凸口が呪力を放つ寸前、轟音と共にその姿がかき消される。

その煙と共にその呪力を視た時みこはすぐに振り返りすぐに凹壁ごとルェルを殴り飛ばす。

 

さくらみこは術式を持つ五条悟と比べ、術式を持たない分リソースの空きが多く呪力操作の精密性のみであればさくらみこは五条悟よりも能力が高かったりする。そして新宿での戦闘で何度も黒閃を視たことで、彼女は自分の呪力の流れに対するタイミングの一種の"コツ"をつかんでいた。

それにより、さくらみこは全ての術師の中で唯一の「狙って黒閃を打てる術師」と成った。

 

黒い火花が散り、凹壁ごとルェルを吹っ飛ばした。

『5点が追加されました。』

「ふぃー。」

溜め息をついたみこはクレーターから上がってきたすいせいの方を見る。

「すいちゃん、おひさ」

今から900秒の間、みこはゾーン状態に入った。

 

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