問題児達と神殺しの簒奪者が異世界から来るそうですよ? 作:更新亀さん
感想に書くのは規約違反だと教えて頂いたので活動報告にて、ヒロイン追加意見なども募集しています。
教えて頂いた方ありがとうございます
追記
ギフトネーム 英霊の王が消えてましたので追加しました。
教えて頂いた方ありがとうございます!
カイは白夜叉をお姫様抱っこしたまま十六夜達の元へ行った為、カイは十六夜達から"ロリコン"扱いされたり、白夜叉は弄られる等一悶着あったが、白夜叉の私室に戻って来た。
「さっき聞こうと思っとたんだが耀、おんしの持つギフト。それは先天性か?」
「違う。父さんに貰った木彫りのおかげで話せるようになった」
「木彫り?」
[お嬢の親父さんは彫刻家やっとります。親父さんの作品でワシらとお嬢は話せるんや]
「ほほう………彫刻家の父か。よかったらその木彫りというのを見せてくれんか?」
頷いた耀は、ペンダントにしていた木彫りの細工を白夜叉に渡す。
白夜叉は渡された手の平大の木彫りを見つめて急に顔を顰める。
カイ、十六夜、飛鳥も隣から細工を覗き込んだ。
「複雑な模様ね。何か意味があるの?」
「意味はあるけど知らない。昔教えてくれたけど」
「輪廻転生に関する物か?」
「……これは」
白夜叉だけでなく、カイ、十六夜、黒ウサギも鑑定に参加する。
表と裏を何度も見直し、幾何学線を指でなぞる。
「材質は楠の神木……?神格は残っていないようですが……この中心を目指す幾何学線……そして中心に円状の空白……もしかしてお父様の知り合いには生物学者がおられるのでは?」
「うん。私の母さんがそうだった」
「生物学者という事は、系統樹を表しているのか。……どう思う白夜叉?」
「おそらくの……ならこの図形はこうで……この円形が収束するのは……いや、これは……これは、凄い!本当に凄いぞ娘!!本当に人造ならばおんしの父は神代の大天才だ! まさか人の手で独自の系統樹を完成させ、しかもギフトとして確立させてしまうとは!これは正真正銘"生命の目録"と称して過言ない名品だ!」
「系統樹って、生物の発祥と進化の系譜とかを示すアレ?でも母さんが作った系統樹の図は、もっと樹の形をしていたと思うけど」
「うむ、それはおんしの父が表現したいモノのセンスが成す業よ。この木彫りをわざわざ円形にしたのは生命の流転、輪廻を表現したもの。再生と滅び、輪廻を繰り返す生命の系譜が進化を遂げて進む円の中心、すなわち世界の中心を目指して進む様を表現している。中心が空白なのは、流転する世界の中心だからか、世界の完成が未だに視えぬからか、それともこの作品そのものが未完成の作品だからか。うぬぬ、凄い。凄いぞ。久しく想像力が刺激されとるぞ! 実にアーティスティックだ!おんしさえよければ私が買い取りたいぐらいだの!」
「ダメ」
耀はあっさり断って木彫り細工を取り上げる。
白夜叉はお気に入りのおもちゃを取られた子供のようにしょんぼりとした。
「で、これはどんな力を持ったギフトなんだ?」
「分からん。今わかるのじゃ異なる種族との会話と友になった種からの特有のギフトを貰えるというぐらいだ。これ以上詳しく知りたいのなら店の鑑定士に頼むしかない」
「今日はギフトの鑑定をお願いしたかったのですけど」
「よ、よりにもよってギフト鑑定か。専門外どころか無関係もいい所だがの」
気まずそうな顔で言う白夜叉。
「まぁ、とにかくおんしらは自分のギフトに関してどれほど知っておる?」
「企業秘密」
「右に同じ」
「以下同文」
「把握しているが言わない」
自分の手の内を明かすなんてこと普通はしない。
「うおぉおおい!いや、仮にも対戦相手だった奴にギフトを教えるのを拒むのはわかるが、それでは話が進まんだろう?」
「別に、鑑定なんて要らねぇよ。人に値札を貼られるのは好きじゃないんでな」
ハッキリと拒む十六夜。それに同意するように頷く飛鳥と耀。
困ったのぉ、と言いながら頰をかいていた白夜叉だが、突然何かを思い出したように、わざとらしくニヤリと笑った。
