ホントすいません!
タイトルでわかると思いますが今回はガイルとのクロスです
上手く書けてるかわかりませんが二話構成のつもりなので読んでもらえたら幸いです
「夜一君へお礼、ですか?」
目の前の美少女は首を傾げて不思議そうにこちらを見てくる
その仕草の一つ一つが可愛らしく、自分にはないものを持っているなと感じてしまう
「この前助けてもらったし、それに日頃のお礼もしたいし…」
そう言うと、目の前の美少女は納得した素振りを見せた
この前、夜一には命を救われたと言っても過言ではない
実際、駆けつけるのがもう少し遅かったら、出血多量で死んでいたかもしれないと医師から言われた
冗談っぽく言われたが、内容が内容で冗談になってない
「でもエリカが悩むなんて珍しいですね」
「ん、それはどーいうことよ美月」
なぜ私が悩んだことが無いみたいな言い方をするんだ?
実際あんまり無いけど
「すいません、でもエリカってこういう時悩まずにすぐに決めてしまうイメージがあるものですから」
まあ、確かにいつもはこんなに悩んだりしないが、今回は命を救われたというので度が全然違う
それに自分の想い人に渡すとなれば話が違うだろう
「今回はいつもと違うのよ。それに、相手は…夜一だし…」
最後の方は声が小さくなってしまったが、美月が優しく微笑んでいるので、伝わっているだろう
「ふふ、エリカは夜一君の事となると反応が可愛らしくなりますね」
美月はエリカの普段あまり見ない様子に思わず微笑んでしまう
「うっ、仕方ないじゃない」
エリカは美月から目を逸らし、心を落ち着かようと努力する
しかし、ここで美月がとんでもない爆弾を投下する
「夜一君、エリカが『私をあ・げ・る♡』なんて言ったら喜ぶかもしれませんよ」
「美月〜」
エリカは美月を睨むが、顔が真っ赤なので全く怖くない
「ふふ、冗談が過ぎましたね」
美月は手で口を抑えて上品に笑いながら、エリカを生暖かく見つめてくる
うう〜、美月いつからこんな性格になっちゃったんだろう?まあ、十中八九私の影響だろうけど…
「ふふ、面白い悩み事だな」
背後から声が聞こえる
振り向いて見ると、綺麗な黒髪を腰まで伸ばし、スーツをカッコよく着こなしている女性がいた
「あ、平塚先生」
平塚先生は現代文の教師で、生徒の事をよく見ているいい先生である
「悩み事があるならいい所がある。付いてくるといい」
平塚先生は白衣をたなびかせて教室から出た
「じゃあ、私は遅くまで残れないのでもう帰りますね」
「わかった、ありがとね美月。じゃあね〜」
「はい、また明日です」
美月との別れを済ませ、エリカは平塚先生の後を追った
すると校舎から出て、特別等の方へ向かう
「そう言えば、今更なんですけど何処に向かってるんですか?」
「おっとそう言えば説明がまだだったな。奉仕部の所だ」
平塚先生はニヤリと笑いながら、自信満々に言う
「奉仕部、ですか?」
エリカは聞き慣れない部活名に思わず聞き返す
「ああ、それに君と同じクラスの者が2人ほどいるぞ」
エリカは顎に手を当て考えてみる
そんなよくわからない部活に入ってる人なんていたかな?
エリカが真剣に考えていると、平塚先生の足が止まる
気付いたら何処かの教室の前まで来ていた
「入るぞ、雪ノ下」
平塚先生は慣れた様子で中に入っていく
「入る時はノックをしてからにして下さい、平塚先生」
中から声が聞こえる
透き通るような綺麗な声だったので思わず聞き入ってしまう
「ふふふ、今日は相談者を連れてきたぞ」
平塚先生は自信満々にそう言うとこちらに視線を送ってくる
「失礼しま〜す」
エリカは少し萎縮気味に教室に入ると、そこには3人の生徒がいた
1人は腰あたりまで伸ばした綺麗な黒髪に整った顔、一言で言うと超美少女
もう一人は、同じクラスの活発で元気な太陽のような橙色の髪が特徴の女子生徒、補足しておくとこちらもかなりの美少女
最後の一人は男子生徒のようだが、おそらく知らない。というより、えっ、なにこれ、目が…
「目が腐ってる!!!!?」
エリカは驚きのあまり、つい声に出してしまう
平塚先生を含めた一同は、突然エリカが声を出したことに驚き、呆然としてる状態だ
エリカは剣術家の娘として、数多くの門下生、つまりは数多くの人を見てきたが、この男子生徒のような目は初めて見たので、失礼なことを言ったという自覚がありながらも驚きを隠せない
教室が静まりかえっている状態を破ったのは意外にも黒髪の美少女だった
「ふふ、ふふふふ」
笑っている、というより腕の裾で口を抑え必死に爆笑を抑えていると言った方が適切だろう
「え〜と、ゆきのん大丈夫?」
それを見かねた橙色の髪の少女が話しかける
「ふふ、どうやらあなたの腐った目は誰にも誤魔化せないようね、比企谷くん」
ゆきのんと呼ばれた少女は、フォローを入れるわけでもなく正面から比企谷と呼ばれた男子生徒の悪口を言う
しかもとても嬉しそうに
「いや、正面から俺をディスるのやめてくんない?腐った目ってのも一つの個性だよ、むしろこんな唯一無二の個性を持って生まれさせてくれた両親にお礼を言いたいぐらいだよ、俺」
比企谷は、ポジティブというより捻くれてると言えるような言い回しで雪の下に反論する
「あはは〜、ごめんごめん。あまりに目が腐ってたからつい…」
「いや、それフォローになってないから」
