文化祭の準備がちょっと大変です…
来週文化祭がらあるので、もしかしたら投稿できないかもしれません…(−_−;)
とりあえず8話完成しましたので
本編をどうぞ
「全校生徒のみなさん!」
不意にスピーカーの音がした
「僕たちは学内の差別撤廃を目指す有志同盟です!僕たちは生徒会と部活連に正当な立場を要求します!」
放送の内容をみるに、放送室で差別撤廃を目指す有志同盟とやらが勝手に放送しているようだ
思わずため息が出る
普段なら我関せずとばかりにすぐ様帰るのだが、自分の肩書きが許してくれないだろう
風紀委員
めんどくさい委員会に入れられたもんだ…
帰るに帰れなくなった夜一は、力のない足取りで放送室に向かった
「遅いぞ、夜一!」
放送室に着くとすぐに怒鳴られる
よく見ると夜一は1番最後のようだった
放送室の扉の前には、摩利をはじめとした風紀委員の面々に、部活連会頭十文字や生徒会副会長市原といったメンバーがいた
「司波が今、中の者に出てくるよう連絡した。出て来たら、壬生以外のものを取り抑える」
夜一の疑問に答えたのは十文字だった
相変わらず迫力がすごい…
そこからは事態が早かった
放送室から出て来たものを一瞬で取り抑えた
壬生がなにやら文句を言っているようだが、差別について議論する公開討論会を開くらしいので、すぐに収まった
結論として、夜一が放送室に来てから10分も経たないうちに騒動は終わった
公開討論会当日
体育館にはほぼ全校生徒が討論会を見に来ていた
「それにしてもエリカは討論会行かなくてよかったの?」
「別に興味ないしね〜」
夜一はエリカと一緒にサボっ……てはいなく警備をしていた
ま、まあ、ベンチに座りながらも異常が無いか見てるし、うん、これは警備だ。決してサボりじゃない
「そ、それにしても、誰もいないわね」
「まあ、ほとんどの生徒が体育館に行ってるからな〜」
エリカと夜一は2人でベンチに座っているが、他に人の気配はない
普段ならもう少し人がいてもおかしくないのだが、それだけ今回の討論会は注目度が高いのだろう
「って、てことはさ、わ、私たち今、ふ…2人っきりってことだよね」
今、エリカと夜一はベンチに2人で座っている
体育館からざわめきが聞こえて来たりするが、周りに人の気配はない
「まあ、そう言うことになるな」
エリカのやつ…、やけに顔が赤いな。熱でもあるんだろうか?
「だ、だよね〜」
ど、どうしよう…。夜一と2人っきり…。昔はよく2人でいたのに、どうしてこんなにドキドキするんだろう…
「どうしたんだエリカ?熱でもあるのか?」
夜一はエリカに顔を近づけ、エリカのおでこに手をあて、自分の体温と比較する
「よ、夜一⁉︎か、顔が近いわよ!」
「ってエリカ!すごい熱だよ!よく見ると顔真っ赤だよ?」
夜一はエリカを心配し、さらに近づく
「って何近づいてんのよ!ち、ちち近いって言ってるでしょ!というか誰のせいでこうなったと思ってんのよ!」
エリカは両手を伸ばし、夜一を遠ざけ、夜一の鈍感さに思わず平手打ちをする
「イッテ〜、なんか理不尽じゃないか…?」
「うるさいわね!鈍感は罪よ!」
夜一はエリカのセリフに思わず顔をしかめる
「ホント、私だけ意識しててバカみたいじゃない…」
「うん?なんか言った?」
「は〜、なんでもないわよ…」
エリカの大きなため息に夜一は首を傾げて、さっぱりわからないといった顔をしていた
「それにしても拍手の音がここまで聞こえるってことは、討論会はもう終わりかしらね」
エリカはふと気づいたように言う
夜一は耳を傾けて見ると、確かに拍手と歓声が聞こえる
この感じからするとまるくおさまったのだろう
「っ…なにこれ⁉︎爆発⁉︎」
突如、実技棟の方から爆発音が聞こえた
その他にガラスの割れる音も聞こえる
「エリカ!」
「わかってるわよ!」
夜一とエリカは2人で実技棟へと向かう
ここでエリカが嬉しそうだったのは気のせいということにしておこう
「ってエリカと夜一じゃねーか」
「おお、レオか」
夜一達が実技棟に向かって走っていると、途中でレオに出会った
レオも同じく、爆発音を聞きつけ実技棟へ向かっているらしい
「うん?派手にやってるな〜」
夜一の呟きにエリカとレオも同じ方向に目を凝らす
そこには1校の先生数人と黒服の武装集団が戦っていた
黒服の集団は、それぞれナイフや銃などを持っているので、おそらく魔法師ではないだろう
