異世界卜部 〜異世界でもコードギアスの世界でも四聖剣は虚名にあらず!〜   作:シャール

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現実世界・逆行編
帰郷


「まさか裏にこんなに広い修練所があったとはな。」

 

 周囲を見回すと、様々な冒険者たちが剣術や魔法の訓練をしている。

 

「普段は防音魔法をかけていますので、周辺住民に迷惑は掛けられないですからね。」

 

「なるほどな。」

 

「では早速ですが試験を受けていただきます。」

 

「ああ。」

 

 さて、遂にこの時が来たか。

 

「ではあちらに置いた的を10秒以内にできる限り破壊してください。遠隔攻撃は不可とします。」

 

 見たところ10個あるようだ。一個につきかけられる時間は1秒。前の俺ならば無理だっただろう。だが今ならば可能。

 

「では参ります。」

 

「『身体強化』ッッ!!」

 

 気を全身に巡らせる。特にそれを足に集中させる。

 

「始めッ!」

 

 急いで一つ目の的に向かい、拳でそれを破壊する。

 

 そして横にある的は足で。そのようにして次々に破壊していく。

 

 最後の二つは約4メートル先に置いているようだ。俺は後方に風を発生させ、勢いよく膝でその二つの的を破壊した。

 

「終了です!」

 

 俺は身体強化を解き、受付嬢の元へと歩いていく。

 

「合格か?」

 

「合格です!素晴らしい結果です。それに武技を見事に応用してましたね!」

 

「そんなに褒められると照れるな。」

 

「お世辞じゃないですよ!この結果なら銀級並みですよ!」

 

「そうなのか?」

 

 まだ覚えていないが、銀ならばカルメンと同じか。

 

「では次は剣術試験ですね!ではあちらに。」

 

 指示された方向には一人の筋骨隆々の男が立っていた。

 

「新入り。見ていたぞ。中々やるようじゃないか。」

 

「ありがとう。」

 

「俺はゴードン。このギルドで剣術師範をやっている者だ。今日はお前の試験を担当する。」

 

 中々強そうだ。

 

「今回の試験はこのゴードン師範と試合をしていただきます。試合結果に基づいて合否を判定します。」

 

 つまりは実力を見せればよい。という事か。

 

「なお身体強化。各魔法は禁止とさせていただきます。」

 

 妥当だな。

 

「では新入り。見せてもらうぞ。お前の実力を。」

 

「望む所・・・!」

 

「始め!」

 

 相手は恐らく力に優れているだろう。それに腰に下げている獲物は刺剣。ならば。

 

 俺は木剣を『霞の構え』で構える。本来の俺は『脇構え』が得意なのだが。

 

 これならば相手の打突をかちあげる事が可能。

 

「面白い構え方だ。まるで隙が無い。」

 

 予想通り。構え方から察するに突きを基調とした剣術であることは間違いない。

 悪いがここは勝たせてもらう!

 

 じりじりとお互いの間合いを詰めていく。

 

「はッ!」

 

 来たッ!!!

 

 切っ先で突きを跳ね上げる。狙い通り。これならばッ!!

 

「甘い!」

 

 そのまま木剣を持っている右手を狙う。

 

「ッ!!」

 

 まさか蹴・・・!

 

 慌てて木剣でそれを防ぐ。

 

「まさか卑怯とは言うまいな。」

 

 失念していた。これは剣道ではない。実戦なのだ。

 

「行くぞッ!」

 

 急いで『脇構え』に切り替える。

 

「守りが甘いぞ!!」

 

 突きを柄頭で防ぐ。

 

「まさかポメルで!?」

 

「チェストォォォォオオ!!!」

 

 そのまま突きを刀身で滑らせながら下からの切り上げ。

 

 しかし相手もそこまで甘くなかった。

 

 そのまま宙をバク転し、斬撃と同時に身を躱した。これは致命傷にはならない。

 

「やるな・・・。だが剣術師範としての意地もある。本気を出させて貰おう。」

 

 彼は片手で構えていた剣を両手で構えた。

 

 斬撃に切り替えたな。

 

 俺はそのまま『脇構え』で行くとしよう。

 

「はあッ!!」

 

 上からの振り下ろし!

 

 そのまま懐に飛び込む!

 

「バカな!!」

 

 守りから攻めに転じる!!

