宿題が終わっていなくて非常に焦っています!
まあ!そんなこんなで
本編をどうぞ!
夜一は困っていた。
夜一を間に挟み、徐々にヒートアップしていく2人の少女の口論
左手には、黒髪のセミロングの少女が腕を抱きかかえてきて離してくれない
というか、雫の胸当たっててめちゃくちゃドキドキする
右手には、紅の綺麗な髪の少女が両手で手を握ってくる
エリカの手、綺麗だな。しかもさっきからいい匂いするし…。って僕は何を考えてるんだ。変態じゃないか!
旗から見れば両手に花という言葉が今の状況に感じられるが、この状況にはもっと似合う言葉があるだろう
「夜一は、あたしと行くの!雫、そろそろ諦めてくれない?しつこい女は嫌われるわよ〜?」
「エリカこそ諦めて。夜一は私と一緒に行きたがってる。それに夜一は私のことを嫌いになったりしない」
夜一の左右にいる少女、エリカと雫は先ほどからずつとこのようなセリフの言い合いをしている
つまりは、どちらが夜一といっしょに回るか?という口論をしているのである
結論として、この状況は両手に花なんて状況ではない
言わゆる【修羅場】というものである
ことの始まりは、夜一が風紀委員室に呼び出された所までさかのぼる
風紀委員室に入ると、風紀委員の先輩と思われる人たちと、森崎、達也といった面々がいた
達也が風紀委員に入ったことは知っていたが、森崎までいたのは驚きだった
そう言えば、家業がボディガードとか言ってたっけな?
夜一は達也の隣の席に座ると、森崎が睨んできた
このとき、夜一は森崎に対し意外と好印象をもった
こいつ、プライドが高くて器が小さい。からかったら案外面白そうだな
夜一は心の中で少し笑った
「よし!全員が揃ったな」
摩利の呼びかけで全員の顔が引き締まった
さすがは委員長だなと夜一は思う。夜一にとっての摩利は、自分には厳しいが基本は優しい、頼れる姉というようなイメージはあったが、こういった仕切っている場面を見るのは初めで新鮮だった
「今年もバカ騒ぎの一週間がやってきた。だが幸い補充要員は見つかった。3人とも立て」
この3人とは、夜一、達也、森崎の3人である。あとバカ騒ぎの一週間とは部活勧誘期間で、生徒にCADの着用が許される
3人はそれぞれ自己紹介を始める。自己紹介の途中、詳しくは達也がクラスを言った時、少しざわめいていた
聞いたところ、ニ科生が風紀委員になるのは初めてらしいので、当然と言えば当然の反応だ
「使えるんですか?」
「司波は模擬戦で服部に勝った腕前の持ち主だ。百鬼の実力は、私と同等、いやそれ以上だと言っていい。森崎のクイックドロウも中々に見事だったぞ」
風紀委員のメンバー全員がざわめく。主に夜一の実力が摩利以上と聞いたときのざわめきが1番大きかった
うわ〜、なんでそう言うこと言っちゃうんだよ。先輩から目つけられるだろ!まあ、否定はしないけど
夜一は、自分に向けられた視線を頑張って無視していた
「さて、それでは早速仕事に取り組んでもらう、仕事内容は簡単だ。校則違反者は力づくで黙らせろ!以上だ」
そう言って、委員会は終わった。
「お前には負けない」
「うん?ああ、お互い頑張ろうな」
森崎が敵意丸出しで宣言してきたが、夜一は軽く受け流す
風紀委員の仕事は基本、見回りをして事件が起きたら駆けつけるというものである
したがって事件が起きるまでは好きに見て回っていいということだ
夜一は、風紀委員室を出たところでどこへ行こうかと考えていると
「「夜一!」」
左右から同時に声をかけられた。左に雫、右にはエリカが声をかけてきていた
「2人ともどうしたんだ?」
「え〜と、私はどんな部活があるか夜一と一緒に見て回ってあげてもいいかな〜って」
エリカは頬を染めながらも恥ずかしげに答える
「私は夜一と一緒にまわりたい。できれば2人がいい」
エリカの遠回しな言い方に対し、雫は直球だった。それを聞いてエリカも動揺し言い返す
「ちょっ、ちょっと待ちなさいよ。夜一は私と一緒にまわるの!」
エリカは、まるで自分の物とでも言うかのように夜一の手をつかむ
「夜一は私とまわるの。そうでしょ?」
雫は夜一の手を抱きかかえて、そう言ってくる。しかも上目遣いというオプション付きである
夜一がそんな雫を見て顔を真っ赤にしたことは言うまでもない
「えっ、そ、そう「夜一!」はっ、はい!」
「私をほったらかして、雫とまわるの?」
怖い!怖いよエリカ!数年一緒に暮らしてたけどこんな表情始めてみるよ!
