Wizard's Climber【完】   作:ノイラーテム

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災禍を収めたからこそ

 カルネ村に逃げ込んだ傭兵や冒険者たちが動き出した。

街道をエ・ランテルに向かって進み、安全圏を少しずつ広げている。かつて法国が陰謀によって焼き払った開拓村周辺を解放し、また住めるようにするのがひとまずの目的である。

 

これは決して報酬目当てだけでもない。

アンデッドの災禍は収まりつつあるとはいえ、また同じような事がないとも限らない。それに何より、避難して来た住民にも耕す土地が必要だったのである。例え税が免除されたとしても、来年以降も生きて行かねばならないのだから。

 

「物事を見る時は一面だけを見てはならない」

「安全一つとっても、アンデッドが再び現れたり他国も居る」

「また魔物と言えばアンデッドばかりとも限るまい。むしろ森はどうかな?」

「アンデッドが入り込んで森を荒らし、それを退治に出てくるという意味では彼らも同じだ。生者を憎むアンデッドという構図は魔物にも共通しているようだからね。そこで森には君たちに赴いてもらう」

 ラズロックは漆黒の剣を中心としたメンバーに解説を始めた。

簡単な地図を板に張り付け、街道とは反対側に簡単な区分けをしている。その前に座って眺めているのは、ペテルの様に大怪我を負ったり、もう主戦線で戦う事には疲れた者たちだ。むしろ引退した後で自分たちの生息圏となる場所を守り、目立つ街道側はかつての仲間達に譲ろうと思った者たちが多いように見受けられる。

 

それとは別に、村長であったりブレインであったとり、全体が気になる者たちも加えて、ちょっとした作戦会議を行っているという訳だ。

 

「基本的には森の表層を探るって感じでいいわけ?」

「なら楽で良いんだけどよ。そうはいかねーんじゃねーの?」

「どちらも正しいな。この区分けした地図は、かつての勢力圏を大雑把に示したものだ。アンデッドに刺激されて見回りは増やしているだろうし、他の魔物のテリトリーと重なって、苛立っている個体も多いとみるべきだろうね。だからもっと臆病で良い。森の様子を探ろうとして、顔を出して来たゴブリンや……その原因となる入り込んだアンデッドを狩るくらいでちょうど良いはずだ」

 主だった者には根回しをしているので、質問は個別参加者からになる。

ラズロックが詳細な説明をすると、漆黒の剣のメンバーなどはウンウンと頷いていた。どうしてそんな浅いエリアのみを探検するのかと不満な者も居たが、倒す相手が入り込んだアンデッドや刺激された亜人と聞けば順次納得して行った。アンデッドは生者に憎しみを覚えて襲い掛かるし、魔物とてそのことを知っているのから積極的に排除する。

 

要するに同じアンデッドを退治するならば、将来の災いを摘む為。

そのついでにゴブリンを退治し、可能であればオーガも倒そうとするのは、至極当然の理屈であっただろう。そこまで説明した上で、ラズロックは地図の内、特別な色で塗られたエリアを指さす。

 

「この色のエリアは『森の賢王』と呼ばれる強者が居る場所だ」

「ここで活動する者は注意する事。温厚で出歩かないから放置した方が安全だ」

「村を守るための盾として利用した方が今後の為になるが、同時にアンデッドや他の魔物が入り込んで苛立っている可能性がある。注意すると同時に、何らかの連絡手段を用意しておくように」

 まるで授業の様な説明会。だが特に反論はない。

根回しをするような冒険者は居ないが、ラズロックは派閥の原理を知っている。かつての世界でギルドで有数……希少性から言えば世界でも有数な能力持ちなのだから、まあ当然だろう。そして功績を稼ぐためではなく、自分たちの安全圏を拡げる任務なのだから、ここに居るメンバーも否応は無かったのである。

 

そんな光景を面白そうに見守っていたブレイン以外は、であるが。

 

「よう先生。俺が楽しめそうな相手は居るかい?」

「今のところ判ってる強者の縄張りは四つ。森の賢王、トロルの上位種、植物の妖精の三種までは判明しているが、何故か四体目だけ分からない。おそらく洞穴から出てこないか、姿隠しが使えるのだろう。戦うならばトロル、手を借りたいとすれば謎の四体目だな」

