学校が始まり出したんで、これからは週一で投稿できたらなと思っています^_^
ちなみにUAが1万、お気に入り数が百を超えました!
たくさんの人に読んでいただき感謝です!
では!本編をどうぞ!
「よし!では各々今日も頑張ってくれ。では、解散!」
摩利の掛け声で風紀委員がそれぞれ部屋を出始める
夜一もその流れに乗ろうというかした時、後ろから呼び止められる
「夜一、そう言えば昨日の一件でお前の名が随分と売れていたぞ。お前を入れようと意気込んでいる部活が多々あったが、部活には入らないのか?」
摩利の言う昨日の一件とは、夜一が剣術部を1人で押さえ込んだことだ
あの一件で夜一の名前は有名になり、かつ夜一の身体能力を見て、どの部活も夜一への勧誘に気合が入っているのである
「そうですね、めんどくさいのでいいです」
((夜一らしいな…))
摩利と達也は心の中でそう呟いた
「なんか今僕のことバカにしませんでした?」
「そ、そんなことはないぞ」
「ああ、バカになんてしてないぞ」
「摩利姉、今口ごもりましたけど…」
夜一は摩利の目をじっと見つめるが、摩利は斜め上をずっと見ているので視線が合わない
「そ、それよりだ。今日も忙しくなるぞ。気を引き締めていけよ!」
(ごまかしたな…)
しかし、摩利の言うとおり今日ももうすぐ勧誘が始まるので行かなければいけないのもまた事実であった
「じゃあ、パトロール行ってきま〜す」
夜一は風紀委員室から出ると、そこで少女が壁にもたれ掛かっているのを見つける
「雫、もしかして待っててくれたのか」
夜一が声をかけると、雫は夜一の存在に気づき顔をこちらに向ける
「一緒にまわる約束だから。夜一に逃げられても困る」
雫はそう言うと、夜一の手をしっかりとつかむ
「あ、ありがとう」
不意に手を掴まれた夜一は、自分の鼓動が早くなるのを感じた
「じゃあ、行こっか」
雫は無邪気に笑いながら、夜一の手を引っ張っていった
「おい!百鬼がいたぞー!」
それは夜一と雫がちょうど校舎を出た時だった
少し遠くの方で声が聞こえてきた
「なに!百鬼だとっ!」
「なんとしてでもウチの部に入れるんだ!」
「百鬼は我がマーシャル•マジック•アーツ部にもらう!」
「おい!他の部に先こされるな!絶対に我が部へ」
「いや、百鬼はウチがもらう!」
あれ?僕っていつの間にこんな人気があったんだ?ふっ、モテる男は辛いぜ!
「そんなこと言ってる場合じゃない。早く逃げないと!」
そう言うと雫は夜一の手を引き、逃げ始める
というか今、心を読まれなかったか?
「そんなことないよ」
ってやっぱり読んでんじゃねーか!!
「夜一表情に出やすいから、夜一のことならお見通し!キリッ」
雫は手をつないでない方の手の親指をあげて、ドヤ顔で夜一を見つめてくる
うっ、やっぱり可愛いな…、写真撮りたい…
「って雫!前!」
「えっ?」
前から勧誘と思わしき団体が、こちらに向かって猛ダッシュしてくる
後ろを向くと先程の団体が追いかけて来ている
しまった!雫に気を取られているうちに挟まれたか!雫は逃げ道がなくなってオドオドしてるし、ちょっと可愛い…。
「前も後ろも塞がれてるとなれば、あとは一つしかないな!」
夜一はそう言うと、雫の手を引き少し強引に抱きかかえた
「きゃっ」
「大丈夫か?雫」
夜一は雫をお姫様抱っこし、空中に立った。下から何部に入れだのなんだのうるさいが、魔法を使わない限り届くことはない
「う、うん。ありがと」
頬を真っ赤に染め、じっと見つめられる
か、顔が近い。いい匂いもするし。めちゃくちゃドキドキする…
「とりあえず、あの勧誘から逃げないとね」
夜一と雫は空の中を駆けて行った
「ふぅ、ここまで来れば大丈夫かな?」
夜一は抱えていた雫をそっとおろした
そのとき雫は名残惜しそうに夜一を見て目ていたが、夜一は新たな勧誘がいないか周りを見渡していて気づいていなかった
「うん?あそこにいるのは…」
夜一は近くに知り合いがいるのを見つけた
「沢木先輩!」
「うん?おお、百鬼か」
夜一の目の前には風紀委員の腕章を付けた沢木がいた
沢木はマーシャル•マジック•アーツ部のエースで、性格もよく、外見もいい。風紀委員に入って間もない夜一が唯一話せる、面倒見のいい先輩である
「どうした?お前の持ち場はこことは正反対のはずだろ?」
「いや〜、それが勧誘がひどくてとてもパトロールなんてできる状態じゃなくて…」
「百鬼はまだ部活には入っていないのか?」
「あ、はい、まだです」
このとき、沢木がニヤリと笑った気がした
「そうか、じゃあ勧誘の少ない場所に連れて行ってやるよ」
「本当ですか⁉︎ありがとうございます!あっ、ちょっと待っててください」
夜一はそう言うと、少し離れた位置にいた雫を迎えに行った
「雫!今から勧誘の少ない場所に連れて行ってもらえるらしいから、一緒に行こう!」
「………」
「し、雫?」
雫は無表情でじっとこちらを見つめてくる
あれ?何か怒らせるようなことしたっけ?
