ゲーム出身の一般アークスが、オラリオでダンジョンアタックするのは無理がある   作:柳沢紀雪

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今回は実験的にAI(無料版Gemini)を補助的に利用しております。
 ※活用のしかたは後書きに記載






みんな大好きブジンさんだよ

 

 さて、ここからどうすれば良いんだろう。私は内心で、ちょっとばかり途方に暮れていた。

 

 目の前ではリドさんとレイさんが、がっちりと息の合ったコンビネーションで私を睨みつけている。対する私は、二人に武器(フルクシオタラッサ)を向けつつ、視線の端では常にエルティナへ狙いを定めるグロスさんを捉えていた。一瞬でも気を抜けば、彼はエルティナに向けて行動を起こすだろう。私は彼にも意識を割き、重苦しいプレッシャーをかけ続けていた。

 

 まあ、プレッシャーと言っても、実際にはロックオン用のフォトン照射を、普段より少しきつめに維持しているだけなんだけどね。地球の概念で言えば、火器管制用レーダーを「いつでも撃てるぞ」と照射し続けている状態といえば分かりやすいだろうか?(わかりにくい)

 

グロスさんはその不可視の刺突を感じ取っているのか、さっきから苦々しげにこちらを横目で伺いつつ、決定的な行動を起こせずにいた。

 

戦況は、見事なまでに膠着している。互いに致命的な隙を見せず、誰もが次の一手を探りあぐねていた。張り詰めた空気は、深層特有の湿った冷気すらその場に固定し、風の動きを止めてしまったかのように感じられた。

 

「ねえ、リド、撤退しましょう。これ以上は無意味よ」

 

レイさんが、荒い呼吸を整えながらリドさんへ耳打ちした。それは大変冷静で、かつ合理的な判断だ。

 ぶっちゃけ、この状況は双方にとって不測の事態、いわば事故のようなものだ。片方に撤退の意思があるのなら、わざわざ泥沼の消耗戦に付き合う必要はない。

 さっさと逃がしてやるのが、この世界の常道だろう。

 

「帰せばまた討伐隊を結成されるぞ、ここでやるべきだ、リド」

 

 それに反してグロスさんは、ずいぶんと好戦的なようだ。その気概自体は嫌いじゃないけれど、今の盤面が「詰み」に向かっていることに気づかないのはマイナスだね。

 

 二つの意見に板挟みになったリドさんは、苛立ちを隠すことなく「あー、ちくしょう!」と天を仰いで叫んだ。

 

「撤退だ野郎ども! グロスも文句ねぇな?」

 

「…………お前が言うのなら従おう」

 

 やっぱり、リドさんがみんなのリーダーのようだ。寡黙で武人の風格があるリザさんとは正反対の性格に見えるけれど、仲間を思い、引くべき時に引ける判断力は、リーダーとして信頼に値する。

 

 できることなら、武器を収めてゆっくり話をしてみたかったけれど、今回は諦めるしかなさそうだ。

 

 戦闘が終わる。その確信と予感だけで、ふっと肩の荷が下りるのを感じた。私は突きつけていた武器を、ゆっくりと、敵意がないことを示すように下ろしていった。

 

――ゴッ――

 

 その瞬間だった。足元の岩肌が、腹の底を直接殴るような鈍い振動を立てて震えた。

 

「なんか、嫌な感じだね」

 

 私は誰に言うことなく、下ろしかけた警戒度を最大まで戻して身構えた。前世は地震大国出身なので、揺れそのものには耐性があるつもりだが、オラリオの地下迷宮において「不吉な揺れ」が何を意味するか、嫌というほど予感がした。

 

 

――ゴゴッ……ゴッ――

 

 

 床の振動は、地震のような一過性のものではなかった。一定の間隔を置いて、まるで地底の奥深くで巨大な何かが寝返りを打っているかのような、不規則で重く、そして湿った脈動を伴っていた。

 

「……おい、なんだこれ。何が起きてやがる」

 

 リドさんが呻く。誰もが撤退という目的を忘れ、ただ足元から湧き上がる異変に棒立ちになり、状況を眺めることしかできない。

 

――ピシッ――

 

 それは、乾いた軽い音だった。普段なら空耳かと思う程度の、静寂の夜に響く家鳴りに似たかすかな響き。

 

 だが、私の足元に広がる岩肌に刻まれたのは、致命的な予兆だった。一筋の細い亀裂が走る。髪の毛ほどのそれは瞬く間に広がり、不可視の何かが地中を抉りながら進むように、生々しく蛇行を繰り返す。

 

 亀裂は無数に、あらゆる場所から這い出し、私たちの中心点を目指して意思を持って集まっていく。

 

「なに、これ……」

 

 

 レイさんのものか、誰のものかもわからない震える声が、虚空へ溶けた。その一瞬の静寂を呼び水に、”それ”は現れた。

 

 それは、音を置き去りにしたような、静かな爆発だった。密集した亀裂が、内側から膨れ上がる力に耐えかねたように爆ぜる。その傷口から這い出した一本の“茨”は、獲物を捜すようにゆっくりとその鎌口をもたげた。

 