「そうなの?夜一?」
や、やめてくれ雫!そ、そんな上目遣いで悲しげな表情されると断れないじゃないか!
どうすれば、僕は一体、どうすればいいんだ。どれが正解なんだよーーーーーーーーーー!!!!
夜一の心の叫びから10分後、夜一の隣にはエリカがいた。
結局あのあと、今日はエリカと、明日は雫とまわるということで決着がついた
「それにしても混んでるわね〜」
「一校は部活動にも力をいれてるからな〜。まあ、この人混みは予想外だったけど」
エリカと夜一は目の前の溢れんばかりの人が歩いている。
勧誘の声がたくさん聞こえてくる。声から伝わる気合だけで、どこの部活も本気ということがうかがえる
「でもこれだけ混んでたらはぐれちゃうかもしれないわね」
エリカはそう言うと顔を赤らめて何かモジモジしてる。よく見ると何か言いたげだ
「どうしたんだ?」
「その、この人混みだと夜一とはぐれちゃう。だから、その…」
なんだ。なんかエリカめちゃくちゃ可愛いぞ。モジモジしてて見るからに顔を赤らめてる。でも本人に言ったら殴られそうだな
「だからなに?」
「その…、仕方ないから手繋いだげる」
エリカは顔を背け、手をこちらに伸ばしてくる
だれだこの娘は?というかなんだこの可愛い生物は?ヤバイぞ、なんだこの胸の鼓動は?恋か!コレが恋ですか?神様⁉︎
「あ、えっと、その、ありがとう」
夜一はテンパりながらもエリカの手を握った
「さ、さあ、行くわよ!」
エリカと夜一は人混みに流されていった
「はぁ〜、さっきから20分くらい歩いてるけど50mも進んでないわよね」
「さっきから勧誘もひどいしね〜」
夜一とエリカはまぁ半分というあたりで、もうヘトヘトだった
夜一は一科生、エリカは美少女という理由で勧誘が人並み以上に来ていた
夜一が、勧誘を断るのに時間がかかっているとエリカが複数の人に勧誘をされていた
しかも結構過激である
エリカはニ科生と言えど、千葉家の娘、つまりは剣術の達人である。
しかしいかにエリカと言えど、あの人数を相手に相手を傷つけずに振りほどくことは出来ない
「ちょっ、やめて、離して!あんた、どこさわって、きゃっ」
ちょっとエロいです。ドキドキします。
夜一は少しの間エリカを見ていたが、流石に助けた方がいいと判断しエリカのもとへ向かう
部活勧誘のメンバーは必死だった。目の前の美少女が入ってくれれば、その子目当てで部活に入る者も増えるだろう。
競争率は高いが、なんとしてもウチの部活に入れる!
エリカの周りの人間が全員そう思っていると、突然エリカの姿が消えた
先ほどまでこの手で服を掴んでいたのに、自分でも気づかない自然に手を離していた
周りの人間もさっきの子が突然消えたことに困惑している
「みなさーん、部活勧誘に力を入れるのはいいですが、程々にお願いしますね〜」
その辺り一体の人が驚愕の視線を向けた。
そこには先ほどの少女をお姫様だっこしている少年がそこには立っていた
「エリカ、大丈夫だった?」
「なっ、夜一、というかあんたどうやって立ってるの?」
当然と言えば当然の質問である。夜一は今、空中に立っている。しかも少しドヤ顔で
「簡単に言うと空気中の水分を凍らして氷を作り、それを空中に固定してそれを足場に立ってるんだよ」
「なっ、空中に固定ってそんなのどうやって」
「まっ、百鬼家秘伝の魔法とでも言っておこうかな」
「う〜〜、それなら仕方ないわね」
「それよりも早く人目につかないところへ行こう!」
「え!な、なに。夜一、人目のつかないところって、いっ、一体何をする気?い、いや、私は嫌って、いうわけじゃないんだけど、まだ、早いかなって」
エリカがみょうにテンパってる。というか顔が真っ赤である。なんか、変なこと言ったっけな
「早いって何が?今めちゃくちゃ目立ってるから、どこか避難した方がよくない?」
エリカはそれを聞くと周りを見渡した、というより見下ろした
今エリカは夜一にお姫様だっこされ、なおかつここは人混みのど真ん中である。
人が空中に立ってるだけでも驚きなのに、こんなことをしていたら尚更である
「バ、バカ!それを先に言いなさいよね!」