エリカはようやく回復し、比企谷に謝る
「だ、大丈夫!ヒッキー目は腐ってても他にいい所あるよ」
「いや、それもフォローになってないから」
橙色の髪の少女は必死にフォローしようとするが、全くできていない
「というかエリカがどうしてここに?」
「ん、えーとね、平塚先生に相談を乗ってもらうのにいい所があるって聞いたんだけど、まさか結衣がいるとわね〜」
橙色の髪の少女こと由比ヶ浜結衣は不思議そうに聞いてきたが、ありのままに答えると納得したように頷く
「おお、そうだったな。ここにいる千葉は悩み事を抱えている。つまりはお前たちの3人の中で誰が一番いい案を出せるか勝負ということだ!」
平塚先生は自信満々にそう言うと、満足気にフフンと笑う
まあ、言ってることは間違ってないんだが、勝負させる必要があるのか?と聞くなら否である
「は〜、とりあえず事情はわかったわ。私は雪ノ下雪乃、ここ奉仕部の部長を務めてるわ」
雪ノ下は、平塚先生のセリフに頭を抱えながらも自己紹介を始める
「なるほどね〜、あなたが雪ノ下さんね。ねぇ、ゆきのんって呼んでもいい?」
エリカは持ち前のコミュニケーション力を発揮し、雪ノ下の近寄りづらい雰囲気にも負けず悠々と話していた
「そういうのは友達同士で呼ぶものだと思うのだけれど」
「じゃあ友達になればいいんじゃない?」
「へっ」
雪ノ下は冷たい目線ではっきりと言ったにも関わらず、笑顔で返してくるエリカに思わず目を丸くしてしまう
ちなみに結衣と比企谷は、普段見ない雪ノ下に驚きと好機の目を向けていた
「で、でもまだお互いの事を理解してないし…」
「ならこれから理解すればいいじゃない」
雪ノ下は自分が言い負かされるという滅多にない体験で動揺し、気を紛らわすかのように髪の毛をいじっていた
「すごい…、ゆきのんが言い負かされてる所初めて見た…」
結衣は何故か尊敬の眼差しでこちらを見てくる
比企谷は、新たな雪ノ下の一面を見てこちらを珍しい物を見るように見てくる、相変わらず目は腐ってるが
「じゃあこれからよろしくね、ゆきのん。それにA組の友達に少しだけ話は聞きてるんだ〜。深雪に負けないくらいの美少女がいるって」
「び、美少女。そ、そうね、私は昔から周りから群を抜いていたし、そう言われるのも当然かも知れないけれど、それはあくまで私の周りの人と比較してという基準での話な訳だし………………………」
雪ノ下は美少女と言われたことに反応し、早口でいろいろ呟き出す
これが雪ノ下なりの照れ隠しなのだろうか?
ほんの少しだが頬を染めていて、思わずその可愛さに逆にこっちが照れてしまう
「おお~、なんという破壊力……」
「へへへ〜、ゆきのんは可愛いでしょ〜」
ここで何故か結衣が胸を張って自慢してくる
まあ、確かに可愛いのだが…
そこでエリカはあることに気づき、結衣と自分を見比べる
「く〜、負けた…」
エリカは四つん這いになり自分の負けを悟る
「へっ、負けって何が?」
「千葉さん、女性の魅力はそんなとこできまらないわよ」
結衣は何もわかってないようだが、雪ノ下はわかっているようでフォローを入れてくる
「私の味方はゆきのんだけだよ〜、それと私のことはエリカでいいよ」
エリカは雪ノ下に抱き着きながらそう言うと、どさくさに紛れて雪の下の胸を触る
「ん、ちょ、ちょっと、ち、千葉さん「エリカでいいよ〜」………エ、エリカ、や、やめて」
「良いではないか〜、良いではないか〜」
雪ノ下は甘い声を出しながら、もぞもぞと抵抗するが、余程エリカが上手いのか全然力が出ていなかった
エリカもノリノリで続けていたが、不意に頭をチョップされる
「やめんか千葉、話が進まんだろうが」
平塚先生は呆れた顔をしてエリカを見つめる
「あはは〜、ごめんごめん、またやって欲しかったら言ってね〜」
エリカは特に反省した様子もなく、雪ノ下に手を振る
ちなみに結衣はあまり見ない雪ノ下の姿に顔を赤くして見惚れていた
比企谷に至っては読んでいる本が軽く赤くなるレベルで鼻血を流していた
雪の下が少し物足りなそうにしていたのは、気のせいにしておこう
「そう言えばエリカの相談ってどーしたの?エリカって悩まずすぐ決めるって感じがするけど?」
結衣は首を傾げ、エリカの目をじっと見つめてくる
「そうそう、説明がまだだったわね。実はね……」
エリカは、この間の一件で夜一に命を助けられたこと、そのことで何をお礼にしたらいいかなど要点を抑えて簡潔に話した
「そうね、相手が他人であればお金で済むんだけど、相手が友達となるとわからないわね…、由比ヶ浜さんは何か良い案あるかしら?」
「うーん、そうだな〜。ちなみにヒッキーは?」
結衣は比企谷の方を見る
「由比ヶ浜さん、止めてあげなさい。彼には友達がいないからこれは縁の無い話よ」
「いやいや、お礼の仕方だろ?そんぐらいぼっちの俺でもわかる」
「へぇ〜、じゃあ聞かせてもらえるかしら比企谷君?」
「そんなの『私をあ・げ・る♡』なんてやっとけば男子は大抵「比企谷君」すいませんでした」
比企谷の案を言い切る前に雪ノ下が絶対零度の視線を向けると、比企谷は目にも留まらぬ速さで土下座をしていた
剣術家のエリカにも見えなかったのだから、人知を超えたスピードなのは確かだろう
というかデジャヴを感じたのは気のせいだろうか?
