俺の彼女は向こう側。 作:春奈
リア充。リア充。どこを見てもリア充ばかり。くそっ、このままではストレス溜まりすぎて俺のライフポイントが0になってしまう。俺、もとい新井涼介は現在、俺の通う高校、山北高校の中庭で昼食を取っている。この高校は、北校舎と南校舎が向かいあって建てられており、その2つの校舎の端っこに廊下がある。そして、その校舎の真ん中が現在俺が昼食を取っている中庭である。普段、俺は自分の教室でクラスのまあまあ仲のいい奴らと昼食を取っているが、今日は教室のスピーカーを直すため、工事をするらしく教師に、「今日工事するからお前ら別の場所で食え〜」と言われ、そしたら他の奴らも、「どうせ場所移動するくらいなら他のクラスの人と食べるわー」と言われて仕方がなく1人で寂しくご飯を食べているところだ。しかし、そこで、どうせ1人で食べるくらいなら静かで涼しそうな中庭で食べようと思ったのが間違いだった。どうやらこの中庭は、俺の憎き相手、リア充どもの聖地らしい。だが、今さら他に昼食を食べる場所なんて思いつかないので、やむを得ずここで昼飯を食べている。目の前にはリア充がきゃっきゃっうふふとバドミントンを楽しんでいる。俺がこのリア充共のせいでストレスが溜まりまくり今にも死んでしまいそうな状況の中、たった1つだけ、目の保養になるものがあった。女子がバドミントンの羽を追いかけるとき、少しだけスカートの中にピンク色の布が見えるときがある。そう、紛れもないパンツである!
「ああ、いいなあ〜。」
と、つい口に出してしまった。ちょうどそのとき、他の女子がそれに気づき、「うわ、なにこいつ、キモ。てかパンツだけで喜ぶとか童貞?」という目で俺を見てきたが気にしない。いや、やっぱ気にする。なので仕方がなく、俺はiPhoneをポケットから取り出し起動した。さっき、やっぱ気にする、と言ったのは別にこれ以上他の女子にパンツを見ていることがバレて、蔑みの目で見られるのが嫌だった訳ではない。そう彼女に申し訳なかったのだ。そう思いながら、俺はiPhoneに映った彼女に向かってこう言った。
「ゴメンね、理央がいるのに他の女のパンツなんか見て興奮するところだったよ。許してくれ。愛してるよ、理央。」
涼介は、画面に映る自分の彼女、理央に向かってそう言った。隣を通った他の女子生徒が自分のことに気がついて、気持ち悪そうに、まるで汚物でも見るような目で自分のことを見てきても今度は全く気にせずに、ただ、画面に映る自分の彼女のことを眺めていた。
第一話はこれで終わらせて頂きます。もし読んでくれた方がいたらありがとうございました。嬉しいです。感想待ってます。