電子廻戦   作:メイマロン

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新宿編②

「領域展開。」「領域ッ!展開!」

フブキとノエルが同時に領域を展開。その際にポルカを領域外に出したくないという2人の利害が一致し、ポルカが領域内に閉じ込められる。

ノ(必中効果が打ち消された。あーもうめんどくさい!)

領域展開の直後にノエルは領域の押し合いの相手であるフブキに向けてメイスを振る。

「トリート・スマッシュ!」

轟音が響き、メイスが抉ったのは地面。

「へっ?」

その瞬間、背後から鋭い殺気を感じる。

「〈朧狐〉」

フブキの声が聞こえると同時にノエルは後ろに勘でメイスを振る。と、メイスに刀がぶつかり金属音が響く。

ノ(明らかにさっきよりも早い!領域の強化(バフ)の上がり幅にしては上がりすぎじゃない!?)

またすぐにフブキの姿が視界から消え足音のみが鳴り響く。

ノ(いくらなんでも速すぎでしょ!)

 

フブキの領域「五芒阿紫隠(ごぼうあしがくし)」は他の領域と違い必中効果がなく、その能力は術式効果の強化のみである。だが、これは伏黒恵の領域のように未完成な訳ではなく、「元はあった必中効果をあえてオミットする」という縛りにより領域の能力を強化している。領域にとって必中効果の持つ重さは大きく、当然それを捨てたことによる強化も半端ではない。それにより彼女は必中でないが故の必殺の領域を手に入れた。だがメリットは他にもある。その1つは必中効果がないため領域の押し合いの影響を全く受けないことである。

 

「孤月+薙狐(なぎぎつね):{這狐(はいぎつね)}」

足元からの超速の斬撃がノエルのメイスを砕く。

「トリート・スマッシュ!」

「孤月+炎狐:〈狩狐(かりぎつね)〉!」

2人の攻撃がぶつかり合い、ポルカの絶叫が響く中、一瞬で2人の領域が同時に崩れる。

「はぁっ!?」「えっ!?」

領域崩壊後、初めに動いたのはポルカ。

ポ(領域展開のあとは術式が焼き切れて術式が使えなくなる。この気を逃す訳には行かない!)

即座にターゲットをフブキに絞り、フブキに向けて拳を振りかぶると、次の瞬間、フブキの姿が視界から消える。

「トリート・スマッシュ」

声の方を見ると拳を振り下ろしたノエルと目があった。

ポ(何故…使える!?)

 

ノエルの術式は「瞬間的な呪力の出力強化」。彼女はさらに「基礎操作の強化の範囲でのみの使用」という縛りをかけ、強化することでその出力は仙台区域の石流にも並ぶ。そしてその術式は石流同様術式をつかわすをとも同じパフォーマンスを発揮出来る。

 

「次。」

ポルカの中のノエルの危険度が跳ね上がった。

ポ(四の五の言ってる場合じゃない、出し惜しみせずすぐにノエルを潰す!)

「喜幕:道化」

即座に瞬間移動してノエルの背後を取り、左手で手印を結ぶ。

「極ノ番『踊_

その時ポルカの背中に御札が貼られ、そのまま動きが止まる。

ポ(なんだこれ…呪力が操れない…!?)

その一瞬をノエルは逃さない。

「トリート・スマッシュ」

防御もせず正面からノエルの一撃を喰らったポルカはそのまま脱落した。

『5点が追加されました。』

コガネからのアナウンスを受けたノエルの目の前に立っているのは無傷のさくらみこだった。

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