最近勉強と投稿の両立が少し辛いです
今回は少し短めですが、楽しんで頂けたら幸いです
では!本編をどうぞ!
「夜一!今日はお前に百鬼家の秘術を教える!覚悟はいいね?」
「うん!いいよ、母さん!」
そこには2人の人影があった
1人は少し年はとっているが、それでも可憐さや魅力はまだまだ衰えていない美女であった
もう1人はまだ物心がついて間も無いほどの年の小さな少年だった
大きな道場の中心で2人は少しの間見つめあっていた
少年は真っ直ぐと母親を見つめていた
「よし!なら今から秘術を教えるが、その前に一つ約束だ」
「約束?」
少年は首を傾げ、母親を見る
「ああ、約束だ。今から教える術は、大切な人を護るためにしか使ってはならない」
「わかったけど、どうして?」
「巨大な力を人は恐れる。それに変な奴らに目を付けられる」
「変な奴ら?」
「そうだな、具体的に言うと十氏族やテロリストとかだな。現に私の父さんが九島に使ったのを見られて、こんなナンバーズなどにさせられてしまったのだからな」
母親はそう言いながら頭を抱えて俯むく
どうやら過去になにやら厄介事に巻き込まれたのだろう
「まあ、そんなことはいい!この力は然るべきときだけに使うんだ!わかったな?」
「うん!わかった!」
「よし!では今から私が言うことを復唱するんだ!」
「我、敵が憎き、世界が憎き、己の弱さが憎き。
百鬼の血よ!
我が思いに応じ、我が道を開け!
秘術
ーーーーー鬼神化ーーーーー」
夜一がそう言い終えた直後、衝撃波が生じ、スザクは数メートル後ろに飛ばされてしまう
スザクはすぐ様体制を整えると、衝撃波の原因を見る
「お前…、なんだそれ……?」
スザクは驚愕の表情と共に衝撃波の原因、夜一を見つめる
そこには先程までそこにいた少年が立っていたが、先程までとは大きくニつの違いがあった
一つは浅黒く染まった褐色の肌
別に初めからその色なら何も不自然は無いが、先程までどちらかと言うと白色の綺麗な肌の少年だったので、違和感があり過ぎる
そしてもう一つは、髪を分けるように生えている二つの角だった
夜一は自分の力を確かめるかのように手を握ったり開いたりを繰り返している
この力を使うのは7年ぶりか…
一方スザクは、激変した夜一を見て冷や汗を流していた
な、なんだコレは?ただ姿が変わっただけなのに本能が逃げろと訴えてくる⁉︎
今まで感じたことのない威圧感にスザクは驚いていると、ふと夜一と視線が合う
ゾクリッ
コレが一般人なら腰を抜かしていただろうが、スザクは必死の思いで耐える
そしてスザクはなんとか剣を構え、夜一を強く見つめる
だが、そのときあり得ない事が起きた
夜一の姿が消えたのだ
スザクは曲がりなりにもエリカに勝った、剣術の達人である
な!!どこに消えた⁉︎っ、後ろから殺気⁉︎
スザクは驚愕しながらも、背後からの殺気に振り向こうとするが、振り向こうとした瞬間には夜一の蹴りがスザクを壁へと蹴り飛ばしていた
スザクは横腹を押さえながらも必死に立ち上がる
な、なんだ今の威力は…⁉︎たったの一蹴りで骨が数本かよ…
「ちっ、化け物め…」
スザクは必死に剣を構え夜一へと突進していった
コレは勝機があっての突撃ではなく、最後まで戦って死ぬという覚悟での突撃だった
スザクが剣の間合いに夜一が入るまで近づくと猛スピードで剣を振るう
それに加え氷の礫を飛ばして逃げ道を塞いでくる
常人なら数秒と持たずやられるだろうが、生憎相手は常人ではなかった
夜一は全ての剣筋を見切り、踊りのようなステップで軽やかに避け、氷の礫が近づいてくると、夜一は手を上に上げた
「鬼棍棒」
夜一がそう唱えると夜一の頭上には夜一の身体よりも大きなサイズの鉄柱のようなものが突然出現した
夜一はそのまま礫の方へと鬼棍棒を振ると、礫は全て叩き落とされた
また、棍棒を振った勢いを利用して、夜一は回し蹴りをスザクの顎へ向けて放つ
ちょうどアッパーのような軌道だったので、スザクの身体は浮き上がり後ろへと倒れた
「ハハッ…、さっきの兄妹と言い一高にはすげぇのがたくさんいるな…」
突如、部屋の入り口から声が聞こえた
そこには青い髪の少女をおんぶした金髪の青年が苦笑いを浮かべていた
夜一は突然現れた2人に警戒を高め睨みつける
「おっと、待った待った。俺達に戦う意思はない。その2人を回収しに来ただけだ」
金髪の青年はそう言いながら夜一の後ろでのびているスザクとパコに視線を向ける
「それにその子を早く病院に連れていった方がいいだろ?」
夜一はそう言われ、横腹が血に染まっている赤髪の少女へと視線を向ける
「エリカ!」
