〜side 語り部〜
黄巾の乱が納まり平穏が無事戻って来たと、歓びとドンチャン騒ぎに明け暮れていた都に比べ、荒廃しきった赴任地との落差に劉備軍の将兵は落胆していた。
「どうした!どうした!元気出せ!笑顔見せろ!新任の領主(代理)様の赴任を住民はしっかり見ているのよー」
「そうだな・・・皆の者!我ら劉備軍が来たからにはもう安心!災害だろうが!不作だろうが!盗賊だろうが!チョチョイのちょいっと一捻りよ!」
災害尽くしの日本で産まれ、バイトではとんでもルビーのバトルシーンで瓦礫の山となった撮影跡地の片付けも経験し、自衛隊で災害救助訓練をきっちり扱かれた宿ヌシ殿は復興支援に関して基本である『安心と希望』の重要性を指し示す。
劉玄徳もそれを受けて兵にはっぱをかけて行く。
劉備軍の面々も地味だが責任重大であると自分を叱咤して平原の復興にとりかかるのであった。
こうして劉備軍は平原に根を張り、その適正に合わせて工兵として田畑や井戸、道、橋などインフラの修繕に携わる者。輜重隊改め通商護衛兵として天子ご免状を掲げ各地へ商売に赴く者。火付盗賊改めとしてヒャッハー成敗じゃーwと近郊一帯の盗賊狩りを楽しむ者と天下安寧を目指し頑張っていた。
特に天下御免の宝物霊明鏡(手鏡サイズ)を主力商品とする通商隊は、各地の王侯貴族や高官達、一攫千金を夢見る盗賊にも大人気で何処へ向かっても大歓迎である。
そんな通商隊だから血に飢えた古参兵が我そこはとガンガン志願して、ちょっと人を斬らないと腕が鈍るとか戦場の空気感こそ命の輝きを感じるとか末期患者の手遅れさんが溢れていた。
そんな弱肉強食、世紀末で後漢末な日々を宿ヌシ殿は東西に奔走し時に近隣の腕自慢に身の程を教え、時に金儲けに励み、時に帝へ珍品オーパーツを売付け、ついで後宮で皇子達と遊びながら日課の神頼みを欠かさずしていた。
「遠く遠くネオ・ジャパンに御ざす尊き神よ! 私、MEMちょは遠き漢の地にて日々世のため人のために精一杯尽くしておりますが、そろそろ食事も芸能もファッションもネオ・ジャパンが恋しくてめげそうにございます。エル様、リムル様、まどか様、次いでルビーちゃん何卒何卒お救い下さいませ〜。」
「ロボ以外に興味はありません!完成したら見に行くので教えて下さいね。」
「あー、その、個人に肩入れするのはちょっと止められているんだよね。 原因が自業自得だし・・・」
「フレー、フレー、MEMちょ!頑張れ!がんばれ!MEMちょ!」
「実録!パラレル三国志がブームで視聴率が上がってるの! 第二期放映決定したから、続きヨロ♪」
宿ヌシ殿は今日も祈りが届かずうなだれているが、
神々からのデンパもしっかりと受信してる吾輩をもっと褒めるが良いぞ!?
〜fin〜