Side.冠ウルト
目立たないように気配を消して万魔殿の壁面を真横に駆け続ける。
屋内に潜んでいる可能性がある生徒のことを考えると、多分これが一番早いと思う。
マコトちゃんについては縛り上げて便利屋の2人に任せてきた。
離脱用の輸送機を呼んだし、少し待てばマコトちゃんの拉致は完了だ。
その後に美食研究会のみんなを回収してゲームセットという流れを想定している。
正面から宣戦布告してリーダー拉致ってこちらの被害なしなら完膚なきまでに勝利でしょ。
だけどまあ何でもかんでも想定通りに行くはずもなく。
私たちは空を飛んできたから簡単に戦線から離脱できたけれど、美食研究会はそうもいかなかったようで、風紀委員会と
相手のリーダーであるマコトちゃんの拉致はこちらの勝利条件だが、
こちらの敗北条件は旗印であるフウカちゃんの逮捕だ。
襲撃しかけたのはこっちなんだし、引き分けは実質負けである。
フウカちゃんが捕まってるのに給食部の部費上げろとか、給食部部員が誰もいないのにおかしな話になってしまう。
外で足止めくらってるとなるとヒナちゃん含め、大量の戦力で各個撃破しにくるだろうし……所謂ピンチですね。
機動力に長ける私が救援に向かっているというわけだ。
フウカちゃんがチェスのキングなら私はクイーンみたいなもんである。
謎のデカい銅像*1を踏んづけさらに加速する。
上から見てみると恐ろしい戦車の数だ。
数km程度の広いとはいえ射撃演習に使うには少し手狭な万魔殿の広場に80台近くの戦車が蠢いている。
一部の戦車は明らかにサボっているが、それでも多い。
私たち7人を追い回すために編成された部隊としては過剰な戦力に思える。
まあ私の場合、戦車100台でも余裕で勝てるし、
ヒナちゃん相手にするか、戦車1000台相手にするか選べと言われたら戦車1000台の方が楽なくらいだが。あ、イロハちゃんクラスの神秘持ちが混ざってるなら話は別ね。
戦車の向かう先を見てみると、万魔殿前の道路で渋滞が発生している。
ゲヘナの道路が広いとはいえ、戦車が何台も走行不能になっていれば当然だろう。
おかげで美食研究会に追いついている戦車の数は全体の総数から見れば2台と極めて少ないが、それでも十分な脅威だ。
またしてもヒナちゃんが何処にいるのかわからないのが怖いけど……
そんなこんなで私が隕石をデリバリーした地点に近づいてきた。
絨毯爆撃で万魔殿までの道を作ったつもりだったけど、まだ足止めをくらっている。
凄まじい数に囲まれて撃たれ続けてるし、全滅まで秒読みだろう。
戦車が道塞いでるせいで中に入れてないみたい。
しからば、アンブッシュとさせてもらおうか。
お空に気合いを入れて、隕石を呼ぶ。
最近の宇宙は働き者だ。働きすぎて隕石の残量が危うい。
うちの会社はホワイトが売りなので明日あたり休暇を入れてあげたほうがいいかもしれない。
ふたご座流星群が確かそろそろ来るし、その時に貯金しとこうかな……
そんなことを考えながら、
自傷行為ではない。
空から降る星を身に纏い、煌めく力で敵を討つ。
日曜朝にやっている物理系魔法少女、ペロキュア*2の必殺技のようにド派手にかっとぶ。
「スター⭐︎トゥインクル*3ぅ……ミーティアきぃっく! 」
「「グワー!?」」
道を塞ぐ戦車を貫通してしめやかに爆発四散。
私のカラテは実際すごい。戦車などトウフのように真っ二つだ。
車内にいた生徒が良い声をあげて飛んでいった。怪我してないといいけど。
新ヒーローが参戦した時のようなド派手な登場シーンと圧倒的な強者オーラを纏って、爆炎の中からゆらりと立ち上がる。
「アイエエエエエ!? 覇王!? 覇王ナンデ!?」
「ギョエエエ!?」
「ウワラバー!?」
私に
登場だけで戦意を喪失させてしまうとは、何と罪深き女か。
「ドーモ、風紀委員ちゃん、議員ちゃん。今回の騒動の主犯だよ。」
「……はぁ、こうも好き放題暴れられると、後が大変なんだけど」
万魔殿前の木陰から声。
そちらを向くと、白と黒の髪の生徒、風紀委員の鬼方カヨコちゃんが立っていた。
鬼のカヨコ〜とか聞いてたからどんなに怖い顔なんだろうと思ってたけど、普通に可愛い子だった。
眉間に寄ったシワのせいかな?
