私が図書委員会に入って、しばらく経った頃。
我慢強く、美しく、それでいて強い私にも限界が来た。
ガラッと椅子を鳴らし立ち上がる。
「ウイちゃん! 」
「うぇへぇあ!? な、何ですか。急に、驚かさないでくださいよ……食事中ですよ? 紅茶こぼしちゃうところだったじゃないですか」
「うん、ごめん。」
それは正直すまんかったと思っている。
しかし、それよりも重要なことがある。
「見てよ、これ。」
「……? 紅茶、ですね。私が飲んでいるのと同じ……」
「そうじゃなくて、ここ!」
「…………?」
私が飲んでいた紅茶のカップを突き出し、ウイちゃんによく見せる。
これは、極めて重大な事件だ。これを放置することは私の沽券に関わる。
私の圧力に負けたのか、ウイちゃんが私のカップをじっと覗き込む。
「………………???? 普通の紅茶じゃないですか、それとも毒でも入ってたんですか?」
うーん、ダメだ。これじゃ古書館の管理をウイちゃんに任せておくことはできない。
もう私が主導することは確定事項になったが、ウイちゃんにも問題点を説明してやろう。
「これ、埃。」
「……はい?」
紅茶に浮いてしまっている埃を指差す。由々しき事態だ。
これに気づけないようではウイちゃんはトリニティの生徒としての意識が欠けていると言わざる終えない。
「ほ、ほとんど見えないようなものじゃないですか。そんな事のために」
「そんな事じゃない。埃をなめていると死ぬ。」
「……」
唖然としているウイちゃんに畳み掛けるように、埃が存在する事による問題点を突きつけていく。
「私は関係ないけど、ウイちゃんが埃を吸っちゃうと肺機能を阻害する可能性がある。いわゆるハウスダスト症候群というもの。ウイちゃんの仕事を見ていたけど、たまに咳き込むことがあったよね。それは埃のせいだよ。観察した結果ウイちゃんが1日に吸引している埃の総量は私の拳よりも少し小さいくらいの量を吸い込んでる。え? そんなに? って驚いた顔だね。一度に吸ってしまっている量が少ないから気付かないだけであって実際にはそのくらいの量を吸っちゃってるんだよ。ウイちゃんの肺には一体いくらの埃が積み重なっているんだろうね? そしてウイちゃんにもう一つ言いたいのは私が掃除しているときに「仕事中ですので、あまり音を立てないで〜」なんて言うことがあったよね。アレのせいで掃除機をかけることはできないし、「日差しは、この子達に悪い影響を与える〜」なんてことも言ってたね。そのせいで換気ができないんだよ。古い施設だから換気扇がないのは問題だけど、ウイちゃんは本達のことを優先するあまり、自分のことを気遣ってなさすぎる。次の図書委員会の委員長はウイちゃんになるそうだけど、このままじゃ部費会議でもうまくいかないよ。自分のことを気遣わないというのは他の生徒を気遣えない。というのとほぼ同じで、今の古書館は生徒と本のための場所ではなく、本のためだけの場所になっているんだよ。本をただ保存したい。というのなら古書館である必要は無くなってしまうし、それなら箱にでも詰めておけば良くなってしまう。ウイちゃんのやっていることは自分のためにも、本のためにもなっていないんだよ。」
「…………」
久々に長いこと喋った。ウイちゃんはもうポカーンとしているけど、現状の古書館ではいけないことは伝わっただろう。
「何か、反論は?」
「あ、いえ、特には……じゃ、じゃあどうすればいいんですか」
よくぞ聞いてくれた。
「私に良い作戦がある。」
ウイちゃんと別れ、明日と明後日は古書館に来ないように告げた後、図書委員会の部長とセイアちゃんに古書館をリフォームする旨を伝え認可をもらった。
そして自宅に帰ってきた。
「姉ちゃん? 何してんの?」
「んー? 古書館の図面引いてる。」
自宅のリビングで古書館の図面を引いていると妹のティエちゃんが帰ってきた。
あの古い施設を見直すには暫定的な対処だけではなく、根本的な対処が必要だ。
本棚が多いせいで空気の流れが詰まってしまっているし、閉所となっている箇所が複数ある。
私が多少掃き掃除をしたとはいえ、面倒だしそこら辺を自動化してしまいたい。
そして自動化、となると電線を引っ張ってくる必要がある。
古書館の電線は後から付け足したのか、外壁にしか電線が通っていない。ウイちゃんの作業場は乾電池式のデスクライトと、なんと
火事でも起こそうとしているのだろうか?
