異世界卜部 〜異世界でもコードギアスの世界でも四聖剣は虚名にあらず!〜   作:シャール

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卜部 再会と 仲間

「卜部。どういう事だ?」

 

 千葉の目線が痛い。

 

「そうだよ卜部さん。戦場に連れて行く程じゃないでしょ。」

 

「公私混同してはならぬとあれ程。」

 

「どうした。皆で集まって。」

 

 藤堂さん、助かった。

 

「それが中佐!卜部が戦場にお、女を!」

 

「ほう、それは良くないな。」

 

「すみません。ただ事情がありまして・・・。」

 

 中佐は顎に手を当てる。

 

「卜部がそう言うなら信じてみようではないか。それに、ナリタの時と見違えたな。ナイトメアの操縦スキルが上達したようじゃないか。」

 

 話題を逸らしてくれたようだ。ありがたい。

 

「そうだよ。僕も気になってた。あのインド軍区の人に聞いてみたんだけど性能差は無いんだってさ。」

 

「じゃあ、卜部の技術か?凄いじゃないか。」

 

 あの千葉が褒めている・・・?

 

「大した事は。必死にやっていただけです。」

 

「確かにあの動きには目を見張るものがあった。まるで猛虎のそれよ。」

 

 仙波さんまで。

 

「そうだよ!それに。」

 

 ガンっと地面が揺れる。

 

「しかし潜水艦まで保有しているとはな。黒の騎士団・・・。」

 

「みんな聞いてくれ。」

 

 この声色。真面目な話をする時の藤堂中佐のそれだ。

 

「私は黒の騎士団に合流しようと思う。」

 

 この会話にも覚えがある。

 

「やっぱりそうなんですか?正直私は反対です!実力主義とはいえゼロは信用できません。顔を見せない外国人など・・・。」

 

「やっぱり僕も反対かな。確かにゼロは天才だけどね。何か底が知れないっていうかさ。やっぱり不気味だよ。」

 

 千葉と朝比奈はそう言うがやはり。

 

「俺は賛成だ。彼がいなければ中佐を助ける事はできなかっただろう?」

 

「それとこれとは別じゃないかな。確かに借りは返さなきゃいけないけどさ。仙波さんはどうなの?」

 

「うむ。ワシは賛成だな。そもそも我々には後がないだろう。それに日本解放戦線も事実上瓦解した。もう我々には帰るところが無い。」

 

「そりゃそうだけどさ・・・。」

 

 みんなが考え込む。

 しかしやはり皆と共に戦ってきて思った。黒の騎士団は本気だと。

 

 ただ我々はゼロ。いや。ただ一人の学生『ルルーシュ』のカリスマに頼りすぎていたのだ。

 それこそ盲信的に。ならばここは。

 

「千葉、朝比奈。ゼロがどのような男でも時を重ねればそれがどんな男か分かると思う。ただ共に過ごした時間が足りないだけだ。もしダメだったら離反すればいい。その時はその時だ。」

 

 俺は痛感していた。ゼロがいない黒の騎士団がどれほど纏まりが無かったかを。

 

「・・・確かに最初から拒んでいては分かるものも分からないな。」

 

「まあ、卜部さんもそう言うならさ。」

 

 彼女らも渋々だが納得してくれた。

 

 前はほぼ喧嘩状態だったがひとまず丸く治って良かった。

 

「卜部。助かる。では我々の方針は黒の騎士団に参加。それでいいな?」

 

「「「「承知!」」」」

 

 その時自動扉が開く。

 

 扇か。

 

「あの、藤堂さん。ゼロが呼んでます。それと卜部さん。その保護した彼女が面会を希望してますが・・・。」

 

「分かった。行こう。途中までは一緒だろう。行くぞ。卜部。」

 

「はい。分かりました。」

 

「そう言えばまだ聞いていないぞ!彼女が何者か!私も行く!」

 

 そうだ。千葉は警戒心が強い。何でも自分の目で見ないと得心が行かないタイプだ。

 

「まあいいだろう。」

 

 仕方がない。これが彼女の性格だ。それに理解してもらえれば心強い。

 

「あーあ。僕は知らないっと。」

 

「ではワシと将棋を。」

 

「いっ!?ぼ、僕はちょっと用が。」

 

「無いのは知っておる。なに。時間はかからない。」

 

 ふっ。今日の犠牲者は朝比奈か。

 

 俺たちは部屋を後にする。

 

「しかし卜部。彼女は誰なんだ。紅月くんと似ているが・・・。」

 

「俺も分からないんです。他人の空似にしては似過ぎてはいますが。」

 