「なにあれ⁉︎全員やっつけていいの⁉︎」
エリカが目をキラキラとさせワクワクしているようだ
「年頃の女の子が敵を見つけて喜ぶっていけないと思うんだが…」
「それは俺も同感だよ…」
「うるさいわね〜。最近実践なかったんだからいいでしょ」
夜一とレオはエリカの好戦的な表情に少しひいていた
「まあ、それがエリカらしいんだけどね。とりあえず、僕があいつら片付けておくから、エリカ達は自分のCADを取って来てくれ」
「おう!頼んだぜ!」
「う〜、私の敵が〜」
レオは清々しく、エリカは渋々といった具合だが、2人とも言うことを聞いてくれた
さて、敵は四人、剣が2人で銃が2人、魔法師はなし
夜一は体の中から鼓動が高鳴っているのを感じる
僕もエリカのことを言えたもんじゃないな
夜一は苦笑いしながらも敵の方へ駆け出して行く
敵も夜一に気づいたらしく銃をこちらに向けてくる
獲物はマシンガンとライフル、一般人ならどうしようもなかっただろうが、生憎夜一は一般人ではなかった
夜一は超人的スピードで左右に動き回り、的を絞らせない
「な、なんだこいつは⁉︎化け物か!」
銃を乱射する2人は猛スピードで近づいてくる者に驚愕していた
ものの数秒で敵に近づいた夜一は、まず銃を持っている1人を狙う
銃を蹴り飛ばしてから、肘鉄を腹に喰らわせ、怯んでいるところを回し蹴りで蹴り飛ばす
数メートルほど吹き飛んだ後、もう1人の銃をもつ仲間に当たって2人で倒れる
落ちている銃を遠くに蹴り飛ばしてから、残りの2人と相対する
1人は刀、もう1人はナイフをそれぞれ構えている
多少なりとも武術を営んだものなのだろう
構えた感じから、素人ではないということは伺える
だが言い換えれば素人に毛が生えたレベルだ
夜一は自分が持つ、漆黒の木刀を両手に構える
はっきり言って、この程度の相手なら剣を使わずとも勝てるのだが、ここで剣を使うのは夜一なりの礼儀と言えるだろう
「うおおおおおぉ」
短剣を持つ方が突っ込んで来た、そのすぐ後ろに刀の方もいる
短剣の小回りを活かして、なかなかのスピードで攻撃してくる
そこで短剣使いに隙が出来たり、チャンスだと思うと刀使いが攻撃してくる
敵ながら良いコンビネーションをしている
最も夜一はその全てを回避しているのだが…
攻撃が一発も当たらないことに相手は焦ったのか、短剣、刀使い2人とも大振りになり、隙が出来る
夜一がその瞬間を見逃すはずもなく、短刀で1人の横腹を強打し、その反動を利用して回し蹴りでもう1人を思いっきり蹴り飛ばした
夜一は敵四人を気絶させ、息を整えているとがっしりした男と赤髪の少女が近づいてくるのを見つけた
「夜一!流石だな!」
「あたしの敵が〜」
エリカとレオである
というかエリカどんだけ戦いたいんだよ…
心の中でつっこむが、声には出さない
声に出したらなに言われるかわからないし…
「今、失礼なこと考えたでしょ…」
エリカが疑いの目をかけてくる
「そ、そんなことないぞ。そ、それより誰か近づいてくるぞ」
「ごまかした…」
夜一の見る方向には見慣れた人影が近づいて来ていた
「達也!これはどういうことなんだ?」
近づいて来た人影とは達也である、もちろんすぐ後ろに深雪もいる
「どうやらテロリストの仕業のようだ、目的はまだ不明だが」
「テロリストの狙いは図書館よ」
突然、後ろから女の人が話しかけて来た
「図書館ということは、狙いは国の機密情報ですか。小野先生」
小野先生と呼ばれた人はどうやら達也の知り合いのようだ
「そういうことになるわね」
「小野先生はその情報をどうやって手に入れたのか、後ほどご説明いただけますか?」
確かに、ただの先生がそこまで調べられないだろう
「お断りします、と言いたいところだけで、そうもいかないでしょうね…。いいでしょう、ただし、壬生さんに考え直す機会をあげて欲しいの」
「甘いですね、行くぞ、深雪!」
小野先生の要望は達也にあっさりと切り捨てられた
確かに考えは甘い、壬生は確かに本心でこんなことをしているのではないだろうが、実際に襲撃に加わったのも事実だろう
それでも達也は厳し過ぎるが…
「敵に情けをかけて、ケガをするのは自分だけじゃないんだぞ!」
達也にしては珍しく、声色が冷たかった
達也はそう言うと図書館の方へと駆けて行った
夜一達もそれに続くが校内はあちこちで乱戦模様だった
ここで軽く敵を殲滅した方がいいかな?