「うーんとね、それじゃあ料理を作ってあげるとかは?私も最近料理好きになってきたんだ〜。だからエリカがやるなら手伝うよ!」
結衣はそう言って腕を捲り上げ、精一杯手伝うアピールをしてくる
「得意ではなくて好きか…、上手い言い回しだな…」
「ヒッキーうるさい」
「由比ヶ浜さん、少なくともあなたが手伝うのはやめた方がいいわ」
「ゆきのんまで!」
比企谷は1人納得したように頷き、雪ノ下はとても心配そうな目線で結衣を見つめる
えー、なんでーと結衣は雪ノ下の肩をさする
「うーん、でも料理は夜一の方が得意だし、たまに作ったりしてるから別にお礼って程でもないんだよね〜」
実際、夜一は一人暮らしをしてた事もあって料理が上手である
「うーん、じゃあその夜一って人の好きな事とか、行ってみたい場所みたいなのはないの?」
「そーね、好きな事って言えば剣術だけど、行ってみたい所は………あっ!」
エリカは何かを思い出しかのように声をあげる
「そう言えば一度遊園地に行ってみたいって」
「その言い方だと百鬼君が遊園地に行ったことないように聞こえるのだけれど?」
「あ〜、えーとね、夜一は幼い頃に両親がいなくなっちゃったから行ったことないらしいのよね〜」
エリカがそう言うと場は少し暗い雰囲気になる
「じゃ、じゃあそれでいいじゃん!エリカ、夜一君誘って行って来なよ!」
「いや、でも、その、2人だけじゃ、その、恥ずかしい……」
エリカは胸の前で右手と左手の人差し指を合わせて、顔を俯きながら答える
「だから、その、皆も付いてきてくれないかな?」
エリカに上目遣いで頼まれたのが効いたのか、雪ノ下と結衣は快く頷いてくれた
「えへへ、ありがと、ゆきのん、結衣!」
エリカが満面の笑みで2人にお礼を言うと、結衣は笑顔で、雪ノ下は照れた顔、しかし少し嬉しそうな顔で返してくれた
コンコン
不意にノックの音がした
おお、自分以外にも相談する人がいたんだな!
エリカが驚いている間に雪ノ下は返事をし、ノックをした人が入ってきた
そこでエリカと目が合う
「エリカ、どうしてここに?」
「雫こそどうしたの?」
2人は目を丸くし、見つめ合う
「私はゆきのんに勉強を教えてもらいに」
ああ、そう言えば、雫は雪ノ下や夜一と一緒でA組だったな
エリカは納得すると、雫はどうしてエリカがここにいるのか目で訴えてくる
「えーとね、実はさ……」
エリカは事のあらましを説明するとエリカは少しだけ考え込み口を開く
「私も遊園地行く」
「「「えっ!!」」」
突然の雫の発言に皆が驚く
「私も夜一にお世話になってるし、それに、夜一と遊園地なんて楽しそうなこと私もやる!」
エリカは突然のライバルの出現に少し迷ったが、今回は夜一へのお礼が目的なので快くとまではいかないが、了承する
「じゃあ今度の日曜日にする〜?」
「皆で遊園地とか楽しみだな〜、最近行ってなかったし」
「ふふ、そうね」
「えへへ、夜一や皆と遊園地……」
エリカ、結衣、雪ノ下、雫は下校時間になったので話しながら廊下へと出て行く
教室に残る二つの人影
「遊園地に行く皆に俺は含まれてるのか?いや、期待するだけ無駄か…」
「遊園地に行く皆に私は含まれてるのか?は〜、結婚したい……」
どうだったでしょうか?
クロスは初めてなので上手く書けてるかわかりませんが、不明な点があれば感想、評価などでお知らせ下さい
次回!遊園地編です
楽しみにしてて下さい
それでは(_ _).。o○