ゲーム出身の一般アークスが、オラリオでダンジョンアタックするのは無理がある 作:柳沢紀雪
ちょっと過大評価されていますが、ご了承を。勘違い系のタグを入れるべきかも知れない。
――守護輝士(ガーディアン)の証言――
彼女がただの一般アークスなら俺なんてまだ駆け出しの新米アークスに過ぎないだろう。
彼女の功績を知るたびに俺は常にそう思う。
世間が守護輝士(ガーディアン)だの英雄だの持ち上げはするが、今の宇宙があるのは彼女の尽力のお蔭に他ならないと、俺たちは確信している。
シバがアークスシップに出現して俺たちを攻撃したとき、真っ先に立ち向かったのは誰か。それは俺たちでも六芒の誰かでもなく、たまたま休暇を取ってそこにいただけの、”一般アークス”を自称する彼女だった。俺は、自分の武器を破壊されて茫然自失としていただけにもかかわらず、彼女はそんな俺を守るように立ちはだかってシバにロッドを向けていた。
いつもと変わらない小さな身体であるにも関わらず、その時ほど彼女の背中を大きく感じたことはなかった。
その後、シャオの再生のためにアムドゥスキアを訪れたときも、スクナヒメに助力を求めるためハルコタンを訪れたときも、そばには常に彼女がいて――むしろ、彼女がいなければカミツもスクナヒメも協力はしてくれなかったのではないかと思えるほどだ。
「良いだろう、我が友に免じて、そなたらに助力しようぞ」
と、スクナヒメが宣言したとき、彼女は、
「友達だって、良かったね二人とも」
と、俺たちに向かってほほえみかけていた。俺たちは、なんと言っていいのか分からず、曖昧な笑みを返すばかりだったように思う。
彼女はスクナヒメが友と呼んだのがあくまで俺たちであると言いたかったのだろうが、それは明らかに彼女のことであることは言われなくても分かる。
思えば、ロ・カミツも「龍族の恩人のため、力を貸そう」と言っていた恩人は間違いなく彼女のことだ。にも関わらず、彼女は「先生も喜ぶと思います」とまるで他人事のようだった。
そして、最終決戦。シバとの戦いのため、俺たちを無傷で届けると胸を張り、笑って送り出してくれたその姿。レギアスのような気負いもなく、悲痛な決意も感じさせず、ただそうあることが自然であるように振る舞う姿に俺は英雄を見いだした。
世間は俺たちを英雄だと言うがとんでもない。俺は、皆が用意してくれた道をただまっすぐと突き進んだだけだ。たまたまその道を通る役目を与えられた一人のアークスに過ぎない。英雄は俺たちじゃない、俺たちを戦わせたすべてが英雄なんだと今なら強く思う。
――アークス出版『英雄達の回顧録』より抜粋――
――刀匠ジグの証言――
あやつの言う”ただの一般アークス”というのは、ある意味自分がもっとも理想とするアークスという意味ではなかったのかと思うようになった。
今となってはワシも伝説のとかもてはやされとるし、アークス全体の戦力向上にわずかながら貢献できたという自負はある(※注:現在の主力であるレイ、ディム、リバレイトの基礎設計を行ったなど)。
しかし、そのきっかけはくだんのアークスじゃ。実名を出すのはダメか?(一応伏せます)
一般アークスを自称するアークスと言えばもう自明じゃろうからあえて実名はださんが、想像の通りじゃ。
最初はより強い武器を造る気はないかという誘いじゃったかなぁ。守護輝士(ガーディアン)のお蔭でやる気を取り戻せたはいいが、だから何をするかはまだ決まっておらんかったところにあやつがやってきた。
そこからただ強い一品物を造るよりも、誰もが扱えて生産性の良い、強力な量産品を造る方向に徐々に変わっていった気がする。何というか、上手く持って行かれたという感じじゃな。
しかし、悪い気はしなかった。お蔭で今となっては誰もが一線級の武器を扱えるようになったわけじゃからな。
まあ、詳細は省くがワシがやったことはその程度よ。あやつがおらんかったら今でも個人向けの一品物を年に数本造ってるぐらいだったと思う。
「私みたいな一般アークスでも無理なく使える」と言うのがあやつの口癖のようなものじゃったが、あやつは本当にオラクル船団全体のことを考えていたのじゃろうなぁと思う。
理想のアークスとは実際はあやつのようなものを言うのかも知れんな。
――週刊工房ドゥモニ『コラム:老技師が語る』より引用――
主人公はあまり頭が良くないので、難しいことはあまり考えていません。
惑星探査編以降で、各章の時短編(あらすじ)は必要ですか?
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すでにある分も含めていらない
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どちらでもいい