ウイちゃんが暗い方が好きなのもあってか、蝋燭はそれほど使われていないが
私は完全な暗闇でもなぜか目が見えるので、明かりなんて要らないのだが、他の生徒がやってきた時なんかはあの蝋燭を使うのだろう。
「古書館……あー、ウイちゃんか。いいな〜会ってみたい」
「来ても良いよ?」
「いや、シスターフッドで最初に会うのは私じゃない方がっていうか、解釈違い」
「……? そう?」
たまにティエちゃん訳わかんないこと言うんだよね。会ったこともない人のこと知ってたり。
その謎の情報網がありながらバカなんだからよくわからない。
さらにはこの私の妹なんだから頭が悪いはずがない。
「もう1人の姉ちゃん、えっと、クラウンさんは?」
「連邦生徒会に行ってるって。」
私の顔で連邦生徒会に入り浸られると、もしも私が連邦生徒会の人に会った時に困りそう。
……一体何をしているのやら。
情報収集とは言ってたけど、この世界に来て初日で連邦生徒会長に医療法人の設立許可を貰いに行ったクラウンがコソコソしているとは思えないし。
……エレベーターが上がってきた音。
噂をすれば影というやつだろうか。帰ってきたみたいだ。
『ただいま。』
「おかえり、早かったね。」
「お、おかえりなさい!」
いつもの宇宙みたいな肌をファンデーションか何かで隠し、銀河みたいな翼を連邦生徒会の制服によく似たコートで隠しているちっこい私。
クラウンが帰ってきた。
ティエちゃんが内弁慶なのは相変わらずだけど、クラウンにも多少慣れたのか挨拶は返せるようになっている。
『大した用事じゃなかったから。……それは? 古書館の図面?』
見ただけでわかるのか。
いや、というか一番上に置いてるの配線図だし、古書館なんてわかる要素ないと思うんだけど。
「あってる。トリニティの古書館が古くて使いにくいから改築しようとしてるところ。」
「え? 姉ちゃん古書館壊すの?」
壊さんが。ティエちゃんは私のことをなんだと思っているのか。
本棚の配置は多少変えるかもしれないけど、基本的には配線と、換気扇をつけるだけだ。
『この線だと、ノイズとかEMPに弱いよ。使うなら私が作ってる耐電磁高圧電線にして。燃焼時のことを考えるなら消火施設もつけた方がいい。』
クラウンが私からペンをひったくり、サラサラと加筆していく。
消火施設……本のことを考えるなら
『古書館の大きさならこれくらいの換気施設があれば酸素を抜くだけで消火できる。ミレニアムのサーバー室の図面は持ってる?』
「持ってる。」
酸素を抜く。
燃焼反応は助燃性の気体、基本的には酸素が変化することによる反応だ。だから酸素だとか燃える気体を室内から抜いてしまえば鎮火する。
サーバー室だとか、水などで消火することができない場所は、窒素などを注入し室内の酸素濃度を下げることで鎮火している。
気づいてしまえば単純なことだったが、私は火災の原因となる埃や、火をどうにかすることしか考えていなかった。
私のことなので作業を進めるうちに気づけたと思うが、先に指摘されると負けた気分だ。
ミレニアムのサーバ室は、以前にウルトイーツのアプリ用なんかのために買ったサーバー室の図面があるはずだ。
……いや、問題点がまだ残ってる。
「古書館の密閉性じゃ、酸素は抜ききれないと思うけど?」
『外から酸素が入ってくるより早く酸素を減らせばいい。例え酸素を0にできなくても鎮火はする。』
「……それで何とかなるの? 入れる気体の量は?」
『これを作れば何とかなる。』
クラウンがARデバイスを操作して、何だかよくわからない図面を表示する。
何だこれ、題名は……気体変換機?
「何これ?」
『吸引した物質を同質量で任意の気体に変換する装置。吸わせるのは何でもいいからこれに酸素を吸わせればいい。』
「えぇ?」
元々SFじみた女だったけど、また妙なものを出してきたな。
サーバー室、のくだりから知恵熱を出していたティエちゃんは自分の部屋に逃げていった。
しかし、そんなものが物理的にあり得るのか?
