電子廻戦   作:メイマロン

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荒川区編②

あやめが笑顔を浮かべるのと同時にあくあとクロエがその場を離脱する。

あ(この隙に即逃げる!)

ビルの路地裏に入り2、3回角を曲がった先にクロエが立ち塞がる。

「逃がさないよ!あくたん!」

あくあの正面に立ったクロエは即座にナイフを構える。

あ(先回りは予想外だけどこの状況は好都合、ここで確実に仕留める!)

クロエが宣言すると同時にあくあはアサルトライフルを上に投げ、拳銃を抜き引き金を引いた。

 

 

「あ〜あ、行っちゃった…。」

残念そうに呟いたあやめは溜め息をつくと横で倒れているいろはに目を向ける。

「風間!久しぶりだな!ひとつリベンジと行かせて貰いたいな!」

寝転がったいろはは一瞬「何言ってんだ?」という表情を浮かべるがすぐに真剣な表情に戻ると起き上がり右手を前に出し、

「恥は承知だが五分間、五分間だけ回復する時間を貰えないでござるか!」

と言う。するとあやめは再び笑顔に戻り、

「あぁ!構わんぞ!」

と頷いた。

 

 

あくあは拳銃を撃ちながら壁の方へと移動し、クロエが壁方向に寄った所で壁を蹴って逆方向に切り返し、クロエの背後へグレネードを投げ、角を破壊しクロエの逃げ道を塞ぐと、瓦礫を足場に跳びアサルトライフルを取り、振り下ろす。ちなみにここまでの間にあくあは一言も喋っていない。

ク(速い!?というかなんで無言なの!?怒ってんの!?怖い!)

クロエがライフルをナイフで弾き、2、3歩下がるとあくあは瞬時に距離を詰めクロエの真っ正面で引き金を引く。

ク(あっぶな!)

真横にすっ飛び、避けると左手を振り下ろす。

「喰え!」

間髪入れず壁から飛び出した鯱が口を開く。

あ(すごい迫力だけど余裕で躱せる!)

1歩で鯱の間合いから離脱すると走り様に鯱の口に手榴弾を投げ込みマシンガンをクロエへ乱射する。

ク(今のを躱すの!?でもこっちだってただの銃弾ぐらい躱せるよ!)

地面を蹴り、急加速しあくあの懐に入ってナイフを振るう。そのナイフを銃身で住なして同時にグレネードを投げる

「っぶな!」

クロエは飛び退くがグレネードは爆発しない。

ク(ダミー!?)

着地すると同時にあくあはクロエにアサルトライフルを向ける。

あ(取った!)

瞬間、クロエは地面に潜る。

「へっ!?」

素っ頓狂な声を挙げたあくあは壁際により両手にライフルを構える。

あ(あれが相手の術式…!?鯱を出したり地面に潜ったり得体が知れないな!)

次の瞬間、あくあの視界を鯱が埋め尽くす。

「っ……!」

あくあの動きが止まったと同時に地面から飛び出したクロエが

ナイフを振りかぶる。

「今度こそ貰った!」

振ったナイフはあくあの頬を擦ると、あくあは不敵に笑う。

「ところでクロエちゃん、何か忘れてない?」

クロエの頭には不発だったグレネードがよぎった。

ク(まさか、時間差!?)

転がっているグレネードが爆発し、2人はぶっ飛ばされた。

 

 

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