電子廻戦   作:メイマロン

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ホロメンは、ほぼ全員が術式を持っているという設定があります。


新宿編③

「えぇっ!?」

「露骨に驚くんじゃねぇ!」

素っ頓狂な声を出したノエルにみこがプンプンと怒っている。

「全く、みこをなんだと思ってんだよ」

「ごめんごめん…。」

ノエルは苦笑いしてみこを宥めながらも作戦をねっていた。

ノ(みこち、何処から出てきたの!?まさかさっきポルカの後ろにいた?だとしたらなんでそんなピンピンしてんのよ?反転術式?・・・・・。とりあえずよく分からないし一旦叩きながら考える!)

「トリート・スマッシュ!」

「にぇ!?」

みこの叫び声を遮りノエルの拳が瓦礫ごとみこを吹っ飛ばす。

ノ(さて…どうする?みこち。)

吹っ飛ばされた先で立ち上がったみこは深呼吸すると右手をノエルに向けて伸ばす。

み(仕方ないから「あれ」使うにぇ…)

瞬間、みこの手から光線が放たれる。

「ッ!?」

予想外の反撃に回避が遅れたノエルは少し喰らい近くの建物にぶつかる。

「痛った…。」

さくらみこは天与呪縛により元々あるはずの術式をホロメンで唯一持っていない。しかし術式と引き換えに莫大な呪力と最強レベルの精密な呪力操作能力を得た。またその状況でみこは弥生時代までさかのぼる記録を調べ呪力操作などのテクニックを学んだ。今のもそのひとつ、伊達藩歴代一の出力を誇る大砲

「グラニテ・ブラスト」

呪力の高出力指向放出。原理としては乙骨に近いが彼女が見たのは石流の過去の記録なのでこの名称を使う。見よう見まねの技だが彼女の圧倒的な呪力と無駄のない呪力操作によりその威力は石流のそれを大きく上回る。

「もう1回、行くよ!」

みこの声に対してノエルも拳を振りかぶる。と、その2人の間に白い狐が舞い降りた。

「フブちゃん!?」

みこが声を挙げるとフブキとバッチリ目があった。

み(あっ…。)

「〈朧狐〉」

フブキの姿が消え、みこの目の前に瞬間移動し抜刀の構えをとる。と、咄嗟にみこは手に持つ祓串を構える。

フ(取った!)

フブキはそのままみこに刀を振り下ろした。するとみこに当たる寸前で弾かれ、フブキは体のバランスを崩す。

フ(何、今の…?)

「秘伝『落花の情』」

みこの声と同時にノエルの拳がみこにクリーンヒットする。

「トリート・スマッシュ!」

さっきと同じように吹っ飛ぶがすぐに立ち上がったみこはピンピンしている。

「流石に2対1は酷いんじゃねぇの?」

少し不満そうに言うみこを無視してノエルとフブキはアイコンタクトを取り、同時に飛び出した。

「2人とも何か色々考えてるみたいだけどみこには意味無いよ。」

余裕そうな態度のみこにノエルが拳を振り上げる。

「トリート・」

「まずノエルは技を撃つ前なら怖くない。」

みこは、ノエルの振り下ろし始めの腕を掴みそのまま体当たりし吹っ飛ばす。と、体をフブキの方に向ける。

「で、フブちゃんは、」

抜刀の姿勢のフブキに向けてみこは右手を下に振る。

フ(今度はみこちがなにかする前に斬る。)

刀の鍔を弾いたフブキは柄に手をかけると同時に違和感を感じる。

フ(あれ…?みこちのあの棒、どこいった?)

瞬間、フブキの前にみこの祓串が刺さる。

フ(目くらまし!?でも…!)

「攻撃の初動が分かりやすいんだよにぇ。」

刀を抜いて1歩目を踏み出したフブキは祓串の呪力が急激に高まるのを感じる。

 

呪具「形代串(かたしろのぐし)」、名の通り己の形代として扱える祓串。使用中は呪力を消費し続けるが、本人と同じ行動を取ることができる呪具。もちろん呪力操作なども本人同様に行える。

 

「秘伝『落花の情』」

フブキの腕が祓串の横を通る時落花の情の範囲に入り同じ弾かれる。そして、同時並行でみこはフブキに左手を向け呪力を放つ。

「グラニテ・ブラスト!」

フブキは左手の鞘で受け、腕を反転術式で修復すると、みこを睨む。ノエルが隣に歩いて来たことでまた2対1の状況に戻った。

フ&ノ&み(ここからどうしようか…。)

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