 ラズロックはエンリ達のバックアップと共に周辺探索を行っていた。

アンデッド相手に自分が出るまでもないのと、エンリ達を鍛えるためだ。それはそれとして、周辺を探る事でカルネ村に対して義理を果たしていたという訳だ。その中で身を隠して方々を走り回っていたのだが、勢力圏の中でボス格が出てこない場所があるのである。まあ植物の妖精も見えている一体だけとも限らないから、暫定的に数えているだけなのだが。

 

いずれにせよ、ブレインの能力に向いたのは二体だ。

トロルは再生能力が高いから、一気に切断できるブレインとはお互いに相性が良いと言える。訓練相手には丁度良いし、再生能力を上回る剣技を身につけるにはピッタリだろう。そして四体目が洞穴の奥に潜んで居る成り、姿隠しの呪文で隠形を繰り返しているなら、探知能力とカウンターがセットになったブレインの出番であろう。

 

「なるほどねえ。俺はこれから一仕事あるが、巣を見つけておいてくれるとありがたいね」

 そう言うとブレインは手を振って去って行った。

彼の興味は強者との戦いこそが本道であり、トロルの上位種との戦いには興味がある。だが今のところ戦う所まで勢力圏がぶつかって居ないし、アンデッド退治を通して集団戦闘を覚えるのが楽しい時分なのだから。となれば先約であるアンデッド退治の為に街道筋へと向かい、敵の住処が判ったら教えてくれと答えたのであった。

 

こうして強力な保護者が出かけたことで、この後の運命もある程度決まって来る。事態が動く時には何時だって理由があり、後から見れば大抵の事は必然なのである。

 

 カルネ村防衛と修業を兼ねて一同が動き出す。

エンリとンフィーレア達を中心に冒険者のリタイヤチームが広域のゴブリンを担当し、少し怪しい場所を漆黒の剣が足を止めて担当する。不意の遭遇戦を想定した構成であり、ゴブリンや下位のアンデッドを考慮した布陣である。他の冒険者や傭兵たちはブレインが連れてアンデッド退治に向かっており、自然とこうなったと言える。

 

ひとまずこの探索が終わればカルネ村周辺は安全地帯になるだろう。

 

「我々の目的は二つです。村周辺の安全確保、そしてリハビリを兼ねた修業」

「当面はリハビリと動きに慣れるですね。ペテルとルクルットは無理をせずに」

「お礼とかは不要です。我々の修行にもなりますし、その結果で短縮も可能」

「ダインが自力で第三位階に到達し、私が大儀式を覚えればきっと体も元に戻るでしょう。我々の実力はゴールド級からミスリル級の間と言う所です。全員がミスリル級に到達できれば、お互いに何の問題も無く昔通りに冒険できると思いますよ」

 ニニャはゆっくりと説明を始めた。そこに気負いがないと言えば嘘だ。

だが絶望していた頃に比べて、格段に状況は良くなっている。それにある程度の目標が推測されていた。ならば一歩一歩積み上げて、その過程を噛みしめながら最終目標へと辿り着けば良いはずだ。そのためにこそ自分は貞操を捧げたのだし、色々と身に着けている知識や修練はその結果を手繰り寄せるために行っているのだから。

 

そして運というものがあるならば、流れはきっと掴めているはずだ。

法国の兵士たちがカルネ村を襲い、ラズロックに倒された事。幾つかの知識を彼が奪い取り、大儀式やオーバーマジックという知識に軽く触れていた事。ニニャが新たなクラスとして儀式魔導師の力を得たのは偶然ながらも、今の状況に繋がっているのだ。不幸も訪れたが、幸運もまた訪れたのではないかと思うのだ。ゆえにこの流れを絶対に離してたまるものかと決意を固めていたのである。

 