「心配した…」
「へっ?」
「急にいなくなったから」
雫は頬を膨らませ、凛とした目で見つめてくる
どうやら、夜一が急にいなくなったことに対しご立腹のようだ
「ごめん、悪かったよ。次からは1人にしないからさ」
「ほんとに?」
夜一は弁解をはかるが、雫はまだ疑わしいと言わんばかりに見つめてくる
「ああ、ほんとほんと」
夜一はそう言いながら、頭を撫でると雫の機嫌はみるみるうちに戻っていく
「えへへ~」
雫は頭を撫でられるのが嬉しいらしく、頬を染め、少しだらしない顔になっている
な、なんだこれ!雫めちゃくちゃかわいいぞ!ありえないぞ、なんだこの生物は!
夜一は、雫の愛らしい表情を見て思わずニヤけてしまう
「百鬼、お、お前まさか、彼女がいるのか!!!!」
突然後ろから声をかけられ、夜一は正気にもどる
振り返ると、驚愕といった表情を浮かべた沢木がいた
「さ、沢木先輩。雫と僕はそんな関係じゃ…って聞いてないし」
「くっ、どうしてだ!どうして百鬼に彼女が!俺にはできないのにどうしてだ⁉︎クソ!どいつもこいつもリア充ばっかりか!そんなに青春が謳歌したいか!俺も謳歌してーよ!」
なんかブツブツ言ってる。というか沢木先輩ってこんなキャラだっけ?最後の方半泣きだし…
「雫、コレどうしたらいいと思う?」
夜一は雫に助けを求めようと雫の方を見る
「えへへ、夜一に撫でられた…」
その雫は両手で先程撫でられた部分を触り、余韻に浸っていた
な、なんだこの状況…。前にはうずくまって絶望している先輩、横には放心状態の幼馴染…
夜一は少しの間、動けずにいた
「いや〜、さっきは見苦しい所を見せたな」
沢木はそう言ってこちらに微笑んでくる。目が少し赤いのは気のせいだろうか?
「い、いえ、こちらこそこんな所まで入れてもらってありがとうございます」
あの後、3人は正気を取り戻してから、沢木にマーシャル•マジック•アーツ部の部室に連れて来られた
今はお茶を出してもらい、少しくつろいでいる所である
「でも勧誘の少ない所って言われてたのでちょっと意外でした」
「不満か?」
夜一の質問に沢木は少し意地悪そうに答える
「あ、いえ、ここなら勧誘も来ませんし、安心できます」
「それは少し間違っているぞ」
「えっ?」
夜一は自分の言葉のどこに間違いがあったのか考える
「勧誘ならいるぞ。お前の目の前にな」
沢木はニヤリと笑いながら、夜一の方を見つめる
嫌な予感がしてきた。沢木は風紀委員でありながら、マーシャル•マジック•アーツ部の部員でもある。
ということは次の言葉は大方想像できる
「百鬼、マーシャル•マジック•アーツ部に入らないか?」
予想は的中した、というより的中してしまった。
「俺は昨日のお前の戦いを見たよ。俺は助けに行くのも忘れ、お前の戦いに魅せられていたよ。それと同時にこんなやつと、一緒に部活をやってたいと思ったよ。」
夜一は少し動揺した。部活に入るつもりはなかったが、ここまで言われたら断りづらい。
「だからだ!俺と決闘して、俺が勝ったらウチの部に入ってくれ、俺が負けたときはもう入れとは言わん!だから頼む!」
沢木は頭を下げて頼んできた
正直、夜一にとってメリットはなかったが、ここまで言われる流石に断れない
「わかりました。勝負しましょう!」
「本当か!ありがとう!」
沢木はとびきりの笑顔で礼を言った
なんでこの人彼女できないんだろう?