「まぁ、何にせよ"主催者"として、星霊の端くれとして、試練をクリアした者には"恩恵"を与えねばならん。ちょいと贅沢な代物だが、コミュニティ復興祝いとしてはちょうどよかろう」
そう言ってパンパンと手を叩いた。すると四人の前に光り輝くカードが現れた。
カードにはそれぞれの名前と、体に宿るギフトを表すがしされていた。
コバルトブルー 逆廻 十六夜
ギフトネーム
・【正体不明】
ワインレッド 久遠 飛鳥
ギフトネーム
・【威光】
パールエメラルド 春日部 耀
ギフトネーム
・【生命の目録】"ゲノム・ツリー"
・【ノーフォーマー】
プラチナブロンド カイ
ギフトネーム
・【神殺しの簒奪者】
{"炎神カグツチ" "水神オケアノス"
"雷神トール" "風神ルドラ"
"天空神ヌト" "大地神ガイア"
"時の神クロノス" "太陽神ラー"
"鍛治神へファイストス" "月神ツクヨミ"
"冥界神アヌビス" "知恵の神エア"
"愛の女神イシュタル" "悪神アンラ・マンユ"
"英雄神ウルスラグナ" "戦神アレス"
"軍神テュール" "復讐の女神エリーニュス"
"暗黒神エレボス" "混沌の神カオス"
"医神アスクレピオス" "美の神アフロディーテ"
"死の神タナトス" "神々の王オーディン"
"夜の女神ニュクス" "春の神ペルセポネ"
"魔法神イシス" "鬼神アシュラ"
"海神ポセイドン" "武神タケミカヅチ"
"破壊神シヴァ" "創造神ブラフマー"
"全知全能の神ゼウス" "召喚神ヴァル"}
・【
・【創造神と破壊神を堕とした者】
・【混沌の倉庫】
・【神格譲渡】
・【英霊の王】
「ギフトカード!」
「なにそれお中元?」
「お歳暮?」
「お年玉?」
「なんでカイさん以外そんなに息ピッタリにボケるんですかっ!!違いますよっ!!
この"ギフトカード"は顕現している"ギフト"も収納できる超高価なカードですよ!耀さんの"生命の目録"だって収納可能で、それも好きな時に顕現できるのですよ!」
「つまり素敵アイテムってことでオッケー?」
「だからなんで適当に聞き流すんですか!あーもうそうです、超素敵アイテムなんです!」
黒ウサギに叱られながら四人はそれぞれのカードを物珍しそうに見つめる。
「我らの双女神の紋のように、本来はコミュニティの名と旗印も記されるのだが、おんしらは"ノーネーム"だからの。少々味気ない絵になっているが、文句は黒ウサギに言ってくれ」
「ふぅん………もしかして水樹って奴も収納できるのか?」
何気なく十六夜は黒ウサギの持つ水樹にカードを向ける。
すると水樹は光の粒子となってカードの中に呑み込まれた。
見ると十六夜のカードは溢れるほどの水を生み出す樹の絵が差し込まれ、ギフト欄の"正体不明"の下に"水樹"の名前が並んでいる。
「おお?これ面白いな。もしかしてこのまま水を出せるのか?」
「十六夜、此処では出すなよ。白夜叉の私室と俺達が濡れる」
「だ、駄目です!水の無駄遣い反対!その水はコミュニティのために使ってください!」
チッ、とつまらなそうに舌打ちする十六夜。
黒ウサギはまだ安心できないような顔でハラハラと十六夜を監視している。
「そのギフトカードは、正式名称を"ラプラスの紙片"即ち全知の一端だ。そこに刻まれるギフトネームとはおんしらの魂と繋がった"恩恵"の名称。鑑定はできずともそれを見れば大体のギフトの正体が分かるというもの」
「へえ?じゃあ俺のはレアケースなわけだ?」
ん?と白夜叉が十六夜のギフトカードを覗き込む。
そこには確かに "正体不明"の文字が刻まれている。
("正体不明"、か。)
ヤハハと笑う十六夜とは対照的に白夜叉は表情は劇的だった。
「……いや、そんな馬鹿な」
白夜叉は驚き十六夜のギフトカードを取り上げる。その雰囲気は尋常じゃない。
「いいやありえん、全知である"ラプラスの紙片"がエラーを起こすはずなど」
「何にせよ、鑑定は出来なかったってことだろ。俺的にはこの方がありがたいさ」
十六夜がカードを取り上げる。だが、白夜叉は納得できないように怪訝な瞳で十六夜を睨む。