「俺たちゃ病み上がりだし、あの戦いで得たモノを身に付けながら行こうぜ」

「確かに無理をしても良くないし、それにダインやニニャの修行になるか……」

「うむ。その通り。だから気にすることはないのであるな。他の地ならばともかく、森の中ならばむしろこちらから頭を下げたいところ」

 ルクルットが話題を向けるとペテルやダインも合わせた。

ムードメーカーの話に合わせて賑やかにするのは手慣れたものだ。それだけ漆黒の剣に所属する四人の息は合って居たし、ニニャが支払った代償に気が付かないフリをして仲良くやろうと息を合わせたのだ。ニニャの方も急に成長した魔法の腕前に、まったく想像されないとは思いもすまいが、仲間たちの配慮にそのまま笑っていた。

 

もちろん完全に元に戻るなんて誰も信じていない。

だが、それでも苦難の時に選び抜いた選択と、そして勝ち取った勝利の果てなのだ。それが今までよりも不自由でも、新しい力を得て埋め合わせて行こう。新しい価値観で何とかしようと言えるだけの絆が四人にはあったのだ。だからきっと涙は気のせいに違いない。

 

「それにしてもよ、オーバーマジックってそこまで使えるんだ?」

「異なる系統を覚える前提であるな。最初からその道の者にしか無理であるかと」

「ダインの様なドルイドであるとか、マジックキャスターの多い法国でないとですね」

 歩きながらルクルットが話を振るとダインとニニャは口々に答えた。

この世界で魔法を覚えることは苦難であり、その苦難に比例して強力な力でもある。ゆえに二系統で寄り道することはあまり褒められた事ではない。だが、ドルイドは最初から独自の系統の精霊系魔法を延ばす者と、自然信仰の両方を延ばしていく者とに分かれる。ダインは後者であり、両方を延ばしていく苦労を最初から覚悟して居たがゆえに、思わぬ『褒章』と言えなくもない。

 

実際、クラスレベルにしてドルイドを最低でも七レベル、自然信仰も同じくらい必要なので、『壁』を最低でも一つ越えないと取得不可能なのだ。それ以上の魔法を覚えようとするならば、二つ目の壁を越えることは必須、知らなければ狙って覚えるにはかなりの偶然と運が必要であろう。

 

「理屈としては自然を通して世界と一体になるという事なんでしょうかね?」

「良く分からないであるな。我としても狙って覚えたわけでも無いゆえ」

「どちらでも構わないさ。この縁を大事にしていこう」

 ニニャとダインが会話するのをペテルはありがたく思った。

今までのペースならばもっと早く歩いて居たし、みんなも口数は多い方だったが、出発前や夜中にでも良い話をあまりする方では無かった。気遣いさせまいと、自然とそんな会話をしているのだろう。見ればルクルットなど、痛んだ目を慣らそうと、以前よりもキョロキョロしている。無事な目と治療した目で、視力の良さが違うからだろう。

 

違和感が消えて、新しく得た体力に慣れるまでは暫くこのままだろう。

そう思いつつも、みんなの気遣いの中で、なんとかペースを取り戻しつつある。後は実戦で何処までカンを取り戻し、新しい戦い方を身に着けられるかが正念場であるとペテルは決意を固めていたのだ。一歩も引かない勇気ではなく、無理ならば無理だと強がりを言わない勇気を持つために。

 

●舞台裏にて

 新たな目標が決まれば、終わる話もある。

エ・ランテルで起きたアンデッドの災禍に収束が見え始めた頃、ソレを見守っていた勢力が動き出した。この騒ぎを沈めるか、それとも助長するべきかで迷い、傍観していた勢力がついに動き出したのである。

 

もはや災禍が収まるのは間違いなし、ならば治める方向に利用するまでだと。

 

「おいおい。その情報は本当なのか? 私を皆で担ごうとしているのではないだろうな」

「まさか。そのような不忠者は居りませぬ」

「だいたい、陛下が判断間違えて死ぬのは俺達ですぜ」

 豪奢な椅子に腰かけた男が側近たちと歓談していた。

だがその報告は到底聞き流せる物ではないし、彼らの意図せぬ状況が、与り知らぬ間に妙な方向へ転がっているとしたら笑いだすのも仕方がないだろう。それだけこの報告は『帝国にとって』朗報であると同時に、『王国にとって』愚かしい以外の何物でもなかったのである。

 

それもアンデッド騒ぎが収まりつつあるこの状況で……いや、収まりつつあるからだから起きたのだろうか?

