にじさんじヤンデレ物語 作:にじさんじヤンデレ委員会非常勤員
日曜日:熱測るか……ファ⁉ 39⁉ いや、でも吐き気とかもないし、解熱飲んで寝とくか
月曜日:おー、熱はまだあるし会社やすもー
火曜日:解熱剤のおかげか熱は一応下がった、でも喉滅茶いてぇ……。そうだ、病院行って喉に効く薬を処方してもらおう! 効果あるし、安全だし、安い!
病院 :コロナの陽性ですね~
自分 :( ;∀;)オマィガー
はい、というわけで風邪かと思ったらコロナでした。
最近のコロナって結構症状軽いんですかね、自分ワクチン一回も打ってなかったんですけど喉の痛みが続くし、もしかしてインフルエンザかな? ぐらいに思ってたんですけどね
因みに、10年近く体調不良で休んだことはなかったので、貴重な体験です。
凍えとは違う”寒さ”とか、こういう時にしか見れないカオスな夢とか、ぼーっとするのに妙に鮮明に見える視界とかetc
とりあえず少しは書かないと書けなくなりそうなので、短いですけど書きました。
とは言っても頭全然回らないですねー、大体4000~7000文字を2~3時間ぐらいで書いてるんですけど、3000ない文に3時間以上掛けた気がしますね
「起立! 礼!」
『ありがとうございました!』
授業が終わり、挨拶をする。
授業を担当した教師が一言二言の返答をする。
教師が教室を出て行くと、リゼと同じクラスの生徒は机を移動させ始める。
お昼の給食は4か6人の偶数のグループで行われる。
今週の係が大きな鍋やプラスチックの入れ物を抱えて戻ってくる。
「リゼ~、早くー」
「ごめーん! 今日のすっごい重いんだよぉ……!」
千鳥足になりながらも、今週の配膳当番であるリゼは両腕に力を込める。
「だーから私も付いていこうかー、て言ったのに-」
入学式から半年、入学当初に悩んでいた友好関係の構築。と言えば堅苦しいが、リゼは話せる程度の友人を作ることに成功していた。
まだまだ話せる、もしくは友人と呼べる相手は片手の指の数程度。しかし、リゼはこの友好関係に満足していた。
「ほら、私が持ってあげるからさ」
「あ、ありがとぅ……」
クラスでもムードメーカーな佐藤はリゼの友人第一号だった。
ナナシダと友人を作るために頑張ると決めてからも、リゼは自分から声を掛けることに抵抗感を感じていた。
そんなとき、些細なきっかけから話しかけてくれるようになったのが佐藤。
当初は佐藤から話題を用意していたが、リゼも少しずつ自分から話題を振るようになっていった。
「はい! じゃあ配膳始めよっか!」
「うん」
リゼは華々しくはないが、それでも青春と呼べる学校生活を謳歌していた。
『頂きまーす』
リゼが入学した中学は地元では進学校として高い倍率を誇っていた。
もちろん、裏口や不正好意は行わず、リゼ本人の実力によって入学の権利を得ている。
そんな中学は進学校と言うこともあり、ある程度は規律のある生徒が多い。
「リゼ。さっきの授業で物理の先生が言ってた計算しきってさ――」
「ちょっと! 今お昼の時間だよ、私の頭を爆発させるつもり⁉」
佐藤が学年で最も成績の高いリゼに、こうした質問をするのは定番の光景となっていた。
それを他の友人が注意し、リゼが苦笑いを浮かべる。
「ご、ご飯食べたら教えてあげるから! ね?」
「リ、リゼ~!」
「リゼも甘いよねぇ~」
「私だったら絶対に嫌! て言っちゃうわ」
リゼと佐藤、そして友人二人の4人グループは学校でも注目の的となっていた。
知らぬは本人達ばかり。
給食も食べ終わり、携帯を片手に談笑しているときだった。
「あ、リゼまたそれ触ってるね」
「え? ……あ」
佐藤が呆れた顔でリゼの手元を指さす。すると会話に入っていなかった友人二人も興味を示す。
「なんだっけ、リゼのお守りなんでしょ?」
前にも説明された佐藤が思い出しながら確認を取る。
「うん……そう。お守りなんだ……」
リゼが手に持っていたのは神社などで売られている華やかなグッズではなかった。
黒く、手のひらサイズの小さな防犯ベルに酷似した形状をしていた。