「そんな分からないものを連れてきたのか。」

 

 相変わらずキツいな。千葉。

 

「実は別の世界に行っていてな。そこから連れてきた。」

 

「・・・冗談を言っている場合じゃ無いぞ。全く。」

 

 本当のことは言ったぞ。

 

「しかし卜部。お前の剣術は昔から知っているつもりだが、あれはそれの域を超えていた。」

 

「別世界で特訓したと言ったら?」

 

 藤堂さんは立ち止まる。

 

「卜部!冗談は!」

 

 千葉の怒りを藤堂さんは手で制する。

 

「卜部。本気か。」

 

「言葉で説明する事は難しいですが・・・。」

 

「そうか。ただ真っ赤な嘘でも無さそうだ。お前とは長い。お前がこの状況で嘘をつく人間では無いのは知っている。」

 

「藤堂さん・・・。」

 

「千葉。その目で確かめてくれ。そういった面ではお前を信頼している。」

 

「は、はい!」

 

「ありがとうございます。」

 

 藤堂さんは微笑む。

 

「よせ。私と君との仲だろう。」

 

 肩に手を置かれる。

 

「では私はここで。」

 

 潜水艦内の分かれ道。そこで藤堂中佐と別れる。

 

「卜部。確かにトンチンカンなことを言ってはいるが。確かに私とお前の仲だ。少しだぞ!ほんの少しだけ信頼してやる。」

 

「全く。素直じゃないな。お前は。だから藤堂さんと付き合えないんだぞ。」

 

「ばっ!それとこれとは関係・・・!」

 

 分かりやすいな。全く、可愛い奴だ。

 

「第七客室。ここだな?」

 

「ああ。そのようだ。」

 

 扉の前に立つとセンサーが感知したのか勝手に扉が開く。

 

 その中にいたのはやっぱり。

 

「卜部さん!どういう事!?それにここは・・・。」

 

「まあ落ち着け。順を追って説明する。」

 

 そこで俺はこれまでの来歴とこの世界の情勢。全てを話した。

 

 ところどころで彼女は驚いていたが、しかし得心がいったようでもある。

 どうやら俺の正体についてどこかで引っかかっていたようだ。

 

「で、ここは違う世界ってワケ?」

 

「まあ、そうなるな。」

 

「で、そこの人。千葉さん?だっけ?」

 

 いきなり話が自分に振られて千葉は驚く。

 

「あ、ああ。そうだが。」

 

「卜部さんって。どんな人?」

 

 千葉は黙り込む。

 どうやら真摯に考えてくれているようだ。

 

「一言で言うなら、柔軟。か?普段は寡黙だがその心の内には信念を秘めている。正直ズレたところもあるがそれがこいつの愛嬌がある部分でもある。だが信念の為には自分の命さえ投げ合ってしまう危うさもある・・・。」

 

 て、照れくさい!

 千葉はそんな風に俺を見てたのか。

 

 しかし俺はズレているのか・・・?

 

「へえ。確かに分かるかも!」

 

「確かにそうだろう!私は相談事がある時は卜部に話すことが多いんだ!」

 

「うん。いざって時に頼りになりそうだものね。」

 

 恥ずかしい。俺はこの場にいても良いのだろうか・・・?

 

 いや、やっぱり無理だ!俺は。

 

 俺が部屋を去ろうとすると、扉が開く。

 

「ゼロ!?」

 

 仮面の男ゼロと、この子は。紅月カレン。

 

「ほう。やはり似ているな。」

 

「ゼロ・・・!」

 

 千葉が分かりやすく警戒する。

 

「その人が。」

 

「「私と似ている」」

 

 声が被る。やはり何か繋がりがあるのか?

 

「あ、あの!私。紅月です。紅月カレンっていいます。」

 

「わ、私はカルメン・ソードライン。よろしくね?」

 

「ブリタニア人・・・?」

 

「いえ、私はブリタニア人じゃ。」

 

「卜部。彼女はどこから連れてきた。」

 

 どうする。あの用心深いゼロの事だ。変な回答をすれば・・・!