「なんで僕は怒られているんだ?」
「いいから早く行って!」
「オーケー、しっかり捕まっててくれよ」
「えっ?」
エリカが聞き返すのを聞く前に夜一は走り出した。もちろん空をである
エリカは高いところが得意ではないのか、悲鳴はあげてないが、夜一にしっかりと抱きついてくる
役得だな〜
夜一は、照れながらもそう思っていた
「大丈夫?」
夜一はそう言うと、自分に抱きついていたエリカに声をかけた
エリカはそれを聞き、辺りを見回し、今の状態に気がついた
夜一はエリカを抱っこしており、エリカは夜一の首に手を回している。しかも、さっき部活勧誘のときに、激しく勧誘されたこともあって、エリカの胸元は谷間が見えるほどに開いていた
「ってコッチみるな〜」
「うっ、なんか理不尽じゃないか〜?」
エリカの平手は夜一のほっぺに綺麗な紅葉をつくっていた
「よくあんな羞恥プレイしてくれたわね!」
「なっ、アレはああするしかなかったんだよ!」
「お詫びにこれから私の行きたい所に付き合いなさいよね!」
「行きたい所?」
「そ、剣道部が見て見たいのよ」
なにかとてつもなく理不尽な気はするが、それだけで許してくれるなら安いものだ
「いいぞ、すぐそこだし行こうか」
「それと!」
「うん?」
「さっきは、その、助けてくれてありがと」
エリカは頬を赤く染めながらそう呟いて歩いていく
「ほら、さっさと行くわよ!」
「全く、素直じゃないな」
体育館に着くと、剣道部の者と思われる男女が試合をしていた
「へぇ〜、案外本気でやってるじゃない」
「本当だな。でも部活のデモンストレーションにしては本気過ぎないか?」
2人の試合はいい試合だったが、部活のデモとは思えないほど気合が入っていた
「あれはデモじゃないぞ」
「って、達也くんじゃない?デモじゃないってどういうこと?」
達也も体育館に来ていて、この試合の原因を説明してくれた
簡単に言うと、剣道部がデモをしてたら剣術部がケチをつけてきたらしい。なんともアホらしい
「戦っているのは剣術部部長の桐原先輩と剣道部副部長の壬生先輩だ」
達也が説明を終え、夜一は気になってたことを口にする
「へぇ〜、でもこれって風紀委員としては止めた方がいいんじゃないの?」
「あくまで、まだこれは喧嘩の領域だ。コレで収まるなら手出しはいらないだろう。ただ、これ以上悪化するなら」
達也は最後まで言わなかったが、夜一には伝わった
つまりは、まだこの程度なら許せるが、これ以上悪くなるなら力ずくで止めるということだ
「あ、終わったみたいよ」
エリカのセリフに、達也と夜一は試合の方へと視線を移す
「結果は壬生先輩の勝ち。桐原先輩の敗因は、面を打つことをためらったことね」
エリカは冷静に分析していたが、問題はこれからである。ここで丸く収まるかどうか、というか収まらない気しかしないが
「桐原くん、今の真剣なら致命傷よ。コレで私の勝ちね」
壬生が桐原に向かってそう言うと、桐原は不意に笑い出した
「ハハハ、真剣なら?だったら見せてやるよ!これが真剣だ!」
不快な音が体育館中に響く。
高周波ブレード、殺傷力Bの魔法である
達也が止めに入ろうと思った瞬間横から止めに入ろうとする人物が目に入った
桐原が壬生に向かって剣を振りかぶり、振り下ろした
しかし、壬生は無傷で驚いた表情をしていた
それもそのはず、桐原の竹刀はいつの間にかなくなっていたからだ
「あっ、もしもし摩利姉?魔法の不正使用があったんだけどどうすればいい?ああ、了解。じゃあ、捕まえておけばいいんだね?」
桐原の竹刀を持った少年が悠々と電話をしていた
「おい、一年坊主、お前何をした?」
「あっ、桐原先輩でしたっけ?魔法の不正使用により今から風紀委員が身柄を確保します。もうすぐ委員長来るんで待っててくださいね」
「なっ、テメェ、舐めやがって!」
桐原は夜一の態度が気に入らないらしく、剣術部の1年から竹刀を奪い取り、夜一に切りかかった
「ほらほら〜、もっと頑張らないと当たりませんよ〜?」
桐原の剣が空を切る。夜一は紙一重、と言うより最小限の動きで全ての攻撃を躱している
な、攻撃が当たらない。でもこれならどうだ!