リゼが幼い頃、ナナシダにお強請りをして貰った”どこでも場所が分かる君”だ。
本来は交換する物だが、駄々を捏ねたリゼにナナシダが苦心した結果。中身の交換だけを行い、それ以外はナナシダから貰ったときのままとなっている。
どれだけ大切にされていたとはしても、外装の一部が剥がれている姿は年期を感じさせた。
「御利益はなにがあるの?」
お守りと言えば特定の物事に焦点を当てた守りの加護。
初めてリゼのお守りを目にした友人二人が何気なく問いかける。
「全部」
悩むことも考えることなく、リゼは即答した。
『え?』
友人達のポカーンとした顔にリゼは微笑む。
そして、言い放つ。
「全てのことから、私を守ってくれるの」
頬に古びたお守りを押し当て、慈しむ。
嬉しそうに細められた瞳から、粘着性を帯びた黒いナニかがリゼの瞳から漏れ出る。幸いなのは友人達が知識も経験も持たなかったこと、だからこそ抑えきれぬ異質に気づかなかった。
「あ、あはは! リゼがたまに言う冗談って面白いよね!」
故に、佐藤が導き出した安直な回答に他の二人も追随する。
「た、確かに! でも本当に何が来ても守ってくれるなら凄いよね!」
「本当に守ってくれるよ?」
冗談と無理やり解釈しようとする友人に、リゼはあくまで真実だと告げる。
リゼからすれば幼少から約束された絶対の摂理、だからこそ知らぬ者の好奇心を刺激させてしまう。
「じゃあさ、例えばね? 本当にはしないから」
対面に座る友人の一人が当たりを見まわし、消しゴムを取り出す。
物持ちがいいのだろう、本来の五分の一になるまで使い込まれたソレは、角の全てが丸くなっていた。
「この消しゴムをリゼに投げたらどうなるの?」
重さ、形状、性質。全てを考慮すればたとえプロの野球選手が投げたとしても、当たった時の痛みはよくて眉を顰める程度だろう。
友人は問うた。
これを投げればリゼに着弾する前に弾かれるのかと。
「多分投げれない」
リゼは答える。
それ以前の問題なのだと。
「リ、リゼ……?」
気づく。
佐藤を含む友人達は目の前の少女が言っているのは全て本気なのだと。冗談やはったりはなく、本当にリゼはお守りが全てから守ってくれるのだと。
「あ、ちょっと待ってね」
リゼは気づいたように会話を中断させると、携帯の画面を操作する。
満足げにうなずいた後、静かに呟く。
「これはお遊びだからね? あと、見えちゃってもダメ」
佐藤たちは気づく、リゼの放った言葉が自分達には向けられていないことに。
この場にいない誰かに突如話しかけたリゼに、目を見開くが当の本人はニコニコと笑顔を振りまく。
「試しに投げてみてよ」
「え……でも……」
笑顔で言い放つリゼに口ごもる。
別に本気ではなかった、簡単なたとえ話。特定の状況を設定したうえで、何が起きるのかを想像するだけ。
求めたのは言葉による回答。
実演など考えていなかった。
「ね、早くー。お昼が終わっちゃうよー?」
得てして生まれた気まずい空気の中、リゼだけが平常運転。
「え、と。い、痛くないように……投げるからね……?」
だからこそ、この異様な注文を受け取ってしまう。
残された良心がわずかに抵抗を見せ、提案者である友人はそっと放るように投げる。
瞬間、換気を目的に開け放たれた教室の窓から、季節を感じさせる少し肌寒いそよ風が舞い込む。
「――あれ?」
「ね、言ったでしょ?」
しかし、投げられたはずの消しゴムはリゼにぶつかることはなかった。
正確には、手は投げる動作を確かに取っていた、ただ消しゴムが手から放り出されることがなかったのだ。
「投げようと思っても投げれないでしょ」
佐藤を含む友人達の困惑をしり目に、悪戯が成功したことに一人喜ぶリゼ。
そして嬉しそうな表情のままリゼは友人の机の上を指さす。その先を辿るとさらに目を見張った。
「え、あれ……どうしてここに。私、確かに持ってた……はずなのに」
先ほどまで確かに握っていたはずの消しゴムが、投げたはずのソレが目の前に置かれていたのだ。
「私のお守りって……最強なんだ」
長年耐え、待ちに待った光景を前にリゼは高揚した視線を窓の外に向けた。