 

「しかし何を考えているのでしょうね。都市長の解任を動議するなど」

「贔屓目に見ても良くやったと思うんですがねぇ」

「良くやったからさ。あそこは常に足の引っ張り合いだ。まったくくだらない連中だ。私があの地を手に入れた暁には、目を掛けている者以外は端から首を斬るとしよう」

 王国ではアンデッド問題に対処したパナソレイの責任問題となっていた。

災禍が起きるのを防げなかっただけではなく、勝手に周囲の戦力を動員してしまった事が問題となっている。確かに臨時の動員権を有しては居たが、それはあくまで対帝国用の切り札であり、王都へのお伺いも無しに動員を発議するなどありえないと批判したのである。また高額の報酬で傭兵やらワーカーに至るまで雇った事にも目を付け、騒ぎを収めた功績どころか私欲目的であり、反乱の容疑があると大貴族たちは責任追及を始めたのである。

 

帝国としてはパナソレイの手腕を評価しており、有力な対抗者の失脚に、笑い出すしかなかった。

 

「陛下。いかがいたしますか? 介入するならば連絡者を急ぎ用意いたします」

「そうだな。介入する処までは確定だ。問題は……どちらの方向に動くべきか」

 秘書官の問いに、陛下……バハルス帝国皇帝であるジルクニフは逡巡した。

トントンと指先で椅子の上を叩き、もう片方の手で額に掛かる髪の毛を拭う。豪奢な椅子に勝るとも劣らない黄金の毛が、はらりと散る様はそれだけで絵になる。彼が悩んでいるとしたら、この報告の真偽であり、その奥に隠された策謀があるかないかを思案し、帝国の為にどう利用するべきかを悩んでいるのだろう。

 

そして無数の可能はあれど、方向性としては二つしかなかった。

 

「よし。表向きには都市長を擁護する方向性で行く。使えそうな人物の様だし……」

「王国が自ら国を割ろうとしているのだ。精々利用させてもらおうじゃないか」

「私が評価し贈り物でも渡したいと言えば、勝手に政争を起こしてくれるやもしれん」

「もちろん介入するだけではないぞ、人も送り込んでその流れを見させて置け。このバカ騒ぎを引き起こし、収束させようとする策士の目的が何なのかをな」

 ジルクニフは一連の流れを何者かの策謀であると判断した。

パナソレイを叩くことで王の力を削ごうとしたのか、それとも騒ぎを収めることで最終的に王を強化しようとしたのか? あるいは強化したいのは『王権』であって、王自身ではないかもしれない。それらでまったく様相が変わって来る。主犯の候補は以前は野心家として精力的に活動していたレエブン公であり、そうでないならば、つい先日に帝国の名前を利用した法国であろう。もちろん『第三の人物』であるかもしれない。

 

そしてジルクニフが選んだ直接の方法とは、敵国の有力者を褒め讃え、敵国自身の手で始末させる離間の計であった。

 

「それと、例年は放置して領内に入り込んだ個体だけを潰すアンデッド師団の移動。あれを今年は我が国が独自に対処すると各国に通告せよ。アンデッドは人類共通の敵であり、今年の出兵は見送るゆえ、王国はその痕を癒されよと。もちろん王国領に入らぬか見守る為の監視兵も歓迎するとな」

「カッツエ平野に兵を出すのですか? そこまで肩入れせずとも良い気がしますが」

「何かに利用するのですね? パラダイン様が妙なアンデッドを捕獲した時の様に」

 ジルクニフの言葉に秘書官が首を傾げるが、傍にいた騎士が口を開いた。

彼は飛行部隊の指揮官でもあり、強力なマジックキャスターであるフールーダ・パラダインがカッツエ平野で行った作戦を見知っていた。高弟たちが飛行呪文で飛び上がり、火球の呪文で強力なアンデッドを退治する作戦のフォローに当たっていたのである。そしてこの話の肝は、その作戦がそれだけに収まらなかったことだ。

 

カッツエ平野に巨大な砦を建設する計画の一因でもあったのだ。

 