 

 千葉のこの表情。どうやら俺に話を合わせてくれるらしい。

 

「シンジュクゲットー跡で知り合ったんだ。どうやらEUの出らしい。」

 

「そう。それでなぜここに・・・。いや、何故チョウフ基地の外で落ち合った?」

 

「それは。」

 

 まずい!どうする。知り合っただけでは確かにこんな義理はない。どうしたら良いのだ。

 

「彼女には私から現地調査員を頼んでいた。我々日本解放戦線の考えに共感してくれていてな。ブリタニア人と言われても違和感は無いだろう?」

 

 助かる。千葉。

 

「そうか。しかしこれほど似ているとはな。そちらの方が少し歳上のようだが。」

 

「ええ、不思議。この子からは他人のようなそれを感じない。」

 

「私も不思議に思ってました。でも。」

 

「そちらの対応はこちらで決める。とりあえずはこの潜水艦で寛いでくれたまえ。」

 

 ひとまずはどうにかなったようだが・・・。

 

「ゼロ。少し彼女を借りていいですか。確かめたい事が。」

 

「分かった。だがディートハルトを監視につける。」

 

「ありがとうございます。ゼロ。」

 

 カルメンはカレンについて部屋を出ていった。

 

「はあ、やはり嘘をつくのは慣れないな。」

 

「そこがお前の良いところだろう。私はそこを買っているんだぞ。」

 

「ありがとう。」

 

「貸し一つだな。」

 

 俺は千葉と拳を合わせた。

 

 

 

 

「あぁ!ボクのランスロットがあぁぁああああ!!!」

 

「ロイドさんは無視してね〜。」

 

 枢木スザクは俯いていた。

 

「また愚かな戦いを止められなかった・・・。」

 

「いい?スザク君。全ては命あっての物種。あれがベストな判断よ。」

 

「ですが!オレは止められなかったッ!」

 

「スザク君。キミの戦闘記録見させてもらったよ。あのデヴァイサーやっぱり。」

 

 セシルが呆れる。

 

「もう!ロイドさん!デリカシー無さすぎです。」

 

「いやぁ〜。でもさ、スザク君。これは緊急事態だよ!向こうにはあの紅蓮とそれとあの謎のデヴァイサーがいる。そんな2対1の状況で勝てるのかな?キミは?」

 

「それでも僕はやらなくちゃいけないんです。間違ったやり方は正さなくちゃいけないから。」

 

「正しい正しくないってのはさ、キミの主観なんだと思うんだけどさ。まあ、キミがランスロットに乗ってくれるなら文句はないけどね。」

 

「ロ・イ・ド・さ・ん!!!」

 

「あ〜はいはい。去りますよ。去りますってば!」

 

「ごめんなさい。スザク君。でも。」

 

「いえ。ロイドさんは間違っていません。全ては僕の力が足りないだけですから・・・。」

 

「スザク君・・・。」

 

 

 

 

「なあ、卜部。それはハチミツだが・・・。大丈夫か?」

 

「バカ言え。これが隠し味になる。」

 

 俺たちは今厨房にいた。藤堂さんと四聖剣の為に飯を作っている。

 

 今は炒飯を作っている最中だ。余った米で簡単に作れるし、これが美味いのだ。

 

 ハチミツを入れる事によって味に尖りが無くなり、まろやかになる。

 千葉はまだ分かっとらんな。

 

「しかし良いものだな。こうしてまた千葉と料理ができている。」

 

「どうした。いきなり。」

 

「いや、幸せを噛み締めているだけだ。」

 

 そうだ。ブラックリベリオンの後。俺だけが捕まらなかった。

 

 いつ仲間が処刑されるか分からない。今日かも知れない。明日かも知れない。それに神経がすり減らされる毎日だった。

 

 心配だった。

 

 時が戻ったとはいえ今ここには四聖剣と藤堂さんがいる。その幸せを今噛み締めている。

 

「気持ち悪いな。ガラにもない事を言って。」

 

「ああ、だが言える事は言える内に言わないとな。お前も機会を逃し続けるとおばさんになってしまうぞ。もう30だろう?」

 

 千葉が顔を赤くする。

 

「う、うるさい!まだ29だ!」

 

 そうだ。この時はまだそうだった。

 

「ハハハハハハ。」

 

「フフフフ。」

 

 良いものだな。やはり。

 

 よし、完成だ。

 

 俺はおたまで5人分の炒飯を皿に盛っていく。

 

「おっ!四聖剣の千葉とあと、誰だっけ?」

 

 この声は。

 

「おい玉城。失礼だろう!確か。えっと・・・。」

 

 南と玉城か。

 

「フッ。卜部だ。卜部巧雪。」

 

「すみません。」

 

「わりぃ、わりぃ。」

 

 減らず口もそのままだな。

 

「ところで何か美味しそうなモン作ってるじゃねえか!」

 

「あっそれは。」

 

 藤堂さん用の炒飯を玉城がつまみ食いする。

 

「おい!!」

 

 千葉は怒るが。

 

「不思議な味だけど中々イケるじゃねぇか!!」

 

