荒川区編①
荒川区は死滅回游が始まって30分後には勢力が二極化していた。
・秘密結社holoX ラプラス・ダークネス率いる5人組の組織。その一人一人が一級術士以上の実力を持つ。
・百鬼あやめ 鬼の炎と術を操る「百炎鬼灯術(びゃくえんほおづきじゅつ)」を使う游泳者。実力は特級に並び、単身で開始15分の内に荒川区の游泳者半分を脱落させた。
二つの勢力が睨み合う中、その硬直は第三者によって崩れる。
holoX所属のラプラス・ダークネスが狙撃によって脱落する。
あやめ(むむ?向こうが騒がしいな?)
倒れたラプラスを囲んでholoxの面々は苦笑しつつ、こよりが状況を整理していた。
「ど、どうする、ルイ?」
「とにかくまずは狙撃手をどうにかしないとね、クロエ、いろはよろしく。」
「了解。」「了解でござる。」
クロエといろはが走って行ったあとルイが視線を感じ見上げると、ビルから見下ろすあやめと眼が合う。
あやめ「話はもう終わったか?余は暇で暇でしょうがないぞ!?」
「マジかよ…。」
とても嫌そうな顔をするルイへ向かってあやめが飛び降りると同時にこよりがルイの前に出る。
「下がってルイ!ここは私が!」
両手に試験管を持つこよりに向かってあやめは手から炎を放つ。
「いいぞ!余を楽しませろ!」
その頃ビルの上でスコープを覗く湊あくあはクロエといろはを見たあとスコープから目を離し、ため息をつく。
あくあ(うわぁ…こっちに来てる…。でも私が初めに撃ったんだし戦わないといけないよね…。)
再びため息をついたあくあはアサルトライフルをリロードすると、ビルを降りた。
「かざまが先に行くでござるからクロエ殿は後ろから援護を頼むでござる。」
「分かった!」
ビルに着くとすぐに刀に手をかけ抜刀する。
「シン・陰流『簡易領域』 『抜刀』!」
いろはの斬撃は一撃でビルを斬り、崩れるビルからあくあが飛び出して来た。
あくあ(何何何何コレ!?ヤバいヤバいヤバい!)
パニック状態のあくあを見てクロエがナイフを抜きいろはを追い越す。
「ここは沙花叉が!」
飛び出したクロエに対しあくあは手榴弾を投げる。
ク(やべぇ!当たる!)
咄嗟に受身を取ると爆発した手榴弾から煙が放出する。
ク(スモークグレネード!?)
クロエの近くで更にスモークグレネードが爆発しクロエは完全に煙に包まれる。
ク(何も…見えない…)
煙の中うろちょろするクロエの横を通ってあくあが煙から出る。と、彼女の目の前には居合の構えのいろはが居た。
「げっ、」
「いざ尋常に勝負でござる!」
嫌そうな顔をしつつあくあはアサルトライフルを構える。
あくあ(居合勝負に乗る気はない。即倒して即逃げる。)
間髪入れずにあくあは引き金を引くと、同時にあくあの視界からいろはの姿が消える。
「遅いでござる。」
あくあ(速い!?)
アサルトライフルが真っ二つに切れて地面に落ちる音と同時にピンを抜く音がいろはの耳に入る。
「かざま相手にスモークなんて効かないでござる!」
刀を納め、再び居合の構えを取ると、あくあは手榴弾を投げ、すぐに拳銃でそれを撃ち抜き、フードを顔まで被って横に転がる。
い(!?)
瞬間、いろはの視界が光で埋め尽くされてその場に倒れる。
い(スタングレネード!?)
あくあ(ワンパターンだと思ったね!?残念でした!)
あくあは悪戯な笑みを浮かべ、立ち上がり拳銃をいろはに向ける。
「じゃあね。」
あくあが引き金を引く寸前であくあといろはの間に人が落下する。
「こより!?」
煙が晴れて脱出したクロエが声を挙げると、いろはの横に静かにあやめが着地する。
「お?増えたな!」
無邪気な笑顔を浮かべるあやめを見るや否やあくあとクロエは同時に動き出した。
やって欲しい対戦カードや展開があれば教えてください(ネタ探し)