夜一が悩んでいると横から敵を次々と殴り飛ばして行く者の姿が目に入る
「パンツァーーー」
レオが大声を出しながら、敵を倒して行く
「音声入力とはまたレアなものを…」
レオは手に覆うような形のCADを装着しており、叫ぶことで魔法が発動するらしい
「うわ〜、頑丈なCADね〜」
「CAD自体にも硬化魔法をかけているんだろう」
「どれだけ乱暴に扱っても壊れないってことね。あのバカにお似合いのCADね…」
エリカはレオの戦い方に呆れていたが、実際レオは中々に強かった
「ここはレオに任せておいてよさそうだな」
夜一達はレオを置いて、図書館へと向かった
「階段の登り口に2人、階段を登りきった所に1人、二階特別閲覧室に4人」
夜一達は図書館の前まで来ていた
達也はそこでサーチ魔法を使って敵の居場所を把握しているようだが、相当な精度だ
「うわ〜、達也君が相手だと隠れる意味がないわね〜」
「達也だけは敵に回したくないな…」
夜一とエリカは達也のサーチ魔法の精度に若干ひいていた
「よし、行くぞ!エリカ!」
「わかってるわよ!」
夜一とエリカは物影から飛び出し、猛スピードで階段の登り口へと向かう
相手は刀を構えて迎撃体制に入っているが、エリカは自分の剣を構えると敵の攻撃を回避し、片方の腹に突きを食らわせる
うわ、あれは痛そう
夜一は敵ながらも相手を同情していると、もう1人もエリカが倒していた
出番がなかったことは少し悲しいが、エリカが嬉しそうなのでよしとする
「エリカ!」
達也と深雪が心配そうに近づいてくるが、エリカは無傷だったのでその心配も杞憂に終わった
階段の登りきった所に隠れていた敵が出て来て、エリカに上段から斬りかかるが、エリカは自分の剣を横にして受け止める
「達也君、深雪、先に行って!ここは私が食い止める」
エリカがそう叫ぶと、達也と深雪はうなづき、2人とも魔法で十メートルほどの跳躍で軽々エリカ達の頭上を飛び越える
まあ、相手は四人って言ってたし僕の出番はないな…
夜一は仕方なく、エリカの戦いでも観戦しようかと思っていたが、そっちに目をやった時には敵はすでに気絶していた
しばらくの間、エリカと夜一は2人で話していた
特に敵も来ないので、戦場とは思えないゆるい空気が流れていたが、そこに来訪者が現れた
「だ、誰⁉︎」
来訪者はエリカと向き合う
「はじめまして!1年E組千葉エリカでーす」
エリカが気の抜けた自己紹介をしている
壬生がこちらに何も言って来ないところを見るとたぶん夜一には気づいていないのだろう
あれ?さっきから僕空気になってないか?この物語の主人公のはずだよね?
