ONE PIECE(特にウタ)好きな人と、呪術廻戦好きな人はぜひぜひ見てみてください。
「動画配信で世界ランキング一位に輝いたウタの生ライブが、東京ドームで行われるらしい」
東京都立呪術高等専門学校の一年担任の五条悟は目の前でチケットをヒラヒラさせた。五条悟に呼び付けられた虎杖悠二、伏黒恵、釘崎野薔薇は振り返った。
「五条先生マジで⁉︎ 行きてー!」
虎杖が興奮して叫んだ。
「ウタちゃんてあの? 東京ドームでライブやるんだ!」
虎杖に続き釘崎も興味深々の様子だった。
「あんまり知らねぇ。俺不良だったし」
「うわ時代遅れ!」
「いるいるなんか悪ぶって流行りに乗らないやつ」
虎杖と釘崎は伏黒をなじった。
「まぁまぁ君たち。チケットは全部で四枚購入済み。恵も見といた方がいいよ。行くでしょ東京ドーム」
そう言ってチケットを大きく前に突き出す。
五条悟の目隠しで見えない目が、キランと輝いた気がした。
「うおおおおお! さすが五条先生分かってるぅ」
「新時代の歌姫ウタのライブが見られるなんてそうあることじゃないのよ。しかもナマ」
虎杖と釘崎は五条悟に抱きつけるほどの距離にまで近づき感謝した。
勘弁してくれよとばかりに、五条悟は両手をあげる。でもその顔は嬉しそうに笑っていた。
「まぁ…チケットあるなら行くけどさ」
伏黒は荒れていた中学時代を少し後悔したのだった。
照明を抑えた東京ドームの中心に一人の人物が立っていた。赤と白の衣装が似合う。
〈私は最強〉を歌い終わったウタは、ペットボトルの水を飲み干した。
「いやー今の歌声良かったよ。さすがだな。本番でも頼むよ」
スポンサー会社の社長エボシも満足そうだった。
「私は新世界を作る女、ウタ。歌で世界を幸せにするの」
ウタは舞台上からスタッフやアニマルバンドの皆をを見た。
「ウタちゃん一旦休憩を取ろうか。ここで喉を使いすぎるのもよくないでしょ」
「そうだねー確かに」
ウタは少し考えた後そう言って舞台の階段を降りた。
エボシとその部下のカギノテはそう言って、うやうやしくウタを休憩室に向かわせた。
「ありゃいい。世界ツアーはどれも大成功だそうだ。知名度は金になる」
ウタの目の前から離れた途端にエボシは声を変えた。
「さすがエボシ社長。日本中に公開されるライブの最後に我々の広告を流す。大金は目の前ですな」
「それだけじゃない。巨大な名声も手に入るぞ。フッフッフッ」
二人はウタを利用して会社を大きくしようと企んでいた。
そんな彼は気づかなかった。呪力のない一般人には見ること、触れることもできない。日本国内での怪死者・行方不明者は年平均10000人を超える。
人間の負の感情が具現化したわ異形の存在である呪霊。それはすでに東京ドーム中を駆け回っていた。
「で、なんでゲームセンターにいるんですか?」
メダルゲームではしゃぐ虎杖を見て伏黒は五条悟に聞いた。
「何って。そりゃライブが始まるのは夕方。それまでは暇だからね。それにこの前の交流会は、特級が出て大変だったじゃない。君たちを今日は一日気晴らしに連れて行こうと思ってさ」
五条悟の目隠し姿は都会では目立つ。すでに通り過ぎる女子校生から、何やらコスプレの人がいるとスマホを向けられている。それをまんざらでもないようにピースサインで返す五条。
「おーい五条先生、伏黒。こっちでやろうぜ。二対二の卓球対決」
虎杖が呼んでいる。釘崎もラケットを持っていてやる気まんまんだった。
「いいの悠二? 僕最強だよ」
「卓球でも?」
「僕をだれだと思ってるのさ」
五条悟はストレッチした。
「こりゃ燃えてきた。先生ガチだとやりがいがある」
釘崎野薔薇はニヤリと笑った。
「ふふ。じゃあチーム分けしようか」
五条悟は手を出した。
「グーっとパーで分かれ!」
釘崎、五条パー
虎杖、伏黒グー
「じゃ勝負開始だね。サーブはそっちからでいいよ」
そう言ってボールを虎杖に渡した。
「よっしゃ」
虎杖はそう言ってラケットにボールを当てた。自慢の身体能力を活かした回転のあるボールがネットを超える。
五条悟は目隠しをしたままボールをとらえた。ラケットに呪力を込める。飛んでくるボールが一瞬止まった。
ー無限ー
伏黒は悟った。五条悟は自身の術式でボールを支配下に置いたのだ。
ーしまっー
虎杖も気づいた。だが遅かった。並の術師では見えないほどのスピードでボールが飛んでくる。虎杖と伏黒は反応すら出来ず、ただ風だけを感じた。
大きな音がして地面にボールが当たり弾けた。
「はい一点ね!」
「いや強すぎでしょ。無限使うとかズルい!」
虎杖は反論した。
「いやいやルールないじゃん。術式を使ってはいけないって」
「これ五条先生がやっていいスポーツじゃないですね」
伏黒は結論を言った。
※途中ででてきたエボシ、カギノテというのはONE PIECE FILM REDで出て来た海賊です。その時はウタをさらおうとして最初にやられていました。