転生先がわからない!ここはどこだ!   作:rapas

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【MEMちょは・・・見てるだけ】

〜side 語り部〜

 

天を着くほどに士気高揚した連合軍は、洛陽の都へと歩を進める。さしたる妨害も無く都を守る最初の防壁、汜水関に到達した。

天子の御内書入手と云う手柄を立てた劉備軍は、ちょっと順番譲れやと総大将の心のうちが丸わかりな後方配置。

まだ序盤だからと、ヒャッハーしたい将兵を抑える劉玄徳の胃壁は今日もガンガン削れていく。

 

「まずは城攻めやね」っと皆が思っていたところに敵が討って出て来た。

「我は華雄!董丞相に逆らう、愚か者共を悉く血祭りに上げてやろう!」

数を頼みに叩き潰そうと諸将の歩兵が殺到するも統制の取れた騎兵集団を巧みに操る敵将に蹂躙されて行く。

「誰ぞ!あの猪を討ち取れーーーーー!!!」

本陣に招かれていた宿ヌシ殿は『古代の戦は大変だなぁ』と他人事である。

先鋒として出した直属1万が盛大に崩壊し逃げ散った事で面目丸潰れの総大将は激怒して配下の者達を叱責していると。

ここはお任せあれと諸将が今が抜け駆けの時!とばかりに猛者を繰り出す。

「我こそは,長沙太守孫堅が配下の祖茂なりーー!」

「済北の相 鮑信が弟、鮑忠とは俺のことよ!」

「冀州刺史韓馥が軍にこの人ありと謳われる!潘鳳の剣の錆となれ!」

「南陽を治める袁術に使える猛者!兪渉の槍を受けよ!」

4人がカックイイ名乗りと共に駆け出すと、スパーン!スパパパーンと小気味良くまさかりが振り抜かれる。

カックイイ奴らは仲良く4つのカックイイ生首となっていた。 

うーん諸行事無情なり。

 

それからも次々と名もあるのか無いのかわからない自称名人や剣豪が挑むもカックイイ生首が増えてった。

味方の名乗りを覚えるのも飽きた頃に、見覚えのある髭が出てきた。

必死に止める劉玄徳の目を盗みコッソリ抜け出したのである。

「平原の相、劉玄徳が司馬、関雲長でござる! 儂が見事打ち取ってご覧にいれよう!」

「何処の誰か我らに名乗らずとも良い!そんな事をしている暇があれば、彼奴を討ち取って来い!」

20万を超える大軍を集めて楽勝〜なんて思っていたところで僅かな敵に前衛5万が崩壊したものだから総大将はイライラマックス、カルシウムが足りてないようなので煮干しでも差し入れするのである。

「それでは参る。」と関雲長は愛馬へと向かう。

「行くぞ、ゴルシ」声をかけられた愛馬は「ヒヒ~ン(あたぼうよ!)」と答えて戦場へと進む

このウ〜マはゴールドシップ、みな省略してゴルシと呼ぶ。

体格が良すぎて困っていた関雲長へ宿ヌシ殿が見繕ってきた自称サラブレッドとか言うウ〜マである気性が荒く気まぐれで、常人に乗りこなせるウ〜マでは無いが、儂にはコヤツしかないのだと諦めの極致で関雲長は乗っているw

 

そんなコンビが戦場の華たる一騎討に挑んだ。

ゴルシも関雲長もここで目立つのだと大張り切りで華雄へ向かってネコの如くまっしぐらである。

華雄も気が付き、ヨシ!受けてたとうと名乗りを待つ

「儂は平原が・・・」

「涼州の華・・・」

互いに間合いを図って名乗りを始めると・・・・ゴルシが「ここだーー!」とばかりに全身全霊で駆けた!それはそれはメイワクなほど全速で突っ込む!

タイミングをみごと外された両者は名乗りも終わらず武器を振るう

『え!まだ名乗り中だよ!?』と混乱する華雄と

『コヤツまたかぁ』と諦め慣れている関雲長では立ち直る僅かな時間に勝負を決する差がでたのである。

見事に関雲長の青龍偃月は華雄のマサカリを弾き、その首筋へ吸い込まれていった。

この一戦、見事にゴルシの一人勝ちであるなw

 

~fin~




ゴルシはそれはそれは見事なUMAであったそうな
赤兎馬? 知らない子ですねぇ
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