夜一は沢木がモテない理由がわからなかった
「すごいですね〜、部室の裏にこんな道場があるとは」
「そうだろう!今は部活のデモで全員出てるが、いつもは誰かがここで鍛錬してるよ」
夜一は沢木にマーシャル•マジック•アーツ部の道場に連れて来られていた
マーシャル•マジック•アーツ部とは簡単に言うと、魔法を使った格闘技であり、普通の格闘技とは、速さ、力、技の多様性などが大きく異なる
夜一と沢木は10mほど離れて互いに向かい合う
「ルールを説明するぞ!魔法は自分を強化したりするもののみ許可する。素手の攻撃はあり。武器の攻撃はなし。あと相手に回復不能の障害を負わせるような攻撃はなし」
いかにも魔法格闘技らしいルールだと思った
「以上!質問はあるか?」
「ありません」
「よし、では雫さんだったかな?開始の合図をしてもらえるかな?」
雫は頷くと大きく手を上げた
「よーい、スタート!」
雫は掛け声とともに手を振り下ろした
開始直後、沢木は手首のCADを操作しながら距離を詰めてくる
夜一は沢木の実力を知るためにも、構えをとって様子見をする
すると突然沢木のスピードが倍加した。5mほどの距離を一秒もたたないうちに詰められる
沢木は夜一の目の前に現れると、拳を大きく突き出してくる
夜一は咄嗟に避けようと体をしゃがめる
しかし、沢木の拳はとんで来なかった
フェイント!しまった!!
夜一が気づいた時にはすでに遅く、沢木の脚がすぐ近くまで迫ってくる
「くっ!」
夜一は咄嗟の判断で空を蹴った。その反動で夜一はギリギリ沢木の蹴りを避けることができた
1度沢木と距離が離れた夜一は、自分に自己加速術式をかける
今度は沢木が驚く番だった。夜一は、スピードを格段にあげ、沢木でも着いて行くのが精一杯と言えるレベルだった
「おお〜」
常人には視認するのもやっとの超高レベルの戦いに雫は驚嘆の声をあげていた
「夜一、カッコいい!」
雫が見ていたのは、勝負ではなく夜一1人だったが
そんなことも知らず、沢木は防戦一方で有りながらも夜一の攻撃に耐えていた
圧倒的スピードで繰り出される夜一の攻撃に、沢木はテクニックで応戦していた
強い!渡辺委員長と同等というのは本当だったか!
沢木は額に汗を垂らしながら、四方八方から来る夜一の攻撃をなんとか防いでいた
だが防戦一方になってしまい、攻撃を全くできずにいた
クソ!せめてどこか隙があれば攻撃できるのに!
そのとき、夜一に隙ができた。今ならふところに入り込んで脇腹に一発入れられる!
沢木は一歩で夜一との間合いを詰め、空中に跳んでいる夜一にアッパーを入れようとする
沢木の拳は唸りをあげ、夜一の脇腹に決まるかと思えたが、沢木の理想通りにはいかなかった
夜一が空中で跳んだのだ。しかも空気を蹴って
沢木は驚愕の表情をし、沢木のアッパーは空を切った
夜一は空を蹴った勢いでそのまま一回転し、沢木の後頭部に回し蹴りを決めた
沢木はそのまま倒れこんだ
「勝者、夜一!」
雫はそう高らかに宣言すると夜一の胸に埋もれるように抱きついた
「夜一、カッコよかった!」
「え、ちょ、雫?」
夜一は慌てていたが、雫は全く離してくれなかった
「クソ!コレが勝者と敗者か!コレがリア充とそうでないものの差か!」
さっきまで倒れていた沢木は、いつのまにか起きて勝手にショックを受けているようだ
なんかこの人がモテない理由少しわかった気がするな…
夜一は哀れみの目を沢木に向けた
「今日は僕のせいでごめんね。あんまりまともにらまわれなかったよな?」
「ううん、すごく楽しかった」
夜一が謝罪をすると、雫は満面の笑みをうかべてくる
う、やっぱ何回見ても可愛いな~
結論から言うと、あの後も他の部から勧誘があったが全て逃げ切ることができた
そうして長い一日がようやく終わりを告げた
いや〜、今回は完全オリジナルです
全部自分で考えるってやはりムズイですね(ーー;)
あと、感想書いていただいた方ありがとうございます!
すごく嬉しかったです^_^
これからも頑張って行くので、感想、批評がある方は気軽に書いてください
では!