ゲーム出身の一般アークスが、オラリオでダンジョンアタックするのは無理がある 作:柳沢紀雪
9月はちょっと頑張ろうと思います。
『ともかくアストレアファミリアの後を追いかければいいのね?』
「ああ、それで間違いないだろう。リド達はくれぐれもレイを見失わないよう注意してくれ」
『
ベルディナとアリーゼの内緒話を盗み聞きしていたフェルズは、ともかく二人――討伐隊を追跡すれば自ずと新参にたどり着くだろうと確信し、
地上から追跡するよりも空中を自由に行き来できるセイレーンの方が安全かつ確実に追尾できるし、他の地上のメンバーはレイが飛ぶ方向を目指して進むだけで良いので、こんな簡単なことはないはずだ。
『なんか、あいつらジグザグに動いてないか? ホントにたどり着けるのかよ』
その代わり地上を行くリドからはレイがあっちにふらふらこっちにふらふらと飛んでいる様子に疑問を呈しているようだった。
「信じるしかあるまい」
『まあ、そうなんだけどよ』
飛行中に
さらにいえば、この階層は最近
特に、今追っている推定驚異度レベル5のリザが
「アストレアファミリアか……」
通信を切ったところでフェルズはそうつぶやいた。ここに来る前にギルドの祭壇でされたウラノスの話を思い出す。
ウラノスはアストレアファミリアをこちら側に引き込もうとしている。その時のフェルズは全くそんなことは馬鹿げていると断じたが、新参を何とか守ろうとしているベルディナとそれに理解を示したアリーゼの存在がその考えを揺るがしている。
(団員はともかく、
そう、思索に入りかけたところで状況が変化したようだ。
空中を飛行していたレイがひときわ高く飛び上がって八の字に旋回し始めた。
『合図だ。合流したみたいだぜ』
事前の打ち合わせでは発見した際には空中で八の字に旋回して、その交点の直下が目的地ということだ。
「私もすぐに向かう。合流するまで様子見を頼むぞ」
『危ないようなら介入するからな』
「できる限り自重してくれ」
空中のレイなら状況をすでに把握しているだろう。
「飛行中にも使える
合流してしまえば何とかなる、フェルズも
アストレアファミリアには任務失敗の汚名を着せることになるが、それに代わるほどの報酬の用意は出来ている。そして、その後改めてワカヒルメファミリアとアリーゼを呼び出し、
おそらく、フェルズも油断していた。終わりが見えたその瞬間、人の心は最も緩むということなのだろう。ここまで多くのイレギュラーを乗り越えてきたのだから、さすがにもうなにも起こりえないだろうと。
しかし、その感情はちょうどレイが指し示した目的地から発生した大規模な爆発によって遮られた。
「まだ、足りないというのか……ウラノスよ。私達はどれほどの試練が課せられるというのだ……」
フェルズは割と書いてて楽しいキャラなので、お気に入りです。