えっちぃのは大好きです。   作:スプright

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其の捌 帰還車トー◯ス

 

脳内へのゴットハンドクラッシャーという名のカミングアウトをした結果、きんに君が気絶してしまいました。

 

着替えた俺は気絶したきんに君を嫁さんズの所まで背負って運んでいった

 

「あ、皆さんどーも」

 

俺がひょこっと顔だけを覗かせる

 

「は、早川さん...天元様は」

 

「あー、それなんだけどさ。ごめん気絶しちゃったw」

 

「「「ギャァァァァ!!天元さまぁぁぁ!!?」」」

 

嫁さんズの目に白目を向いて気絶している全裸のきんに君が入った。うん、正直ここまでする気はなかった...

 

「というか何で全裸で運んで来るんですか!?」

 

「いや~こいつ体でかいから服着せるのが面倒でして...」

 

「あんたが気絶させたんでしょうが!」

 

まきをさんに怒られちゃった。

取り敢えずコイツ叩き起こすか。

 

そして俺はきんに君の顔面に冷水をぶっかけて意識を覚醒させる

 

「おはよーございますーご主人様ー☆」

 

「ゴホッゴホッ!!」

 

「快適な眠りはいかがでしたかぁ?」

 

「」

 

ニヤニヤしながら声をかけるときんに君の表情がスッと消え失せた。これ考えることを放棄してるやつだなザマァw

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

「ま、ちょっとやり過ぎたのは謝るよ。悪かったな」

 

シニタイ

 

このあと宥めるのに3時間くらいかかりました。

今日はきんに君の立派な黒歴史だね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやいや悪いね!飯までご馳走になっちゃって!!」

 

「んなこと気にすんな!遠慮すんじゃねぇって!」

 

本当にありがたいね。ぶっちゃけ何も食べないで帰宅するのもしんどかったからマジで助かった。

嫁さんズが作ってくれたのもあってめちゃくちゃ上手いし最高。

 

なんやかんやで日も沈んじゃったし...

 

「あ、そうだ今日泊まっていい?」

 

「...いいけどよぉ。お前図々しくねぇか?」

 

「だって遠慮しなくていいって言ったじゃん」

 

「確かに言ったけどよぉ...」

 

「だってもう暗いし~女の子(笑)一人じゃ危ないでしょ~」

 

「いやお前男だろうが!!」

 

なんだよ求婚してきたくせに。これ言ったらまた拗ねちゃうから黙ってるけどさぁ...

 

「安心しなよ。嫁さん達も襲ったりしないからさ!」

 

「あったり前だ!!そもそもさせねぇし!頭爆発してんのか!?」

 

「否定はしない」

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

そして飯を食い終わった俺は縁側で涼んでいた。

 

「それにしても何とか生き残れたなぁ...」

 

鬼殺隊士になると決めてからおよそ1年半。短い期間ではあったが文字通りこの世の地獄を体験したわけだ。

 

そう思うと感慨深いものだ...

 

やべ、というか真っ直ぐ帰らなかったからジィサンに死人扱いされてるかも...。まぁ帰って謝れば何とかなるか...。

 

「よぉ、隣いいか?」

 

「ん、どーぞ」

 

どう謝るかを考えているときんに君が隣に腰かけた。

 

「俺達、生き残れたんだな」

 

「そうだな。流石に刀がぶっ壊れた時は派手にやべぇと思ったがな」

 

「フフッ、違いない」

 

3日間だけではあるがコイツとも助け合いながら生き残ったんだよなぁ...。派手好きで馬鹿な奴だとは思うが間違いなく良い奴だ。

 

「なぁ早川、お前は何で鬼殺隊に入ろうと思ったんだ?」

 

「お、それ聞いちゃいます?」

 

「なんだよ教えろよ!」

 

 

 

「そんなの鬼殺隊の美女達とイチャイチャしてあわよくば童貞卒業するために決まってんだろ」

 

 

 

「聞いた俺が馬鹿だったわ」

 

邪な理由だと思ってるだろうが「童貞卒業」。これは俺の人生の目標だ!お前はとっくに卒業してるだろうがな!!

 

「そういうお前はどうなんだよ?」

 

「...長くなるぞ?」

 

「構わんよ。まだそんな眠くないし」

 

「まずは俺の家系の話になるんだがな、知っての通り俺は忍の末裔だって話したな」

 

「言ってたな。それでそれで?」

 

「俺の兄弟なんだがな、全部で8人いたんだ。ちなみに俺が一番上な」

 

「...8人ってやばない?」

 

「俺の親父が複数の妻を持ってたからな。だから子供も多かったんだ」

 

「え、お前の親父さん何人孕ませたんだよ...。流石忍だな」

 

すっげぇな。前世でそれやったら包丁でめった刺しにされて悲しみの向こうへと辿り着いちゃうやつやん()

でも一人で5人産んだあまねさん一家には負けるな。もうレベルが違うもん。

 

「...話を戻すぞ。元々は8人いた兄弟だったんだが幼少期に行われた親父の訓練が過酷すぎて10歳になる前に3人の兄弟が死んだ」

 

「うえぇ...死ぬほど鍛えても死んだら意味ねぇだろ...。仮にも自分の子供だっていうのに...」

 

