月見アラヤのヘイロー。逆さ吊りのルーン、ピラミッドのようなルーン、爪のようなルーンなど、様々な形を持っており、それら全てに罅が入っている。
それを覆うように、満月のように、それでいて海のような円環がある。
ヘイローは、彼女の原点を語っている。彼女の始まりこそが、罪の清算であったのだろう。
それは、彼女だけが知っている。彼女だけが知っていればいい。
月見アラヤという少女────否、狩人が最も強い時はどんな時か。とある狩人が他の狩人達に問いかけた時があった。
「そうさな……獣と相対する時。彼女は苛烈だ」
ある狩人は獣と相対する時が最も強いと言った。
「ふむ……対人において百回繰り返せば動きを全て覚えられる点だな」
ある狩人はその執念と学習能力と言った。だが、それらの意見よりも説得力のあるものがある。
「誰かを守る時。親しき誰かを背にして戦う時、彼女は恐ろしく強い」
それは、狩人が最も尊ぶ『人』の在り方である。それは、全ての狩人が捨ててしまった『人』の在り方であった。しかし、アラヤという狩人はそれを取り戻したのだ。
ゆえに狩人達はいつ、いかなる時であっても彼女の声に応える。一度は捨ててしまったそれを持つ彼女の声に応えねば狩人としての名が廃るのだから。
「ゆえに君、獣と人の狭間にいる者よ」
くたびれた老人の声と風切り音が聞こえた。
「クハハ……彼女を知りたいのであれば、見るがいい。踏み込むがいい」
嘲笑を含んだ声と鐘の音が聞こえた。
「これはあんたが、『先生』とやらとして……いや、獣に成り下がりたくないのであれば、見る必要のある記憶だろうさ」
呆れたような声が聞こえた。
「ああ、貴公、連邦の長よ。貴公も見るがいい。我らが【月香の狩人】の道を」
誰かが、こちらを見ている。多くの目が、彼と彼女を見ていた。
「我ら、血によって生まれ、人となり、また人を失う……」
「ゆえに、知らぬ者よ……」
「「「かねて血を恐れたまえ」」」
────瞬間、暁トウジとアロナの目に広がるのは、凄惨な現場。血濡れのアラヤが黒いリボンを握り、笑みを浮かべている。何かをボソボソと呟いているが、それは聞き取れない。
『────ほう、青ざめた血ねぇ……』
場面が、切り替わる。古びた診療所にて、医者らしき男に誓約書を書かされるアラヤ。素性を見た瞬間、トウジは、アロナは戦慄した。
『持たざる者、か。なるほど、君は何やら訳ありらしいな。だがまぁ、これで誓約書は問題ない。さぁ、輸血を始めよう』
『何が起きても、悪い夢のようなものさ』
輸血が始まり、しばらくしてアラヤは目を覚ます。異邦人の服────トリニティ総合学園の制服を着た彼女は周囲を見渡していた。
『……む?』
見つけたのは直筆の手記。《青ざめた血を求めよ。狩りを全うするために》そう書かれた手記を見て、彼女は首をかしげながらも足を進める。長い階段を降り、やってきた広い診療所の一室────そこにいた獣。気付かれずに通り抜けようとして、軋む床の音に反応した獣がアラヤに気付いた。
『なんだ、こいつは……!?』
『グルルァッ!!』
「やめ────!」
銃など効かず、獣は彼女の体を引き裂き、血肉を貪る。想像を絶する痛みに、彼女は断末魔も出せずに絶命するのであった。
────目が、覚める。シャーレの仮眠室内で目を覚ましたトウジは、凄まじい量の冷や汗を流しながら、さっきまで見ていた夢の内容を思い出す。思い出して────トイレに駆け込み、そして。
「うっぷ……う、ぉぇええええええええッッ!!」
堪えきれずに吐瀉物をぶちまけてしまった。覚えている。全て覚えているのだ。血濡れになったアラヤの姿も、生きたまま血肉を貪られ、死んでいくアラヤの姿も、全て現実のことだったかのように。
『せ、先生! 大丈夫ですか!?』
「ゲホッ、ゲホッ……! だ、大丈夫だよ、アロナ……」
胃の中にあったもの全てを吐き出した彼は、口を濯いでから先程まで見ていた夢の内容を考える。あれがもし、本当に彼女の────自己を省みる理由となった言葉を放った少女の記憶だとすれば。彼女の老獪さすら感じさせる雰囲気の理由となる。
「……アロナ、君も見たのかい?」
『はい、確かに。……あれは多分、いえ、間違いなくアラヤさんの……』