 茨は人間の腕ほどの太さがあり、表面には黒紫の棘がびっしりと、隙間なく生え揃っている。その鎌口は、明確に私を獲物と定めたようだった。威嚇するようにその身を細かく震わせ、いまにも飛びかからんとする凝縮された殺意を(みなぎ)らせている。

 

「こいつ、24階層のやつ? こんなところまで着いてきちゃったの?」

 

 木竜(グリーンドラゴン)を追った先で遭遇した、あの正体不明のモンスターの群れ。それが、より禍々しい姿へと変貌し、今、私たちの前にその全貌を現そうとしていた。

 

「気持ちわる……」

 

 びっしりと生えた棘を覆うように、薄い粘膜が暗闇の中でもはっきりと分かるほどに、どろりと濡れた光沢を放っている。嫌に生々しく(うごめ)くようなその艶は、こちらの肌にまで粟を生じさせる。お腹の中を素手で弄られているような、強烈な生理的不快感だ。

 

 そして、茨が一本、また一本と、新たな仲間を呼び寄せるように増殖していく。まるで意志を持つ触手のように互いを探り合い、絡み合い、おぞましい密度で一つの形へと結びついていった。

 

 その一本一本がドクンドクンと脈動を始めた。血脈を模すように形作られた心臓を、筋繊維と化した茨が覆い尽くしていく。植物としての構造を捨て、動物のような「肉体」を再構築しようとする様は、まるで生命への冒涜ともとれた。

 

――ギチ、ギチギチ――

 

 茨同士が擦れ合う湿った音が、静寂の中で嫌に響く。そうして出来上がった”それら”は、いつの間にか、明確な人の形をなしていた。

 

「こいつかぁ……」

 

 私は思わず呟いていた。茨の人型は、ゆっくりと首を傾げるように動き、棘が擦れる音を立ててこちらへ顔を向けた。その“顔”には目も口もないはずなのに、刺すような視線が確かに私を射抜いている。

 

 そして、茨の腕がしなるように伸び、その先端が、力強い抜剣(カタナ)の形へと変質していく。

 

 イクサブジン。NGSでさんざん戦って、何度も床を舐めさせられた強敵だ。だが、私が一番気に入っていたエネミーが、いま、まさに私の目の前に、現実の脅威として再現されたのだ。

 

「……マジかよ、なんだあれ。怪物(モンスター)……じゃねぇぞ、あれは……」

 

 リドさんが低く唸る。先ほどまで私に対して向けていた闘志とは比較にならない、深刻な響きがその声には混じっていた。戦士としての本能が、目の前の異形の異常性を察知しているのだろう。

 

 茨のイクサブジン――あえて呼ぶなら「イバラブジン」とでも言うべきか。それが、ギチギチと関節を鳴らして重心を落とした。今にも高速の抜刀攻撃を繰り出さんとする、あの居合いの構えが圧倒的な武威を感じ取らせるようだった。

 

 まだ出来たての身体を馴染ませているのか、わずかなぎこちなさが残るが、それも時間の問題だ。

 

 ただの茨の塊だった時はあれほど不快だったのに、こうして「武人」の形を成すと、嫌悪感が薄れていくのは不思議だね。代わりに跳ね上がったのは、生存の可能性を削り取るような圧倒的な脅威度――これは、私一人でやりあうべき相手だ。

 

「リドさん! ここは任せて、エルティナの……そっちの小人族(パルゥム)のところへ行ってください!」

 

「……は?」

 

 リドさんが本気で意味が分からないという顔をし、レイさんも同様に目を丸くしている。無理もないね。たった今まで戦っていた相手に、ここは任せて逃げろと言われているのだからさ。誰だってそうなる、私だってそうなる。

 

「リザさんのお仲間なら、私の友達でもあります!」

 

 混乱している彼らに対し、今はただ言葉を叩きつける。イバラブジンは今か今かとその力を爆発させんとしており、刹那の猶予もなかった。あいつのヘイトを私に固定し続けなければならないとダメだから、さっさと逃げてほしいんだけどね。

 

「訳が分からねぇが、……分かった。アンタがリザっちのダチってんなら、信じてやらぁ!!」

 

 リドさんの判断の早さに救われた思いだ。この窮地を脱したら、必ずリザさんの居場所を教えなくちゃだめだね。

 

「さてと、楽しもうか」

 

 リドさんたちがエルティナの元へ離脱していく様子を、HUDのミニマップで視認する。

 彼らのマーカーが十分に遠ざかり、安全圏へ入ったことを見届けた私は、持てる意識のすべてを、目の前のイバラブジンへと振り向けた。

 

 

 

 








※AIの活用方法について

1.まずはあらすじ

2.次に箇条書きのプロット

3.箇条書きのプロットに台詞をつけていく(設計図)

4.設計図を文章化(骨格)
  (ここをAIと対話しながら作っていく)
5.骨格に文章を書き加えたり削ったりして仕上げる(肉付け)
  (用語に違和感がないか、正しい使い方をしているかAIに聞いたりする)
6.最後に誤字脱字のチェックと、文章の構造が正しいかチェック
  (AIに最終チェックをお願いする)
7.投稿


という感じです。

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