「残念だがこれが親父のやり方だったんだ。んでその訓練が終わった後は覆面で顔を隠した奴等と殺しあいをさせられたんだ。その時に俺も覆面を被らせれたんだがな。そして俺は2人の奴をこの手で殺したんだ。もちろん他の兄弟もそうしてただろうしな」

 

「お前...そんなのいつからやってたんだよ...」

 

「大体3年くらい前だな。そして二人目の奴を殺した時に俺は気付いちまったんだ...」

 

「気付いたって...何にだよ」

 

「俺が殺していたのは自分の兄弟だったんだ...!」

 

「は?嘘だろ...!てことはまさか!!」

 

「あぁそのまさかだ。親父は他の奴等にも俺と同じ指示を出して殺しあいをさせてたんだ。一番優秀な忍だけが生き残れるようにな...!」

 

正直俺はもうこの時点で言葉が出なかった...

 

「そのことに気付いた時には5人いた兄弟も残り一人になっちまってた。当然その弟にもこの事を伝えたんだがな...。あいつは既に親父の考えに染まっちまってたんだ。兄弟二人を手にかけたことも欠片も気にしていなかったしな...」

 

「...それでどうしたんだ?」

 

「残った弟にも刃を向けられた俺はその場から逃げ出して、あいつらを連れて里を抜け出したんだ」

 

「あいつらって嫁さん達か」

 

「そうだ。俺はあいつらのような人を殺すのに何も感じない機械にはなりたくなかったんだ。そこからは恥ずかしい話ではあるが俺は『地獄に墜ちる』ってのが口癖になっちまっててな。ま、それはあいつらに全力で止められて今に至るわけだがな!」

 

「はぁ、お前マジで嫁さん達大事にしろよ...!泣かせたりしたら地平線まで蹴り飛ばすぞお前...!!」

 

「当たり前だ!」

 

こんな事聞かされると三股も否定できねぇじゃねぇかよ...。

こんな奥さん達がいるとか恵まれすぎんだろうが...。

 

「それで残った弟と親父なんだがな。最初はこの一族を滅ぼすために俺が2人を手にかけようかも迷ったんだがな。結局俺には出来なかったんだ。どんな屑だとしても俺の家族であることには変わりないからな」

 

「お前...」

 

「だが俺の手も汚れちまった。当然だよな。いくら知らなかったとはいえ兄弟を二人も殺したんだ許されるはずがねぇ。だがな!!」

 

その時きんに君が声を張り上げて叫ぶ。

 

「俺はその分、あいつらや堅気の人間を守ってやりてぇと思ってる!だから俺は鬼殺隊に入ることを決めた!!」

 

「ッ...!!!お前マジですげぇよ...」

 

もし俺が兄弟、ましてや家族を知らなかったとはいえ手にかけた事に気付けば立ち直れるかもわからないし、もしかしたら復讐に走ってしまうかもしれない。

でもあいつはどちらにもならなかったんだ...!

 

「とまぁここまで長々と話しちまったが退屈だったか?」

 

「いいや、俺の方こそ悪かったな。あんな理由じゃ不快に思ったんじゃないか?」

 

「いや?どんな理由であろうと関係ないさ!むしろお前らしいと思ったぜ!!」

 

「...そうかよ!」

 

こいつには本当に敵わないな...

 

「さてと、悪いんだけどさ俺やっぱ帰るわ!」

 

「なんだよ、いいのか?」

 

「あぁ、お前の話聞いたら呑気に寝てる場合じゃないと思ってな...。それにジィサンにも早く顔見せた方がいいしな」

 

そうして俺は立ち上がる。

 

「じゃあな!きんにく...いや、天元!!

 

「お前!?俺の名前を...」

 

「また任務で会おうな!もしかしたら遊びに行くかも!」

 

「もういなくなりやがった...。ったくどんだけお騒がせな奴だよ...!」

 

そして俺は天元の前から一瞬で姿を消した。

俺もあんなでっけぇ男になりてぇもんだ...!

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

そのまま俺は夜道を駆け抜けてジィサンの家まで戻った。

気分が良いこともあり割と早めに着いたな!

 

するとジィサンが気付いたのか屋敷から出てきた。

いやよく気づいたな!結構遅い時間なのに!!

 

「よぉジィサン!愛弟子が帰ってきたぜ!」

 

「...この」

 

俺が駆け寄るとジィサンは俺を抱き寄せた。

 

「無事で良かったわい...この馬鹿弟子が...!!」

 

ジィサンは涙を流しながら俺にそう言った。

 

「...ただいま」

 

こうして俺達はしばらくの間互いを抱き合うのだった...

 

ホモじゃないからね?誤解しないでね?

 

 

 

 

 

「なぁ桑ジィ...」

 

「どうかしたか?」

 

「遊廓忘れてねぇよな?」

 

「」

 

嘘だろこのタイミングで言うかお前って目で見られた。

なんで?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ところでお前刀はどうした?」

 

「やっべ」

 

刀はぶっ壊されたけどドスは天元の家に忘れちまった...。

格好つけて帰ってきたけど完全に忘れてた...。

 

格好つかねぇなぁ...

 

 

 

 

 

 

 

 

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