つまりは鉄だとか鉛だとか、重たい物をこの機械に入れれば大量の酸素が出てくるということだ。
しかもそんなものを古書館の消火施設にしようとしている。明らかにオーバースペックである。
『元々は無名の司祭が宇宙空間で活動するために作った酸素生成機を私が弄ったもの。動作は確認してるし、安全は保証するよ。』
「……いや、やりすぎじゃない? これほんと?」
『便利でしょ?』
「これが本当なら便利だけど。」
この、別世界の私の事は信頼することに決めたけど、オーパーツらしきものを便利だから、なんて理由でポンポン出さないで欲しい。
クラウンに奪われた私の部屋には、物質転送装置だとか、第1種永久機関だとか外に出してしまえば大騒ぎになるようなものがゴロゴロと転がっている。
『私たち以外に認識できないようにしてある。』とのことだが、
本当に認識できなくなっているのか、認識できちゃっている側なので判断ができない。
しかし、ここまで手を貸してくれるとは思っていなかった。
何となく予想はついているけど……
「なんでここまでしてくれるの?」
『私も、ウイちゃんにはお世話になったからね。私ができなかったことを今したいだけだよ。』
「そう。」
クラウンの金色の瞳がゆらめく。まるで何かに手が届かず、諦めてしまったような哀しい目になる。
聞かなければよかった。
こいつの過去は闇が深そうであんまり深掘りしたくないんだよ。
私の顔でそう何かを諦めたような顔をされると無性にムカついて殴りたくなってしまう。
これまでにクラウンと何度か勝負をしたが、指一本すら触れられずに敗北している。
戦おうとすると自分が何と戦おうとしているのか、自分が何処に立っているのすら
気づけば優しい目をしたクラウンが目の前に立っていて……
いや、もう負けた時のことは考えないようにしよう。
結局のところクラウンは未来の私だ。勝つ鍵は自分の中にあるはず。
「この部品は? 見た事ない型。」
『私の作ったウルトユートピア社*1で作ってるよ。その他の部品も量産できるようにしてある。』
私の名義でまた知らない会社が増えている。
他のウルトイーツとか、単純だから問題ないと思ってたけど、ユートピアはヤバそうだよ。
「初めて聞いた会社だから、後で説明して。」
『わかった。』
その後はクラウンに相談しながら古書館改造計画を練った。
2日後、古書館改造完了。
途中でウイちゃんがやってきて「な、な、ななんですかこれ! なぜ古書館前にクレーン車が!? しかも古書館の天井に穴が!?」なんてハプニングもあったが、無事に改造は完了した。
ウイちゃんは邪魔だったので正義実現委員会の人に連れていってもらった。
その時の私は
古書館を完全に要塞化する計画もクラウンと私の中で上がったが、妥協しておいてよかった。
あの時、クラウンの言う通りに機動要塞化していれば後何日も工数がかかっただろう。
まあ50台くらいの隠しタレットと、光学迷彩付き静音お掃除ロボットwith対人兵装*2が5台なら許容範囲。ウイちゃんに隠しておいてもバレない範疇。
そしてウイちゃんは、私がマッサージチェアに魔改造した、パッと見木製のリクライニングチェアに座っている。
本日のお菓子である玄武商会*3製の杏仁豆腐は冷蔵庫、充電器、音楽プレーヤー、そして古書館内の各設備の操作が可能なスマートテーブルの上に置いてある。
私のことをジロリと睨み、ウイちゃんが口を開く。
「何ですか……これは?」
「杏仁豆腐。美味しいよ?」
「違います!! こ、この変わり果てた古書館のことを言ってるんです!」
ウイちゃんの位置から見える範囲では先ほど挙げたマッサージチェアとスマートテーブル、そして完璧に清掃された床と空気が流れやすいように整備された本棚くらいしか違いはないはずだ。
「そんなに違う?」
「ぜ、全然違います! 先ほど要件書を確認しましたが、なぜ古書館にバスルームがあるんですか……! それに入り口は自動ドアになってましたし、2階に上がるためのエスカレーターまで……!」
いやあ、要るでしょ。
バスルームは女の子だし当然として、自動ドアはとりあえず付けておいた。エスカレーターは今時二階に上り下りするのがハシゴってないわ〜と思ってたんだよね。
しかし、ウイちゃんはお気に召さないみたい。何でだろうか。
「便利でしょ?」
「べ、便利とかそういった問題ではなく……」
「便利じゃない?」
「……便利、だとは思いますが……」
古書館の中を爽やかなアロマの香りの風が通る。
まるで太陽に祝福された庭園で静かにお茶をしているような空気を感じる。
完璧な仕事すぎる。私は天才か? いや、超天才だったわ。
少し前までの澱み切った埃まみれで、にかわの独特の匂いとウイちゃんの体臭の香る空間とは大違いだ。
「で、で、でですが! 埃が、とかはどうなったんですか!? こ、ここまでするとは……私は聞いていませんでしたよ!?」
「便利だと思って。」
「……」
完璧な仕事した後だとこの言葉が強い。
ウイちゃんとしては事前に説明が欲しかったんだろうけど、説明している時間はなかったし、やりたいことをやっちまった結果がこれである。
もしも古書館を機動要塞化していれば便利、というだけでは言い訳しづらかったが。
「あ、そうだ。空調とか寒かったらそこの机で操作できるから。」
「……? この机、ですか?」
ここまでされるとおっかなびっくりという側面もあるがやはりウイちゃんも興味が湧いてくるようで、
私が5分くらいで作った古書館のパンフレットを手放し、スマートテーブルに触れる。
《Divi:Sion System 起動中……起動成功。生体情報取得。おはようございます。ウイ様。》
「うぇへぃえあぁ!? つ、机が喋っ!?」
そこまで驚かなくてもいいんじゃないだろうか。
機械が喋るなんてキヴォトスじゃ普通……? オートマタ以外は普通喋らないんだっけ?
