仕事してるとメンタル管理むずい(白目)
ガッチャード面白かったので触発されて投稿です。
「ここか…」
署長より異動を命じられた翌日。
誠実は指定されたビルへと足を運んでいた。
天条署から少し離れた場所に位置するそれは、繁華街の中にあるにも関わらず少し寂れた雰囲気を出していた。
早速中に入ろうとドアの前に立つ。
…が、そこで問題が発生した。
「あれ、開かない?」
ドアの前に立っても、一向に開く気配がないのだ。
もしや手動かと押しても引いてもびくともしない。
まさか日程か場所を間違えたのか、いやどちらも何度も確認したはず。
「参ったな…一度出直すしかないか…?」
途方に暮れていると、横から声がかかった。
「それ、ダミーの扉なので開きませんよ」
声のする方を見ると、1人の女性が立っていた。
年齢は20代前半頃だろうか。
少しウェーブのかかったボブヘアで整った顔つきにアンダーリムの黒縁眼鏡を掛けている。
女性にしては少し高めの身長でスラリとした体型、ジャケットの上から羽織っているのは白衣だろうか。
研究員のような出で立ちをした彼女は誠実の元へ近づくと身につけていたスマートウォッチのようなデバイスを見て微笑んだ。
「約束の時間のきっかり10分前。リーダーの言っていた通りの人で安心しました」
「えっと、それじゃあ君が……?」
「はい、そうです」
誠実の問いに対して微笑みを絶やさず彼女は答えた。
「特異敵性体対策課、研究部門所属の
●●●●
互いに自己紹介を済ませた後、誠実は千和に促されビル横にある路地へと入っていた。
ちょうど建物同士の間なためか、昼間であっても少し薄暗いその道を歩きながら、前を歩く彼女に問う。
「さっきダミーって言っていたけど、どうしてわざわざそんなことをしているんだい?」
「特異敵性体……長いので特敵対って言いますね、特敵対はその職務内容から場所を簡単に特定されないようになっているんです。さっきいた正面入り口も、万が一力づくで破られても辿り着けない構造になっています。」
千和の説明になるほど、と呟く誠実だがそれでも疑問は残る。
特敵対の職務内容だ。
昨日見せられた動画内で言ってはいた、が。
「その…怪物が起こす事件の対処…だよね?」
「はい」
「ごめん、昨日簡単な説明は受けているんだけど…本当にいるのかい?怪物なんて…」
「いますよ」
遮るように、きっぱりと彼女は答える。
「暴走した因子を宿す怪物、『アニマトゥルム』。それが私達が立ち向かう脅威です──着きました」
いつの間にやら路地の奥へとやって来たようだった。
扉の横に設置された装置へ千和がスマートウォッチ型のデバイスをかざす。
『Unlock』
すると、デバイスから音声が鳴り扉がひとりでに開く。
「さあ、行きましょう」
再度千和に促されるままビルの中へと入る、
外の様子とは違って綺麗に掃除がされている廊下を進み、少しして。
『特敵対』と書かれたプレートが貼り付けられた扉を見つけた。
ここです、と誠実に告げた後千和がドアを開ける。
中の部屋はそれなりの広さを持っていた。
中心部には机が3個ずつ、二列で並んでおり
その右端の席にはすでに2人座っているのが見える。
窓際にはもう一つ席があり、机の上に『課長』と書かれた表札が置かれていた。
さらに壁際に目をやると設置されている多数の機器が見える。
綺麗にまとめられたケーブルによって繋がれた装置に、何やら鍵のようなものが置かれていた。
そして極め付け。
オフィスの1番奥、そこに設置されている鉄格子付きの扉だ。
扉の横にはビル入り口に設置されていた認証装置が備え付けられていた。
なぜあんなものがここにあるのか。
誠実は頭の中に疑問を残しながらもかぶりを振って切り替える。
そうして窓際の席に座る男性の元へと向かう。
40代後半であろう、落ち着いた雰囲気を出すスーツ姿の男性。
彼は誠実を目にすると笑顔を浮かべる。
「本日付けで配属になりました、御子柴誠実です!これから、宜しくお願いします!!」
「特異敵性体対策課課長の
柔和な笑顔を浮かべながら挨拶に応える辰正。
そのままデスクで作業をしている2人へと視線を向ける。
「ここでの業務を説明する前に…ここのメンバーを紹介するとしよう。咲耶君、咲奈君」
「はい…」
「はいはーい!」
辰正に促されるように席を立つ2人。
2人とも、千和と同じように白衣を着用している。
1人は気弱そうな表情を浮かべた長身の男性。
飾り気のないシャツとズボンを身につけ、肩あたりまで伸びた髪を後ろで軽くまとめている。
もう1人は小柄な体型の快活そうな少女だった。
白衣の下は薄手のパーカーで、下はジーンズ素材のショートパンツで、スラリとした生足を晒している。
「
「
「えぇっ!?そうだったの!?」
咲奈の発言に目を丸くする誠実。
それもそのはず、咲奈の見た目はどう見ても高校生…またはそれより下に見られてもおかしくはない。
「そうなんですよ…なんか色々バグってますよね…ごめんなさい、うちの姉がごめんなさい…」
「何変なこと言ってんの!?また新しく人が来たからって露骨にテンション下げるんじゃないの!」
「いたっ、ちょっと…脛はやめて脛は」
「2人とも非常に優秀でね、僕がスカウトしたのさ。」
じゃれる2人を微笑ましそうに見つめながら辰正は説明を続ける。
「藤倉姉弟と、西園寺君。この3人が特敵対のサポートチームとなる」
「サポート…ということはメインとなるチームがある…ということですか?」
「うん、そういうこと……西園寺君、彼を」
千和は静かに頷くと、オフィスの奥──鉄格子付きの扉へ向かう。
そのまま認証装置にデバイスを読み込ませる。
「……………」
そして扉が開き、中から1人の青年が出てくる。
かなり背の高い方である誠実よりも高い身長。
整った顔立ちに血のように赤い目、ラフに切り揃えられた灰色の髪と、ほんの少しだけ浮世離れした容姿。
黒のジャケットに身を包んだその青年は、気だるげな表情を直そうとせずに誠実を胡乱な表情で見ている。
辰正はそんな彼を見て変わらず微笑みを浮かべながら、口を開く。
「彼は
感想お待ちしてます。
……次あたりで変身までいけるといいなぁ!