〜side 語り部〜
時間はかなり巻き戻り、都がまだまだ健在で連合軍の噂がちらほら届いたばかりの頃。
ここ丞相府の中庭は陽気に照らされチュンチュンと宿ヌシ殿の使い魔が虫を啄みながら盗み聴きをしていた。
雀どもは目立たぬが野良猫に狩られてそろそろ全滅しそうであるw。
「小僧の仮病はまたか!?」
そんな雰囲気をぶち壊す怒声が響きわたる。
「帝におかれましては食事も喉を通らず、床より起き上がるのも大変に気力をお使いになられるご様子と宦官共より聞き及んでおります。」
「それでも意識があれば構わん!玉璽を押し勅を発する以上の事は望まん!!」
董卓には西涼より連れてきた子飼いの兵と丁原から呂奉先ごと奪った執金吾の精鋭官軍に都の守備兵が合わせて10万弱ある。
しかし姿を見せぬ帝に止まった勅の発行とあって、みるみる軍の士気は下がり、終いには反董卓連合軍の旗揚げである。
この四面楚歌の窮地から抜け出すため帝を利用したい董卓と実は帝を見つけられず誤魔かしたい宦官の誠に嗤える言葉のキャッチボールが続いていた。
「董丞相!御会談中に申し訳ありませんが、失礼します。」
「文優か如何した?」
不毛で心が沸騰する会話の中に知恵袋の李儒文優が何か書を持ち込んできた。
「こちらをご覧いただきたい。」
「なんだいったい・・・は?・・・はぁ?・・・はぁああーーーー!?」
「文優!!ワシの罷免の勅だと!? 冗談が過ぎるぞ!!」
「このようなモノを冗談でもお見せ致しません!」
「むっ!・・・そうか!? 偽書だな! 叛乱軍共も手の込んだ事をする。」
「それが、玉璽の印をどう確認しても鑑定が難しく本物としか思えぬのです・・・そこで董丞相に玉璽の現物をご確認いただきたく参りました。」
「ふむ、ヨシ!貴様!玉璽を至急確認したい案内せよ!」
「で・・伝国の玉璽はおいそれと持ち出せる物ではございません。 ど・・どうかご自重をお願いいたしまする。」
董卓も焦っているが宦官さんも大焦り、だって・・・ここに無いものw
玉璽は帝が宿ヌシ殿の「行きがけの駄賃は遠慮無く持ち出そう!」って勧めに従って現在では劉玄徳の手元にある。
そして「謀略とは相手の嫌がる事を心の底から愉しんでやるモノっす♪」と郭奉孝がいい笑顔で大量に準備した文に「なるほど!なるほど!勉強になる♪」と帝がノリっノリっで印を押したモノがひとつ着弾したようだw。
「ええーい!拉致があかん! 文優!兵を集めよ!踏み込む。」
「お、お待ち下さい!そのような事を為されれば必ず天罰が降りましょう!」
「うるさい!うるさい!うるさい!」
そう言って彼らは後宮へ向かって消えていく。
その後には「やってくれたなぁ!こぞーーーう!!!」と言う怒鳴り声と人々の悲鳴が聞こえて来たのである。
〜fin〜
おかしいなぁ
こんな言葉が出始めたぞ
劉協と郭嘉の水魚の交わり愉悦添え
やべぇ