……クラウンの作ったものだし、気にしないようにしよう。
何でも、『アトラの力に対抗するなら同質の力が必要〜』とか、『シッテムの箱でもよかったけれどあれは解析する前に〜』とか何とか。
何だかよくわからない未来の脅威に対しての布石なんだろう。多分。
「いわゆるSiriとか、Alexaのようなものだよ。多分。」
「た、多分? う、ウルト、今、多分って言いましたか……?」
《概ねその認識で差異はありません。当機のみではプロトコルを実行できず、汎用的なAIとしての機能しか持ちあわせておりません。》
思ってたより喋る。
ウイちゃんはこういったハイテクなものに耐性がないのか、かなりビビっている。
クラウンの話通りなら、このAIに危険性はないのだろう。というか、クラウンがウイちゃんを危険に晒すとは思えない。
「そういうことらしいから、2人とも仲良くね。」
「な? 仲良く? この機械とですか?」
「うん。」
杏仁豆腐を食べつつ、スマートテーブルに内蔵された冷凍庫から桃のシャーベットを取り出して開封する。
「私はいつ来れなくなるかわからないからね。今はこうして自由に過ごせているけど、いつティーパーティーに呼び戻されてもおかしくない立場だから。」
「自由人すぎますし、少しくらい立場に縛られたほうがいいんじゃ……」
「ま、確かに、ちょっと自由すぎる自覚はあるけど。」
シャーベットを新しい皿に盛り付け、細かくしたビスタチオを振りかけてウイちゃんの元に置く。
……今のティーパーティは裏でエデン条約というものの準備と裏工作が進行中らしい。その関係でサンクトゥス分派である私が呼び戻される可能性がある。
エデン条約とは、ゲヘナ自治区と、トリニティ自治区の不可侵条約。
長きに渡る学校同士の争い、そしてその全面戦争を防ぐための取り決め。
素晴らしいことだと思うけど、同時にうまく行くはずがない。と考えている。
その条約が成立したとしてゲヘナの生徒が大人しくなるとは思えない。
そしてトリニティではゲヘナ生が条約を違反したことに対する罰則と謝罪……いわゆる袖の下。などを巡り条約に関する利権争いが発生するだろう。
結局のところ、エデン条約が締結したとしても、何も変わらないか、それ以上にゲヘナとの仲は悪化してしまうんじゃないかと私は考えているのだ。
ティーパーティーの次期ホストである桐藤ナギサはこのエデン条約に対して熱意をあげているし、
この条約の発端である連邦生徒会長の威光が今もある以上、条約の締結はすぐそこだろう。
順調にいけば来年にエデン条約が締結されるんじゃなかろうか。
果たしてそううまくいくのやら……
もっとこう、簡単にあいつを一緒にやっつけようぜーといった感じで
トリニティとゲヘナが交流するきっかけになるんじゃないかというのが私の意見だ。
「う、ウルト? どうか、したのですか?」
「うん? ああ、いや。大したことじゃないよ。気にしないで。」
「……」
その後は私が改造した古書館の施設をウイちゃんに案内した。
「こ、ここがバスルーム。いえ、更衣室ですか……いったい何人の利用を想定して……」
「中央図書館とも地下で繋げちゃったからね。個人用のバスルームもつけたし、嫌だったらそっちを、んしょ。」
「んひぇ!? な、なんで脱いでいるんですか!?」
「え、だって今なら貸切だと思うよ? 入りたくない? すっごい広いよ?」
「い、いえ、私は別に……ってな、なんですか。下着姿で詰め寄らないでください!?」
「よいしょぉ!」
「……は? え? は!? ど、どうやって服を? 訳がわかりませ、あ、あ、ひっぱらな。ちょ、待って、わかりました。は、入りますから。手を離し……」
「あ、ハナコちゃん。」
「あら♡ウルトさんと……古関先輩。と〜っても、仲良しですね♡」
「ぎゃぁあぁあ!? 」
その後、逃げようとするウイちゃんをハナコちゃんと2人でピカピカにして、一緒にお風呂に入った。
ウイちゃんのお肌はプルプルになったが、帰る頃には何だかげっそりしていた。
「う、うぅ。よ、汚されてしまいました……」
「え? ピカピカにしたよ? ムダ毛も全部処理したし。」
「そ、そういう問題じゃありません!!」
クラウン(ウルト*テラー)について
プレナパテス先生の時空で生き残った生徒。
色彩に侵略された世界にて捩れて歪んだ終着点の先に辿り着いた。
反転し、狂った生徒達との殺し合い。色彩に侵蝕されたミメシスや、デカグラマトンとの連戦により凄まじい戦闘力を持っている。