鬼殺隊に入ってから約3ヶ月が経過した。
単独任務もこなしながらたま~に班を作られて任務に行ったりとまぁ順調にこなしており、階級も3つ上がって「庚」になりました。
そんな俺だが今日は休みなので定期的に行っている宇随家凸をしていた。
「というわけで邪魔しているよ!」
「なんでお前は家主に許可も取らずに居座ってんだよ...」
「まぁまぁそんなのはどうでもいいじゃない」
なんやかんや言いながらも追い出しはしないから本心では嬉しいんだろうな。素直じゃないんだから全く!
「それで?今日は何しに来たんだよ?」
「それなんだがな?今日はいい情報を持ってきてやったぞ」
「あ?何だよ?」
「あれは前回の集団任務の時...。
猥談で仲良くなった田中先輩から聞いた話なんだがな」
「お前いつもそんなことばっか話してんのか」
「男は欲に忠実だからねぇ」
「というかよくそいつの名前覚えたな」
「印象深い人はすぐ覚えれるのさ!」
「おいそれだと俺の影が薄かったみてぇじゃねぇか」
「...それで何なのかといいますと」
「おい!話を逸らすな!」
だって猥談めちゃくちゃ楽しかったんだから仕方ないしじゃん。
結局男は性欲モンスターなんですよ。おぉ怖い怖い。
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
『そういや早川知ってるか?』
『何をですか先輩?』
『柱などの一部の剣士は常に全集中の呼吸を四六時中しているらしいぜ?』
『え!マジすか!?寝てるときもですか!?』
『勿論寝てるときもだ!四六時中だからな。ちなみにこれを全集中の呼吸の常中というらしい』
『そんなの可能なんすか?だってあれめっちゃキツいじゃないっすか』
『常に行っていることだからそのうち慣れるんじゃないのか?俺もまだ出来ないけどな』
『なるほど!日常的な行為と同じにすればいいんですね!
つまり常中は自慰行為と同じなんですね!』
『お前天才か!?その発想は無かったな...!それなら俺も出来る気がしてきた!!』
『よっしゃ!ならお互い頑張りましょー!』
『『おーーっ!!!』』
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
「ということがありました」
「いやいや最後明らかにおかしいだろうが」
「そんなのはどうでもいいんだよ!どうだ天元!これで俺達はもっと強くなれるぞ!」
「...あー、それなんだがな」
「あ!別に礼にはおよばんよ!同期なんだし情報の共有くらいは当然してや『もうそれ知ってるわ』
「ほぇ???」
「何ならもう出来るわ...」
「ふぇ???」
「いや俺さ、一応元忍だから情報収集も得意なんだよ...。だから常中のことも2ヶ月くらい前から知ってたんだよ」
え?嘘でしょ?
俺あんなに自信満々に話したのが馬鹿みたいじゃん。
というかそれよりさぁ...
「そんな早くから知ってるなら何で教えてくれなかったん...?」
「...すまん」
は?何こいつ露骨に目を逸らすじゃん。
「...こっち見ろよ」
「...」
こいつ...俺が定期的に鍛練のために宇随家に通って(宇随の忍の技術を教わるため)たのにずっと黙ってやがった...!
「この派手糞筋肉達磨がぁぁ!!!」
「ギャァァァァ!!」
俺は天元が死なない程度にケツを蹴り飛ばした。
蹴り飛ばされた奴は数十メートル先の池にダイブすることになった...
「お前なんか嫁さん全員に浮気されてチン長3cmになればいいんだ馬鹿ぁー!!」
そう捨て台詞を残して俺は宇随家を後にしたのであった...
それから1ヶ月が経過した。
俺は常中の鍛練を続けていたのだが一つ問題が発生してしまった。
「いや全然できないねぇ!!!」
そう、びっくりするくらい出来ないのである...
何なら一時間も持たないくらい酷いというね...
いくら独学とはいえここまで出来ないものなのだろうか?
自分の身体能力のなさ(脚力を除く)を恨むぞぉ...
天元の裏切り者には死んでも聞きたくないし、先輩も出来ないって言ってたしどうしようかね...ハァ...
「どう思います?ひささん」
「そうですねぇ...」
ここで俺は「藤の花の家紋の一族」である『ひささん』に相談してみることにした。
ちなみに現在の俺は拠点を固定せずに藤の家を転々としているのだ。
いくら鬼殺隊に命を救われたとはいえここまでするのは俺も少し心配になっちゃうけど非常に助かります。ありがたや~!
「何でもいいんです!ご年配の方の知恵を御借りしたいんです!」
「そうですねぇ...やはり誰かから手解きをしてもらうのが一番かと思われますよ」
「う~む、やっぱそうですよねぇ」
いよいよ打つ手も無くなってきたのでプライドも捨てなきゃいかんかと思ってるとひささんが思い出したかのように声をかける。
「そういえば早川様、お知り合いである田中さまがお怪我をされたと連絡が入っていまして...」
「え、先輩が!?大丈夫なんすか!?」
「えぇ命に関わるものではないらしいのでご安心してください」
「そっかぁ。よかった...」
「その田中さまですが花柱さまが管理されてる『蝶屋敷』にてご療養中のようですよ」
「蝶屋敷?ですか」
「そこは病院としての役割もあるためお怪我をされた隊士さまがよく通われているのですよ。もしよろしければ息抜きとしてお見舞いに行かれてはいかがでしょうか?」
「それもそうですね。ちょっと行ってみます」
こうして俺は鴉の案内のもと蝶屋敷に向かうのであった...