シワの原因に私も関係あるだろうから、後で美容クリームでも送っとこうかな。
「助かりましたわ。時間がないというのに攻め手にかけてましたの」
付近にはまだ何人もの風紀委員が残っている。
私の姿を見て腰を抜かしていた生徒も周りの子に手を差し伸べられて戦意を復活させている。
ハルナちゃんたちが隠れているのは私の隕石で作ったクレーターだし、
だというのに万魔殿の窓や、へりの上、動けなくなっている戦車の陰などあらゆる場所から射線が通っており、耐え忍ぶにはあまりに酷な環境だ。
戦力の配分が完璧すぎる。
あんなに私が戦況を引っ掻き回したのに……場慣れしてるのか何なのか、カヨコちゃんの指揮能力がえげつない。
こりゃ鬼ですわ。
イズミちゃんは伸びてるし、ハルナちゃんもアカリちゃんも怪我が酷い。
フウカちゃんの怪我は一目見た感じだとほとんどなかった。
ちゃんと庇ってたんだろうね。
伸びてるイズミちゃんの口に枝豆ジュースのストローを突っ込む。
ヘイローが見えず、意識もないはずなのにズズッと飲み物を啜る音が響く。
多分これで復活するでしょ。イズミちゃんだし。
「そうですね〜私もお腹が空いて、眠くて……」
「わっアカリ!? ちょっと、大丈夫!?」
限界を迎えたアカリちゃんが倒れた。私が来たから気が抜けたんだろう。
こっちもご飯食べれば治るかな……
「フウカちゃん、これ食べさせてあげて。あ、手は噛まれないようにね。噛みちぎられるかも。」
「わわっ、えっ!? 噛みちぎられる!?」
コートのポケットに手を突っ込み、イロハちゃんの休憩スペースから盗ってきたコンビーフと駄菓子を投げる。
これで戦えるのは私と満身創痍のハルナちゃんだけになってしまった。
便利屋の2人に早く合流してもらわないと非常に危険だ。
私だけじゃ守り切れる気がしない。
戦法によってはやりようがあるんだけど……
続々と風紀委員と
「……やることは変わらない。美食研究会に集中砲火。冠ウルトは無視していい」
一時的に止んでいた攻撃が再開される!
いっちばん嫌な戦法だ。私を狙ってくれるなら全部無視できるのに、味方を狙われたら私が庇うしかない。
カヨコちゃんぶん殴って落とすか?
いや、もしハルナちゃんまでやられると離脱すら難しくなる。
便利屋が合流するまでにヒナちゃんが来るだろうし、ヘリで移動する際にヒナちゃんに撃たれて墜落っていうパターンが最悪だ。
前日の
個人携行できるロケットランチャーなんかじゃ落とせないものを持ってきたし、
通常の戦車じゃ狙いもつけられないだろう。
カプンコ製のヘリじゃなくて、ウルトユートピア社製の超ハイスペックなヘリなのだ。でもヒナちゃん相手は多分無理。狙いをつけられたら終わる。
だから私1人でほぼ全員抱えて離脱じゃなく、私がヒナちゃんを足止めして離脱じゃないと撤退は難しい。
何はともあれ現状を打開しないと皮算用にすぎない。
とりあえず
「カヨコちゃんの事撃てる!?」
「ここからだと射線が通りませんわね……! くっ!」
飛んできた榴弾をソフトタッチで受け止め、横に受け流す。
手榴弾をハルナちゃんが空中で撃ち落とし、銃弾を私が受け止める。
隕石のクレーターで塹壕戦やってるようなものなので爆発物が致命的だ。
確実に迎撃していくが、花火会場と勘違いしそうになるほどに飛んでくる。
少しでも空いた時間で撃ち返し、敵を削っていくがあまりにも数が多い。
2人倒れてるから動けないしきっつい。
カヨコちゃんは隠れちゃったし、このまま耐える?
