ゲーマーたちの執念   作:航作祐人

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3話 過ぎる時間

 俺は何かと問題があるように感じた。自分はロックアウトされて、どこか違う場所に行ったのではないのかと思ってしまうのだ。友恵に起こされて、やっと目が覚める。

「なんか、あったように感じたんだけど、気にせいかな?」

「き……気のせいだよ。私は何もしてないし」

「そうか。でも、少し時間が押しちゃったみたいだけど、大丈夫なのかな?」

「うん、平気だよ」

 なぜか、友恵の顔は言葉とは違うような顔をしていた。とても暗く、楽しめなかったかのようだ。

 ――何か問題でもありそうな気がするが、あまり触れないほうが友恵のためかもしれない。

 二人の気持ちが交差した瞬間であったのかもしれない。

 

 いつの間にか正午になっていた。俺と友恵はフードコードへと足を運び、席を取る。

「なんか、いろいろなものがあるから悩むね」

 友恵のとてもいい笑顔は俺の心の中を動かすものであった。今までに見たことないような笑顔だった。

「何がいい? 決まったらお兄ちゃんがおごるから。お金がないだろ?」

「そんなことはないけど、おごってくれるなら高いものにしようかな?」

「そういういじわるする妹にはおごりません」

「わかった。じゃあ、お兄ちゃんと一緒のものでいいから」

 友恵はウィンクをして、きめ顔で言ってくるのでこちら側としてはどう返したらいいかよくわからなくなりそうだ。

「なんかいってよ。私だけが張り切っているように感じるじゃない」

「それはそうなんだけど、どうしたら反応したらいいか、困るんだよね」

 友恵は少しがっかりしてしまった。少し構ってほしいみたい。

「それよりも、友恵。俺と同じものでいいの?」

「うん。お兄ちゃんと一緒なら文句ないよ。とりあえず、私はこの席で座って場所取りしているから、お兄ちゃんは買ってきてよ。もう、おなかがすいちゃって、耐えられないから」

「わかった。じゃあ、よろしくね」

 俺は友恵を置いて、博多激ウマラーメンというお店の前に並び、レジ待ちしている。

 ――意外と並んでいるな。もしかして、おいしいのかな。

 初めて食べる博多ラーメンなので、少し期待を膨らませる俺。でも、本当はどうなのかはわからない。いつの間にか、俺の番になっていた。

「いらっしゃいませ。ご注文がお決まりでしたら、どうぞ。そして、本日は当店限定の餃子がお安くなっております。ご一緒にいかがですか」

「餃子ですか。それじゃあ、餃子一つお願いします。それと、激ウマ醤油ラーメンが二つでお願いします」

 ここの店員はとても接客が丁寧ですがすがしい。

「かしこまりました。以上三点ですね。ありがとうございます。千四百十円のお買い上げとなります」

 俺は財布の中から、千五百円を渡した。

「それでは、千五百円からお預かりします」

 店員はレジの中から、小銭を取り、俺の手の上にレシートと一緒に渡す。

「九十円のお返しです。こちらの十番の番号が呼ばれるまで、お席でお待ちください。ありがとうございました」

 店員からブザー的なものを受け取り、俺は友恵がいる席へ戻る。

 友恵はなんか待っていた。おなかがすきすぎてしまったようだ。

「おなかがすいてどうしようもない。まだなの?」

「結構時間がかかると思うよ。ゲームでもして待ったらいいじゃないか」

「そういわれても、やる気が起きないの」

 わがままな友恵には少し世話が焼ける。ちゃんとしてくれはしないものか。しっかりとした子にといいたいが、自分が終わっているので何も言えない。俺もパソコンとタブレットやスマホをいじってばかりの、ニートみたいなものだからだ。自分がクズ過ぎて何もできないのである。

 

 

 昼食を食べ終わり、俺は目的の場所へと行くことになる。

「お兄ちゃん、なんか買ってよ」

「そういわれてもな、何もできないよ。俺はそんなにはお金持っていないのだからな」

 高校生である俺だが、バイトをしているわけではない。毎月のお小遣いで生活をしているみたいなものだ。今あるナーヴギアはお小遣いをためて買ったもの。だから、次のゲームとか出てもすぐには買えない。それが俺には少し悔しい。バイトしたい気持ちもあるが、自分の時間が減ると思うと、なかなか踏み出すことができない。だから、お金がないのだが……。

「でも、なんか買ってほしいの。それがお兄ちゃんが泣いただめなの」

「どうしてだよ。お金がない奴に臨む理由がわからないんだけど?」

「だって、ほしいというよりも記念だからさ」

 友恵が何を言っているのかわからなかった。どうして、こんな俺からほしいかなんてこれぽっちも理解できない。

「何か言っているのだろうけど、声が小さくって聞こえなかったぞ」

「だから、買ってって言っているの。妹に一つくらいプレゼントでもくれてもいいでしょ」

「それを自分で言っちゃうのかよ。それは、普通は自分から――」

「いいから。買うの」

 今日の友恵がいつも以上に強引でもあるし、少し雰囲気が違うようにも感じた。俺には何を考えているのかは理解などできない。それが、俺に関わることでも……。どう対応したらいいかわからないから。




 こんにちは、喜村正和です。最近、忙しい中でもかける時間を探して、書いている最中です。この内容は少し短くなっていますね。原作ではもう、ゲームの中の話ですが、少し現実世界の話が長めでも面白いのではないかと思い、まだゲームの世界への話には組み込んでいません。どの辺からなるかは自分でも考えていないので、つなぎがうまくいくところになるかと思います。投稿に時間がかかってしまうことだけは、ご了承ください。
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