トリニティ総合学園をああいった獣の巣窟と見ていたのか、それとも別の場所に転移でもしたのか。前者も後者も理解はできない。答えを知るなら、アラヤから直接聞くべきなのだろうが……トウジはそれをできずにいる。ミレニアムでの仕事────アリスと呼ばれる少女とその内部に潜むケイという存在。それらをいかにするか、という問題がミレニアムで起こっているのだ。
ならばどうするか。彼の、先生としての、大人としての思考が結論付けたのは、夢の続きを見ることであった。それがどのような地獄であろうと、知りたいのなら、知るしかないのである。
「アロナ、もう一度寝てみるよ。あの夢を────」
「それはオススメできませんね、先生」
聞き覚えのある声を聞き、バッ、と振り向くと、黒いスーツに身を包んだナニカがいた。────黒服。ホシノがそう名付けたそれが。
「クックックッ……お久しぶりです、先生」
「何をしに来た?」
「いえ、特には。ただ、あなたが興味深いものに触れていたので、それにちなんだ昔話をと」
トウジから睨まれながらも、黒服は慇懃な態度を止めず、片手に持っていた古ぼけた本を開いた。
「ところで先生、『古都月夜物語』の一節、『聖剣のルドウイーク』と『時計塔のマリア』は知っていますか?」
「……知ってるよ。何度も読んだことがある」
「ククク……ええ、キヴォトスの外でも人気のある物語。私も幼い頃、目を輝かせたものです」
それがなんだと言いたげなトウジと、パラパラと本を捲る黒服。そして────捲っていた手がぴたりと止まる。
「こちらは、その物語の原本……ノンフィクション版、とでも言いましょうか。ええ、本当に苦労しました。彼女からこれを貸し出してもらうのに何度も交渉を重ねましたよ」
「彼女……?」
「月見アラヤ……この物語の主人公ですよ」
「────────────は?」
思考が、止まる。黒服の発言はそれだけの威力を孕んでいたのだ。
「どういうことだ……!?」
「おや、聞いていませんか? ……ああ、そういえば彼女はシャーレとの関係を断っていましたね」
「ぐっ……」
「どのような揉め事をしたのかはともかく……この物語は彼女の辿った道。ククク……血によって人となり、でしたか。であれば名付けるなら────」
────【Bloodborne】、でしょうか────そう言って黒服は物語を語り始めた。
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1:名無しの先生
ひぃん……
3:名無しの先生
先生、あれは?
4:名無しの先生
(同胞の)儂らには救えぬ者じゃ
6:名無しの先生
Bloodborneって……透き通ってない!!
7:名無しの先生
フロムゥ!! 遂に本気出してきたなぁ!!?
9:名無しの先生
??? 「まだ序の口ですよ」
11:名無しの先生
言いそう
13:名無しの先生
で、アラヤさん? 説明してくださいます?
14:名無しの先生
獣に答える必要はあるのかね?
16:名無しの先生
こひゅ……紅茶味のエナドリとロールケーキキメるじゃんね……
17:名無しの先生
がふっ!
18:名無しの先生
ああ、ミカとナギサにダメージが!?
19:名無しの先生
てかミカはどうしてあんな社畜スタァイル! になってたん?
20:名無しの先生
パテル派、ゲヘナ、嫌イ。アイツ、ゲヘナ、仲、良イ。ダカラ、制裁。
22:名無しの先生
トリカスゥウウウウ!!
24:名無しの先生
これはトリカス。
26:名無しの先生
トリカスというブルアカ世界公式で放たれた言葉。
27:名無しの先生
その言葉、アラヤが聞いたらどう思うでしょう
28:名無しの先生
嘲笑
30:名無しの先生
侮蔑
32:名無しの先生
ゲラゲラ
33:名無しの先生
やっぱりな♂️
34:名無しの先生
ちくわ大明神
35:名無しの先生
誰だ今の
36:名無しの先生
とりあえず正解!
38:名無しの先生
やったぜ
39:名無しの先生
景品は!? 景品はあるんですか!?
41:名無しの先生
最高倍率マイナスオプション厳選完了後の水着ホシノの画像あげる♥️
【画像】
43:名無しの先生
キェエエエエエエエエエエエ!!!!
44:名無しの先生
キヒィイイイイイイイイ!!!!