ヒナちゃんが来たらもう無理ゲーだよ。
進退窮まってきた。
「むん!」
「怯むな! 撃てー!」
「私の休日を返せぇ〜!」
「戦車弁償しろー!」
宇宙に気合いを入れて、デブリを呼ぶ。
隕石をばら撒いても大して威力がないから倒しきれない。
いい感じの大きさの隕石はティーパーティ襲撃と今回の襲撃でほとんど降らせちゃったから、威力が全然出ない小さいものか、被害が洒落にならなくなる大きなものしか残っていない。
大きい隕石のもゆっくり落とせば使えるけど、気を使う必要がある。
それにあまり万魔殿を壊したくない。イロハちゃんの休憩スペースを破壊したら怒るだろうし……
星を砕けば手頃な大きさになるんだけど、そちらに意識を傾ける必要があるから庇いながらじゃやりにくい。
左手でマコトちゃんの狙撃銃*4を撃ち、右手で背後に流れそうな弾を弾いてリボルバーに装填……ええい、やってられない!
足元に転がっていたイズミちゃんのマシンガンを拾いリボルバーをしまう。
「おりゃー!」
リロードしてる余裕なんてないのでしっかりと指を切り、両手の銃で敵の数を減らす。
ハルナちゃんも頑張ってくれてるんだけど、ほんとに数が多い。
っていうか
風紀委員会と
「わ、私も戦います!」
背後でフウカちゃんがサブマシンガンを片手に声を上げる。
……それはダメだ。
「お気持ちはありがたいのですが、大丈夫ですよ、フウカさん。
フウカさんは
「で、でも……このままじゃ」
目の端でアカリちゃんとイズミちゃんがピクリと動いたのが見えた。ヘイローの輝きが灯る。
私がお願いした通り、アカリちゃんにご飯を食べさせてくれたみたいだね。
……やはり食事は活力のもと、それを蔑ろにするとは決して許せぬ。
必ず邪智暴虐の
寒空の下、火薬の熱と堕ちた星の熱。斜陽は赤い光を戦場に投じ、誰もが燃えるばかりに輝いている。
ヒナちゃんという終わりが来るまでもう幾許もないはずだ。
終幕へ向けて役者が集いだす。
「……ええ。それが私たちのお仕事ですし、フウカさんは祝勝会の献立でも考えておいてくださいね〜……⭐️」
アカリちゃんが起き上がる。
まだまだ疲労困憊といった体だが、目は赤く輝いてやる気は十分だ。
「(ずぞぞぞぞぞ〜!)ぷは〜! 美味しかった! ……あれ? ここ何処?」
鼻に刺さる青臭さと、人工甘味料の粘っこさが食欲を減退させる
元気だねえ……
寝惚けているみたいなので、イズミちゃん目掛けて飛んでいく1発の銃弾を防がずに通した。
「あ痛ぁ! ……な、なにここ! 地獄っ!? 釜茹では嫌ぁー!」
マシンガンを撃ち切ってイズミちゃんに投げ渡す。
釜茹で……久々に五右衛門風呂*5に入りたくなってきた。
板を踏んで湯が一気に循環する中に沈むのがまた良いのだ。マイナーだし、設備がないから百鬼夜行に行かないと入れないんだけど、カスミちゃんだったら持ってるかな?
そして地獄といえばもう一つお風呂がある。
「また今度血の池温泉行こっか! 硫黄臭すごいし鉄臭いけど行ってみると楽しいし。あとカレーおすすめ。美味しい。」
「あの硬めのプリンにチェリーソースが合いますのよね……」
「チーズタッカルビも美味しかったですね〜、チーズがたぁっぷりかかっていて、ピリッとした辛味のお陰で幾らでも食べれちゃいます!