先輩side
「ふぅ...」
俺の名は田中。しがない鬼殺隊員だ。
俺は先日の任務で腕の骨にヒビが入ってしまったので「蝶屋敷」にて療養中なのだ。
怪我もある程度回復していたので厠から一人で出てくると...
「ホントウニソノタイセイデイクンデスカ!?」
「ダイジョブダッテプロダモン」
何なら上の階が騒がしいようだ。
俺の部屋も上にあるわけだしついでに見ていこうか...
そう思い階段の前に立つと...
「オポポポポポポポポポ!!!」
「くぁwせdrftgyふじこlp!?!?!?」
白い髪の妖怪みたいなのが奇声を上げながらブリッジの状態で階段を駆け降りてきたのだ...
というかよくよく見てみたら...
「って早川じゃねぇか!!」
「結構ピンピンしてますね先輩!」
正直先程厠に行ってなかったら漏らしてた(確信)
階段の方を見ると止めようとした他の隊士がドン引きしていた...。正しい反応です。
「というか何だよさっきのは...」
「え?『エクソシストごっこ』だけどご存知ない?」
「知らない俺がおかしいの??」
「こんなの世界の常識ですよ?」
「ちょっと!!屋敷内で騒がしくしないでください!!」
早川の言葉に困惑していると蝶の髪飾りを着けた小柄な少女、「胡蝶しのぶ」さんが駆けつけてきたのだ。
「先輩この子は?」
「この子は花柱様の妹の胡蝶しのぶさんだよ。というか屋敷に入るときに会わなかったか?」
「...」
あれ、コイツ露骨に目を逸らしてきたぞ?
「田中さん!まだ完全に治ってないのですから早く部屋に戻ってください!それよりそこの貴方は誰なんですか!?」
「...お前まさか」
「...てへっ☆」
「貴方まさか勝手に入ってきたんですか!?」
「お前マジかよ...」
コイツマジでやってるわ。仮にも柱の自宅でもあるのに不法侵入するとかどういう思考回路をしているんだ...
「...まぁ何というかヒーローは突然現れるのさ!」
「何ですかヒーローって!!部外者なら早く出ていってください!!」
「酷いな部外者って。仮にも見舞いに来たのにさ~」
「いや流石に養護できねぇよ」
「あらあら騒がしいけどどうかしたのかしら?」
そんな騒ぎを聞きつけたのか花柱様が様子を見に来られてしまった...
「ちょっと聞いてよ姉さん!この人患者でもないのに勝手に入ってきたのよ!!不法侵入よ!!」
「そうなの?でも田中さんのお見舞いに来られたのでしょう?それならそんなに怒らなくてもいいじゃない!姉さんはしのぶの笑った顔が好きだな~」
「そうだよしのぶちゃん!あんまり怒りすぎると老けるのが早くなるよ!」
「貴方一体何なんですか!?どさくさに紛れて変なこと言わないでください!!!」
コイツ何で怒らせるようなことばっかり言うんだろ...
「そういえばまだ自己紹介をしていなかったわね。私は花柱の胡蝶カナエよ。貴方のことは田中さんから聞いているわ」
「これはご丁寧にどうも。改めまして私は早川瞬と申します。以後お見知りおきを」
「フフッそんなに畏まらなくてもいいのよ。田中さんから聞きましたけど貴方の方が一つ年上なのでしょう?」
「あ、そうなんだ!よろしくねカナエちゃん!」
「「いやいやいやいやいや!!」」
俺としのぶさんが見事にシンクロしたが言いたいことは間違いなく同じだろう。
「お前な!いくらカナエさまがああ言ったからってそこまでやる馬鹿がいるか!?」
「そうですよ!?貴方馬鹿なんですか!?」
「私は別に構わないわよ?」
「ほら本人もそう言ってるんだしさ」
「「そういう問題じゃない!!!」」
「もう二人ともそんなに叫んでたら疲れない?」
「「誰のせいだと思ってるんだ(いますか)!?!?」」
「もう!先輩もいくら屋敷内で
「は!?!?」
こいつ!俺が最近モヤモヤしていることをッ!?
つーかここで言うなし!!
「しのぶちゃんもさ。どうしてそんなに機嫌悪いのさ。もしかして今日生理だった?」
「!?!?!?ッッ最ッ低!!!」
「アダァァァ!?」
こいつしのぶさんに思いっきりビンタされてやんのw
ざまぁみろ。
そのまましのぶさんは顔を真っ赤にして走り去ってしまった。
「...これは早川くんが悪いと思うわ」
「味方がいない...」ガクッ
というかカナエさまによくキレられなかったなコイツ。
さてこの馬鹿は放っといて部屋に戻るとしますか。
おまけ
「ねぇ先輩」
「...何だよ」
「今シコれるなら誰をおかずにします?」
「...カナエさま」
「ですよね~正直でよろしい!」
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大正コソコソ噂話
田中は礼儀正しい『変態』です。
その片鱗はいつか出てくるだろう...