 

 俺はそのまま柄頭を鳩尾。すなわち肝臓に突きを行う。

 

「ぐぁッ・・・!!」

 

 激痛だろう。俺も藤堂さんとの立ち合いで一度体験した。

 

 そのまま蹲った彼の首の後ろ側に木剣を軽く当てる。

 

「勝負アリ。といったところか?」

 

「ぐうっ・・・!」

 

「そこまでッ!!」

 

 受付嬢が手を挙げる。

 

「凄いですッ!合格です!」

 

 それだけ褒められるとなんだか照れるな。

 

「まだだ、まだ終わっていない!!『身体強化』!!」

 

「ちょっと!!」

 

 来るッ!7時の方向!!

 

「くおおッッッ!!!」

 

 流石に速いな!だが俺も。

 

「『身体強化』!!」

 

 お互いの木剣が折れて吹き飛ぶ。

 

「ここからはただでは済まないぞ!」

 

「知るかァァァッッッ!!!!!」

 

 完全に怒っているな。これは本気で行かなければ。

 

「『サンドスピア』ァァッッッッ!!!!」

 

 地面が歪む。

 何かがおかしい!!

 

 俺はステップを踏んでその地面の歪みから離れる。だが。

 

「ッ!?」

 

 地面は歪むなりつららのように尖って飛んでくる。何とか避ける事に成功するが最初の一発は頬を掠め、血が流れる。

 

「面白い技だ。だが俺もッ!」

 

 気を拳の先に集中させるッ!!

 

「はあッ!!」

 

 砂の槍を拳で破壊する。

 

「バカな!?だがこれでッ!!」

 

 砂の槍の数が増える。だが問題ない!

 

「ちょっとちょっと!!ストップストップ!!」

 

 カルメン!?

 

「うおおおおお!!!」

 

「砕けろぉッ!!」

 

 まるでジェット噴射!炎を纏って彼女は全ての槍を破壊し尽くした。

 

「カルメン。」

 

「ちょっとさ、頭に血が上り過ぎじゃないの?ゴードン。」

 

「・・・だがこいつは。」

 

「ダガーもナイフも無いでしょ!!」

 

 これは面白い。

 

「卜部さんも挑発に乗らない!」

 

「元より全てを尽くさなければ勝負ではないと思うが・・・。」

 

「勝負じゃなくてシ・ケ・ン!!」

 

 確かにそう言われるとそうなのだが・・・。

 

「あなたもちゃんと止めないと!」

 

「あ、あうっ!すみません・・・。」

 

 その怒りの矛先は受付嬢まで向いていいる。仕方がない。

 

「すまなかった。俺もつい熱くなってしまってな。ゴードン殿に悪気はないはずだ。」

 

 頼む。話を合わせてくれ。

 

「あ、ああ。つい俺もな。」

 

 よし。

 

「そ、そう。でも周りを巻き込んじゃうから危ないってそう言いたかっただけなのよ。」

 

「この通りだ。」

 

 両手を合わせる。

 

「分かった。許してあげる。」

 

「ありがとう。今度何かうまいものを奢ってやる。」

 

「あなたがそれを言いますか・・・。」

 

「・・・?」

 

 カルメンはため息をつく。

 何か悪いことでもしたか?

 

「ところでこれは合格で良いのかしら?」

 

「え、ええ。問題ないです。」

 

「うんうん。やるじゃない!卜部さん。」

 

「ああ。だが前の俺ならできなかった。この力を。」

 

 そう8年前にこの力さえあれば・・・。

 

「じゃあ行きましょ!それと試験の間に卜部さんの初仕事見繕っておいたわよ!」

 

 一枚の紙を手渡される。

 

「これは?」

 

 一見ただの草だが・・・。

 

「草刈りよ。新しく部隊に補充が来るからそのスペースの為にね。お姉ちゃんが依頼したみたい。」

 

 初仕事は雑用か・・・。

 

「あっ。露骨に嫌な顔をしないでよ!」

 

 バレている。

 

「まあいいだろう。」

 

「さて、帰りますか。」

 

 俺たちは転移広場に向かった。

 

 

 

 

「よし、転移するわよ。掴まっててね。」

 

 俺はカルメンの肩に手を置く。

 

「行くわよっ!」

 

「ッ!?」

 

 何だ!?頭の中に!!

 

 いろんな光景が目に映る。目まぐるしい光景。

 

 これは日本か!?

 

 幼い子供と母親!?