……うう、やっぱりお菓子を少し食べたくらいじゃ全然お腹が膨れません……」
「ええ〜!!?? なにそれ! 私知らないんだけど!? 私だけ置いて食べたなんてズルい! 食べ物の恨みは大きいんだからー!」
「……心配する必要なかったわね」
おやつの時間も過ぎてきたし私もお腹が空いた。
作戦開始から何も食べてないし、飲んだのはピーチ味の粉末ジュースだけだ。
でもご飯の話をしたら全員元気になってくれたし、
復活したアカリちゃんとイズミちゃんのおかげで増え続けていた敵の数が減少傾向となり、状況も好転してきた。
このままいけば……
「……やばっ!?」
見覚えのある
クレーターの前で仁王立ちする余裕などない。紫のマズルフラッシュが見えた瞬間に身体を引っ込め、私を遮蔽物にして後ろに隠れていたハルナちゃんを押し倒す。
銃弾が土砂を突き破り、ほとんどは掠めるだけで済んだが、後方にいたフウカちゃんに流れる弾を腕で庇うしかなかった。
くっっっそ痛い。4発も対策せずに受けたから腕ひしゃげるかと思った。
私は長女だから我慢できたけど、次女だったら我慢できなかった。
アカリちゃんとイズミちゃんも顔出してたのに、私だけ狙ってきたな?
それが正解なんだけど、マジで痛い。
ツルギちゃんの0距離ショットガンや、ミカちゃんのパンチ避け損なった時に比べればマシだが、こんなもの何発も受けてられない。
「ヒナ、連絡した通り、美食研究会の3名に給食部の部長、冠ウルトは押さえてある。……私は万魔殿の次期議長を確保しに行くから」
「ええ、あとは引き継ぐわ。面倒だけれど、アレは私じゃないと倒せないでしょうし」
ヒナちゃんと、カヨコちゃんの声が聞こえる。
ついに来ちゃったか。美食研究会の倒れてた2人が復活してくれたし、最悪の状況ではないとはいえヒナちゃん相手に開けた場所というのはやりにくい。
最強の
小さい子を殴るのは嫌なんだけど、事ここに至ってはもう近接戦でどうにかするしかない。
……右手痺れてるな、2丁持ちはしばらく無理そうだ。
屈みながらハルナちゃんに声をかける。
「……ヒナちゃんは私が何とかするから、あとは頑張って耐えて。時間は私たちの味方だから。」
「……ええ、わかりましたわ。美食には時として忍耐も肝要。……ウルトさんもお気をつけて」
立ち上がると同時に銃口の向きを確認し、真横に跳ぶ。
後を追う様に紫色の光が走り、弾痕が刻まれる。
他の風紀委員が隠れ蓑にしている遮蔽物を奪い、破壊から身を守る。
「呆れた反応速度ね……。散々暴れてくれたけど、これで終わり。いい加減観念してもらおうかしら」
「不意をつかなきゃ私に1発も当てれてないのに、勝ったつもりでいる?
ヒナちゃんってゲヘナにしては頭が良い方だと思ってたけど……思い違いだったみたいだね。」
これまでお世話になったマコトちゃんの狙撃銃を置き、ホルスターからリボルバーを抜く。
それなりに撃ったとはいえ、まだ弾には余裕がある。
まあ、撃ったところで倒せるとは思えないんだけど。
「随分と余裕ね。でも盾のない今なら結果は違う」
声と同時に遮蔽物にしていた土嚢が破裂する。
ええ? 風紀委員ちゃん盾にするとか思わないの?
マコトちゃん以外の普通の生徒を盾にしようとは思えないけど、普通は警戒しない?