「その通りだ。都市長の手腕を私が意味も無く褒めるのはおかしな話だ」

「加えて例年行っている王国財政圧迫のための出兵を取りやめるのもおかしな話」

「しかし、しかしだ。今年の分の圧迫はアンデッド騒ぎによって既に行われているだろう?」

「ならば、その先を私は求めたい。今年も無理に攻め、睨み合い以上の成果が出るか? 財政の圧迫も一年分程度が前倒しになるだけだ。しかも諸国ともども私の事を言いたい放題に言うだろうな。それで併合できるなら喜んで非道の皇帝と呼ばれよう。だが、ここで温情を見せればどうだ? もちろん評判以外での話だぞ」

 粛清により鮮血帝と呼ばれたジルクニフにとって評判などどうでも良い。

重要なのは王国をどう併呑するか、その後の治世がどういう方向に向かうかである。財政圧迫という迂遠な手段を繰り返すことで、徐々に王国の財政は破綻しつつある。既に十年以内に勝てるだけの算段は立っていたのだ。だからここで攻め立ててても、一年分スケジュールを圧縮する程度の事でしかなかった。

 

側近たちはジルクニフの言葉にそれぞれの答えを導く。

 

「少なくとも、来年以降なら今年の分の兵糧と予算を注ぎ込めますね」

「と成れば四個軍ではなく六個軍、いえ七個軍を投入できるかと」

「あん? 守りに必要だろうが。……いや、だからこそ先にアンデッド師団を叩くのか」

「そうだ。カッツエ平野周辺に湧く大規模なアンデッドども。これらを称してアンデッド師団と呼ぶが、その災禍は何処に向かうか分からずあまりにも広く、我が帝国と王国が半ば共同で当たって来た。逆に言えばその広い区域を先んじて掃除できる理由になるという訳だな。周辺のアンデッドや亜人共をこの際だ、まとめて始末しておこう」

 帝国は八個軍団を編成しているが、攻撃には六個軍が最大とされている。

それは他の国であったり、各地に住まう亜人などの魔物対策への割り当てをされていた。だがジルクニフは何処に向かうか分からないアンデッドの特性と、その対処への頭が痛くなるような問題を逆用。今年出兵する軍団の一部と費用をそれに当て、残りは来年以降に繰越すことで本命の作戦での用兵を容易にしようとしていたのだ。

 

そして帝国兵は鍛え上げた職業軍人を中心としていた。

数こそ王国の動員兵力よりも少ないが、その分だけ精鋭であり、いざ数を用いた時の費用対効果はまるで比べ物にならるまい。睨み合うだけならば四個軍団ほどであるが、それを六個軍団とし、さらに一個軍団を予備兵力と出来るならば作戦の幅が広がる事は間違いが無かった。

 

「これを我が腹案とする。これをいかにするか思うことあらば申してみよ」

「諸国にも通達するのであれば、竜王国や法国へ亜人対策で提携しては?」

「竜王国は役に立たん。むしろ法国にカッツエ平野を負担する分のを出させるべきだ」

「それなら先の件について確認し、真実ではないと否定するならば、それを元に誘導するのはいかがでしょう? どうせ否定するだろうと放置して居ましたが、使者を派遣する良い理由になります。国の周辺が平和になるのであれば、特に異存はないかと」

 ジルクニフの言葉に側近たちが反応していく。

それぞれの立場と見解によって差はあるが、皇帝の為に働きその意志の元で帝国を発展させていこうという思いは誰よりも強かったのである。

 

こうしてバハルス帝国は動き出し、アンデッドの災禍が収束する裏で、リ・エスティーゼ王国の落日が決定付けられたのである。




 前章でアンデッドの問題は終わったので、天丼キャンセルです。
原作でもアンデッド師団はナレ死したので仕方ないですね。
対策も判ってますし、アンケートでエルヤー参考にする路線も高くはなかったのでこうなって居ます。

●ジルクニフと愉快な仲間達
 原作と違ってアイズさまが居ない上、勝手に王国がピンチになってるので楽勝です。
なお、王国を併呑したら「今からお前が人類の守護者な」と法国に奉仕を強制される模様。
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