〜side 語り部〜
バカのやらかしで幻のNAISEIタイム!が消えた劉備軍は忙しく遠征の準備を整えていた。
まずは偽帝討伐の勅を乱発して諸侯を引けに引けぬ状態にすると自身も袁術派閥から離脱し征東将軍の権限で青州徐州の統治を正当化すると共に揚州征伐のふれを出す。
せっかく強化した文官勢が連日の徹夜で死んでいた。
一方武官は武官で拳を交えての大口論である。
「華々しい遠征には俺っチが行くんでい!」
って連中ばかりなので仕方がない。
平原留守番組からも「活躍の場を〜」と嘆願が来るものの正式に平原相の役目を譲って留守番頑張れのお返事を返していた。
時はそんな195年の暮れである。
決定した出陣組を紹介しよう
「戦だな!行くぞ!止めても行くぞ!絶対だぞ!」と勉強のストレスから逃げたい帝こと劉伯和
「帝ちゃんに誘われちゃぁー行くしかないっすね♪」と何かしでかしそうな郭奉孝
「手の者が必要ですか?」とパピヨン
たびたび胃を抑えて疼くまる劉玄徳の介護に関雲長
補給担当は太史子義がまかなう。
その他の雑多な小粒の武官は割愛して、戦場の空気を学ぶためと法正、司馬懿、徐庶、諸葛亮、龐統などなどが参謀と言う名のコマ使いとして参加となった。
問題は徐州留守番組である。
後方の補給総指揮は青州を含めて宿ヌシ殿が行うが、劉備軍においての宿ヌシ殿は縁の下の力持ち!表の顔として使う事は無い・・・まぁ女性だしぃ〜。
そうなると表向きの顔役が必要になる。
役目をふれるのは古参の宿将と地元の信頼出来る有力者・・・義勇軍時代からの宿将しかいない(言い直し)のである。
劉玄徳の胃的に信頼と実績のある留守番役は青州からの睨みで動かせない。
必然的に義弟二人のどちらかになるのだが、困ったちゃんの対応で胃を痛めた劉玄徳の介護に関雲長が外せないと消去法で張益徳に徐州の留守が任されることになった。
「玄徳兄ぃ〜なぁやっぱり俺が行った方がいいんじゃねぇか? ほら!俺に守りとかイメージが合わねぇしさ!」
未練たらたらで副将を任された周倉にも「こりゃ見苦しいっすねぇ」と呆れられていた。
「まぁまぁ益徳、ちゃんと務められたら新作の酒を奢ってやるから頑張るんだよ♪」
と宿ヌシ殿に酒で釣られて渋々、了承したのである。
そうこうして二月ほど、色々と能力不足であるものの必殺技である責任者不在を理由に問題の先送り〜を駆使して張益徳は無難に留守番を務めあげていた。
酒癖の悪さを自他共に自覚している彼なりに飲酒を控えての頑張りである。
そんな中で徐州の州都下邳では春祭りが行われていた。
街の人も兵も祭りを楽しむ中で、主催代理である張益徳に皆々が酒を進めるのだが・・・
「玄徳兄からの使命を無事に果たさなきゃならねぇ。 申し訳ねぇが遠慮するぜぇ。」
となかなか強情であった。
しかし人は困難であればあるほど燃えるのであるw
張益徳に酒を飲ます!人々はあの手この手で挑戦し団結しおだて上げ美女がうっふ〜んと誘っても張益徳は頷かない。
おかしい!奴はこんなキャラじゃなかった!すわっ!これは偽物か?と兵たちが疑い出す頃に将を射んとすれば、まず馬からとの古事に基づき張益徳すら頭が上がらない人に狙いを定め、おだて上げ飲ませると出来上がったところで是非にと頼み込む。
「益徳〜、楽しんでっかぁ〜♪」
『俺は飲まねぇって言ってんだろ!』そう言うつもりだった口から出たのは・・・
「ゲェ!姐さん!」
完全に出来上がった宿ヌシ殿を相手に強気に出れず窮地に落ちっいっていたのである。
〜fin〜