「卜部さん。俺も食べても。」

 

「ああ。構わない。」

 

 玉城と南に俺と藤堂さんの皿を渡す。

 

「良かったのか?」

 

 耳元で千葉が囁く。

 

「ああ。料理はみんなで楽しむものだろう。それに材料はまだある。また作ればいいだろう。」

 

「はあ、全くお前は。仕方がない。私も手伝おう。」

 

「お前ならそう言うと思ったよ。」

 

 千葉は業務用の冷蔵庫から材料を取り出す。

 

「さて、ではやろうか。」

 

 俺は再び袖をまくる。

 

 

 

 

「おかわり頼むぜ!!」

 

 まさかここまで大盛況とは・・・。

 

「千葉!そっちはできたか?」

 

「ああ、6人前だ!」

 

「すみません。なんかこんな事になっちゃって。」

 

 扇がすまなさそうにそう言ってくる。

 

「構わないさ。これで我々四聖剣と黒の騎士団が仲良くなれるのならな。」

 

「そう言っていただけるとありがたいです。」

 

 俺としても料理が認められて嬉しいがな。

 

「おうい!まだかぁ!?」

 

「おい玉城!少しは遠慮を。」

 

 全く。騒がしい奴らだ。だがこの騒がしさ。長らく望んでいた。

 

 沈黙の1年間だった。何もできずにただブリタニアから逃げる1年。

 一縷の望みをかけてゼロを救った。そう言えばあの後はどうなったのだろうか。

 

 いや、きっとゼロならば無事にみんなを助け出したに違いない。そしてブリタニアを・・・。

 

「卜部さん。これは一体!?」

 

「朝比奈か!ちょうど手が足りなかったところだ。手伝ってくれ。」

 

 千葉が言う。

 

「まあいいけどさ。」

 

「ほう、面白い事をしているな。どれ、ワシも一肌脱ぐか。」

 

 仙波さんまで。

 

 だがそれからは早かった。

 だが朝比奈が醤油を大量に追加しようとしたのを止めたのは良かった。あれをされていれば炒飯がただ塩辛くなっただけだろう。

 

 本人曰く。

 

「こっちの方がもっと美味くなるのに。」

 

 との事だったが・・・。

 

 そうして食堂が賑わっていたその時だった。

 

「全員!食堂に集合!!」

 

 ゼロの声が食堂に響き渡る。どうやら艦内放送使ったらしい。

 

 俺たちは道具を片付け、食堂にあった机を端へと寄せる。

 

 準備が終わったその途端ゼロが部屋に入ってくる。

 

「ほう、既にほぼ全員集まっているようだな。」

 

 ゼロに続いてカルメン、カレン、ディートハルト、藤堂さんが部屋に入ってくる。

 中央モニターには桐原公が映っている。

 

「お前たち。どうやら団員たちと親睦が深まったようだな。」

 

 その場の雰囲気から藤堂さんは何かから察したようだった。

 

「私語は慎んでいただきましょうか。」

 

 ディートハルトがわざと大声で言う。嫌味な男だ。

 

「ありがとう。ディートハルト。」

 

 ゼロが一息つく。

 

「それでは、黒の騎士団再編成による新組織図を発表する。」

 

 前と同じなら。

 

「軍事の総責任者に藤堂鏡志朗。」

 

「おお。」

 

 やはりな。

 

「うん。」

 

 朝比奈が誇らしそうな表情で頷く。

 

「情報全般、広報、諜報、渉外の総責任者にディートハルト・リート。」

 

 玉城は。

 

「このブリタニア人が?」

 

 と不満そうに言う。

 

 前は確か何か文句を言った気がするが。もう忘れた。

 

「ゼロ。民族にこだわるつもりはないが。わざわざ、ブリタニア人を起用する理由は?」

 

 そうだ。ここで千葉が質問した。

 

「理由?では私はどうなる?」

 

「う・・・。」

 

「知っての通り私も日本人ではない。」

 

 そう。彼は日本人ではない。失われた皇子。ルルーシュ・ランペルージその人だからだ。しかし俺は知っている。

 ルルーシュ。いや。ゼロにしか日本奪還はできない。

 

「必要なのは結果を出せる能力だ。人種も過去も手段も関係ない。」

 

「分かった。分かったよ。」

 

 ふ。玉城は相変わらずだな。

 

 ゼロは扇の方を向く。

 

「副司令は扇要。」

 

「俺が?」

 

 扇も意外だっただろう。

 

「不服か?」

 

「い、いや・・・。」

 

「ま、元々のリーダーは扇だし。」

 

「新参者じゃあ、ちょっとな。」

 