夜一はエリカを抱き上げると急いでその場を抜け出そうとする
「最後に名前聞いてもいいか〜?ちなみに俺の名前はキリン」
「百鬼夜一」
夜一はそう告げると急いでその場を後にした
「百鬼夜一か…。なんだかまた会いそうな気がするな…」
キリンはニヤリと笑った
目を開けるとそこには知らない天井があった
身体を起こそうとすると横腹に激痛が走る
そっか…、私は負けたんだ…
状況を見るからに、ここは病院であの後どうにかして病院に運び込まれたのだろう
あのスザクとか言う敵に力及ばず敗北した
自分も剣の魔術師と呼ばれる千葉家に生まれ、それなりに実力もあると思っていた
「は〜、私もまだまだね〜」
エリカはため息を吐きながら自分の未熟さに少し苛立っていると、ふと違和感に気づく
右手が何かを握っているのだ
ふと自分の右手に視線を向けると、エリカはすぐに顔を赤くする
それもそのはず、起きて想い人が自分の手を握っていたら驚かないものはいない
「そっか…。夜一が守ってくれたんだね…」
エリカは自分の手を握り、スヤスヤと眠っている少年を暖かく見つめる
すると夜一の口が何か呟いている事に気づく
おっと、夜一が寝言を言ってるのかな?ふふん、なんて言ってるか聞いてやろうじゃない
エリカは小悪魔のような笑顔を浮かべ、夜一へと顔を近づける
しかし、夜一の寝言を聞いた瞬間、その笑顔は脆くも崩れ去る
「はぁ〜〜、ん?ってエリカ⁉︎良かった、目が覚めたんだな⁉︎」
夜一は目が覚め、エリカが目を覚ましていることに気づき、本当に嬉しそうに笑顔を浮かべる
「う、うん。まあね…」
「?エリカ、どうしてそんなに顔が赤いんだい?もしかして熱でもあるの?」
夜一は、エリカがいつもと全く違うことに気づく
顔が真っ赤だし、それに何か照れ臭そうにもじもじとしている
「そ、そそ、そんなことないわよ!き、気にしないでいいわよ」
エリカのいつもと違う様子に首を傾げるが、言われた通り気にしないことにする
「いや〜、それにしても気がついたら寝ちゃってたんだけど、寝言とか言ってなかったよね?」
夜一は笑いながらふと思いついた話題を振るが、なぜか何気ない質問に、エリカは顔をさらに赤くして俯いてしまった
「えっ、うそ?なんか言ってた?」
自分が寝ている間に変なことでも言ってたのだろうか?
「そ、そんなことないわ。何も言ってなかったわよ」
エリカは口では否定してるが、全く目を合わせないところ少し怪しい
「そ、それより、何か飲み物買って来て」
エリカはこれ以上この話をしたくないのか、話題を完全に変えて来た
「ああ、飲み物ならもう買ってあるよ」
夜一はそう言ってまだ開けてないペットボトルを取り出す
「そ、それならなんでもいいからとりあえず買って来て!」
とりあえず買って来てって何を買ってこいと言うのだろうか?
というかさっきから、何が恥ずかしいのかわからないが一度も目を合わせてくれないし…
「とりあえずって何を買ってこればいいの?」
「あ〜、もうなんでもいいから落ち着けるだけの時間が欲しいの!なんでもいいから30分くらい散歩して来て!」
夜一は意味がわからなかったが、これ以上エリカを刺激するわけにも行かないので、意味もなく散歩に行くことにする
「はぁ〜〜〜」
エリカは夜一が去ったことに一旦安堵し、両手で自分の頬の暑さを確認する
「エリカ……、エリカは僕が護る……」
先程の夜一の寝言がもう1度脳内で再生される
きっと夜一はエリカを本気で心配して言ってくれたのだろう
しかも想い人が寝言で自分の事を言ってるのだから、余計にニヤけてしまう
「う〜〜〜、あんなの反則じゃない…」
エリカはそれから30分でなんとか気持ちを落ち着かせることに成功する
あれからブランシュは捕まり、事件は解決した
一高の生徒は記憶を操作された可能性が高いので、罪に問われた者はいなかった
そして今回1番の被害者とも言える壬生は無事退院を果たした
噂によると桐原先輩が毎日お見舞いに行っていたようで、エリカと達也が2人をからかっていた
怒った桐原先輩が、夜一が毎日エリカの見舞いに来ていた事をからかってきてエリカと夜一共に顔を赤くしたのは余談としておこう
こうして一高にも日常が戻り、夜一達は夏休みを迎えることになる
ーーー九校戦ーーー
新たな戦いは刻一刻と迫っていた
入学編 完
はい!一応入学編終わりました
最後ちょっと急いだ感ありますが、やっと終わりました!
これからは九校戦に行く前に特別編挟んで行く予定なのでこれからも楽しみにして頂けたらと思います
では!おやすみなさい!(( _ _ ))..zzzZZ