転生ギギネブラの繁殖事情   作:じん疾風

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はじめまして

ギギネブラとして転生して1週間程がたった

身体の慣らしも終え、一通りギギネブラとしてできることはこなすことができた

もう少しかかると思ったのか、どうやら頭の中にギギネブラのデータでもインプットされているのか思うように動くことができた

主な食源でもあるポポも容易く狩ることができ、産んだ我が子もすくすく育っている

てっきりギィギは血しか吸わないとでも思っていたがそうでもないらしい

これでやたらグルメなギィギに育ったらどうしようか…

まあ、そんなことも考える余裕もできた

あとは思ったのが意外にも他のモンスターとは戦闘にならなかったことだ

バギィは狩りをしている途中チラチラと見ている様子をしていたが特にこちらに襲いかかってくる様子はない

どうやら俺が狩ったポポのおこぼれをもらおうとしているようだ

まあ、こちらもあのどでかいポポを全てを食える訳でもないしそこら辺は快く受け入れてやった

大型モンスターは一度ベリオロスを見つけたことがあったが、その際もこちらを睨み付けるだけで通り過ぎていった

前に散歩中にウルクススからいきなり突進された時はビックリしたが…

というのもそれは俺がウルクススの縄張りに入ってしまったからのようだ

モンスターは基本縄張り意識が強く、一歩でもモンスターの住処に入ってしまえば敵対行為とみなされる

逆にいえば余程のことがない限りこちらを襲ったりなどはしてこない

モンスターの中にもルールや秩序というものがあるようだ

 

そして、一番重要なこと

そう「繁殖」だ

一度やってみてわかったが卵巣を生み出すにはかなりのエネルギーを使うようだ

その証拠に卵巣を生み出した後にはまるで栓を抜かれたかのように身体が暫く動かなくなる

本来のギギネブラは平気で戦闘中にポンポン生み出しているのに…

それに俺が生み出した卵巣はギィギを2、3匹生み出すと機能しなくなってしまう

まだギギネブラの身体を完全に理解できてないのか、それともこのギギネブラ自体にどこかしら異常があるのか

まあとにかく、これでは今後の繁殖活動に支障をきたす

そこで一つ考えたのが生物に卵巣を寄生させることだ

寄生バチというものをご存じだろうか

芋虫の体内に卵を植え付けるハチのことだ

植え付けた主から養分を奪いそこから成長させる

それと同じことをしようと考えたのだ

ようはなにか母体があればギィギをもっと大量に繁殖できる筈だ

 

取り敢えずちょうど良さそうなポポを見つけ上手いこと抑えつけ肛門に卵巣を植え付ける

相変わらず身体が怠くなるが踏ん張りどうにかポポを押さえつける

 

が、上手くいかず

暴れ狂ったポポはギィギが生まれる前に身体中をのたうち回り卵巣を破壊してしまった

やはり大人しい生物ではないとダメらしい

こちらの意思表示も伝わらないしもっと知能がある生物ではないとダメだ

 

「どうしたものか…。」

 

八方塞がりかもしれない

このままちまちま繁殖をすればいいのでは?と思うが

身体が怠くなった状態で襲われたらひとたまりもない

ここではいつどこでモンスターの目があるかわからないのだ

とにかく思考を必死に募らせていると前方から何かの影が近づいてくる

忍足で足跡を立てずに歩いている

 

「ハンターだ…。」

 

そう、モンスターハンターの主人公であるハンターだった

モンスターを狩ることを生業としている彼らを見るの初めてだ

だがハンターは何をしているのだ

恐らく俺にバレないように後ろから奇襲を仕掛けようとでも考えているのだろうが何故前から来る

 

いや、まさかあいつ

 

「どっちが頭か尻尾か気づいてないのか?」

 

格好も見るからに貧弱で下位ハンターとでもいうべきか

さてどうする

このまま逃げるべきか応戦するべきか

 

いや、待てよ

人間なら…あるいは

思い立ったが吉日

十分に近づいてきた愚かなハンターに勢いよく突進をする

 

「ガハッ…!」

 

壁に亀裂が入るほどの突進を受けたハンターはそのまま気を失う

死んでは…ないな

それじゃ実験開始だ

 

 

 

 

 

 

 

 

〜下位ハンターside〜

 

「うう、さっぶ…。」

 

極寒の地の中、一人歩いているのは現在巷でも期待されている新人のハンターだった

初クエストのキノコ狩りでは突如現れたアオアシラをなんと返り討ちにし、増えすぎてこのままでは村にまで被害が及びそうだった大量のジャギィをも一人で狩った

そこで踏みとどまれば良かったのだが彼女は周りの評価から天狗になってしまった

偶々、新しく発注された「怪しい動きをするギギネブラの調査」についてのクエストを発見した彼女は受注した

当然周りも彼女には早いと止めようとした

ギギネブラというモンスターは知能が高く、かつ狡猾なモンスターでもあり危険度は高い

新人のハンターにはあまりにも危険がすぎる

だが彼女は「ただの調査だから。」とたかを括り多少強引にクエストを引き受けた

身体も凍りつくような寒さの中、問題のギギネブラが発見された洞窟に辿り着く

中を探索していると目的であるギギネブラを発見した

ここの洞窟を住処にしているのは間違いないらしい

そしてこのクエストは終了であり、あとは帰ればよかったのだが一つの考えが頭をよぎる

「ここでギギネブラを倒せばもっと評価をしてもらえるのでは。」と

そう考えた彼女は多少緊張しつつもギギネブラにバレないように近づく

そうだ、いつも通りにやればいい

ドスジャギィもアオアシラも私は簡単に倒すことができたのだ

だが彼女はギギネブラのことについて何も知らなかった

そう、それが尻尾ではなく頭だということに

次の瞬間腹に凄まじい衝撃が走った

足が地面から宙に浮く

何と考える暇もなくそのまま壁に激突し彼女は意識を失った

 

 




ギギネブラくん
ギギネブラとして新たに生を受けた元人間くん
しかしギギネブラとしての卵巣を作る機能に異常があり上手く卵巣を作れない
でも繁殖本能があるから頑張りたい
猛毒を吐けるから上位以上の個体

ギィギブラザーズ
記念すべき初子
母親いないから違うかもだけど
肉を食ったおかげかやけにデカい
ヘルブラザーズと呼ばれる日も近いかもしれない

ハンター♀ちゃん
哀れな申し子
イキってる
最近孤島を卒業したばかり、防具を更新せず武器だけ取り敢えず強くしてる
当然そんな貧弱な装備でギギネブラの攻撃を受け止められる筈もなく1乙
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