 

「・・・やめろぉッ!!」

 

 ブリタニアの兵士が拳銃を構えていた。

 

 俺はその前に立ちふさがるが・・・。

 

 パンッ!

 

「!?」

 

「おかあさん!!おかあさぁんッ!!」

 

 確かに俺は立ちふさがったはず・・・。

 

「いやッおかあさん!!おか・・・」

 

 パンッ!!

 

「う、うわああああああああぁぁぁぁぁぁあああッッッッ!!!!!」

 

 また救えなかった!俺は!俺は!

 

 また光景が入れ替わる。

 

 これは、虚無か・・・?

 

 何もない空間。そこを人々が歩いていた。その人たち。いや。人だった何かは彷徨うように歩いている。

 まるで何かへと向かうように・・・。

 

『力が欲しいか・・・。』

 

「誰だッ!!」

 

 まるで地の底から響き渡るような声。

 

『私は誰でもない・・・。だがお前の望むものを授けてやれる・・・。』

 

「俺の、望むもの・・・?」

 

『王の力だ。』

 

 王の力だと・・・?

 だがもしその力が本当にあるのだとしたら、俺は日本を救うことができたのだろうか。

 

『全てはお前次第だ。救えるか救えないかはな。』

 

 もし!

 

「もし力が手に入るなら俺はッ!!」

 

『異なる摂理、異なる時間、異なる命。王の力はお前を孤独にするかもしれない、その覚悟があるのならな・・・。』

 

 この紋章は・・・!?

 

 だが・・・!

 

「俺は力を手に入れ、力を使う・・・!!」

 

 本能。いやそんな生ぬるい物では無い。

 だが理解できる。これは『ギアス』・・・!

 

 そして俺のギアスは・・・!

 

 『異世界転移のギアス』・・・!!

 

 理解したとたんに空間が歪む。そうだ。俺は帰るんだ。日本に!!

 

 空間の中心に全てが巻き込まれる。俺もその中に・・・。

 

 

 

 

「ッ!?ここは!?」

 

「どうした卜部。」

 

 俺は・・・?

 

 周囲を見渡す。ここはナイトメアのコックピット?

 

「卜部!気が抜けているんじゃないか?後れを取るなよ!!」

 

 この声・・・。千葉か!?

 

「卜部さん。緊張するのは分かるけどさ。居眠りは感心しないな。それにパイロットスーツはどうしたの?」

 

 朝比奈が呆れたように言う。

 

 俺は自分の格好を見る。向こうの世界と同じだ。服の傷も同じところにある。

 それに左手の方には軍刀が置いてある。

 

 そうだ、俺は手に入れたのだ。『力』を。『ギアス』を!

 

「やだ!ちょっと!どこよここ!?」

 

「え!?ちょっとどういうことだい?卜部さん。」

 

 モニターを確認する。そこにいたのは。

 

「カルメン!?」

 

 月下の左手の上にはカルメンがしがみ付いていた。

 

「卜部!これから藤堂中佐を助けに行くのだ。関心はせんな。」

 

 仙波大尉が怒る。

 

「す、すみません。」

 

 ひとまずカルメンを地面に降ろす。

 

 状況を整理しよう。

 

 俺は試験を終えて、あの大森林に帰るはずだった。

 それで転移広場に向かった。そうして転移しようとしたとき。そうだ、あの時だ。

 

 何者かによって『ギアス』を授けられた。そうして俺は使ったんだ。あの力を。

 

 そして戻ってきた。日本に。

 

 どうやら時も戻っているようだ。

 このメンバーが揃っている。そしてこの状況。

 

 チョウフ基地か!?

 

「って君。紅月とかいう子じゃないか。確か紅蓮に乗っているはずだけど・・・。」

 

「え?私は乗ってますけど・・・?」

 

「えぇ!?じゃあその子は一体・・・。」

 

 他の四聖剣のメンバーが左手についたハンドガンを構える。

 

「誰だ貴様。」

 

「怪しい奴だね。」

 

「他人の空似という訳でも無かろう。」

 

 急いでカルメンの前に立ちはだかる。

 

「待ってくれ彼女は!」

 

「それでは作戦を開始する!!」

 

 この声はゼロ!