桐原は手首のCADを操作し、自己加速術式を自分にかける
桐原の速度は、倍近く上がったが夜一は全てよける。しかも舞を踊ってるかのような優雅さを兼ね備えて
「おい、お前らも手伝え!」
桐原は、剣術部の部員に声をかける。すると、剣術部と思われるメンバーが夜一を取り囲む
達也はまずいと思い止めに入ろうとするが、エリカに腕を掴まれた
「達也くん、そんな焦らなくても大丈夫よ。それに夜一の表情見てみなさいよ」
エリカにそう言われ、達也は夜一を見る
笑っていた。詳しく言うと、戦うのを楽しんでいた
剣術部のメンバーは息を切らしていた。目の前の一年1人に、こっちはだれ1人として攻撃を当てられない
剣術部のメンバーは全員、自己加速術式をかけている。つまりは全員が超人的なスピードで攻撃しているが、目の前の一年は優雅によける
「クソッ、一体なんなんだこの一年は!!!」
剣術部のメンバーと夜一は、戦いに夢中で気がついていなかったが、彼らの周りにはたくさんもの観客がいた
そして、その観客はみな、夜一の動きに魅了されていた
何人ものからの攻撃を躱し、優雅に舞って見える
彼らはみな、夜一の舞に魅せられていた
風紀委員長こと渡辺摩利は、夜一からの連絡をうけ、体育館に来ていた
摩利が体育館に来たとき、体育館には全校生徒の三分の一はいるんじゃないかと思えるほどの人がいた
そしてその中心には1人の少年が何人もの剣術部に襲われていた
その少年は全ての攻撃の道筋を読み、よけきれない場合は軌道を変え、受け流す
そんな動きが出来る少年はこの学校に1人しかいない
摩利は呆れながらも人混みを裂いて、戦ってる少年に話しかける
「夜一!遊びはいいからもう取り押さえろ!」
「りょーか〜い」
夜一は、戦いの最中だと言うのに余裕たっぷりの返事をしてきた
「では悪いけど終わりにしますね〜」
夜一は、預かっていた桐原の竹刀を振るった
すると、突然剣術部のメンバーの竹刀が消えた
「では、全員大人しくついてきてもらえますか?」
そこには両手で大量の竹刀を持った夜一がいた
「つまりは、剣術部が剣道部に一方的に割り込んだのが原因ということだな?」
「ええ、その通りです」
夜一は、達也とともに先ほどの事件の説明をしていた
前には、三巨頭と呼ばれる三人、風紀委員長の渡辺摩利、生徒会長の七草真由美、部活連合会頭の十文字克人がいる
「では、剣術部は一週間部活禁止ということで」
結論として、剣術部は一週間の部活禁止という所におさまった
「はぁ〜、疲れた〜。剣術部の人らに攻撃されるより、あの三人の前で話す方がしんどいよ」
「あんたがあんなにも遊ぶからでしょ〜」
夜一は、先ほどの事件の説明が終わり、達也、夜一、エリカの三人で帰っていた
「それにしても、夜一。最後の剣を全て取るのってどうやるのよ!相手も一応剣術部よ。それをどうやって?」
なるほど。エリカが帰らずに待っていたのはこのためか
夜一は、1人納得する
「あれは忍術を応用したんだな?」
「へぇ〜、アレに気づくなんて流石は達也だな」
「えっ、アレ忍術なの⁉︎」
「まあ、簡単に言うと、忍術で気配を消しながら、魔法の加速術式を使ったってとこかな」
夜一は魔法を使わずとも速い。その夜一が魔法を使うともはやチート並みである
「夜一は忍術が使えるのか?」
「ああ、そう言えば言ってなかったな。百鬼家の剣術は、忍術、舞、剣術。この三つが合体して出来てるようなもんなんだ」
「なっ、そんな剣術聞いたことがないぞ」
達也は驚いた様子で、そう言ってくる
「百鬼家の剣術は門外不出。その血を宿すものにしか教えられないんだ」
達也は納得したようだった
「じゃあ、俺はこっちだから」
そう言って達也との別れを済ます
「それにしても夜一の剣って、いつ見ても綺麗よね〜」
エリカは感心したようにそう言う
「ありがとう!」
夜一は、少し照れた。
やっぱり自分の剣術を褒めてもらうのは嬉しいな
「あと、それと…」
「うん?」
「夜一もカッコよかったよ…」
エリカは俯きながら言う。エリカの頬が赤く見えるのは夕陽のせいなのかはわからなかった
「その、ありがと、今日は楽しかったよ。えと、じゃあ、私こっちだから」
エリカは手を振りながらそう言って、走って行った
夜一は、これから一週間まだこんな騒動がいっぱい起きるだろうことを予想してため息をついた
「学校は楽しいが、ちょっと今日は疲れたな」
こうして夜一の長い一日が終わった
5話終わりました…
なんか勝手にエリカにツンデレ属性付与しちゃった気がします
今回はエリカがメインだったので、次回は雫をメインにしたいです!
それと感想とか批評とかもらえると参考になるので書いてくれたら嬉しいです
では今話も読んでくれてありがとうございました!