45:名無しの先生
最低すぎる……
46:名無しの先生
無情! 無慈悲!
48:名無しの先生
あまりに酷い……
49:名無しの先生
惨いなぁ……
50:名無しの先生
で、Bloodborneってなんですか
52:名無しの先生
知らん
53:名無しの先生
知らね
55:名無しの先生
直訳なら血で生まれる、血が生まれる、血から生まれるのいずれかだよな
57:名無しの先生
血が生まれるor血から生まれる、が最有力だろ
59:名無しの先生
血ねぇ……
60:名無しの先生
青ざめた血、獣……そしてあの言葉……
61:名無しの先生
なんか言ってた?
62:名無しの先生
かねて血を恐れたまえじゃなかった?
63:名無しの先生
いや、その前もだろ。キャラ紹介の文とちょっと違う。
64:名無しの先生
血によって人となり、また人を失う……だっけ?
66:名無しの先生
だから、血を恐れろ、ってこと?
68:名無しの先生
なんで血を恐れんといかんの?
70:名無しの先生
血液感染を起こす何かがある?
72:名無しの先生
だが、このイベントのお陰でアラヤの謎が少しは解けるかもな。
73:名無しの先生
だな
74:名無しの先生
アラヤがあそこまでトリニティを滅茶苦茶にした理由も明かされるのかね
76:名無しの先生
滅茶苦茶にしたのはハナコだよ!?
77:名無しの先生
ツケを払わせただけなんだよなぁ……
78:名無しの先生
どう思います、サクラコ様
79:名無しの先生
償えばよろしいかと
81:名無しの先生
ダメだ、参考にならねぇ! ミネ団長、どう思います?
83:名無しの先生
救護ッ!!
85:名無しの先生
あ、アラヤの救護してた人だ。
87:名無しの先生
実は描写されてないだけで関係が拗れていない人だ。滅茶苦茶仲良いらしいっすね。
89:名無しの先生
ウイ、ミネ、ヒフミ、ハナコ、サクラコ。隙がないよね。
91:名無しの先生
でもオイラ負けないよ
93:名無しの先生
知識
94:名無しの先生
ヴッ
96:名無しの先生
救護
97:名無しの先生
ヴヴッ
99:名無しの先生
ハナコ
100:名無しの先生
ヴヴヴッ
101:名無しの先生
(ハナコって概念なのか)
102:名無しの先生
(うふふ……♥️)
103:名無しの先生
こいつ、直接脳内に!?
105:名無しの先生
史上最強のペロキチ
106:名無しの先生
ヴェッ
107:名無しの先生
サクラコ
108:名無しの先生
ミ゜
109:名無しの先生
だらしねぇな♂️
111:名無しの先生
でもこうして見るとアラヤちゃんの交流偏ってんな
113:名無しの先生
偏らざるを得なかったの間違いでは……?
114:名無しの先生
教員とも仲がいいぞ
115:名無しの先生
まともな大人っていたんやなって
116:名無しの先生
大将がいるだろうが!!
117:名無しの先生
あれは聖人の類いだろ
118:名無しの先生
大将、もしかして解脱していらっしゃる?
120:名無しの先生
御仏様であらせられたか……
122:名無しの先生
で、アラヤちゃんは何歳なの
124:名無しの先生
少なくとも1000歳。(この本の出典がウイ曰く1000年以上は前らしいため)
126:名無しの先生
少なくとも()
127:名無しの先生
パワーワードだろもはや
129:名無しの先生
オバロリの類いだろ、アラヤとのカップリング
131:名無しの先生
イオリはお婆ちゃん子だった……?
132:名無しの先生
でもそうなると辻褄が合い始めるんだよなぁ……
133:名無しの先生
ヘイローが砕けてたのは?
135:名無しの先生
知らねぇ
137:名無しの先生
なんで思考を放棄するんですか?
139:名無しの先生
てかヘイロー砕けたら死ぬのでは? ミネ団長があり得ないって言ってたし。
141:名無しの先生
てかなんで意識不明なのにヘイローが出てたんですかね……?
143:名無しの先生
なんでって……ヘイローって消えるものなの?
144:名無しの先生
意識がないと消えるらしいよ
145:名無しの先生
……?
146:名無しの先生
おかしくない?
148:名無しの先生
おかしいよ
150:名無しの先生
じゃあなんですか、アラヤは意識不明の振りをしてたってことですか?
152:名無しの先生
間違いなく植物状態とは言われてたんだよなぁ……