 

 俺は急いで後方支援の井上に通信を繋ぐ。

 

「すまない。この女性を回収してくれないか!後で理由は説明する!」

 

「え、ええ良いですけど。」

 

 次はスピーカーをオンにする。

 

「カルメン。説明は後だ。ひとまず迎えが来る。回収されてくれ。」

 

「え?卜部さんなの?」

 

 困惑するのも無理はない。あの世界からだからな。

 

「爆破しろ!!」

 

 その瞬間。基地の外壁が爆発する。

 

「卜部。後で説明してもらうからな。」

 

 千葉が怒り声でいう。

 

「ああ。だが今はッ!!」

 

 ランドスピナーを展開し敵陣へと突撃する。

 

 炎の中を潜り抜け、敵の一斉射を受ける。だがこの月下なら!!

 

「卜部!逸るな!!」

 

 だが皆は・・・。

 遅い・・・?

 

 しかしやらねばやられる!!

 

 俺は回転刃刀でサザーランド4体を切り伏せる。

 

「す、凄いよ。この月下!無頼とは大違いだ。」

 

「あ、ああ。」

 

 俺は知っている。月下にはこれほどのスピードを出せる性能はない。

 

 

 

 

「ちょっとちょっと、おかしいねえ。月下のスペックは私が良く知っているハズだけど。」

 

 珍しくラクシャータが立ち上がる。

 

 太った男。ユスクが数式が羅列したモニターを見ながら呟く。

 

「ですが彼だけです。」

 

 痩せた男。ソンティもモニターを確認する。

 

「認識にコンマ07のズレはあります。」

 

「でもさ、なんかおかしいのよねえ。個人の。それも人間の生身で差が出るなんて。」

 

「彼の機体だけ良いパーツが使われているのでは?」

 

「無い無い。そもそもキョウトの爺ちゃんたちのパーツあんまり良くないんだもん。その中で必死に良いの探して選んだんだから個体差が出るわけがないし。」

 

「それなら。」

 

「やっぱさ『個人差』ってやつじゃない?」

 

「そんな非科学的な。」

 

「ワタシはあんま信じたくないんだけどねえ。そういうの。」

 

 

 

 

「せいッ!!」

 

 これで13機目!!

 

「卜部に続け!!」

 

「「承知!!」」

 

 この力は・・・!俺は持ち帰っている!あの世界で得た力を!

 それならば!!

 

「『身体強化』!!」

 

 スケールを大きくすれば良いだけの事。今この月下は俺の身体だ!!

 

 月下のエナジーフィラーからの力の流れを感じる。それを適切に!

 

「もっと速くなった!?」

 

「本当に同じ機体なの?」

 

「まるで電光石火だな。」

 

 これは凄い!!この月下をレバー無しで操作できるとは!!

 

 

 

 

「何!?あの四聖剣の一人。名前は確か卜部といったか。」

 

 ゼロことルルーシュはドローンの映像をモニター越しで観察する。

 

「あの白兜と同レベル。いや。もっと素早い。」

 

 カレンが紅蓮の腕で、天井を突き破る。

 

「ぐあッ!!」

 

 どうやら誰かが下敷きになったようだ。

 しかし情報提供者によると位置は正しいはず。

 

 ルルーシュはコックピットから身を乗り出す。

 

「ゼロ・・・。」

 

 どうやら情報通りのようだ。

 

「藤堂鏡志朗。7年前の戦争で唯一ブリタニアに土をつけた男。」

 

「厳島の奇跡かーーーーー」

 

 

 

 

「千葉、朝比奈!合図を!」

 

「はいはい。分かってるよっと!」

 

 千葉と朝比奈が壁越しでハンドガンを空に向けて発射する。それを合図に壁が爆破され一台のトラックが基地内へと侵入する。

 

「ポイントFで合流!」

 

 ゼロの通信だ。

 

 目の前のサザーランドを切り伏せ、合流地点へと向かう。

 

 あのトラックには斬月が載っている。

 

 俺はトラックと並走して襲ってくるナイトメアを切り伏せる。

 

 そして他の四聖剣のメンバーと合流する。

 

 トラックの荷台が開く。そこには正座している状態の斬月。その手には回転刃刀が握られていた。

 

 ゼロの機体が合流し、コックピットからその人。藤堂中佐が出てくる。

 

「中佐!」

 

「おかえりなさい。藤堂さん。」

 

「皆。手間をかけさせたな。」

 

「安いものです。」

 

 この場面やはり二度目・・・。

 

「ゼロに協力する!ここの残存兵力を叩くぞ!」

 

「「「「承知!」」」」

 

 やはり良いものだな。仲間とは。

 

「どうしてあいつがここに・・・!」

 

 枢木スザク・・・。この時はまだ虐殺皇女ユーフェミアの騎士ではない。ナイトオブセブンでも。

 あの時。ブラックリベリオンの時もこいつがゼロを!