白夜叉は"ラプラスの紙片"に問題があるという結論の方が納得出来た。
そんなとき、十六夜が俺の方を見て興味深そうに聞いて来た。
「まあ、そんなことより俺としてはカイのギフトの方が気になるかな。漆黒の太陽に雷撃、全く想像が出来ねぇな」
「確かにそうね、その前は時を止めてたりしたし……」
「……絶対複数個ギフト持ってる」
そんな事を言われたカイは自身のギフトカードを皆に見せた。
『・・・』
カイのギフトカードを見て皆が固まる。
「って何じゃこれは!?」
「すげぇな、これは」
「こんなギフト見たことないのですよ」
「カイよ。ギフトネームお主はコレだけの神々を殺し、その権能と神格を有しておるのか?」
「なぁカイ。お前のギフトカードに書いてある神々、出てくる神話がバラバラなのは何でだ?」
「〈
かつてヴァルはそれを用いて別世界の神々や英霊を呼び出し、"暴虐の魔王"と"神殺しの簒奪者"に戦いを挑んだ」
「神殺しの簒奪者ってまさか!?」
「俺の事だな、俺が持っている"権能"と"神格"の殆どがその時の戦いで得た物だ」
カイの話に皆絶句している、当然だ。
神を相手に一人で戦いコレだけの神々を殺している。
「カイが強いのも納得じゃな。所でカイよ、わしはどうすれば良いのじゃ?」
「どう言う事だ?」
「カイはわしに勝ったから、わしはカイに隷属しているのだが」
白夜叉の答えにカイは目を見開き、黒ウサギを見た。
「カイさん、本当の事ですよ。魔王との勝負に勝てば勝った者に隷属すると言う決まりがあります」
「まぁ良い、白夜叉はこれまで通りでいてくれ」
「了解したぞ、主様。黒ウサギ、そろそろ帰るが良いぞ」
六人と一匹は暖簾の下げられた店前に移動し、耀達は一礼した。
「今日はありがとう。また遊んでくれると嬉しい」
「あら、駄目よ春日部さん。次に挑戦するときは対等の条件で挑むものだもの」
「ああ。吐いた唾を飲み込むなんて、格好付かねえからな。次は渾身の大舞台で挑むぜ」
「ふふ、よかろう。楽しみにしておけ。………ところで」
白夜叉は真剣な顔で黒ウサギ達を見る
「今さらだが、一つだけ聞かせてくれ。おんしらは自分達のコミュニティがどういう状況にあるか、よく理解しているか?」
「ああ、名前と旗の話か?それなら聞いたぜ」
「なら、"魔王"と戦わねばならんことも?」
「聞いてるわよ」
「……では、おんしらは全てを承知の上で黒ウサギのコミュニティに加入するのだな?」
「そうよ。打倒魔王なんてカッコいいじゃない」
「"カッコいい"で済む話ではないのだがの………全く、若さゆえなのか。無謀というか、勇敢というか。まあ、魔王がどういうものかはコミュニティに帰ればわかるだろ。それでも魔王と戦う事を望むというなら止めんが………そこの娘二人、おんしらは確実に死ぬぞ」
予言するかのように断言する。
二人は一瞬だけ言い返そうとするが、魔王と同じく"主催者権限"を持つ白夜叉の助言には説得力があった。
「魔王の前に様々なギフトゲームに挑んで力を付けろ。主様ともう1人の小僧はともかく、おんしら二人の力で魔王のギフトゲームは生き残れん。嵐に巻き込まれた虫が無様に弄ばれて死ぬ様は、いつ見ても悲しいものだ」
「……ご忠告ありがとう。肝に銘じておくわ。次は貴女の本気のゲームに挑みに行くから、覚悟しておきなさい」
「ふふ、望むところだ私は三三四五外門に本拠を構えておる。いつでも遊びに来い。………ただし、黒ウサギをチップに賭けてもらうがの」
「嫌です!」
「つれない事を言うなよぅ。私のコミュニティに所属すれば生涯を遊んで暮らせると保証するぞ?三食首輪付きの個室も用意するし」
「三食首輪付きってソレもう明らかにペット扱いですから!」
「黒ウサギ、コミュニティに行くんじゃないのか?」
「はっ!そうでした!ギフト鑑定も終わったのでコミュニティへ向かいましょう」
そうしてカイ達は"ノーネーム"のコミュニティへと向かった。
神々の名前等は詳しく無いので間違っていたらすみません。