遮蔽物に飛び込んだ際に拳で寝かせた風紀委員ちゃんを、逃げる方向と逆側に投げる。
そちらに気を取られることもなく、情け容赦なしに降り注ぐ紫に向かってついでに掴んでおいた土嚢を煙幕代わりに投擲。
穴だらけにされた土嚢から土が噴き出し、その隙に回り……げっ。
先回りするようにばら撒かれた銃弾を回避。
あ、あぶなっ。
もう少しで事故るところだった。
これまでは
二次元軌道じゃ避け切って近づくのが難しい。かといってジャンプしちゃえば空中での移動手段のない現状だと避けきれない。
ヒナちゃんって私に対するメタキャラか? これ以上ないほどに戦いにくい。
「……なるほど? 流石はこの無法地帯の犯罪率を半減させた委員長。はっきり言って正実のツルギちゃんよりやりにくいよ。」
「そうかしら、私としては、あなたのような問題児をこれまで抑え込んできた正義実現委員会にこちらから教えを請いたいくらい」
「いや、そんなに正実の子にお世話になってないし……はっちゃけてたのクーデターと中等部の頃くらいだし……」
口をもごもごとさせながら銃声の中を駆ける。
喋ったら多少は弾幕緩まないかと思ったけど、大した効果はなかった。
引きながら撃たれるせいで距離が思うように縮まらない。
それにしてもカズサちゃんとかレイサちゃん元気にしてるかな、つーかカズサちゃんはトリニティ入試受かるのだろうか。去年はちょくちょく勉強見てたけど1人でやれてるのかな……?
物思いに耽りながら銃弾を避け続け……雨が止んだ。
銃を扱う以上絶対に発生する隙。弾数を数えていたけど、100発かそれに近い数字。
その隙を埋めるように他の風紀委員の子が発砲してくるが、無視だ。
ヒナちゃん以外の弾なんて1万発受けても問題ない。
射られた一本の矢のように直進し、200m、100m、50m……
腰元に手を伸ばした。マガジン交換は終わっているがその銃口はまだこちらに向いていない。
近づく方が速いが、攻撃を受けるわけにはいかない。
痺れの残る右手で手榴弾を投げつけ突貫する。
動きが鈍ればいいんだけど……
手を狙った手榴弾は地面に逸れ、衝撃を受けた信管が作動し、起爆。
それと同時にクロスレンジに飛び込む。
「そぉりゃー!」
つま先で半月を描き、側頭部へ向かって廻し蹴りを見舞う。
風圧で煙が晴れ、白い髪の毛と紫のマズルフラッシュ。
「はずれ」
むぅ、外した。
蹴った勢いを殺さず、地面に手をついて頭上を飛び越える。
胴に数発当たったが、威力が小さい。いつもの紫に光るMG42ではなく、口径の小さいサブマシンガン。
空中でくるりと駒のように回転し、長い足を斧のように振り下ろすが、ギャリギャリと鉄の擦れる嫌な音を立てて、受け流された。
銃で受け流すか。
力任せにいったとはいえ、思ってたより近接戦もできる。
あんな長いマシンガン使ってるんだから懐に飛び込めば勝ち目はあると思ってたけど、ちょっと大変そう。
「……良いね。ちっちゃいし、殴るのは、なんて考えてたけど。全然良い。
前にしてくれたダンスのお誘いは流れちゃったけど、今度は私から誘わせてもらおうかな。Gestatten Sie?」
「はぁ……めんどうくさい……」
イロハちゃんみたいな対応された。
いや、ダメだ。ダンスを踊る時は相手のことだけを考えなきゃ。他の女の子のこと想うなんて言語道断だ。
余裕なんてないんだから。
カスミちゃん、ただの温泉テロリストじゃなかった。うちの欲求直球ゴリラ覇王より遥かに覇王してる。めっちゃカッコいい。
元々好みだったけど深めの沼にどっぷりハマった感じがする。夢女子になっちゃうよ。
温泉開発部の凄まじい数の部員を連れてサイゼとかファミレスの席全部使って宴会してほしい。ドリンクバーで何飲むんだカスミちゃんは。
部員たちの喧騒から逃れるように席を立って、店の入口で煙草吸ってくれ……
ここまでにカスミちゃん出したシーン全部書き直します。