1話 VRMMO
――西暦二〇二二年四月一日
ソードアートオンラインの運営が始まる前のことである。俺、中島祐樹はゲームにはまっていた。学校には一年足らずしか行かず、退学。ゲーム生活を続ける日々のこと。この世界に初めて体感型シミュレーションゲームVRMMOが誕生したのであった。茅場晶彦によって。
俺はそのゲームの発売日が待ち遠しくって、仕方がなかった。なんだって、世界初のゲームだし、オンラインゲームだという点で、ゲームの世界に入り込めるといった機能は今のゲーマーからすれば天国といってもいいくらい。でも、それは悪夢の始まりに過ぎなかった。
☆
俺はこの日本という国が憎いともいえる。少し常識はずれのニートというやつらを変なふうに言うやつはいるし、それを見て笑うやつらもいるどうしようもない人々の集まりと思っている。
そして、俺のネッ友は桐ケ谷和人だ。こいつは、俺とネットゲームで遊ぶ仲間だ。ネット内では《キリト》という偽名だ。
俺は、《ユウジマ》としている。この名前は、祐樹と中島からユウとジマを取ってつけた名前。ネット上ではこの名前でプレイ中だ。
毎日のようにパソコンの前に座ってプレイしている俺は、何かをするとき以外は家から一歩も出ない。バイトもする気もないし、ネットで稼げばいいと思っている。ポイントサイトなどでいくらか稼いでお金にすればいいとまで思っている。
これこそが、ニートだと俺は思っている。
そして、ソードアートオンラインを見つけたのは、ネットでVRMMOについて言われていたからだ。俺にはVRMMOのことすらわからない。今でもわからない状態だ。
「お兄ちゃん。ご飯の時間だよ」
妹の声が聞こえた。といっても、それは最悪なくらいツンデレだ。何も言葉にできないくらい。
この声もそのうちいけないようなことになるだろう。
「お兄ちゃ~ん。早くしないとやばいんだから」
早く出ていかないせいか、ツンツンし始めた妹がドアの向こう側にいる。
--本当にどうしようもない妹だな。まあ、仕方がないか。
俺はゲームをログアウトして、ドアを開けた。
「遅いわよ」
妹にひとこと言われ、頭をなでると、もう一言を浴びせられる。
「そういうのやめてよね。もうそんな年じゃないわよ。本当にお兄ちゃんは子ども扱いばかりしかしないのね。信じられない」
照れ隠しで言っているのか、まったく隠せていないのが今の現状だということにいつになったら気づくのでしょうか。
あまりにも無様に感じてしまうのは、俺だけなのだろうか。
「はいはい、わかったよ。今からどうにかするから」
俺は妹がかわいいなと心の中で思ってしまった。
夕食を食べることになった俺はダイニングテーブルで俺と妹は向かい合いになった。
「本当にゲームばかりしているんだから」
といいながら顔を赤くする妹。かわいらしい。
そして、妹とは
「友恵。早く食べてくれる? 食器が洗えないから」
友恵は意外と食べるのが遅い。俺なんか、ゲームのために早めに食べる習慣がついてしまい、いつも早く食べてしまう。だから、一緒に食べる時はいつも友恵が最後になる。
「わかってる。でも、あまり進まないの」
「俺なんか、すぐに食べ終わったけどな」
「お兄ちゃんと一緒にしない。だって、ゲームやりたくって、習慣がついたとか言ってたじゃない」
--家族では隠し事はできないかもしれないな。仕草とかで友恵にはばれてしまいそうだ。
ネットばかりしていることばれると少し厄介なことは自分でもわかっている。それも次世代なものだなんて、いうことはできない。
夕食を食べ終えた俺はパソコンの前に立つが、なぜかフルダイブ機能があるソードアードオンライン(通称SAO)が楽しみで仕方がない。
「早く出ないかな。俺はやりたくって仕方がないのに」
俺はパソコンを眺めながら考えていた。
「どんな使用になるんだろう。使い勝手がいいとやる気が出るんだけど」
俺は何もしないでボーっとしていた時に、一通のメールが来る。それを開いてみると、次のことが書かれていた。
『はじめまして、私は茅場晶彦というものだ。祐樹君のサーバーにある個人情報を見させてもらった。期待しているみたいだな。SAOに。それもそのうちその期待通りになるはずだ。
そして、君にはゲーム内で行ってもらいたいことがある、
一つ 最強のプレイヤーになってほしい。
二つ パートナーを早めに作ってもらいたい。
三つ 最終ボスを早めに倒してもらいたい。
以上のことをやってもらいたい。それと、君の家に発売と同時にゲームが届くからよろしく頼む!』
なんかふざけたような内容で送られてきたので、俺は少しうんざりした。
こんなやつがこのVRMMOであるソードアードオンラインを作ったやつなのかと疑ってしまうほどだ。
それにしても、どんなゲームなのかがとても気になるが、それは送られないとわからない。そしてもう一つ気になることがあった。なぜ、無料で送られてくるのか。俺は試されているのかということだ。よくわからない。
そして、俺はメールソフトをバツボタンで閉じた。
こんにちは、ここでは初めて投稿します夢中正和と申します。忙しい関係もあり、あまり更新もできないと思いますが、ご了承のほどよろしくお願いします。この作品の二次作品を書こうと思ったのは、原作がある物語にオリジナリティを加えることができるのかということです。オリジナル作品を書いている僕ではありますが、その挑戦ということで書かせていただきました。