 杉山と南はそれに賛成した。

 

 正直、俺はこの扇という男をあまり高く評価していない。

 皆、凡庸であるから良いと言っていたが、凡庸であるが故にその足元は危うい。何事も無ければ良いが。

 

「技術開発担当にラクシャータ。」

 

「当然。」

 

 ラクシャータ。逃走中に何度彼女に助けられたか。

 

 礼を言いたが、この時はまだ親交が無いな。

 後で自己紹介をするためにハンガーに訪れよう。

 

「零番隊隊長。紅月カレン。」

 

「零番隊?」

 

「零番隊だけは私の直轄となる。親衛隊と考えてもらえればいい。」

 

「親衛隊・・・ゼロの。」

 

 紅月。彼女にも世話になったな。主に世話をしていたか?

 間違った情報を掴んで迷惑をかけてしまったこともあったな。戦場では彼女に敵わなかったが今回こそは。

 

「壱番隊隊長。朝比奈省吾。」

 

「ま、当然だよね。」

 

 壱番隊。突撃部隊だな。

 朝比奈の性格的に相応しい。

 

「弐番隊隊長。仙波崚河。」

 

「心得た。」

 

 弐番隊は守護部隊。主に対象の守護や後詰めを担当していたな。

 この部隊は特に運用が難しい。仙波さんの采配能力は高い。やはりゼロは分かっている。

 

「参番隊隊長。影崎絆。」

 

 ・・・やはり誰か分からん。あまり活躍を聞いた事もないが。

 

 しかしブラックリベリオン後の捕虜にはいなかったな。恐らくあの戦いで戦死したのだろう。

 

「四番隊隊長。千葉凪沙。」

 

「・・・。」

 

 複雑そうな表情だ。やはりまだ割り切れんか。

 

 四番隊は遊撃部隊だな。戦況に応じて各部隊の支援に回る。

 千葉は性格がキツいが良く気が回る。適任だろう。

 

「後の役職は各々この組織図を確認してくれ。」

 

「ゼロ!俺は!?」

 

 また玉城か・・・。

 

「君は第二特務隊隊長だ。玉城真一郎。以上だ。」

 

「よっしゃ!」

 

 俺は確か前は役職無しだったが・・・。

 

『試作兵器開発部門 卜部巧雪』

 

 昇進している・・・!だが俺には兵器を開発する能力は無いが・・・。

 

 ラクシャータが俺を見て手をひらひらと振っていた。

 

 なるほどな。彼女直々のご指名というわけか。

 

「ゼロ。後ほど協議すべき議題があります。」

 

 ディートハルトが進言する。

 

「分かった。あとで席を設けよう。解散だ。」

 

 そう言うとゼロはさっさと部屋から出ていった。

 

「納得いかないよ。卜部さんだけ後方職じゃないか。」

 

 朝比奈が不満そうに言う。

 別に前に比べたら全然昇進しているが・・・。

 

 確かあの時は逆に憐れまれた気がする・・・。

 

「あんなに武功を挙げたのに。やはり納得がいかない。私が直接。」

 

「千葉。ゼロが決めた事だ。我々が思い付かない何かの為にそうしたのだろう。」

 

「しかし中佐。」

 

 俺の為に言ってくれているのは嬉しいが。

 

「俺は構わない。それに楽しそうだ。お前たちが持つ武器に携われるなんてな。」

 

「卜部が納得しているならそれでよかろう。中佐もそう思われるだろう?」

 

「ああ。」

 

 仙波さんらしい答えだな。

 

「あなたがあの卜部かい?」

 

 ラクシャータか。

 

「ああ。そうだ。」

 

「よろしくね〜。それと、これから格納庫まで来て欲しいんだけど。」

 

「分かった。」

 

「話が早いわね〜。それじゃあよろしくね〜。」

 

 相変わらず一方的な女だ。

 

「取り敢えず皆は隊員達に挨拶してくるといい。俺は早速仕事のご指名のようだ。」

 

「卜部。お前は落ち着いているな。さて、私は軍事総責任としてこの場の皆をまとめねばならない。」

 

「じゃあまた後でね。卜部さん。」

 

「卜部。気をつけろよ。」

 

「フッ。久しぶりに教官でもやるか。」

 

 さて、行くか。




今回もありがとうございます!!

アニメの内容に沿ってあまり違和感がないように話を繋いでみました。もしあったらごめんなさい!

そう言えば全話投稿後に初めて評価をいただけました!
ありがたいです!

UAももうそろそろ2000を達成しそうです!

これからもどうかこの作品をよろしくお願いします!
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