 

 ならば今のうちに叩く!!

 

 ランドスピナーに意識を集中させる。

 

 

 

 

「あれはッ!!」

 

 黒の騎士団の機体。だがこれまでとは違うその動きに枢木スザクは驚いていた。

 

「は、速いッ!」

 

 周囲を旋回しながら少しづつ距離を詰めていく。

 

「これならッ!!」

 

 進行方向を予測し、ヴァリスを放つが。

 

「消えたッ!」

 

「スザク君上ッ!」

 

「くッ!」

 

 スザクはブレイズルミナスを展開し、なんとか銃撃を防ぐ。

 

 左側のモニターでメインカメラの映像をスロー再生させる。

 

 左胸のスラッシュハーケンを地面に突き刺しその反動で飛んでいた。それは前に彼がやった戦術でもあった。

 しかしそれが見破れなかったのは。

 

「速すぎるッ!」

 

 

 

 

 これが前と同じならもうそろそろ敵の援軍が迫ってくる。その前に!

 

 俺は空中でスラッシュハーケンを再び放つ。

 

 勿論あの盾で防がれる。しかし!!

 

「くおおおおっ!!」

 

 ワイヤーの上を滑ってその脚部を左腕部にぶつける。さすがにこの質量。左腕部は地面にたたきつけられて粉々になる。

 

 いや、違う。被害を最小にするため左腕部をパージしたのか。衝撃を逃がすために。

 やはりラウンズになるだけはある。だがこれで奴の守りを半分封じた!

 

 すると白兜の左腕部を除いた四肢からスラッシュハーケンが飛び出してくる。だが見える!

 

 3つとも回転刃刀でワイヤーを切り落とす。

 

 これでイケる!!

 

「卜部・・・良し!!それでは旋回活殺自在陣だ!」

 

「「「承知!!」」」

 

 この陣形が決まれば!奴を倒せる!!

 

「待って!ゼロの指示を!!」

 

 白兜がとった策。それは。

 

 右腕を前に出しただと・・・!?

 

 

 

 

 スザクは一点突破に賭ける。

 

「ブレイズルミナス展開!!あの機体さえ無視すれば・・・!」

 

 スザクは赤い髪のようなものが生えた機体に突撃する。

 だが藤堂はそれを見逃さない。

 

「こちらへ来たか・・・!だがッ!!この3段突きで!」

 

 3段突きの初手二発を辛うじて避けられてしまう。しかし三段目は見事にそのコックピットブロックを捉えた。そのまま回転刃刀は見事にそれを両断する。

 しかしどうやら天井部分しか切れていないようだった。

 

「スザク君ッ!?」

 

 だが藤堂は一瞬で状況を理解する。

 

「よし、まだ動く!」

 

 そのままスザクは一気に基地のハンガーへと入る。

 

「逃げるか。だが!」

 

 藤堂はそれを追おうとするが。

 

「戦うな。これ以上は・・・。」

 

 

 

 

「戦うな。これ以上は・・・。」

 

 時間切れのようだ。

 仕留める事には失敗した。だがこの力があれば俺は!

 

「君は君の信じる道を行くといい。スザク君。」

 

 藤堂さん。申し訳ない。彼は俺が・・・。

 

 北の空に敵援軍が見える。

 

「勝てない戦と負け戦は別物だ。心得ているようだな。ゼロ。」

 

「卜部、仙波大尉!チャフスモーク展開!!」

 

「「承知!!」」

 

 チャフスモークを炊きながら、基地を後にする。

 

「各員。ポイントHで合流・・・。」

 

 ゼロか。あの時と同じ。声色に元気がない。

 

 だが今は喜ぶべきだろう。俺は強くなった。これならばブラックリベリオンでも!!

 

 次は成功させる!!!




・・・ゴメンなさい!!!

急な路線変更に驚かれたと思います!!

ただ四聖剣も藤堂も出したいなと思っていたらつい・・・。

まさか卜部がギアス能力者になるとは・・・。
次回からは路線変更してしばらくはコードギアスの世界になります。

勿論タイトルにある通り、異世界要素も忘れずに盛り込んでいくのでよろしかったらこの駄文にもう少しお付き合いください。
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