「あなたは一昨年の中等部剣道大会準優勝の壬生紗矢香さんですよね?」
「それがどうかしたの?」
「いえいえ、ただの確認です」
壬生は落ちていた剣を拾い、構える
「そこをどきなさい!痛い目を見るわよ!」
「じゃあ、真剣勝負をやりましょうか、先輩?」
エリカはそう言って、剣をまっすぐと壬生へと向ける
見つめあってから数秒後、先に仕掛けたのはエリカだった
エリカは猛スピードで壬生へと斬りかかる
もちろん壬生もそれを受け止めるが、エリカは瞬時に壬生の背後へと回り込み、斬りかかる
壬生も必死に対応する。素早いエリカを必死に目で追い、やっとのことで捉えれたエリカに斬りかかる
だが、エリカに壬生の剣が届くことはなかった
壬生が剣を振り抜いた時には数メートル後ろまで引いていた
「渡辺先輩と同じ、自己加速術式⁉︎」
再び加速してくるエリカに向かって、壬生は指輪を向ける
指輪から出た波動はエリカを覆い、魔法を止める
キャストジャミング
エリカは舌打ちをして、壬生へと斬りかかる
今度は魔法なしの戦いで、接戦のように思えたが、エリカが踏み込んで横から大きく斬りかかると、壬生の持っていた刀の刀身が宙を舞った
「拾いなさい、そしてあなたの全力を見せなさい!」
エリカの冷たい声が響く
エリカは地面に落ちている刀を一瞥してそう言う
「こんなものには頼らない、私は自分の剣でその技を打ち破る」
壬生は指輪を投げ捨てると、落ちていた剣を拾い、構え直した
2人は数秒見つめ合った
勝負は一瞬だった
エリカが本気のスピードで壬生を斬ったのだ
壬生は反応することも出来ずにうずくまっていた
「ごめん先輩、たぶん骨が折れてるかも…」
「肋骨にひびが入っているわね…」
壬生は立とうとするが、そうすることもままならず、疼くまる
「誇ってもいいよ、先輩は千葉家の娘に本気を出させたんだから」
「っ、あなた千葉の娘だっのね?」
「実はそうなんだ、ちなみに渡辺先輩はウチの門下生。剣術の腕は私の方が上だから」
「そう」
壬生はそう言うと前に倒れこむがいつまでも地面に当たることはなかった
遠くなる意識の中、「お疲れ様です」と優しく囁かれるのを聞いて、意識を手放した
「エリカもお疲れ様」
「うん、お疲れ様。というか夜一、あんたさっきからどこに居たのよ?」
夜一はエリカのセリフに顔を俯ける
「さっきからずっと居たよ…。誰にも気づかれず空気になっていたよ、ハハハ」
夜一は虚ろな目をして明日の方向を向いていた
どうやら誰にも気づかれなかったのが、結構ショックだったようだ
「なんかゴメン…」
「謝るなよ、余計つらいだろ…。ってそんなことはいいんだよ!壬生先輩、これからどうする?」
壬生は今夜一に抱えられているが、ケガをしているのでこのままというわけにもいかない
「とりあえず、保健室に連れて行かない?」
「やっぱりそれが、一番だよな」
すると夜一は壬生を背中に乗せ、保健室へと歩いていく
む、胸が背に当たる…
夜一は壬生をおんぶしている状態なので、自然と背中を意識してしまう
「変態…」
「し、仕方ないだろ!それにやましいことしてるわけでもないだしさ」
「壬生先輩ばっかりずるい…」
「なんだ?エリカもケガしてるのか?」
エリカがじーっとこちらを見てくる
「なら、今度私もおんぶしなさいよ」
「ならの意味がわからないんだけど…」
「別にやましいことはないんでしょ?ならいいでしょ」
エリカはよくわからない理論を言ってくるが、こういう時のエリカに言い負かせれたことはない
「わかったよ…。また今度な…」
「うふふ〜、ならよし!」
そんなにおんぶされるのが嬉しいのかな?すごく楽しそうだ
「おんぶされたいだなんて、エリカもまだまだ子供だな」
夜一は少し笑う
「ってそんなんじゃないわよ!」
「じゃあどういうわけなんだ?」
「そんなの夜一だからしてもらいたいんじゃ……って何言わせてんのよバカー」
エリカは途中まで言うと、突然顔を真っ赤にして夜一の足を思いっきり蹴ってくる
「って何すんだよ!壬生先輩落としたらどうするんだ」
「うるさいバカ!バカバカ!」
エリカはそう言いながら夜一を叩いてくる
文だけ見ると可愛らしく怒ってるように見えるが、エリカの場合一発一発の威力が高いのであまり笑えない
女心は難しい
夜一が保健室に着く頃には傷だらけになっていた
とりあえずもうちょっとで入学編終わりそうです
予定としてはあと1話か2話くらいで終わると思います
入学編終わった後に特別編二つくらい入れる予定ですので楽しみにしてて下さい
あと、感想、批評などもお待ちしてます!
では!また来週!